長いアプローチをもつ和風住宅

<京都市 K邸>

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 道路と接するのは、間口4m。
 敷地は長さおよそ20mの路地状になっており、奥の突き当たりに玄関を配し、この部分がこの建物の唯一の外観となっている。
玄関から先も、座敷横に広巾の松板の比較的長い廊下を配し、ここを通過して、はじめて居間などの居室空間へ至る導線となる。

 敷地条件としては決して良好とは言えないが、不利なところで一種遊びの空間が生じ、アプローチの長い、全体にゆとりの感じられる建物が完成した。
 敷地内にはもともと大きなサクラとモミジの木があって、建築主の意向から、樹木はそのまま残してそこを庭にする事になった。プライベートな庭は居間に居ながらにして春と秋、今ではその2本の木が季節感を見事に演出してくれている。

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