<再生後の様子>
明治期頃の建物で、造り酒屋の主屋として建てられたが、老朽化に伴いここ数年は空き家の状態にあった。
建物の不陸を矯正し、内外とも全面的に改修した上で、当主の陶芸用の工房兼展示室として活用する事となった。主要な木材をはじめ、天井、建具なども補修しながら古いまま使用することで、工事にかかる費用をできるだけ低く押さえている。
土間空間には湾曲した松の梁材が等間隔に架け渡されており、それをそのまま現すことでゆったりとした雰囲気と力強さを兼ね備えた空間が再現できた。
現在では、この建物に惹かれたアーティストのギャラリーとしてスペースを提供されていることもあるという。
この建物は『古民家再生』(ワールドフォトプレス社)に掲載。