気軽に高度なリハビリケアを

<御所南リハビリテーションクリニック>

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 このクリニックの運営母体である京都大原記念病院はリハビリテーションを専門としており、病院では入院しながら急性期・回復期の方が専念して専門的なリハビリの治療を受けることが可能である。ある程度回復すると次のステップとして通院によるリハビリが始まる。そんな方々が通いやすい場所にクリニックレベルで高度な最新のリハビリテーションを受けられる拠点を設けたい、という意向からスタートした。

 リハビリテーション科では、PT:理学療法、OT:作業療法、ST:言語聴覚療法、といった様々なリハビリテーションに対応する必要がある。大型の訓練機器や最新の治療器具が必要であったり、在宅復帰後も自力で生活ができるようなリハビリのため、住宅を想定したキッチンや浴室などの住設機器を設置するなど、一般的な診療施設と異なる要素も多く、スタッフの方と何度も意見交換をしながらプラン修正を重ねた。
 京都御所のすぐ南に位置するため、景観関連の法規制が比較的厳しいエリアであり、外観は京都らしさの中にもこれからの時代の要求に応えていく雰囲気をもたせられるよう配慮した。

 2階の訓練室に設けた道路側の大きなガラス窓からは、向かいの裁判所を囲むしだれ桜が目の前に飛び込んでくる。リハビリは長くつらいことも多いと想像されるが、利用者の方々が少しでも開放的な気分で取り組めればと思う。

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