2010秋闘回答

 今回の団体交渉では、取締役が急な出張のため出席されませんでしたが、回答内容を頂きました。


1.会社の将来展望の公表とそれに対する各事業所の計画を従業員に公表する事。
 どのような企業になりたいのか?そのための計画等はあるのか?
A
期初に会社のホームページの決算報告で将来展望を公表していますので、そちらを確認して下さいとの事。
 組合としては、社内向けの内容としては不十分であり、事業計画等を出すように要求していますが、平行線のままです。(不確定要素が多く、出せないとの事です)


2.会社存続のため、後継者の育成を行う事。
 各部署の後継者となる人材を早急に育成する事。
 京都工場にでは、重要な部署において不測の事態が発生すると会社の存続に大きな影響がでるため。
A
会社としても同じ考えであり、現在も後継者育成を行っているが、さらなる努力をするとの事。

 京都においては、主要部署の一つに後継人員が配属され、会社側が努力していると組合側は評価しました。



3.業務情報を開示する事。
 案件とかは別として、プロジェクトとして確定している物の各種情報を全ての従業員に開示 する事。(プロジェクトリーダー・担当者・納期・仕様等)
 また、新規製品・新規ソフト等の情報を社内で開示できる範囲で良いので開示する事。
A
この件については、おおまかに言うと、各事業所において解決して欲しいとの事。

 組合としては、業務改善のため、改善要求を提出する予定です。



4.各事業所の安全衛生担当者を明示する事。
A
組合の要求通り、各事業所において、10/18日に公表されました。



5.現場作業時の安全衛生責任者を決める事。また、現場作業時の安全衛生に関する規定を作成する事。
現状は出張者が現場で作業する際に、誰が責任者で安全衛生管理を行っているのか明示されておらず、支持が徹底しない、また、1人で作業を行う場合、安全衛生に関する規定が無いので、非常に危険である。
A
現場作業時の安全衛生責任者は、役職上位者もしくは担当者であるとの事。また、安全規定に関してはユーザー側の規定に従うとの事。

 組合としては、ユーザー側での規定にない部分に関して、社内で独自に作成する必要があると考えていますので、必要な項目を選別し、安全衛生担当者に提出していきます。


6.業績評価について
12月に実施している個人に対する業績評価説明を全ての事業所で全ての従業員に対して実施する事。
・評価項目について具体的な説明を行う事。
A
今回も希望者のみ行うとの事で、要求は通っていませんが、全社員に対して希望者を募っているとの回答でした。また、業績が下がる人に対しての説明については検討しているとの事でした。

 評価内容の説明は、評価項目の大きな分類に関して、評価者により違いがあると思いますが聞けば回答するとの事でした。

総括として、
今回の秋闘では、後継者の育成と安全衛生に関しては前進がありました。
安全衛生担当者が公表されることにより、社内における責任が明確になり、その責任により従業員の安全衛生に関する意識が芽生え、危険な部分・精神衛生等を注意するようになります。(パワハラ・セクハラ・いじめ等も安全衛生の対象です)
また、業績評価の説明方法に関しても、会社側は努力していると組合では評価しています。(管理職による評価設定に関しては別ですが)
現在は夏冬の一時金に関する評価説明は申告者のみで、業績評価(賃金)は希望者を対象に実施しています。

 もし組合が無ければ、業績評価の説明は行われないままであり、安全衛生担当者等は公表されないまま(責任が曖昧なまま)でいたことでしょう。また、後継者の育成に関しても同様であった事と思います。