'97クラフト展(イギリス・バーミンガム)にて。

キャバリア・キングチャールズ・スパニエル(原産国:イギリス)

正式名称はキャバリア・キングチャールズ・スパニエルと言う。外観的には気品に溢れ、優雅である。被毛はシルキーで、美しい飾り毛を持つ。大きさは小さ過ぎず、大き過ぎず、とてもヒトが扱いやすいサイズである。…なんて書いても何と言っても私は、キャバリアの魅力は「性格」にあると思う。とにかく「世の中に生きるもの何でも大好き!」「好奇心旺盛」「人生(犬生?)明るく、楽しく、たくましく!」と言った感じで、平和で誰とでも仲良くできる。だからといってだだの単細胞なんかじゃない。訓練生は高く、人間の言葉をよ〜く理解する。その証に今では各種競技会などで、たくさんのキャバリアが大活躍している。確かに好き嫌いは人それぞれであるけれど、この犬種と仲良く出来ない人は居ないと思う。本当に本当にネ・ア・カな犬なんだ。そして、しっぽをよくふる。感情豊かで、我々人間から見ると「しっぽ、疲れないのかな〜?」とまで心配するが、そんな風でもなく、楽しそうにまたまたフリフリする。とにかく長〜く付き合ってゆくパートナーとして最高な犬種じゃないかな。もちろん外観も魅力がいっぱい!まん丸で優しい目、絹状の毛で、大きく垂れた耳、表情豊かな顔、お手入れも簡単。欠点をあげるのが難しい。すでにキャバリアのオーナーである方はお分かりですよね!

ここで、キャバリアのスタンダードを少し紹介します。

気質・性格:活動的、上品、人をまったく恐れない、陽気、親しく、攻撃性は無い、神経質な傾向はない。
頭部と頭蓋骨:耳と耳の間の頭部はほとんど平らである。鼻孔は黒く、唇はほどよく発達しているが、ぶらぶら垂れ下がらない。
目:大きく、暗く、丸いが、突き出ていない。ほどよく離れて位置する。
耳:長く、高く位置し、豊富な長い飾り毛を持つ。
口:上の歯は下の歯に上から被さるように閉じ、あごに四角く位置する(シーザーズ・バイト)。
首:わずかにアーチし、ほどよい長さ。
前肢:胸の深さは普通、よく後方に寝た肩、まっすぐ伸びた前肢は、適度の骨量。
胴:よく弾性のある肋骨。背線は平ら。
後肢:適度の骨量を持った後肢、よく曲がった膝関節。柔らかく豊かな飾り毛を持つ。


これらのスタンダードは本来のキャバリアの基準なので、守り続けなければならない。数百年という歳月を経て、確立された犬種でこのスタイル(基準)を崩さないように現在、専門の繁殖者(ブリーダー)の方々も努力し、計画的な繁殖に心がけていることでしょう。また、これらの手段としてドックショウが存在する。ドックショウでは審査員により、出陳している犬がいかにスタンダードに近いかをジャッジする。このドックショウに足を運び、見学したり、参加してみるのも楽しいことです。