更新日記&徒然草。 →トップページはこちら
■10/30(木)ケント・ナガノ&ベルリン・ドイツ響。
ケント・ナガノ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団&ベルリン放送合唱団の公演を聞きに行く。多方面からのお心により、結局ゲルギエフ以外は全部来てるなぁ・・もう買うしか。
演目はリゲティの「永遠の光」、ウストヴォリスカヤの交響曲第4番「祈り」、ベートーヴェン交響曲第九番だ。リゲティは結構聞いてる方だと思うが、曲名は思い当たりなくて管弦楽曲とかかなと思ったらアカペラ合唱曲だった。「2001年宇宙の旅」の月面シーンに使われていた曲だそうである。同じキューブリック映画中のリゲティ作品なら「アイズ・ワイド・シャット」に使われていた曲ははっきりどんな曲か覚えているんだが、こちらは全然覚えてない。きれいなようなハズしているような不可思議な和音を複雑に混ぜ合わせた、けっこう面白い音楽。ウストヴォリスカヤの「交響曲」は何とアルトとトランペットとピアノと打楽器が各1名のみ!交響曲で掟破りな楽器を使う、とかは色々聞いてきたが、削る方向で型破りとは・・!第九は比較的小編成で楽器の位置も違い、また第九ってけっこう変な曲なのかも?ってことが気づかされるような演奏だったと思う。ケント・ナガノはマラ3買って速攻飽きてBOOK
OFFに売ったことがあったが、帰り道にHMVに寄って話題盤となったメシアン「トゥランガリーラ交響曲」を買ってみる。いやーこりゃ気合い入ってるね。あと、シャイーの「ヴェルディ・ディスカバリーズ」。ロッシーニの世界初録音シリーズに続く、ヴェルディのお宝音楽集だ。こちらも演奏はミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ管弦楽団。ロッシーニのはかなり良かったので期待。あとはデンオンCREST1000シリーズで有田正広他のバッハ「音楽の捧げもの」なぞ買ってみた。
■10/28(火)試合中止→カラオケ。
会社のフットサルチーム初の練習試合予定日だったが、雨のため中止。まぁ、たとえ実行されたとしてもベンチからは一歩も出ないつもりだったが。(←やる気ナシ男)そこで何故か急遽カラオケに行くことに。MINMIの"Perfect
Vision"に挑戦してみるが、やはりというか、口が回らず。"We are the Champion"を絶叫して咽をつぶす。
■10/27(月)ハーゲン新譜。
アフタヌーンコンサートの感動さめやらぬ中、久しぶりにタワレコに行ってみるとハーゲン四重奏団の新譜が出ているではないか!しかも曲はベートーヴェンの弦楽四重奏第1番&「ラズモフスキー1番」と、どちらも好きな曲。先月から続く懐事情の厳しさもどこへやら、さっそく購入。いずれも素晴しいが、「ラズモフスキー1番」は本当に良い!久しぶりに心浮き立つ音盤と出会えて幸せきわまりない。
なんて書いてる間に朝見た「SakuSaku」青山きららのSakuSakuアストロジーが脳裏をよぎる。
「将来の結婚相手と巡り会うかも。出会いを大切に」
・・音盤が結婚相手かい・・
■10/25(土)N響メンバーによるアフタヌーンコンサート。
このイベントのためにかなり心血注いできたが、ついにやってきた「N響メンバーによるアフタヌーンコンサート〜ベートーヴェン、バルトーク、そしてビートルズ」当日である。1200人入るホールに1045人ものお客がつめかけ、N響弦楽パートで構成された四重奏団の演奏を聞いた。アンケートも大量にバックがあり、どれも満足度の高さを伝えるもので嬉しいこと限りなし。
曲目はベートーヴェン 弦楽四重奏曲第5番、バルトーク 弦楽四重奏曲第3番、ビートルズからイエスタディ、エリナ・リグビー、ザ・ロング・ワインディング・ロードとかヘイ・ジュードとかバック・イン・ザ・USSRとか。当日まで知らなかったのだが、今回演奏されたビートルズの弦楽アレンジはすぎやまこういちの編曲によるものだった。非常に耳に快いアレンジで、外で作業していたためまるで聴けなかったもののモニター越しに聞いた音楽は本当に良かった。アンケートでも書いている人がいたが、本当にすぎやまこういちはスゴい!日本のジョン・ウイリアムスか!?
第一部のクラシック2曲は中で立ち見で聴いたが、正直ベートーヴェンは第一ヴァイオリンの音が低すぎ、「あれ?」「ふだん聴いてるアルバン・ベルク四重奏団がうますぎるだけかな・・」と必死に思おうとしたのだが、やはりどう聴いても明白にコケており、困った気持ちになった。しかしバルトークの演奏は素晴しく、はっきり言ってCDでアルバン・ベルク四重奏団を聴くときより全然燃えた。またやりたいなぁ・・。
今度はぜひ映画音楽コンサートを企画して、プログラムの中にこっそり武満徹の「『他人の顔』のワルツ」を入れましょう!と打ち上げの時にプロモーション会社の人に言い、「(選曲が)渋すぎる・・」と言われてしまう。
結局打ち上げの後3次会まで行き、カラオケで共催した会社の同世代の連中と3時くらいまで飲んだり歌ったり。バンドをやっているという彼らはクイーンやニルヴァーナを入れてひたすら叫びまくる。ロックのレパートリーがほとんどないに等しい私も「つっぱりHigh
School Roock'n Roll(試験編)」など、マッチしていない畏れ大アリの選曲で何とか対抗。ベートーヴェンで始まった一日は"Smells
Like Teen Spirit"の大合唱で終わっていったのだった・・。
■10/22(水)七区公開討論会。
中野も属する東京七区の衆院選立候補予定者が、なかのZERO小ホールで公開討論会を行うというので見にいった。リンカーン・フォーラムというNGOが推薦する方法での討議で、事前にきめられたお題について各候補が抽選できまった席順と発言順で3分ずつ自分の意見を表明し、他候補への異論があったらその後同じ発言順で1分ずつ述べていくというもの。共産党・小沢哲雄氏、無所属・矢部一氏、自民党・松本文明氏、民主党・長妻昭氏、無所属の会(って会がないから無所属って言うんじゃねーの?)・富家孝氏ら、七区立候補予定のすべての立候補者が登場した。小沢哲雄氏だけはホームページがすぐ発見できない・・。小沢氏は討論会の最中に着メロを鳴らしてしまうなど、モバイルについても不馴れな面を見せていた。松本文明氏のホームページは開くと音楽が鳴るので、強制的に音楽を聞かされるタイプのホームページが大嫌いな私には、とても読む気になれない。そういうタイプの人間がいることとか想像つかないのかな・・。
街頭演説などあえて聞きにいくヒマも体力もないので、こうして各候補の主張が公平な形で聞けるのは結構なことである。縁や行きがかり、利害に関わりなく政策や政見だけで選ぼうとする若い世代にとってはいい機会であるはずなのだが、会場はヒマしているが一票は持っているという年寄りとか、なんか政治好きそうというか実際政治に足つっこんでそうな、私のあまり好きでないタイプの紳士たちが多かった。二つ隣に座っていた人は私と同世代かそれよりも少し年下のようだったが、隣の椅子に新聞の切り抜きとノートを積み重ねており、ひたすら候補者の発言に独り言でツッコミを入れるなど、なかなか普段お付き合いのないタイプの人物でちょっとコワかったりもした。今回は今までとはまったく違う衆院選!と声高に言っているのはマスコミと民主党シンパだけなのかもしれん。
肝心の議論は、現職という強みもあるのか、長妻氏が頭抜けて整然と論理的に自分なりの政見を述べており、まとめ上手なところを見せていた。特に、現実にアジア有数の軍事力を日本が持っているにもかかわらず、それに対するシビリアン・コントロールが「軍隊」という概念を適用できないが故に徹底できていないのが憲法9条の問題である・・というのは説得力がある。護憲派も、いつまでも憲法9条は神聖不可侵だから自衛隊が存在することは許せない、という念仏のごとき原則論を繰り返していたのでは、自民党のなし崩し戦略には勝てないだろう。護憲派候補にはこれ以上の具体的説得力がある論理を呈示してほしかったが、そうはならなかった。
(改憲についていうなら、9条は金科玉条ではないが、現在の米国主導の安全保障の枠組みの中にある以上、日本の軍事力は覇権国家にとってうまく使える道具にしかならないのが見えすいているので、簡単に9条の改変を肯定することはできない・・というのが私の思いである。多分、そう思っている日本人はけっこう多いのではないかと思う)
しかし終わってみると、政治家はまとめ上手で論理が通っていればいいのか?というとそこも疑問の残る点である。何かもうひとつ踏み込んで候補の人格が見えるような企画はできないものだろうか。
■10/20(月)歯根痛。
想像を絶する痛みに襲われて、耐えられず歯医者に行ったのが10日。3度目の通院だがなかなか治らない。歯のかぶせものの根元から膿みが噴出し、かぶせものの裏に溜まることで恐るべき痛みに襲われるという事態なのだそうで、これを直すにはかぶせものを取って膿みを出し切るしかないという・・。初回はあまりの痛さにすっかりケツにイヤな汗をかいてしまうほどだったのだが、今回はさんざんバリバリやって取った後の穴にまた仮のかぶせものをし、通院してはまだある膿みをとっていくという作業をしていくらしい。先生いわく「膿みはもうそんなに出てこないと思うんですけど、ガスが出てくる可能性があるんですよ。ガス出てくると被せものにつかえて死ぬほど痛くなりますから、もしそうなったらすぐ来て下さい」
だったらかぶせないでいいよ〜とも思ったが、医師の治療方針に逆らえるほど強靱な意志を持たぬ私にはただハイというしかなかったのだった。こわいなあ。(←結局大丈夫だったが)
■10/16(木)初・リッカルド・シャイー!
またしてももらっちったチケットでシャイー指揮ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団でヴェルディ「レクイエム」聴く!すげえなあ、オレ、こういう世界的ドル箱指揮者の演奏聴くのは多分初めて。石井宏氏言うところの「音楽マフィア」がおさえてそうな指揮者っつーか・・(笑)。平均年齢27歳というミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団はみな若くカッコいい。ティンパニ奏者も女の子だ!ティンパニの上から手をのばして譜面をめくる姿がかわいいなぁ・・(←バカ)。
シャイーってオレの中ではそれほどツボな指揮者ではないのだが、最近のロッシーニ世界初録音シリーズとかは素晴しいと思いつつ聴いていたところでもあるので、今回はすごくいいタイミングで聴くことができた。ソリストの声をすごく立てる指揮者だなぁという印象。ソプラノの声がなかなか素敵。ソリスト達の中で唯一の日本人、テノール市原多朗氏はそのビッチリ7/3分け(いや8/2)くらいか?な髪型と、歌いだしから顔真っ赤になって声飛ばしてるのがなかなか印象深い。ヴェルディ「レクイエム」はすごく好きな曲だが、終曲「リベラ・メ」に到るまでがちょっと冗長な感じもするんだよなぁ・・と思いつつ、「リベラ・メ」は拳を握り過ぎて全身にシビレが来るほど入り込めました。ブラヴォ−。
最近ウケたもの→コンビニで見かけた週刊プレイボーイの特集タイトル「マダムキラー政権をぶっつぶせ!」。安部晋三人事にわれわれ若い男性が感じているある種のうさんくささをズバリ言い当てるセンスの良さになかなか感心。AERAのどうしようもないダジャレの1000km先行ってんなぁ〜。でも悲しいかな、中身読もうという気にはならないところがプレイボーイの限界か。
■10/9(木)マラ3長ぇ〜。
NHK音楽祭のゲルギエフは聴けないけど、ひさびさにマーラーの3番を聞きたいなぁ〜。最近全然マーラー聞いてないや。と思ってショルティ/シカゴ盤をCDウォークマンに装着。
・・・長ェ・・・。
曲がどう展開するかは全部聞き覚えているのに、こんなに長く感じるとは。
そもそもマーラーの交響曲からクラシックに入った私としては、マーラーの長さは「こういうモノ」で、長さとしてはっきり認識することはあまりなかったのだが、曲トータル3時間近く、第一楽章だけで30分超というのがいかに19世紀末誇大妄想的異常事態であるかというのが今更ながらに感じられた。
しかしやっぱりかっこいいなぁ〜。ゲルギエフが振るとどうなるんだろう。NHK-BSで見よっと。たまにはBS受信料のモトをとりたいね。
そういえば日曜にはジョセフ・ロージー監督の「雪崩」なんてのもある。ロージーは「エヴァの匂い」と「ドン・ジョバンニ」、「唇からナイフ」くらいしか見てないのでもとより詳しくないのだが、「雪崩」ってタイトルは初めて耳にした。「ドン・ジョバンニ」は劇映画というよりは映画的演出のオペラって感じなのだが、とにかくキリ・テ・カナワのアップがキツいことばかりが印象に強い作品だった。「エヴァの匂い」は傑作。サントラもミシェル・ルグランのサントラの中で1、2を争うくらい好き。
■10/6(月)「東電OL症候群」読了。
ということで、また深夜のフレッシュネス・バーガーで読み終わる。退勤1時すぎの後なんでかなり遅くなり、ヒゲ店長にすら「寝る時間あるんですか?」と心配されたが、もう読み終わらないうちは寝られないって気で、ビール飲みながらとにかく突っ走りました。佐野真一の文章もエピローグではかなり突っ走ってた感じ。
■10/4(土)シモーネ・ヤング指揮N響。
いただきもののチケットにてNHKホールで「NHK音楽祭」の初回コンサート、シモーネ・ヤング指揮NHK交響楽団を聞く。「椿姫」「トスカ」「ドン・ジョヴァンニ」などの著名オペラから、序曲、ハイライトなど。NHK音楽祭の指揮者は連日おそろしいほどの豪華メンバー(シャイー、ケント・ナガノ、そしてゲルギエフ!モー娘。とB'zと山崎まさよしが一緒に来た〜!?くらいのメンツと言えよう)だが、その中でオーストラリア人のシモーネ・ヤングだけは知らない人だった。しかし中々にカッコいいお姉ちゃん(おばちゃんだが)で、オージービーフで膨らんだのカー!?といわんばかりの胸がユサユサいってました。男性奏者は困らないのだろうか?ってまぁおばちゃんだしね・・。当初予定されていたレギーナ・シェルクの代打で出演したらしいソプラノの佐藤しのぶはすげー声量で、こちらも至極カッコ良し。バリトンの方はあまり芸が感じられず、ちょっと眠くなる歌だった。総体としては満足のいく演奏会でありました。
色々読みさしになっている本をつまみ読みつつ、とりあえず「東電OL症候群」をメインに読みすすめているが、佐野真一が東電OL渡辺泰子の人間像にハマる過程そのものが本になっていたように思える前作「東電OL殺人事件」にくらべ、「症候群」は事件が浮き彫りにした日本社会・制度の病的側面を照射し、より社会的な内容になっており面白く読める。容疑者として逮捕され、一審では無罪となったネパール人ゴビンダに高裁で逆転有罪判決が下されるところから始まるのだが、有罪と断じた高裁判事の過去を追う章では、裁判官社会の70年代における思想対立(青法協裁判官部会という団体に所属した裁判官に対する司法当局の圧力〜本文中では「ブルーパージ」と表現されている)などが語られ、非常に興味深い。
BOOK OFFで「小林秀雄全作品10
中原中也」買う。中公「日本の文学」小林秀雄集におさめられている「中原中也の思い出」に涙した者として、中也について小林秀雄が書いた文章がおさめられているというのが食指をそそったのだ。しかしさすがに馬場のBOOK
OFFは一味違う揃えだね・・。
中也をめぐる文章で私がもっとも好きなのはやはり坂口安吾の書いた「二十七歳」。(この文章が好きだというのは前にも書いたような気もするが・・)「二十七歳」に出てくる中也はトコトン笑える。
オイ、お前は一週に何度女にありつくか。オレは二度しかありつけない。二日に一度はありつきたい。貧乏は切ない、と言って中也は常に嘆いており、その女にありつくために、フランス語個人教授の大看板をかかげたり、けれども弟子はたった一人、四円だか五円だかの月謝で、月謝を貰うと一緒に飲みに行って足がでるので嘆いており、三百枚の翻訳料がたった三十円で嘆いており、常に嘆いていた。
中也は自分の10倍くらい強い安吾にいきなり踊りかかってパンチをスカしたり、お人好しの友人宅に暴れこんで飲み代をせびったりと、実におかしい人物描写で描き出されているのだが、おかしがっているうちにやがて哀しくなってくる。こういう時に安吾の文章は限りなく自分の胸にせまってくるのだ。
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