更新日記&徒然草。 →トップページはこちら
■6 /30(日)ブラジル優勝の瞬間は、やっぱり寝てました。
衛星劇場で増村保造監督「黒の試走車(テストカー)」見る。ぶっちゃけ「巨人と玩具」+「陸軍中野学校」÷2みたいな感じでそれほど新鮮味を感じない。しかし以下のシーンは、カッコいい。田宮二郎扮する産業スパイは、恋人の叶順子をライバルの車会社重役にさしむけ、体とひきかえに新しい車の値段をつきとめさせるのだが・・。
恋人・田宮の待つ下宿にふらふらと戻ってきた叶順子は、悄然とした表情のまま田宮の寝ていた枕に口紅で車の値段を書き付ける。そして「アンタはたった一行の数字のために私を売ったけど、彼はよっぽど高く私を買ってくれたわ」と言って重役からもらった宝石指輪をちらつかせるのだが、抱きつこうとする田宮をつきとばし
「イヤなこった!抱きたいんならその数字を抱くといいわ!私はこの宝石にキスするの、石でもアンタよりあったかいもの」
いかにも増村映画っぽいセリフだが、こんなこと言われちゃ青ざめる他にホントもうどうしようもないよね・・っていうような事をサクッと言ってくれるのが増村映画のキャラクター最大の魅力だ。あとは船越英二のとにかく問いつめられて追い詰められてオカしくなっちゃう演技、毎度ながらうまい。目がもうヤバい。追い詰められてイッちゃう人が必要な時は、船越英二と西村晃(「悪い奴ほどよく眠る」)が出てくればとりあえず安心!って感じだなぁ(安心って・・)。
さらにそのあとスター・チャンネルでサム・ライミ監督「ダークマン」見る。やっぱこれって洋製「デロリンマン」ですか?っていうようなツッコミは創作者からするとかなりムカつくものらしいので(勝手にパクり呼ばわりされてるよーなモンだもんね)深くツッコむ気はないが。ちょっと安っぽい感じがあまり入り込めない。コミック風の演出も、「スパイダーマン」ではすごく気に入ったのになぁ。
■6 /24(月)ノー・マンズ・ランドそしてヴァンダム
なんだか思っていたよりお行儀の良い映画だったなぁ、っつー印象のダニス・タノヴィッチ監督「ノー・マンズ・ランド」。暗すぎもせず、といって戦場でふざけているわけでは毛頭ない、当人たちはいたって真剣なのに周りから見るとネタに見えてしまうような戦場の喜劇。しかしこんなふうに寓話的にきれいにまとまってしまうと、なんだか天の邪鬼的な自分がむくむく顔をもたげてきてしまい、「まとめすぎだろう」とか考えてしまうのだ。結局寓話ってのが嫌いな性分なのかも知れない。たしかにその意味について、色々考えさせられるラストカットは印象的なのだが・・
ジョン・ウーのハリウッドデビュー作、ヴァン・ダム映画の「ハード・ターゲット」をビデオで見る。さすがヴァンダム映画、テッキトーな筋だなぁ。なんかやたら顔の濃い、誰をブッ殺すよりもコイツを先に蹴り殺すべきだろう、という悪役が出て来るが、どっかで見た顔と思ったら「ハムナプトラ」に出てくるイムホテップ役の人(アーノルド・ヴォズルー)だった。悪のメインはバレルを短く切った単発ライフルが武器のランス・ヘンリクセン。これがなかなかかっこいい。ヴァンダムが、ベレッタの2丁拳銃で相手のからだをブチ抜きながら回し蹴りを食らわす、というウー味/ヴァンダム味のハイブリッドアクションが登場するのだが、こりゃしかしちょっと非道というモンではありませんか(笑)
昨日あのような内容の日記を書いたので急遽読みたくなり、ハモンド・イネス著「獅子の湖」(ヴィレッジ・ブックス)買う。ハヤカワ文庫のはもう新刊じゃ出回ってないのかなぁ・・八重洲とかにはあるのかも。
■6 /23(日)パイド・パイパー
ネビル・シュート著「パイド・パイパー 自由への越境」読む。なんとなく名前は聞き覚えがある著者だが、よく知らない分野(本格ミステリとか)の人かと思っていたら、「英国冒険小説の雄」という売り文句に反応。宮部みゆきの「これが私の今年上半期のベストです」という帯プッシュも手伝って買ってみた。帯買いってのは本屋ならではの楽しみですな。
さてこの話、思いもよらぬナチス・ドイツのフランス侵攻により、フランスの田舎で釣り糸を垂れていた英国人老弁護士が帰国の途につくのだが、旅先で出逢った英国人夫婦の息子と娘をロンドンまでの道連れにする羽目になってしまう・・というストーリー。主人公である老弁護士は、長く膝を屈しているとリューマチが痛む御歳70歳、かたや子供二人は8歳と5歳で、遊びたい盛りの騒ぎたい盛り。このメンバーで道中するだけでも頭が痛いのに、近いはずだった故郷への道のりは、破竹の勢いで進撃するドイツ軍によって次々と封じられていく。しかもどういうわけか老人は行く先々で、戦火に追われた子供たちを拾って連れ歩くことになってしまう・・。「ハーメルンの笛吹き男」の主人公を意味する題名「パイド・パイパー」だが、そのタイトルが指す老弁護士は、けっして子供たちを喜んでたくさん連れ歩く聖人みたいな人ではなく、どちらかというと重荷だし迷惑に思っていたりする。さもあろう、宮部みゆきは「健気で可愛い」とか帯に書いてるが、なんのこいつら、相手にとっちゃ敵性国民だという身分も忘れてドイツの戦車を見物したがるような利かん坊どもなのだ。しかし、「五体に宿る全神経が、この頼みは言下に断れ、と老人に警告していた」とあってもなお、連れる子供達は増えていってしまう。文中でこれと書いてあるわけではないが、主人公のもつ英国紳士としての気概的なものがそうさせているのかも。冒険小説というよりはロード・ノベルの味わいに近い小説なのだが、一晩で読み切ってしまうほどノリは良い。くだくだと「その後の彼等は・・」みたいなエピローグなどつけず、さらりと語って終わるところも潔くて良い。発表年の'42年にフォックスで映画化されていて、登場するゲシュタポの少佐をオットー・プレミンジャー(「第17捕虜収容所」!)が演じているという。これはぜひとも見てみたい。
さて、どっかで聞いたことのあるという著者ネビル・シュートは、実際には映画「渚にて」の原作者としてくらいしかあまり日本には知られていない作家らしい。訳者のあとがきでは「英国では、アガサ・クリスティ、ハモンド・イネスと並んで広汎な支持を得ている作家」なのだそうだが、しかし「広汎な支持を得ている」例でハモンド・イネスって名前が出るところがいかにも創元ですな。そんなに人気がある人だとはオレも知りませんでした。変に感心。
■6 /18(火)あの温度差は何。
トルコのカフェに集うおばあちゃんにインタビューするフジテレビ。
「まあ両方勝ったら一番いいわねえ」
いや、いくらトルコが欧州一の親日国だと強調したいからって、そのコメントには無理があるだろう。
年輩層に東郷元帥の人気が高かったり、日本人がよく知らないところでけっこう親日色強いトルコ共和国だが、次に戦う時は「因縁の対決」とかってけっこう言われるんだろーなぁ。
基本的には日本と戦って勝ったチームには今後とも勝ちあがってほしい気がするが、次は対セネガルとなると、どっちかというとセネガルに買っていただきたい気もする。こーなるとアジア・アフリカ勢頑張れ!ってノリになってきたりするんスよね。日和見ノリ爆裂。
その意味では韓国の驚きの勝ち上がりにも期待。昨年10月以来の反米家としては、ぜひ再びアメリカと再び相まみえ、下していただきたいと思う。それにしても対イタリア戦における韓国サポーターの応援には驚いたというか、正直ひいた程だった。なんか第九とか歌ってんぞ。あれだけのナショナリズムは日本にはないように思う。宮城スタジアムにあの気迫があれば、何か違う展開が見込めたのでは・・なんぞと今更な事を考えてしまうのだった。でもちょっと個人的にはコワくてヤだけどな。ああいうの。
■6 /17(月)そんなわけで
この日のベルギーVSブラジルは当然ベルギーを応援。ちょっと前は「コノヤロー」だったベルギーのウィルモッツだが、今日は「カッコいいじゃねーか!」の一言。スタンドの黄色一色ぶりにも大いに判官びいきっ気をくすぐられたが、結果軍配はブラジル。まあ実を言えば後半はけっこう寝てたんでよく見てなかったが。
■6 /16(日)楽しき哉、日和見観戦。
ふだんスポーツを見ないので贔屓のチームがあるでもない自分としては、何となく見た時は評判的に不利そうな方を応援することにしている。不利でなさそうな方を応援したのというと、最近じゃ日本VSチュニジア戦くらいのものだ。そのデンでいくとこの日のW杯、スウェーデンVSセネガルではセネガルを、スペインVSアイルランドでは当然アイルランドを応援することになる。いや〜面白い日でした。結果的にはアイルランドは負けちゃったけど、日和見観戦の故に切歯扼腕して悔しがるでもなし、熱いものを見せてくれて感謝!という気持ちだけが残る。ブラヴォ!
深夜にはWOWOWでトロイ・ダフィー監督「処刑人」見る。まあどうこうという映画ではないが、やっぱりウィレム・デフォーは面白かった。
■6 /14(金)オイディプス+日本代表最後の喜び。
野村萬斎主演による蜷川演出「オイディプス王」見る。ソフォクレス原作による、いわゆる「エディプス・コムプレックス」の元になった超有名ギリシア悲劇。でもハナシとしては、正直いってそんなに面白いストーリーではないと思う。萬斎はあえて狂言風を狙ったのかオーヴァーな発声で機銃のように喋っており面白いが、どういうわけか全体としては鬼のように眠かった。
終演後の渋谷はチュニジア戦の勝利=決勝T進出を受けて大騒ぎ。こんな感じでした。


車はみんなハコ乗り。なんかチェコでの五輪勝利フィーヴァーを思い出すなぁ。
■6 /11(火)歴史的愚者。
うちの会社は火曜が週の仕事始め。というわけで稲本ゴールの瞬間に寝てたことを語ると、みな、こんな愚か者を私は人生において初めて見た、と言わぬばかりの顔をして
「それ、マジでバカですよ」
と、かなり素の入った声で言ってくれるのだった。
それを聞いて初めて、ああ、自分は本当に大変な失敗をしてしまったのだと・・このようなことでは歴史的タワケ者の烙印を押されても仕方がないのだと・・
思うわけねえだろ、ケッ!たかが球蹴りじゃねえかコノヤロー、と、自分で打ち明けておきながら軽蔑されるや逆ギレする身勝手なオレ。
「BAMBI」5巻買う。
■6 /10(月)宇宙的駄作。
「SakuSaku」ジゴロウTシャツの発売日だ!ということで東急ハンズへ。しかし17:00頃にはライトブルーは完売。ピンク買うのもなァ・・というコトで断念。意外と特設棚に集まってる人なども居りました。じわり人気番組?
渋東シネタワーで森田芳光監督「模倣犯」見てしまう。稲本ゴール見逃した翌日にコレは痛いと思わずにいられない宇宙的駄作。デジタルな手法を生かし、「新しい映画」を作るという意気込みの森田の演出術は全て裏目に出、ひたすら観る者の心を逆なでし続ける。「催眠」の時も始終感情を逆なでされている感覚はあったが、あの時はまだジャンル的に必然性がないでもなかった。今回のこれはまさに犯罪です。いやあひどかった。劇場を出たとたん5人くらいにメールしまくった程であります。
うがー、こういう時は買い物祭りだ!とばかりにタワレコへ。夏なんだしラテンでも聴こうじゃないの。と思い、シャキーラとかタリアとか最近のラテン筋の良さそうなところを買ってみる。ついでにリゲティの管弦楽曲集。「2001年宇宙の旅」使用曲「アトモスフェール」が収録されているというのがポイント高い。「2001年」にしろ「アイズ・ワイド・シャット」にしろ、実際映画観てみると一番印象深いのはシュトラウスでもショスタコーヴィチでもなくリゲティの音楽だったりするんスよね。あとはコリン・デイヴィスのエルガー交響曲2番など。
■6 /9(日)なんかロシア人は暴徒化してるらしいですが・・
分譲マンション営業の電話で起こされ、テレビつけてみると衛星劇場で「イルマーレ」をやっている。話のネタ的には嫌いではないが、なんか今アジアの人はみんな岩井俊二とか好きなんだろうなぁ、と思わずにいられぬテイストで今イチ入り込めません。主人公の男、工事現場で働きながら毎晩ボサノバ聴いてワインあけて海辺のデザイナーな家住んで・・ってアンタ。
WOWOWにまわすと、日本×ロシア戦のおかげでまったく注目のあつまらない世界ヘビー級タイトルマッチ。マイク・タイソンvsレノックス・ルイスだ。1:30現在MSNニュースのスポーツ・トップには載ってすらいない「世界最強決定戦」。結果はまぁルイスの勝ちというか「タイソンの負け」だったわけですが、なんかボクシングってこんなにクリンチ多かったっけ、と昔ファミコンでやった「マイクタイソン・パンチアウト」など懐かしく思い出す。(オレのボクシング知識はその程度)
W杯日本×ロシア戦までに二本は見ておきたい。区長選に投票してから渋谷へ急いで出る。ユーロスペースにて万田邦敏監督「UNLOVED」見る。おお、川井憲次のスコアだッ・・!最近すっかり実写映画でもお馴染みになってきた川井スコアだが、こういう映画では正直浮く。映画そのものは森口瑤子演じる地味な女の子の恋愛論スピーチがンガ〜ッと続く、頭でっかちな印象の恋愛映画である。森口は絶対に「自分らしさ」の領域を出ず、その生活パターンを変えない範囲でのパートナーを求める人で、求めたパートナー松岡俊介が転職=平凡な日常からの逸脱を目指すとかたくなに拒否を開始。「むりだよ、なれないよ、そんなのあなたらしくないよ」(←かなり余計なお世話)「でもあなたのコトが嫌いだからこんなこと言うんじゃないの」・・ってそんなん言われても。「言いたいことは分かるし、何を求めてどう生きるかは個人の勝手だけど、オレはこーゆーのイヤだな」というパルスに、観客同士シンクロした感あり。こういう女の子を主人公にして撮ってみようというアイデアは面白いと思うんだけど、映画に遊びや笑いが乏しいので、話が進むに連れてだんだん窮屈になってくるのである。大体これ、女の子を男にリプレイスしたら、単なる職人系頑固オヤジ一代記じゃねえか・・と思わんでもないし。
とは言えこれだけ色々考えるということは映画としてはそれなりに面白いってコトかも知れん。見てまあ損はないかも。
そそくさとシアター・イメージフォーラムへ動き、姜文(チアン・ウェン)監督「鬼が来た!」。もちろん劇中の日本兵は字幕なしでふつうに日本語をしゃべってるわけだが、香川照之はじめとする日本兵役の人々はみんな「皇軍」とか連発しながらも何かアフター2000年の青年丸出しで喋ってる感じであまり帝国軍人っぽくない。城塞の将校部屋もなにか野球部の部室のよーだ。・・というあたり、実は日本人にしか分からぬオモシロ味なのではないかと思うのだが・・。香川が罵り言葉のつもりで中国語の新年の挨拶を絶叫してしまう等のギャグが、自分が中国人ならもっと面白かっただろうになぁと思わせるのとちょうど対照。ラストに到る展開は何か予想がついてしまうものだったが、この結末にしてすら、中国では「日本占領時代を美化している」という批判を浴びたりするらしい。もうほとんど意味不明っス。まあ、我が国にも「バトル・ロワイヤル」非難議員などなど、アホは売る程いるわけだから人んチのことは言えたものではありませんが。
そいうことでキックオフぎりぎりに帰宅。一番搾り飲みながらBSフジで観戦ダ!ところがビールがまわりすぎたらしく、後半最初の10分ほどダウン。なので稲本のゴールは見れてません。あ〜なんか、マンガで「いけーッ!」とかって盛り上がってる観衆が書き込んであるコマが出て来ると大体いる、端っこで飲んだくれて「ZZZ」とかいって寝てるオヤジみたいな感じ。アシが書きました的な。
■6 /6(木)
ひさびさにアニタ・オデイの「ジス・イズ・アニタ」聞いたら思わずホロリ。やっぱりイイなあ、この盤。
「少林サッカー」とか「パニックルーム」とか「食神」とかいろいろ見てるんですが、いずれバックデートで書きます。そういえば自分もサラリーマンなので「課長 島耕作」くらい読んでリーマンの世界の何たるかを学ぼうと思い全巻読破してみたが・・・いねーよ、こんな奴!!
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