更新日記&徒然草。 →トップページはこちら
■5 /19(日)
丸井にスーツ買いに行く。給料日前なのでカード払い。しかしこれからの季節、夏向けスーツが一着ではどうしようもあるまい。その考えを見越してか、連日新聞折り込みにはコナカのチラシ入ってくるし。ああオレも夏のサラリーマン的消費サイクルに取り込まれている一人なのか・・
紀伊国屋でマンガ買う。みなもと太郎の「風雲児たち」ワイド版3巻と南Q太の新作「クールパイン」。「風雲児たち」は言わずと知れた、めっちゃくちゃ日本の歴史が分かるギャグ漫画の傑作だが、この巻に納められている「3ページ忠臣蔵」のギャグはやはり秀逸。「クールパイン」はもうミニマルなまでに話が展開しない漫画だが、やはり南Q太の漫画はいいなぁと思う。彼女の漫画はどれもけっこう好きで、これでもかなり単行本レベルで追って来たつもりだが、今まであまり好きな理由って考えたことはなかった。でも今回の「クールパイン」を読んで思ったのは、この人の漫画には男女が"愛し合えない"展開が多いなということだ。彼女の漫画で、相手に「好き」と言われて、その意味がよくわからなくて立ちすくむ女の子の多さといったらないし、セックスシーンといったらあたかも心のすれ違いが起こるきっかけのようである。人間なんてそう簡単に愛し合ったりできないんだという諦観というか、そんなもんが根底に流れているように思える。それでもつんと唇を尖らせて生きていく彼女たちがとても魅力的で、それにとても共感してしまうのだ。(そういえば扉絵なんか唇ツーンと尖らせた女の子の絵ばっかりだよね)まあ、他にも絵が好みとかいろいろ好きな理由はあるだろうけど。個人的には「天井の下」が一番好き・・ってこれ前にも書いたっけ。
■5 /18(土)
合コンなんて学生時代以来。場所は新宿のタイ料理屋だったが、何かの時に一度使って以来、場所のセッティングを頼まれたりするとここをとることが多い。そしてその度に、ここの春雨サラダがいかに辛いものか思い知らされる。なかなか会話が展開せず空回り気味の自分を意識しているところに、友人から電話。
イラストレータでドキュメントを作っているが不都合が発生したため、サポート希望の電話だった。
自宅にメールでドキュメントを送ってもらい、ビールとI.W.ハーパーでゆるんだ体細胞にコーヒーを流し込んでから、携帯に電話して対処し、エセDTPオペレーターぶりを発揮。WOWOWでウェズリー・スナイプスの映画「アート・オブ・ウォー」をやってるが、なんか中国人ってうさんくさい連中だよね的視点の映画なのかなぁとか思ってるうちに眠りの世界へ。
■5 /14(火)
シネマスクエアとうきゅうで阪本順治監督「KT」。キム・ガプスってどっかで見た顔だと思いつつさっぱり分からなかったが、この人「太白山脈」でゴリゴリの武闘派右翼役をやってた人でした。劇場予告でよく出てくるヘリ撃つシーンなんかは全然へっぴり腰で「当てる気あんのか!?」って感じですが、KCIA内の裏切者を粛正する時の「アカ野郎!」言って拳銃撃つシーンは異様にキマりまくり。当代随一の右翼役者か?一方の主役である佐藤浩市はあまりにも観念的人間で、観客にとっては感情移入できるキャラクターではない。語り手の視点はもう少し引いた位置にあった方がよかったんじゃないのかなと思う。登場したキャラでいうなら筒井道隆くらいの・・なんで全編とおして一番心に残ったシーンは、アイデンティティを取り戻そうと韓国語を勉強している在日2世役の筒井君が、こともあろうにその弱点を公安警察の山田辰夫につかれてイビられるシーンなのだった。「"チョーセン人のくせにチョーセン語も分からないなんてな"って言ったンだよ」ヒャクショオ〜、みたいな。よりによって山田辰夫ってのがヤ。そりゃ筒井君でなくても慟哭するよね。あとはなんかKCIAのアジトが異様に町内会の寄り合い所的雰囲気出しまくってたのが印象的だったかなぁ。
■5 /13(月)
新宿武蔵野館でリー・タマホリ監督「スパイダー」。同監督のハリウッドデビュー作「狼たちの街」はジョン・マルコビッチを初めてイイと思った出逢いの映画でありつつ、映画そのものもけっこう面白かったこともあって、けっこう期待しながら見に行った。この映画自体は、モーガン・フリーマン、アシュレイ・ジャッド主演で'97年に公開された凡作「コレクター」に続いての「心理分析官アレックス・クロス」シリーズの続編ということになっているが、「コレクター」より全然面白い。まあ前作はサイコサスペンスであり、今回はサイコのサの字も感じさせないアクション・スリラーなので、同じ土俵で考えるのも筋違いかもしれないが・・。ジェリー・ゴールドスミスのスコア音楽が相変わらずアクションシーンの面白さを2割増しくらいにしており、特に、後半の身代金受け渡しシーンでのスコアは素敵。目立ったセレブも何も出ていないけど、楽しめました。映画の公式サイトを見ると、けっこう「スパイダーマン」と間違って入った人とか、はたまた「スパイダーマン」が混み過ぎててどうせおなじクモだから・・とこっちに入った人などがおり、カブり効果もなかなかのものがあるようだ。
■5 /12(日)
ユーロスペースでジャン・リュック・ゴダール監督「ウイークエンド」。ゴダール映画数ある中でも特に「楽しい」「笑える」と評判の映画で、何を見ても"ゴダール嫌い"を確認させられる我ながら、今回ばかりは期待して見に行った。意味もなくただ次々起きる交通事故、おばさんに文句言われて逆ギレし、ペンキを洋服にぶちまけて撃たれる男、あまりにも似合っていない安っぽい衣装のため、そう呼ばれていてもそうは見えないエミリ・ブロンテ、彼女に火をつけて燃やすという過激行為を行ったうえに「どうせ架空の人物だ」と元も子もないセリフを言う主人公の男・・以下略。こうして書き連ねてみるとかなり面白かったネタの集中爆撃なのだが、不思議と全体通しておもしろかった〜という感想を抱けない。毎度ゴダールの映画に惹かれない理由というのを考えてしまうのだが、ゴダールの映画特有のあの映像の極度の安上がり感がオレに受け付けないのかも。でも石井輝男の映画の安上がり感はむしろ魅力に思ってるしなァ・・どういうんだろう。日曜なんだから圧倒的に混んでるとばかり思ってたけど、意外に空きまくり。見たかった人の多い映画だろうに。
ユーロで見た予告。あいかわらず寒い「愛の世紀」のほかは、タル・ベーラという人が監督のハンガリー映画「ヴェルクマイスター・ハーモニー」というのが見たい。潜在的ハンガリーびいきのオレとしてはハンガリー映画というだけでも見てみたいのだが、何かシュワンクマイエルに一脈通じそうな感じをかもし出している予告編のデキが素晴らしい。多分シュワンクマイエルとは違う味だろうけど、その違うあたりを期待して行ってみたいのである。あとは万田邦敏監督の「UNloved」かなぁ。これ見たがってるあたり、けっこうオレって恋愛映画好きなんじゃん、とか思ったり。予定調和に終わらない映画に限りますが。
帰宅後、チャンネルNECOで鈴木清順監督「ツィゴイネルワイゼン」。わけわかんない映画ばかり見てる日ですな。でもゴダールに比べて清順の方がわけわかんなくても好き。やはり安上がり度のモンダイなのか・・・?麿赤児とイッちゃってる顔した盲の付き人が、砂浜に腰まで埋まった状態で互いの頭をたたきまくり、しまいにお互いに自分が埋まっている穴に落下してしまう、というシーンが忘れられぬ。こんなん文章に書いても読んで想像つかなそうだけど。
■5 /7(火)
はやめに仕事あがってTACで泳ぐ。始めは60m泳ぐのでもヒーヒーもんだったが、今日あたりになると100mがデフォルト、いいときで300mくらいいけるようになった・・っつってもまあちゃんと泳げる人になるとどうということもない距離なんだろうけど。TACといえばHPがいきなり大更新されていたのには驚いた。今日び、まあこのくらいのコンテンツはないと困るっちゃ困るのだが、これまでの、せいぜいコンテンツといえば施設紹介(それも写真数枚)、どんなスクールがあるかもまったく分からなかったHPにくらべると格段の進歩だろう。
このごろになるとなんか別の考え事しながらでもヨユーで泳げるようになってきたのもかなり楽しい。思うにまさに、つねに相手プレーヤとのかけひきである球技や競技スポーツにくらべ、自分のペースで動けるこういうスタイルのスポーツこそオレのような人間には合っているのではないだろうか。
自ら速度を決め、自ら泳法を思考し、自ら運動を行う。上手く出来ても出来ずとも、誰に恥じることもない。唯我独尊である。
そんなペースだもんだから25mのメインレーンでは競泳派の連中から追い立てられてしまい、気持ちよく泳げない。そこでオレの泳いでいるのはホールでいえば小ホールにあたる20Mレーンのケアプールだ。もっとも人の少ない深夜の時間帯に余裕シャクシャクで泳ぐ、オレのような独泳派にはぴったりのレーンである。
昨日の夜のおかずに作ったきのこのとろみ炒めオイスターソース風味がうまくできたので、またネタ本である「きょうの料理」から小松菜ベーコン炒めというのをやってみようと思い、食材を買いに近所のスーパーへ行くが、小松菜がなくベーコンは高い。そこで、ほうれん草とソーセージで代用、そして昨日のきのこ炒めの余りの豚肉としめじをぶち込んでみたが・・失敗。というか、見た目にも行き当たりばったりで作ったことが明らかな料理になってしまった。料理は作り主の人格を表わす・・の、か?ともかくもビールで腹の中におさめる。
昨日購入したアンチェル/チェコ・フィルのショスタコーヴィチ交響曲第10番、は・・速い!オレこの曲かなり好きで、初めて聴いたザンデルリング盤をふくめよく聴くが、今まではムラヴィンスキー盤が飛び抜けて速いなぁ、と思っていた。トラック時間を比較してないのでちょっとわからないが、多分こっちの方が速い演奏だろう。しかしアンチェルって全然よく知らないんだけど、こんなにエキサイトな人だったの?
■5 /6(月)
午前中の新幹線で東京へ戻る。GWラストのあさひという、混雑が余裕で想像できるシチュエーションだったが、本格的に混み合う前の8時台だと結構余裕。ひまな車中、昨夜WOWOWで見た「漂流街」のラストを検討する(ネタばれありますよ→)。初見の時に謎だったのがラストの主人公の死。TEAH演じる主人公マーリオは昔の彼女だったブラジル女性に射殺されるのだが、いくらかつて捨てられた男だからといって、ショットガンで撃つのは唐突だろう、と思っていたが、その一瞬前の、彼女の幼い娘が唇に紅をひいてぺたりと座り込んでいるシーンで説明がつくのだと気がついた。つまり、娘は吉川晃司の組織に捕われていた時に、陵辱されて純潔を失っていたのだと解釈でき、あのラストは結局娘を救えなかった主人公に対しての怒りの銃弾だったというわけだ。その後ミシェル・リーに向けて放たれた銃声を聞いた柄本明が「ラテンの血かな?熱いなぁ」というのは、道理としては殺す理由のないリーに対しても放たれた銃弾は、マーリオの今の女に対する、昔の女としての感情のほとばしりによるものだということを説明している、ということだろう。あ〜すっきりした。でもこと三池映画については、こんな解釈どうでもいいのかもしんないけど。
漱石「二百十日」読了。笑う。併読してるロブ=グリエの「迷路のなかで」は結局読了しないままGWを終えてしまった。まとまった時間のとれる休みでもなければとても読めぬ作品だが、まあとにかく10ページくらい読めただけでも良しとすべきか。ホントかったるいよ〜〜〜この小説。
タワレコ新宿に出て、ひさびさにクラシックCD漁り。ギリシアSONYオリジナルのミトロプーロス盤とか、またも出たナクソスの「日本作曲家選集」などなど。
■5 /5(日)
ワーナーマイカル新潟で「ロード・オブ・ザ・リング」2回目。今度は日本語吹き替え版だ!このページなどを読むと、戸田奈津子の字幕翻訳には致命的欠陥があるため、日本語吹き替えの方が鑑賞に適しているということになっている。しかしそれ以上に、このように一つのセリフに含まれる情報の多い映画では、字幕を読む面倒のない日本語吹き替えこそ、最善の選択肢ではないかと思う。まぁ〜とにかく楽しかったんで能書きはいいけどね!前回の鑑賞で落涙したのはフロドが決意をもって旅立つ裂け谷での会議シーンだけだった気がするが、今回は全編通して少なくとも6回は泣けた。しかし最後にもう一つ落涙・・それは、続編「二つの塔」の予告編が見られなかったことだ!!吹き替え版にはついてこないのね・・とほほ。母と一緒に行ったが、ケシカラヌことに裂け谷のシーンで寝ていた。全編で最も感動的なシーンなのに。ふたたび、私の周囲でこの映画を誉めているのは昔原作を読んだことのある人だけだという恐ろしい事実を想起する。しかしケイト・ブランシェット=ガラドリエルの言うような「もっとも小さな者達が世界の未来を変えるのです」というストーリーが熱くないハズがないのだが・・・うーん。
■5 /4(土)
ワーナーマイカル新潟でロン・ハワード監督「ビューティフル・マインド」見る。ポール・ベタニーが良いのだが、映画の作りはというと・・いや頑張ってホメようと思えば「映画での描写に適さない数学理論の煩わしい説明を省き、誰にでも共感のもてる人間ドラマに仕上がっている」とかなんとか言えるのかもしんないけど、裏をかえせば、抽象的真理の探究と精神分裂の狭間に陥ったひとりの人間の再生の物語としては、あまりにも定石通りのハリウッド流脚本マシーン製葛藤の連続で、涙腺は刺激されても深みなぞ感じようもない。ノーベル賞授賞式のシーンでラッセル・クロウがのたまう「愛の方程式」なる表現が実に恥ずかしい。これが「ロード・オブ・ザ・リング」に圧勝というのは振り返ってみると信じられん。LOTは5回でも6回でも見られるが、この映画を2回以上見ようと思う人間がいるのか?(中にはいるだろうけど)
■5 /3(金)
ノーム・チョムスキー著「アメリカが本当に望んでいること」(原題"What
Uncle Sam Really Wants")読了(訳者によるサイト)。文春から出版された「9.11 アメリカに報復する資格はない!」で描かれた「国際司法裁判所で唯一テロ国家として有罪判決を受けた『テロ国家の親玉』アメリカ合衆国」というイメージの実証例が描かれているのであろうと思い手にとった本だが、予想以上に辛辣な内容だ。これらの告発は機密扱いを解かれて公表されたアメリカ政府の公式文書に基づくというのだが、これだけ刺激的なわりにあまり出版されていないので、相当のトンデモ本なのかあるいは危険な真実なのか、どちらかだということだろう。
日本人にとっては、日本がアメリカの指導のもとに復興したのち「日本がこうして米国の競争者となったことは米国の誠実さと敵への心の広さを表わしている、といナンセンスが米国でまかり通っている。けれども、当時米国が実際にとることのできた政策は限られていた。その一つは、日本の帝国を、今度は米国の統制のもとで再建することであった。実行されたのはこの政策である。」
とする部分を読むだけでもその辛辣さが伺える。確かに現在の日本経済はアジアの安価な労働力を利用することによって、いわばかつての帝国版図から搾取することでもっている、といえばそうも言えるのかもしれないが、それが米国の戦後世界政策による結果だというのはちょっと飛躍している気もする。まあ、ここんとこは別にこの本のメインでもなんでもないのであるが。
■5 /2(木)
帰省ダス!混み合う新幹線の中でようやく漱石の「野分」読了。知識人階級の価値というものを擁立するべく筆を振るったその時代的意味はわかるにしても、今の世の中にあって「学問ノアル高尚ナル学者」という位置付けのキャラクターって共感よりはむしろ反感を呼びそうな感じ。もっとも日本は昔も今も拝金主義にして権威主義社会であることは間違いないことで、学問や教養の「権威」についてはともあれ、「価値」について本当に認められているのかというと疑問でもあるから、これは読むべき人の限られる普遍的小説なのかも。
■5 /1(水)
お久しぶりにTACで泳いだあと、シブヤ・シネマ・ソサエティで三池崇史監督「荒ぶる魂たち」見る。三池監督としては久しぶりに普通の映画ではないでしょうか?加藤雅也、竹中直人、白竜、いずれも最高!かなり満足。三池監督自身も端役で登場、女に暴力をふるうシャブ中を演じるが、やっぱり女の子をいじめるシーンは見てて抵抗あるなあ。逆に、冒頭からサイドストーリーのように語られる加藤雅也と女の子との甘い感じの絡みもちょっといただけない感じ。意図的か?というわけで、プラス方向マイナス方向いずれにしても女のからむシーンがいただけないのと逆に、女のからまない部分のアツさは筆舌尽くしがたし。遠藤憲一がカレー食いながら言うセリフ「うめえな畜生、辛くてよォ」にも爆笑。久しぶりにパンフ超ほしい映画だったが売ってない。残念。劇中でみんなバランタイン飲んでるので、思わず帰りに飲みに行ってしまいました。そりゃヤクザみたいにガブガブとは飲まないけどね。そういや伊武雅刀は酒も飲まないでキュウリに味噌つけて食ってたり。
「シッピング・ニュース」のサントラ、やっぱり買っちゃいました。実はサントラ買うのって久しぶりかも。
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