更新日記&徒然草。→トップページはこちら


■4 /30(火) 
 「伊賀忍法帖」、バリ面白いっスよ。


■4 /29(月) 
 シャンテ・シネでローランド・ズゾ・リヒター監督「トンネル」。すげー地道に展開する映画で、なにかBBC制作の海外ドラマでも見てる気分に。悪い映画ではないと思うが、・・見たこと自体さっきまで忘れていた。ミラ・ジョヴォヴィッチみたいな顔のフリードリケ・ショルツ、恋人が射殺されるシーンでの悲嘆にくれる姿は場内の涙をかなり誘ったのだが、その直後に他の男とヤるなよ〜ってのはかなり思った。ドイツ人ってこーゆー人達?とか。
 夜は故あって本郷あたりから中野の自宅まで歩いて帰ることに。こういうのは学生時代以来でかなり楽しかったが、早稲田にとおりかかって学生街の微妙な変化をおもしろがって見てたら警官に職質される。
最近このへん物盗り多くてね、ちょっと鞄の中身見せてくれる?」
見せて恥ずかしいモンなんかねーよ、とばかりにガーッと開けると、昔新潮文庫の「Yonda?Club」で時計をもらおうと30册ぶんくらいマーク集めてハガキに貼りまくったが、そのままカバンの底に出し忘れてた、そのハガキが出て来た。
・・まあ、「何、これ?」とは聞かれなかったが・・、恥ずかしい。


■4 /28(日) 
 ひさびさにチャリンコ駆って、ワーナーマイカル板橋レイト。クァク・キョンテク監督「友へ チング」である。これに限らず、なんとなく窓口で言いにくいタイトルってあるよね。映画はまあまあよかった。「荒ぶる魂たち」見た後ではどうしても薄れるが・・しかしオープニングの美しさは近年まれに見る。あれって木炭自動車?


■4 /22(月) 
 ラッセ・ハルストレム監督「シッピング・ニュース」見る。とにかくめっちゃくちゃ豪華な役者陣に、女大杉蓮ことケイト・ブランシェットまでついて、どの役者もイイところ見せてくれるのだが、いかんせん監督の演出が平々凡々で新鮮味に欠ける。祖先の故里に帰った男が、祖先の行状に自分を重ねるシーンなど、劇中に出て来るセリフのとおり「退屈」だ。しかしケヴィン・スペイシーとジュディ・デンチ、ケヴィン・スペイシーとジュリアン・ムーアなどのからみが悪いはずもなく、そこそこイイところは感じる。オレ的に一番イイなと思ったのはリス・エヴァンズ。なんかの映画で見たことあるような気がしていたが、実は「ヒューマン・ネイチュア」の予告で見たことがあるだけだった(笑)。役者に匹敵するほどイイのはクリストファー・ヤングのスコア。聴いてるだけでエンドロールの最後までもつ、何度でも聴きたいサビのメロディアスなスコアだ。


■4 /21(日) 
 金欠と雨降りがあいまって外出する気になれず、家にこもってZガンダム見たりCS見たり。「ファイナル・デスティネーション」とか「上海ヌーン」とか「フレンズ」見たり、山風の「忍法忠臣蔵」読んだりと実に時間潰しな一日だった。


■4 /16(水) 
 いまさらながら山田風太郎の忍法帖シリーズを読みはじめた。あまりにもセンス・オブ・ワンダーな「甲賀忍法帖」を読み終わり、これから「忍法忠臣蔵」を読みはじめるところ。存外の面白さでどんどん次を読みたくなる。「忍法忠臣蔵」の書き出しなんて、
「江戸城大奥御広敷伊賀者の無明綱太郎はヘンな奴であった。」
だとか、
「武家といっても、台所のあぶら虫のような伊賀者です。」
なんてセリフなんて、実にシビれる。連続でビデオレンタルしているZガンダムと並び、今私の中でアツ〜い続き物である。

■4 /9(月) 
 シャンテ・シネで「ムーラン・ルージュ」、その後有楽町日劇PLEXでリドリー・スコット監督「ブラックホーク・ダウン」。とにかく「ムーラン・ルージュ」はマンガ的な映画だったが、中途半端な深刻派より底抜けバカな方が歌劇は楽しい。ジム・ブロードベントの怪演とプロダクション・デザインの力ワザだけでも楽しませてくれる、ドタバタ歌劇だ。主役の踊りが見ててつまらないので、ミュージカル映画としての印象は薄いかも。ミュージカルだったら、やっぱり踊りもよくないと・・なんて思うわけですな。
 ソマリアにおける米軍の作戦行動を描いた「ブラックホーク・ダウン」はとにかく、トム・サイズモア運転するハマー・トラックがいつまでたっても仲間のところへたどり着けないという映画だ。ヘリが不時着し、トラックが道に迷っている間にゴロゴロ人が死んでいくのを映画はひたすら描く。これが戦闘の現場での実際だというわけだ。シビアな内容だが、いっぽう不思議と醒めた目で見てしまう。この新造まもない劇場の快適な椅子で、実際にはモロッコで撮影されたソマリアでの「戦闘そのもの」を見物している事の不可思議を考えてしまう。こうして戦闘そのものを描くというやりかたは「現場の感覚」を劇場にもってくるという点で有効かもしれないが、逆に現場っぽいことによって「でもこれは映画だし、オレは痛みひとつ感じないでこの戦闘を見てるんだよね」という劇場感覚をも呼び覚ましてしまうのかもしれない。

■4 /8(日) 
 バズ・ラーマン監督の「ムーラン・ルージュ」はマンガよりよっぽどマンガな映画だったが、さながらアニメおたくの巡礼場と化したシネ・リーブル池袋で映写された「機動警察パトレイバー」の新作映画は、実写映画よりもよほどゴツゴツに映画っぽいアニメになっていた。この新作「WX。 PATLABOR THE MOVIE3」を見て感動するのは、なによりもとり・みきの脚本が実に映画的で素晴らしいこと、そしてアニメであるが故の画作りの完璧さだ。しかしこれも質感や量感で実写映画に迫る美しさを得た現在のアニメだからこそできることで、ひと昔前のアニメだったなら、例えば年輩の刑事がアパートの居間で、壁に貼付けたグレン・グールドのレコードジャケットに見守られながら独り音楽に沈潜するというシーンも、一つの絵(=セルの上に描かれたものという意味での絵)に見えてしまい、「映画のワンシーン」として伝わってこなかったかも知れない。いや実際にはこれは絵なんだけど・・、なんて考えてると本当にこれがアニメである理由は何だ?と悩みさえ抱えてしまう。高村薫の刑事もののごときハードな雰囲気を持つ前半と、陰影深い恋愛悲劇になっていく後半。アニメの主人公としてのパトレイバーの出番は正味5分にも満たないので「機動警察パトレイバー」の新作としては本当にこれでいいのかという気もするが、映画としては今年これまで見た邦画の中でベスト。


■4 /1(月) 
 3/27に亡くなったビリー・ワイルダーは95歳で、81年「新・おかしな二人」を最後にもうメガホンをとることはなかったというが、93歳にしてなお'02年度新作準備中という男もいる。その男マノエル・デ・オリヴェイラ監督の最新作「家路」をシャンテ・シネで見る。近年まれに見る衝撃のラスト。ミシェル・ピコリやジョン・マルコビッチの出るこのような映画でこのラスト、プロデューサーにブッ殺されるのも全然コワくねえこの人でしかやれないのでは。ピコリ自身と、ピコリに「パピ〜」といってなつく孫息子はとってもかわいいし、やはり考えていたとおりピコリの歩み方が非常に素晴らしい映画なのであった。いやーしかしこのラストではやはりもの足りんね。
 冒頭からイヨネスコの劇シーンが続くのだが、ここなんぞかったる過ぎてかなり眠くなる。(実際かなりハデに寝息をたてている人もいた)オリヴェイラは、言うまでもなく世界的に監督業現役高齢者ランキング首位の男だが、今のところオレを眠くさせる監督ランキング首位をモフセン・マフマルバフと争う男でもあるのだった。「メフィストの誘い」とか本当に眠かったのが懐かしいな・・。今だにビデオ化されてるのを見たことがないが、しかしあの映画のマルコビッチはかなり良かったような記憶がある。

 シャンテでやってた予告編。「GOD(神)」→「GODARD(ゴダール)の復活」(「愛の世紀」)だってよ!近年まれに見る恥ずかしい予告編。ゴダール嫌いが作ったとしか思えない。んでやっぱシャンテ系で一番見たくなる予告は今のところ「トンネル」ですな。
 衛星劇場で石井輝男監督「黒線地帯」を見る。昔、旧文芸座地下で一度見たことがあるが、こうして改めて見るとB級娯楽作っぷりがずば抜けていて、途中ゆるい部分がありつつも実に面白い。
 ついに追い詰めた闇の組織首領が、天知茂に余裕たっぷりにシラを切る。
 「暴力はいけません、紳士的に話し合いましょう」
 「あいにく、紳士づらは大ッ嫌いなんだ!」(ボカッ)
 痛快すぎる。
 こんな決めゼリフを言った後にさらにつるべ撃ちのごとく息をもつかせぬ活劇シーン!ちょいと胡散臭いモダンさがまた魅力的な感じ。今月の衛星劇場は石井輝男特集ということなので、できるだけ見ていきたいと思う。


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