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■1/6(火)年頭ごあいさつ&ウェブログ始めました。
 あけまして、おめでとうございます。
 実は年末年始にウェブログを始め、けっこう楽しいのでハマってます。(@niftyの「ココログ」。)
 ウェブログとは、日記ホームページ+掲示板+リンク集が1ウィンドウにまとまってる的なモン?とか言ったら知らない人にも分かりやすいんだろうか。デイリー更新しているので、↓見てください。
 http://k-tanaka.cocolog-nifty.com/hakoniwa/

■12/23(火)「ファインディング・ニモ」&忘年会
 新宿東急で「ファインディング・ニモ」見る。場内はカップルだらけでデート祭りの様相を呈していたが、どうやら早い時間の日本語吹き替えが家族祭りだったのであろう、床がこぼしたジュースでベタベタしていた。前作「モンスターズ・インク」では何かまとまりすぎてつまんないな、という思いだったのだが、今回、やはりピクサーのつくる映画はおもしろい!と感心させられた。特に海中の描写が特筆すべき美しさで、うーん、ホンモノの海中もこんなに綺麗なのだろうか?などとちょっとスキューバダイビングなんてものもしてみたくなるような綺麗さ。これは絶対劇場で見た方がよい映画である。話の方も「せっかく海でやるんだからこのサカナをからめたいよね」ってアイデアを持ち寄ってできたみたいなストーリーで、次から次へと特長ある海中生物がオノレの長じた分野で話に加わってくるので、楽しい楽しい。子供に見せるには教育的効果もあるし、最高ではないでしょうか?私的には「サメ同士の会合」ってのが実は・・・ってのが笑った。
 観覧後、中野の雰囲気良好レストラン「らんぐさむ」でお姉様方お2人と忘年会。この会を年増祭りと呼んでしまい、宴席でつるし上げられる(笑)。色々と仕事上的な忘年会は何度かあったが、親しい人だけの忘年会というのは楽しいだけなので良ですね。ビールのグラス一杯&3人で白ワインボトル一本&ウイスキー一杯飲んだらもうフラフラ。家路途中のフレッシュネスでハーブティーを飲んでようやく落ち着く。
 原武史「鉄道ひとつばなし」読了。原氏は「大正天皇」や「可視化された帝国」などの近代天皇制をめぐる著作が面白かったが、著者自身は大の鉄道好きであり、前掲書にもそこここに天皇と鉄道に関わる逸話が紹介されている。この本は鉄道好きが書いた鉄道好きのための章と、前掲書の読者が面白いと思うような歴史にかかわる章が混在しており、私としては鉄道より歴史に興味があるわけなので前者の部分は色々飛ばし読みしてしまったが、列車の「上り」「下り」をめぐる記述など雑学的に面白いところもあったので、読んで損のない本だと思った。
 つづけて佐野眞一「だれが『本』を殺すのか」を読みはじめる。まだ途中だが実に刺激的な内容。がんばっている本屋さんの所なんかは別に他の業界で働く人が読んでもおもしろい内容ではないかと思う(私も別業界だ)。

■12/21(日)「黄泉がえり」「バルジ大作戦」
 ああ・・またどこにも出ないうちに日が暮れた。WOWOWで塩田明彦監督「黄泉がえり」見る。予定通り泣く。映画としては序盤の方に感心。この皮膚感のあるようでいて微妙にないような日常会話、すごいなぁ・・。だんだん話がドラマチックになっていくにつれて、そういう面白みは息をひそめてしまうのが残念。もう草薙君、暴れまくりッス。
 ビデオでガイ・ハミルトン監督「バルジ大作戦」見る。うーん、昔見た印象が死ぬ寸前のロバート・ショウのびっくり顔だけだったのは故なきことではなかった・・。

■12/20(土)「コブラ・ヴェルデ」「FAMILY」
 ヴェルナー・ヘルツォーク監督「コブラ・ヴェルデ」をビデオで見る。クラウス・キンスキー演じるブラジルの山賊フランシスコ・マヌエルが、山賊の身分を脱してアフリカに渡り、奴隷売買を行ううち現地民族の王位争奪戦争に身を投じ、権力をほしいままにするのだがやがて色んな方面に見捨てられ・・ってな筋。戦争の作法からして違い過ぎる白人とアフリカ人のギャップに、フランシスコどころか演じるキンスキー本人がとまどっているかのような感じがおもしろい。ラストで、アフリカ大陸の波打ち際でキンスキーが波に洗われながらひたすら逃げるのを、足が妙な方向に曲がった奇形の黒人が四つん這いになりながらどこまでも追っていく奇想にあふれたシーンが印象深い。ヘルツォークの一本目としては正しかったのか、どうなのか?どうも良く分からん。
 四ッ谷で会社同僚のライブ。私はしろうとながらも撮影スタッフとして入ったのだが、思い返すだに「こう撮っとけばよかった」部分が多々あり、本人には申し訳ないが「勉強になった」的な感じであった。とりあえずカメラ据え置きをやる時には被写体がファインダーに入った感じを確認してから移動せねばならんということは肝に命じておくとしよう。
 タワレコでakikoの新譜「Mood Swings」、レオンハルトの弾くバッハ:イギリス組曲、それにハンス・ジマーのスコアによる「ラスト・サムライ」サントラを購入。ジマーのスコアは何か「ブラック・レイン」を思い出させる。けっこう熱い。
 帰宅後、衛星劇場で三池崇史監督のVシネマ作品「FAMILY」見る。それにしてもハリウッド映画とくらべて三池の撮る映画の省略ぶりは実に潔くてイイ。わざわざ語らずとも言わずもがななシーンで観客をあおる事はせずにバッサリと切り、はっきりいってどうでもいい遠藤憲一の過剰演技ギャグをぶつけるこの感性。素晴しい。永澤俊矢は一体何だったんだ。
 蔦屋で「バルジ大作戦」借りてしまう。冒頭ちょっと見たが、ロバート・ショウが演じるヘスラー大佐は親衛隊ではなく、普通のドイツ陸軍大佐だったみたいだ。そっち方面のマニアは別にこんな日記見てないかもしれんがお詫び(誰に)のうえ訂正します。
 そういえば、数日前の新聞で「武器輸出三原則」を見直す動きがあるという報道を見かけた。詳細は読んでいないのだが・・"戦争とは、国を挙げて行う最大の「公共事業」である"というとらえかたがあり得ると私は考えている。自企業にとって利益的に都合の悪い事には平気で鈍感になれる我らが社会にあっては、「おいしい公共事業」だという部分以外は容易に切り捨てて兵器生産をもくろむ
輩は掃いて捨てるほどいるだろう。いっぽうで我々「市民」はそんな連中のおいしい商売に対して監視の目を光らせることができるのだろうか?少なからず暗澹とした気分になる。この動きには注目しておきたい。

■12/19(金)オーデュボンの祈り
 伊坂幸太郎の新潮ミステリー倶楽部賞授賞作「オーデュボンの祈り」読了。最後まで奇妙に閉鎖された半・幻想小説的な島/現実世界の仙台市を同じ時系列で交錯させて描く筋立てはすごく面白い!反面、文章には感情移入する余地がなく、森博嗣の小説と通じる物足りない読後感はある。これだと「アヒルと鴨のコインロッカー」の方が倍してエモーショナルに入り込める余地がある(「アヒ鴨」は人にすすめても良いと思う)ので、たぶんこの人はだんだん私的にはイイ感じになりつつあるのだろうなと思う。アイデアとエモーションの合致した傑作の出現を楽しみに待ちたい。
 フランケルの「バルジ大作戦」のスコアは予想よりずっとアツかった。トラック9とか、実にかっこ良い。久々にもう一度見たくなった。蔦屋で借りることにしたい。
 渡辺謙がゴールデングローブ賞ノミネートだとか。典型的なオーヴァーアクトに思えたんだがなあ。ニコルソンがやり過ぎた時に近い気恥ずかしさを覚えた。ところで小雪は、今回の役柄はいまいちだったものの、たぶんいったん頭痛薬のCMをやらせたらゴールデングローブ級ではなかろうかと思った。じっさいやってたっけ?

■12/18(木)ラストサムライ。
 今日は代官山でジャズライブを見に行く予定だったのだが、一緒に行くはずの友人が仕事でいけなくなったということで、別に当日券だし予定変更して映画を見ようと新宿に出る。かねてからチケを買い置いていたエドワード・ズウィック監督「ラストサムライ」だ。正直いって面白いことはあまり期待していなかったのだが、このテの近代コスチュームプレイに弱いのは、圧倒的につまらん事が容易に想像できたローランド・エメリッヒ監督「パトリオット」を見に行っちまった時にも明らかになったとおり。ズウィック監督は「グローリー」などの作品歴があるが、どうやらこの監督も1800〜1900年あたりの歴史モノにことのほかアツくなる性質らしい。(グローリーは見てませんが)
 しかし、やはり日本ものは無理があったのではなかろうか。まず有り得ないであろう天皇謁見シーンをはじめとして、設定の部分で何か不自然さが所々で噴出しているため、どうも話に乗り切れない(まあ、今思い返すとけっこうマンネリな筋だったが)靄の中から初めて出現した渡辺謙率いる明治時代の侍が、明らかに戦国時代の具足を着用しているのを見た時は椅子からズリ落ちそうだったが、どうもこれは「あえて当時の時代に沿わない侍の姿勢を際立たせるために、祖先の身に着けた鎧を着用したことにした」という意図だったという。う〜ん??他にも農家の縁側に釜をおいて茶をたてるのはアリだっけ?とか、いろいろ気になることはあったのだが、一番思ったのは、では、どの部分がはっきりと歴史的にそぐわない」と言い切れるのかというと自分でもはなはだ自信がないことの腹立たしさであった。明治時代とはどういう風俗の時代だったのかということや、また日本の伝統に関する知識の程度。不自然なハリウッド映画の不自然さを笑えない、日本人としての自分の底の浅さを自覚したことがこの映画を見た収穫だったのかも知れない。
 伊坂幸太郎の旧作「オーデュボンの祈り」を読んでいる。「アヒルと鴨のコインロッカー」とくらべると、どうもこちらは突拍子もない設定のストーリーが、しごく淡々とした語り口で語られるためいまいちノレない感じだ。まぁまだ3分の1くらいしか読みすすめていないので、これからの展開に期待。
 ひさびさにタワレコ新宿でCD買い漁り。最近話題らしい上原ひろみ(p)「another mind」、テンシュテットが指揮した第九、アルバン・ベルク四重奏団の7枚組モーツァルトBOX、ショスタコーヴィチ/フランツ・ワックスマン/ベンジャミン・フランケルの作曲した戦争映画音楽をあつめたWAR FILM MUSICボックス。ベンジャミン・フランケルの盤は「バルジ大作戦」である。そういえば小学生時代、毎年正月の深夜といえばTVで戦争映画をやっていたもので、ロバート・ショウが不自然な髪の染めかたでナチス親衛隊戦車部隊長をやっていたこの映画もそれで見たのだったが、一体なぜ、いつからそういう恒例は無くなってしまったのか?
 というより、あの頃はなぜそれが恒例だったのだろうか?誰か知りませんか。もしかしたら新潟だけの恒例だったのかもしれませんが。

■12/16(火)吉田修一「東京湾景」。
 「パーク・ライフ」で芥川賞を受賞した吉田修一の「東京湾景」読了。恋愛小説を読むのは久しぶり。序盤は「話は普通だけど文体は好きだなぁ」と思いながら読みすすめていたのだが、ラストにいたってはもうコレは自分のために書かれた小説ではないかなどと(笑)思えるほどに感動した。こういうどこかちょっと醒めたところを持った恋愛ものが自分の心象風景にぴったり合っているのかもしれない。ロメールの映画も、実はそういう点が好きなのかも。
■12/15(月)伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」。&映画「サハラ戦車隊」
 前に飲み会の時、伊坂幸太郎という作家の話題が出たんだが、メンバーの中で一人だけ分からず、ちょっとクヤシイなという思いもあって買った伊坂幸太郎著「アヒルと鴨のコインロッカー」を読了。引っ越し早々、隣の部屋の住人といっしょにモデルガン片手に書店を襲うハメになった一人暮らしの大学生と、もう一つの話が平行して進んでいく、ミステリって言っていいのかなと思いつつ、意外な真実(思わずのけぞった)が最後に明かされるんでやっぱりミステリと言ってもおかしくないのかな・・っていうような面白い小説だった。文体はそれほど好きじゃないのだが、ストーリーの運び方はすごく上手いので快速で読める。ほかの本も読んでみたい。
 ビデオでゾルタン・コルダ監督「サハラ戦車隊」見る。二次大戦の北アフリカ戦線。ハンフリー・ボガード戦車長指揮下のリー戦車が、本隊とはぐれ、行けども行けども砂の中を、一台きりでキュラキュラ進んでいくうち、やはり迷子のイギリス歩兵、英軍に属するスーダン兵、捕虜のイタリア兵、はては墜落したドイツ軍戦闘機パイロットを拾うことになる。やがて雀の涙のような水が湧く井戸をもった遺構に辿り着くのだが、そこへ同じ井戸をもとめてドイツ・アフリカ軍団の歩兵大隊がウンカのごとく進撃してくる・・・。なかなか面白い映画で、2回リメイクもされているようだ。95年のリメイクはジェームス・ベルーシ主演とか。2へぇ〜。

■12/14(日)横浜ウエディング。
 結婚式続き。今度はグリー同期の披露宴に、OBメンバー合唱団で余興出演である。会場は横浜のホテル・ニューグランドという、マッカーサー元帥も宿泊されたという由緒あるホテル。どのくらい由緒あるかというと、新郎がホテルと披露宴のダンドリをしようという時に、ホテルがEメールアドレスを持っていないことが判明、電話とFAXのみのやりとりというのがいかに不便であることかを思い知らされたという・・。
 現役のころのユニフォームをまだ持っている人は着てくださいということで、物持ちがいいというより単に物を捨てられない私はちょっと黄色いシミのついた白ブレと蝶タイを引っ張り出して着たのだが、ホテルのボーイさんの制服とほとんど同じ外見になり、「おトイレどこですか」と披露宴出席者に聞かれるという場面も。「ジングル・ベル」「見上げてごらん夜の星を」「斎太郎節」「君といつまでも」「O Holly Night」と歌ったが、もう自分たちの合唱がうまいんだか下手なんだかさっぱり分からぬ。とにかく私の大好きな「O Holly Night」が歌えたんで良しとする。二次会の会場であるレストランに新郎新婦は黄金の人力車で登場。すごいなぁ。幸せな家庭をお築きください。
 どうでもいいが横浜まで電車で行ったのは初めて。「おお、TVKのCMでしか見たことなかったが、これがポルタかぁ〜(←横浜駅の地下街)」などとわけの分からぬことに感心。

■12/13(土)マトリックス終了。
 新宿シネマミラノでウォシャウスキー兄弟「マトリックス・レボリューションズ」見る。ってもうやっと終わったよとしか言いようがないなあ。この映画については。

■12/7(日)ヤッチマイナ〜。
 銀座シネパトスでクエンティン・タランティーノ監督「キル・ビル」見る。シネマホルモン倶楽部の活動第3回っすよ。個人的には劇場で映画を見るのが「片腕カンフーと空とぶギロチン」以来で、「やっぱり映画は劇場で見るに限る」と思わされた次第。映画としてはけっこう散漫に思えるが、だいたいタランティーノの映画と構えて見るのではなく、鈴木則文の映画だと思って見れば(なかばホメ言葉)こういうもんだと思えるのではなかろうか。「忘八武士道」っぽい残酷解体ショーと、「ヤッチマイナ〜」「ウソツケー」を頂点とするルーシー・リューの片腹痛い片言ジャパニーズが笑える。あとはエンドロールにドーンと入った梶芽衣子の女囚さそり主題歌「恨み節」。「馬鹿なァ〜♪(馬鹿な!)馬鹿な女の〜恨み節〜」んで"MIRAMAX FILMS"ってのが熱いなぁ。たぶんこの映画で最高に感動したのは間違いなくアメリカ人の日本映画マニアだよね。多分自分がその立場だったら嬉しさのあまり泣いていたと思う(笑)。でもこれってクール?(関係ないか)
■12/6(土)帝国ホテルウエディング。
 会社の先輩が帝国ホテルで挙式。はじめて式・披露宴の招待状をもらう。なにしろ初めてなので一応、弘兼憲史の「知識ゼロからのビジネスマナー入門」冠婚葬祭パートを熟読してからという私的万全の態勢。いやー、しかし帝国ホテルというのはスゴいなあ。会社の後輩(なんと同じ日に別の会場で挙式!)がセッティングした合コンで知り合った十歳下の社長秘書っていう出会いを司会の方はどのように説明するのかな?と思ったら「お二人は、共通の友人の紹介で知り合われました」そういう切り口かァ〜。披露宴最後の新郎挨拶では期せずして本人号泣。うーむ、人生のヒノキ舞台という感じですなぁ。末永く、お幸せに。
 二次会から三次会まで、つごう10時間ぐらい飲み続ける。もー眠いよ〜って感じにヘロヘロ状態で帰宅。

■11/26(水)N響室内合奏団/四季。
 練馬文化センターで行われたN響室内合奏団の演奏会に行く。N響の弦楽セクションから十数名が選抜されて組まれる室内合奏団の演奏会。メインはヴィヴァルディの「四季」。かの中世〜バロック音楽の大家、皆川達夫先生は日本人の「四季」フリークぶりをヤユして「日本人は"四季魔"です」と言ったそうだが、なにも日本人に限らずやっぱりヴィヴァルディでは「四季」がどこでも著名であろうと思う。やはりプログラム中でも群を抜いて素晴しく、個人的には「こんなにも描写的、情景的な音楽だったのか!?」と刮目させられました。絵画でいうなら、よくレコジャケに使われているボッティチェリよりも、むしろジョルジョーネの絵画が似合うような空気感。うーん、やはりクラシックはナマで聴くにしくはないなぁ・・。ビオンディの生演奏とか、いずれは聴いてみたいものだ。アンコールで演奏されたルロイ・アンダーソンもとっても洒落っけがあって楽しい音楽でした。
 しかし、永井美奈子の司会は浮いていたと思う。

■11/22(土)結婚式コーラス隊。
 グリークラブ時代の同窓生が広尾の羽澤ガーデンで結婚式。われわれ元グリーメン(クラブでは当時、メンバーをかく呼び習わしていた)は、披露宴の余興として数曲を合唱すべく参集したのであった。彼は現役一年生の頃から付き合ってきた彼女と卒業4年目(あ、5年目だっけ?)にして遂に挙式という一本気な男。安定した家庭を築くことであろうと願うまでもなく予想されるそんな奴だ。さて、歌の方は男ばかりのムサクルシい集団に好奇の視線集まる中、記憶もおぼろげな当時の愛唱曲を歌い終え、あとは歓談しつつ二次会場へみんなは移動。私はいったん会社に出社し、色々と作業した後三次会に合流した。西麻布で飲んだのなんかオラぁ初めてでガス(←どこの人だ)。12月6日にはさらに会社の先輩&後輩が挙式し、また18日にはまた別の同窓生が挙式。なんと慶事が飛び交う師走であることよ・・。
■11/21(金)マラ3振るゲルギエフ。
 ゲルギエフ指揮キーロフ管のマーラー交響曲第3番@NHKホール。ゲルギエフのマーラーってのは初めてだが、実演ではけっこう振ってると聞いた。第3楽章のスケルツォで、舞台裏からホルンを鳴らしているのをみてびっくり。CD聞いてるだけじゃ、なかなかこういうのは分からない。たしか「復活」でもこういう効果あったな・・。劇場指揮者をやりながら作曲していたマーラーならではの演出だろう。これは劇場(コンサートホール)という「場」で演奏されることを前提にした19世紀末の芸術音楽ならではのことではないだろうか。やっぱライブにはきちんと来た方がいいんだなぁ・・。いつもはマラ3の第6楽章をCDで聴いているとあまりの天国的響きにたいてい涙があふれてくる私なのだが、今回は途中で「感動する準備」をしている自分に気づいてちょっと萎えたのもあるのか、胸にくるものはなかった。
 自民党が選挙で支持されたということはイラク派遣も支持を受けているということですよ、と首相は述べているそうだが、日本人の「平和主義」をあまりにもナメたご政見と言えよう。「平和への想い」と表現しようが「平和ボケ」と表現しようが勝手だが、戦争放棄(忌避なのかも知れんが)にまつわる日本人のエモーションはそう簡単には変わっていない。結局のところ現実として今そこにある軍備は何のためにあるもので、どう使うべきものなのか、という視点から議論を始める方が建設的なんじゃないのかとも思う。歩兵を普通科、戦車を特車などと呼び換えるのに代表される小学生レベルの欺瞞が議論の土台をなし崩しにし、問題を先送りにしてきた責任はいったい誰のものなのか?日本には軍隊がない等と鉄面皮にも発言できるのは世界中で日本人だけ、しかも政治家と一部の官僚だけしかいないだろう。
 次々とイラクの各所で自爆テロが起こったというニュースが報じられているが、戦争の終わった土地でテロ事件が起こっているという捉え方より、イラクではまだゲリラ戦争が続いているとい考えた方が実状に近いだろう(米国のご立派な大義名分もこの戦争を「対テロ」戦争の一環というふうに表現しているはずだし)。「わたしたち日本の自衛隊は軍隊ではありませんので戦闘行為はできません、ですから非戦闘地域にしか行けません」こんなノリで、自衛官をイラクに行かせる事を支持する日本人など一体何人いると言うのか?もし私が自衛官の親だったなら、子供を死地においやる日本の首相をテロることを考えるかもな。

■11/20(木)渋沢家三代
 佐野眞一著「渋沢家三代」読了。天保に生まれ幕末・大正・昭和を生きた古き日本人の典型、渋沢栄一と、そのあまりの巨大な父の息子と生まれながら、遊蕩に生きた渋沢篤二、家業を受け継がざるを得ない立場として好まざる実業の世界に生き、戦争末期の日銀総裁という悲劇的立場に立たされた渋沢敬三というまさに波乱万丈な人物三代評伝。読み物としても面白いが、日本資本主義草創期の三井家や岩崎弥太郎=三菱との渡り合いを通して、大久保、井上といった藩閥政治家と財閥つながりが見えてくるところも興味深い。それらが時代を下るにつれて猪瀬の「ペルソナ」で描かれる政友会=政党政治の波、そして岸信介らによる国家社会主義的官僚政治につながっていくと考えるとより一層興が深まる。
 次に読む本を求めてBOOK OFFに出かけ、猪瀬直樹「欲望のメディア」、青木雄二「唯物論 ナニワ錬金術」、あとは仕事上の勉強用に川越憲治「その表示・キャンペーンは違法です」買う。←これ、営業キャンペーンの企画などに触れる機会が多くなってきたのだが、景品表示法などの法規制については案外、というか全然知らなかったりするので一応つまんでおこうと買ったのだ、100円で(笑)。青木雄二については追悼の意味もあるが、バルザックの「骨董室」でストーリーの山になっている「手形の偽造」について、巻末にのせられている鹿島茂と青木雄二の対談で色々と面白い話が披露されており、興味をもったためだ。
 猪瀬については以前からよく読んでいるし、またテレビ成立期の話でもあるので単なる読書志向以外の部分も含め興味深く読んでいる。「岸信介」にもやはり出てくた、日産の創始者にして満州を牛耳った「2キ3スケ」の一人、鮎川義介が実は日本初のテレビ産業実現を目論んでいたというのは驚き。ひょっとしたら「NISSAN」は、日本最大のテレビメーカーになっていたかもしれないというわけだ。そして鮎川は巣鴨プリズンで恐らく近い房に起居していたであろう正力松太郎にテレビ事業創始の望みをかけ、日本テレビ放送網が誕生・・。様々な評伝・ノンフィクションが共通の登場人物を通して様々につながってきた。これぞ読書の醍醐味というものだろう。

■11/19(水)なぜ私はスポーツにノレないのか?
 スポーツについてはやるのも見るのもやらない私、と以前書いたような気がするが、今回はしみじみ「それは何故か?」と考えてしまった。というのは会社のみなさんが結成したフットサルサークルに飲み会の流れでなぜか所属しているのだが、この日が初試合ということで、渋谷アディダスフットボールパークでとあるチームと決戦、ということになった。で私はというと、基礎トレ類はまだしも、フィールドに出てプレイするなどという事は考えるだにユーウツな気分になるので勘弁してほしいとお願いし、単に記録係ということでカメラをまわすだけという話にして出席した。
 しかしいざ東急屋上のフィールドにいき、カメラを設置しつつ観戦してみると。
 「・・・ノレない・・・」
 そりゃ超一級の美技が披露されるわけでもないし、お前の参加意識の問題じゃねえの、と言われればそうなのかもしれないが、それにしてもここまでノレないと、ノレない自分が申し訳ない気分でいっぱいになってくる。
 水泳は確かに自分で頑張ってやろうとしてはいたが、あれも基礎トレに近いものであったわけだし、してみると自分は競技スポーツというものに対する根本的な嗜好がないのかもしれない。ワールドカップのロシア戦は途中で寝たし(もっともこの時は飲んでたというのもあるが)、シドニーオリンピックもビーチバレーしか見なかった。周りの人がみんな見ているという状況では一応野球見たりもするが、そういう状況でもなければ野球中継にチャンネルを合わせることすらない。なぜかと聞かれれば、単にノレないからとしか答えようがない。
 それでも職場の同僚という近しい人達がプレイしているわけだから、いくらなんでも声援の一つも自然に出てこないのは冷たい人間というものではないのか?などと考えていくと、実にうしろめたい。
 別に万民がスポーツに興味あるべしという法律があるわけじゃないし、別にいいといえばいいのだが、これが「競技」に対する逃避から発しているのではないかと思い始めるとちょっと気軽に片付けられない気がする。
 何だろう。(←って結論出さないのかよ)

■11/18(火)ディズニーチャンネル。
 24時間365日ディズニーがおうちにやってくる!と言われてもウザさしか感じないです。という私には不似合いな「ディズニー・チャンネル」開局記念カウントダウンパーティというのを見に行くため、有明ビッグサイトに行ってきた。いちおうお仕事ですよ。業界むけのアピールと視聴者(といってもこの日に放送開始だから視聴予約者とでもいうべきか?)むけアピールをかねたイベントで、赤坂泰彦と中山エミリが司会、DA PUMPがスペシャルゲストで登場したがやはり主役はディズニーキャラクターの着ぐ・・皆さん。途中から入った私はDA PUMPの歌も最初のアクロバットショーも見ることができず、なんか肉のだぶついた犬とかでかいネズミが異様なはしゃぎぶりでステージの上を跳ね回っているのを延々腕組みしながら見るのみであった。今日はミッキーマウスの「誕生日」ゆえに開局日となり記念イベントの日となったわけなのだが、そもそもミッキーマウスのデザインがブキミに思えてあまり好きではない私には周囲の盛り上がりが全くと言って良いほど理解できん。クラシックなミッキーマウス(黒目しかないやつね)はまだ分かるが、今のデザインのミッキーマウスって何かこう、キモくないか?ってこれを話して同意を得られたためしがないので、特殊な好みなのかもしれないが・・。このへんがこうキモいって図解しようと思っても訴えられそうで書けないそんな所も実にウザい。大体あんなもん単なるデカいネズミ・・などと言いはじめたらドラえもんだってただの耳のないネコじゃねえか、とか際限なくなるのでそういうツッコミは禁じ手であろう。しかしあの国民的人気アニメも、耳のない青ざめたネコが用意する怪しげな道具を使って、ダメ人間の主人が小学生女子の風呂場に侵入を繰り返すストーリー・・って書いてみると特殊な大人のための寓意的な童話っぽく、少々味わい深い。(何を書いているんだ、オレは)
 パーティ会場のフードコーナーでとれるだけ取ったアメリカンドッグ等の食い物をビッグサイトのフロア隅でウンコ座りしながら上司と食ったことばかりが、思い出に残りそうなイベントだった。
 バルザック「骨董室」読了。美貌の公爵夫人が未熟な恋人を獄中から救い出した後、献身と愛に報いるべくそれまで神出鬼没の活躍をしてきたにもかかわらず、「いかにも弱い男」と恋人を軽蔑し去ってしまうところが実にいい。フランス小説に出てくる女傑はどうしてこうかっこいいんだろうか。併読の「池袋ウエストゲートパーク2」も快読中。主人公マコトの聴く音楽は一作めのチャイコフスキーから始まって、前にも書いたバルトークから武満徹、そしてライヒと先鋭化していき、このままいったらシュトックハウゼンかなんか聴きはじめるのかと思ってたら「3」の3篇め「銀十字」でハイドンの「十字架上の七つの言葉」に戻った。なぜかホッ。「2」の最後におさめられている「水のなかの目」を今読んでいるがなかなか熱い展開!

■11/16(日)木更津〜。
 「池袋ウエストゲートパーク」を読んでいたら、会社のコが「木更津キャッツアイもおもしろいよ」と3倍ビデオ上下巻9回分を貸してくれた。別にドラマで読んでたわけではないのだが、クドカンのドラマちゃんと見たことないし、「日本シリーズ」も面白そうなのでと水曜頃から見始め、日曜にいっきに見切ってしまった。随所にちりばめられたギャグももちろん面白いが、「現金に体を張れ」ばりの時間巻き戻し法でしっかり作られたストーリーが「○回表/裏」になってる趣向も面白い。天才的だなー。ちょっと順序が逆だが「池袋ウエストゲートパーク」も見たくなった。そして「日本シリーズ」も。でも今やってるドラマ(マンハッタン何とか?)を追うような気力は何故か無い。テレビ追っかけるのがしんどいんだよなー。年なのか?多分一旦ペース乗れば楽なんだろうけど。一旦ペース乗ったアリーもシーズン1の最終話は録り逃してしまった。
 近所の本屋で石田衣良著「少年計数機〜池袋ウエストゲートパーク2」買う。所収の短編「妖精の庭」「少年計数機」と快速で読む。読書場はひさしぶりに入る沼袋駅前の炭火珈琲「猫丸」。苦味ブレンドは手堅くおいしく、ジャズのBGMも大いに趣味が良いのだが、一度ここでウインナコーヒーを頼んだら星形の色砂糖が乗っかった凄いのが出てきて死ぬ思いで飲んだことがあり、なんとなく敬遠していた感が。無難にブレンドの香りとBGMを愉しみながら本を読むには良い店だと思う。「h.m.cafe」が開いていたらそっちに入ったと思うけど・・・。
 石田衣良にくらべるとバルザックの小説の進みはさいしょ実にローギアなのだが、これが、話のスジが乗ってくると読者の方の鼻息をどんどん荒くさせ、次から次へとページをめくらせ、視線が文字のならびを蛇がのたくるごとくに追いというばかりに、読ませてくれるのだから不思議だ。いよいよ我が身の力のなさを顧みないごう慢な青年貴族ヴィクチュルニアンが、こういうヤツが一番会ってはいけないタイプの夫人に恋し、身の丈にあわない社交界でカッコつけようとしたばかりにボー大な借金を追う展開。そしてその借金を一番嗅ぎ付けられてはいけないこの貴族一門の政敵に知られてしまう。うーん、十八番だなぁー。
 それにしても、こないだは「筋よりも・・」とかいってたくせにもうすっかりバルザックの物語結構術のトリコ。いやー、何だかんだ言っておもしろいものはやっぱりおもしろいんですよ。

■11/11(火)カゼらしい・・。
 湧き出る泉の様に、クシャミ連発。急に冷え込んだせいだろうか。
 「池袋ウエストゲートパーク」読了。最後に収められている「サンシャイン通り内戦」、これはなかなか傑作だと思う。いきなりバルトークの弦楽四重奏4番が出てくるのにはちょっと違和感を感じつつも驚いた。ドラマはどんなデキなのだろうか?
 次に何読もうかな・・と、読みさしのバルザック「骨董室」(藤原書店刊「金融小説名篇集」所収)をもう一度はじめから読むことに。他にも読みさしのものは沢山あるのだが・・同時代の小説を読んだら次は古いのが読みたくなった。
 バルザックを読んでいると、感動を禁じ得ない人間描写によく出くわす。たとえばこれだ。
この日を境にしてシェネルは、デグリニョン侯爵の物腰や言葉づかいのなかに、かつてあの、友情ともみまごうばかりの、やさしさにあふれた好意を二度と見いだすことはなかったのである。以後、侯爵は、彼に対しては、ただ感謝をあらわすだけとなった。そしてこの高貴にして真実なる感謝の気持ちが、公証人にとっては絶えざる苦しみの源ともなったのである。

 感謝の念を抱かれることを、巨額の支払いをなされたかのように思ってしまう、気高い心の持ち主というものが存在する。そうした人間にとっては、両者の心映えの調和と魂の自然な交わりとが醸し出すところの、あの甘美なる対等関係という感情の方がよほどありがたいのである。(宮下志朗訳:太字引用者)
 このような、いわば心の美徳ともいうべきものは、現代ではほとんど成立し得ないもののひとつといえるのではなかろうか・・。
 高校生の頃にバルザックを読んでいたときは筋のおもしろさに夢中になっていて、その描写の鋭さにはただ驚くばかり、とても感動を覚える余裕などなかったのが、年齢をかさねてみると、筋よりもこうしたひとつひとつの描写に身にしみて感動させられるようになる。一生つきあっていきたい作家だ。
 昨日の日記に書いたリチャード・アディンセルの映画音楽ですが、「ワルソー・コンチェルト」という題名。「素晴しき映画音楽作曲家たち」によれば、100種類以上の演奏が録音されている映画音楽史上に残るピアノ協奏曲の名作とか・・。珍しい選曲かと思っていた私の方が勉強不足でした。アディンセルの映画音楽集が英Chandosからリリースされているみたい。さっそく買うしか。

■11/10(月)羽田健太郎/新日フィル。
 Zガンダムにはいっぱいモビルスーツが出てくるが、一番影が薄いのはやはりバーザムであろう。・・と先ほどまでは思っていたが、こないだ買った別冊宝島のムック本を念のため見てみたら、ポリノーク・サマーンという上手があった。ググってみると、バーザムの2,300件に対し、ポリノーク・サマーンは63件。
 ちなみにザクレロ6,660件だった

 東京オペラシティ・コンサートホールでAFLAC主催のチャリティーコンサート。羽田健太郎のピアノと本名徹次/新日フィルで、マスネーの「タイスの瞑想曲」とかマーラーのアダージェットとか、ラヴェルの「ボレロ」とかいかにも名曲なコンサートピースが並ぶなか、リチャード・アディンセルの映画音楽とか(これは多分ハネケンの趣味ではなかろうか)、バーンスタインの「キャンディード」序曲などが並ぶ、なかなか捻ったプログラムだった。ピアノありソプラノありオケ曲ありの盛り沢山なステージで、大いに愉しみました。・・それにしてもコンサートでマーラーの5番4楽章アダージェットだけを聞いたのは初めてだが、やはり大いに涙し、「自分が死ぬ時にはマーラーを聴きながら死にたいものだ」という思いを新たにしたものの、この演奏で感動したマーラー未体験のおばちゃんとかが第5のフル演奏盤を買ったら他の楽章とのギャップに驚くだろうなぁと考えてしまった。やっぱりマラ5は変な曲だと思う。好きだけど。帰宅途中にタワレコ新宿に寄り、アーノンクール指揮のドヴォルザーク交響曲8番(話題盤で以前から狙っていた)、岡城千歳のビートルズ・ピアノ編曲集"A LEAFーBEATLES PIANO TRANSCRIPTIONS"(坂本龍一編曲のビートルズも含まれている!)、最近快進撃中のピエール・ローラン・エマール(p)、アーノンクール指揮によるドヴォルザーク:ピアノ協奏曲などGET。
 吾妻博勝著「新宿歌舞伎町 マフィアの棲む街」読了。これまで何冊か読んだ歌舞伎町ルポものの中でも最も衝撃的で興味深い本だった。馳星周も「不夜城」を書くにあたってはこの本をネタにしたそうだが、ここに活写されている底知れない闇の連鎖は、通りいっぺんのフィクションや都知事の強硬排除策には到底さらいつくせないだろうという感じがする。最も物凄いと思われるのが日本に流入する中国製トカレフの密輸ルートを追った章。モデルガン販売のある社長が無可動のAK47自動小銃(・・「バトルロワイヤル2」では恥ずかしい持ち上げられ方をしていた・・)を輸入したことから始まった、とある中国人との交際の中で、中国人民解放軍それ自身による銃の秘密貿易疑惑の渦中に投げ込まれれるくだりには、目まいがするほど揺さぶられた。中国政府はこれを連載した週刊文春に抗議の手紙を送りつけてきたそうだが・・。でもこういうのって多分世界では珍しくなくて、ロシアじゃ核兵器がこんな感じに取り引きされててもおかしくない、と言えば言えるんだろうなぁ・・・・。ひたすら絶句である。
 石田衣良著「池袋ウエストゲートパーク」も快読中。(なんか暗黒街っぽいものばかり読んでる気が・・)1、2話目は微妙な感じも一部あったが、3話目からは俄然面白い。ひさびさに、その同時代性を素直に良いと思える小説に出会ったように思う。文体の快速度とハードボイルドさには、ジム・トンプソンに通じるものを感じる(まあ翻訳でしか触れてませんが)。ちなみに私、ドラマの方は一回も見てません。
 自民堅調の声もけっこうだが、投票率が少なければ少ないほど有利な保守政権・・というのは一体どうなんだろうね。 

■11/9(日)投票日/お誕生日。
 曇天により投票の出足が遅いというニュースを聞きながら昼飯後に投票所に。なぜか投票所となる小学校の体育館にはBGMとして演歌がかかっている。ざっと見渡す限り少なくとも20歳代の有権者はおらず、その演歌が似つかわしいのが哀感ただよっている。いっそのこと献血みたいにヤクルトとかグッズとか配ってみたらどうなんだ。しかし今はこのように考える私も、以前は通常投票拒否者(代議制と政党政治への疑念による)、もしくは保守政権がウザいと思われる折(多い)には共産党にのみ入れていた。
 いとこの子が7歳の誕生日ということでおよばれ。プレゼントで「学研まんが ひみつシリーズ 科学ものしり百科」を買っていく。1975年うまれの私が小学校低学年時代に熟読した書物だが、おどろくべきことに平成15年の現在も中身のマンガはまったく、絵柄やオチに至るまで一切変わっていない。こどものためというより自分のノスタルジーで買ってるのではないかと批判されそうだが(笑)ポケモンの本とかを迎合して買うよりも、自分がそれで育った本を子供にも読んでほしいという感覚は、重要ではないかと思う。
 0:00すぎ、NHKハイビジョンのデータ放送で7区長妻氏の当確を知る。おめでとうございます。まぁ・・7区では長妻氏以外に一票を投ずるに値する候補がいなかったというのが私見なので、当然といえば当然だが、それでもけっこう自民の候補とは1万5千票差と競り合っていた(0:30現在)。討論会でお互いの政見と修辞能力を直接見聞した自分としては、自民候補の何に入れるのかさっぱり分からん。あと、最高裁判所裁判官国民審査では予告どおり藤田氏を不信任。しかしこの方式で国民審査を開始して以来、不信任で罷免された裁判官は皆無だという。一体この「儀式」は何なのであろう。
  NHKハイビジョンのデータ放送は注目選挙区を10コ登録して検索可能というポータルなみのサービス。前回の選挙では、BS朝日が選挙開票中のみマルチチャンネルを決行するというチャレンジを行っていたが、今回の開票速報はBS民放いずれもマルチチャンネルやらずだった。鳴りものいりで始まったBSデジタル放送のイチオシ機能のひとつであったマルチチャンネル編成は、ますます出番のない状況になっているようである。選挙戦への各チャンネルの対応はといえば、BS朝日はさすがにデータ放送で開票速報をやり、BS日テレはチャンネルにあわせると自動的にデータ画面が表示される番組連動データ放送をやっている。BSフジはいつもどおりのデータ放送画面、BS-iが最もやる気なく、「ただいまのお時間はお休みです」とデータ放送すら行っていない。やっぱり視聴率うんぬんはカンケイないNHKだけが元気なBSデジタル放送。作る側が「こんなもん誰も見てねーよなー」と思いはじめたら命脈も尽きるよな。

■11/6(木)選挙について:ナゾな事。
 衆院選の投票日が日曜日にせまっているが、ひとつナゾなことがある。小選挙区、比例代表の他に、「最高裁裁判官信任投票」というのがあるはずなのだが、これについては選挙運動があるでなし、一体私をふくめたフツーの人は何を基準に信任すりゃいいというんだ?
 私にはいっこだけ方針があって、いわゆる東電OL殺人事件の被告ゴビンダ・プラサド・マイナリ氏に有罪判決を下した藤田宙靖(ときやす)裁判長、この人には不信任だ。しかし別に他の人については、何のどんな事件をどんな経緯で裁定したかも詳しい情報がなく、不信任を投票する格別な理由もない。といってあえて×もつけず、だまってほっとくと信任とみなされる、それもなんだか変な話である。
 いちおう最高裁のページには最近の判例集なんてのが載っているが、ひとつひとつの判例を読み、その判断に誤りがないかどうかをチェックできるほどの時間も法学的素養もないしなぁ・・。だいたい「建物賃料改定請求事件」とかはまだいいとしても「特許取消決定取消請求事件」とか「抵当権設定登記抹消登記手続請求事件」とか、読んでられっかーッ!(「最近の主な最高裁判決」より)なお、たぶん左寄りなこのページでは、今回審査対象になる裁判官が最近どんな目立った事件を扱ったかなどを紹介している。なるほど・・。ちなみに、判断保留したい場合、白紙投票すると「すべて信任」とみなされてしまうので、投票用紙を「いらん」と言って断る係員に返却するということをしないといけないそうだ。なんか自動信任のためのシステムって気がする。

■11/5(水)危機管理セミナー。
 地元の異業種交流会に出席。今日は危機管理マネジメント業者の方による防災・防犯・テロ対策の談話であった。阪神大震災では20歳代の死者が高齢者に並んで飛び抜けて多く、それは恐らくこの年代の若者は地域のコミュニティに属しておらず、誰がどこに住んでいるという認知を周囲からされていないため、生き埋めや下敷きになっても発見され難かったことが要因として大きい・・という話が非常に興味深かった。私もちょっと大きな地震が来たら確実に本棚に埋まる住環境なので、ひと事では済まされないなぁ・・。
 セミナーの後、2次会3次会と転戦して1:00頃解散。うーん、明日大丈夫かなぁ。

■11/4(火)こんな夢を見た。
 フロイト関連の本を読んでいるせいか、最近暗示的な夢を見る。今日見た夢はこうだ。
 私は高校生で、下校途中に学校の中庭を通る。ふと、「呼んでるよ?」という声が耳に入り、眼を上げてみると、中庭の向こう側の校舎の屋上で、女子生徒が飛び上がって、校舎の向こう側に今飛び降りようという刹那の、空中に浮かんで一瞬静止している光景が見える・・。騒ぎになる声が聞こえ、私はあまりの無力感に絶叫し、手に持っていた何かを地面にたたきつけるのだが、おそらく用務員であろうという禿頭の老人から、「何か分かっている様な騒ぎ方をするんじゃない!死ぬ奴は勝手に死ぬんだ」という意味の事を吐き捨てるように言われる。そこで眼が覚める・・。
 一体これは何を暗示する夢なのだろう?小此木氏の著書ではこのような夢の日録が重要だと説かれているのでとりあえずここに記すが、異様に不吉かつ、奇妙な美しさに満ちた夢なので強烈に印象に残っている・・。


■11/3(月)ひきこもりな休日(いつもか?)。
 どうもこのところ、金欠&休日出勤な日々が続いているせいか、一日フル休みの日は滅多なことで外出しない。今日もプレステで「エースコンバット4」だの「ガングリフォン:ブレイズ」だのと旧作ゲームをやりこんでしまった。WOWOWは「マトリックスデー」だそうで、第一作や「アニマトリックス」をつまみ見つつ、月9ドラマ「ビギナー」など見てみる。主演のミムラは正しく可愛いが、ちょっと我修院達也に似てねえか?と思うのは私だけであろうか・・。このような内容でカーペンターズでシメる心地よさ、いいけど、「マトリックス」見た眼と同じ眼で見るとこの予定調和な感じが少し許せなくもあるような。
 こんな風に休日を潰しているものだから、なかなか原彬久著「岸信介」が読み終わらない。猪瀬直樹の「ペルソナ」でも戦後社会を形成する重大なキーパースンとして注目されていた岸信介だが、瀬島龍三をはじめとする旧軍参謀本部作戦課人脈と並び、彼らのごときエリート官僚政治家の流れに着目してみるのが今の私の重大なテーマの一つである。官僚批判が叫ばれはじめて久しいが、官僚政治の歴史的経緯とは何かを認識せずして、その弊害を正しく指摘することはできないのではなかろうか。なんて偉そうなことを感じつつもナムコのゲームにハマる私。うーん、マトリックスに縛られてるな〜。

■11/2(日)東京ファンタ:ジミ−・ウォング「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」。
 連休?何だそりゃ。
 午前中〜午後3時まで11月末発刊のタウン誌初校で会社〜青山にて打ち合わせ三昧。休日ヒルの表参道って全然歩かないので、おっそろしい人手に驚愕。
 3時半からの東京ファンタスティック映画祭:映画秘宝スペシャル「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」に急行!新宿ミラノ座前で東京シネマホルモン隊員ナカムラ君とギリギリ待ち合わせ成功。事前にチケぴで購入しておいたチケットを渡し、いざ・・。町山智宏と柳下毅一郎のすべりにすべりきったトークをじりじりと聞き、さあ、ジミ−・ウォング監督&脚本&主演作「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」だ!
 中国圏のアクション映画にありがちなゆるみきった展開はちょっと難ありで、確実にスト2のダルシムにインスピレーションを与えたであろうヨガ野郎が道場に暴れこむあたりでは正直ウトウトきたが、武道会に次々現れる変なワザ師たちが異様なパフォーマンス(もう武道とは言えん)を繰り出したり、空飛ぶギロチンを駆使する清朝の刺客坊主が盲目であるのをいいことに「片腕」という言葉が耳に入るやいなや食い逃げ犯と言わず駆け出しの武道家といわず首を落としまくる展開には驚愕させられた。しかもちょっと形勢が苦しくなると手投げ弾で周囲を木っ端微塵。この滅茶苦茶ぶりが楽しい。インド人やモンゴル角力野郎の大活躍は、間違いなく石井輝男の「直撃!地獄拳」のルーツであるとみた。(何て無意味な歴史認識だろう・・・)ウエイン町山自らによる字幕もツボをつき、会場は始終爆笑の渦であった。
 ジミ−・ウォング御大を迎えてのトーク後、休憩を挟んで後半は、まず町山解説によるショウ・ブラザーズ映画DVD予告編大会。町山智宏のオタク多方面に対する造詣の深さぶりにはいつも感嘆の念を禁じ得ないが、その後の町山監督「キル・ゼロ」にはなかなか呆れさせられた。マイク水野のドラゴンコスプレには笑わされたが、まあこれは町山の手柄ではあるまい・・。ちょっとダレた感じの20分の後、またもジミ−・ウォングで「怒れるドラゴン/不死身の四天王」。現金&宝石輸送隊を襲撃した悪者の一団。その手下が帰路の食堂で、博打上手のジミ−・ウォングによって強奪した金品を巻き上げられ、それがきっかけでジミ−・ウォングは強盗団に付け狙われる・・というストーリーのツカミは非常に妙なるアイデアで面白い。しかしツカミ以降はやっぱり今いちユルいんだよな・・。ラストのアクションはなかなか小気味よく、最後は不死身の四天王ってほどでもない偶然集まったカンフーの達人たちが背を向けて去っていくところで終わり。ちょっと評価は微妙なところだ。

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