更新日記&徒然草。→トップページはこちら
■9/29(金)
 ビデオでフェデリコ・フェリーニ監督「カビリアの夜」見る。フェリーニの映画なんて見るのいつぶりだろうか‥‥図書館でなんとなく借り出してしまったのだが、これがもう、感動。久々に、映画に元気づけられました。ジュリエッタ・マシーナもとっても素敵。奥さん主演にした映画ばっかり撮ってフェリーニってオヤジはしょうがねえなと以前は思っていたが、こんなに元気でかわいい奥さんじゃあ、撮りたくなってもしょうがないよね、と大いに許してしまうどころか賞賛してしまうほどに、マシーナ、最高です。
■9/28(木)
 ビデオでクロード・ソーテ監督「友情」見る。イヴ・モンタンにミシェル・ピコリにジャン・ルイ・トランティニャン‥‥豪華すぎ。やっぱりモンタン@ソーテ映画は最高です。
■9/26(火)
 ワーナーマイカル・レイトでローランド・エメリッヒ監督「パトリオット」見る。メル・ギブソン主演でエメリッヒ監督なんて、ほとんどオレへの嫌がらせとも思われる最低俳優&最低監督コンビだが、なにしろオレの弱いジャンルを突いてきたもので、思わず見てしまった。
 で、まあ、予想どおり、英国軍のコスチュームなぞ見て楽しむというレベルの楽しみ方しかできない映画になってました。メル・ギブソンのアップになるたびに「やめれ〜!」と思っちゃうようなヤツが見に行ってるというのがそもそも問題あるのかも知れないが、どうひいき目に見てもメルギブが家族を守る父親を演じきってるようには見えない。悪役のジェイソン・アイザックスのクールな雰囲気は実によく、今度はもっとマシな台本とマシな監督の映画で、残忍かつ怜悧な悪役を演じてほしいと思います。どうでもいいが、黒人の扱いといい全体の話の筋立てといい、これってエメリッヒ版「ジェダイの復讐」じゃねえの?という気がしてならん。
■9/25(月)
 TELなし。またかよ!
 で、ツラさのはけ口がビデオってのもナンだが、三池崇史監督「極道戦国志 不動」見る。Vシネのノリと三池的悪ノリが大爆発し、もうほとんど何したいんだかわかんない(笑)。うーん、いまいちノリきれませんでした。
■9/24(日)
 シネセゾン渋谷にてマイケル・ウィンターボトム監督「ひかりのまち」見る。っどーしよーもなくフツーの映画で、都市生活の閉塞感だけ切り取って見せつけられてもウンザリするだけだってば。マイケル・ナイマンの音楽が本来「癒し」効果でも担うのかも知れないが、なにしろ映画があまりにも凡作なので、音楽的ゴマカシにしか聞こえないのであった。
 で、あまりにもガマンならないのでワーナーマイカル板橋へチャリを飛ばし、レイトでスパイク・ジョーンズ監督「マルコヴィッチの穴」を見る。こちらは、途方もなくヘンな映画で、凡作の後に見ただけに意識がとびそうであった。シラフじゃ書けないシナリオだ。ジョン・マルコヴィッチ・ファンとしても満喫の一本。
■9/23(土)
 ビデオ三昧って感じだが、ケネス・ブラナー監督「ハムレット」見る。ひたすら長いくせにひたすら退屈。かんべんしてください。
 ビーチバレーなどだらだら見てから、「ハード・エイト」をもう一度見る。窓開けていると、階上や隣家から「よっしゃ!」「あじゃ、なにやってんだー!!」などの声が洩れ聞こえてきて、とくにチャンネルを合わせなくても試合展開がつかめるのが便利(笑)。そして新宿蔦屋へビデオ返却がてら、テアトル新宿のレイトショーで広木隆一監督「不貞の季節」 見る。とにかくセリフがこもっていてよく聞こえないのだが、大杉蓮のトボケた演技のおかげでそこそこ笑えてよかった。映画としてはイマ2って感じですが。
■9/21(木)
 ポール・トーマス・アンダーソン監督「ハード・エイト」をビデオで見る。あらためて、ポール・トーマス・アンダーソン、いい!の一言。フィリップ・ベイカー・ホールのひたすらなダンディーさといい、サミュエル・L・ジャクソンのちんぴらっぷりといい、どこまでも一本スジの通った美学をみせてくれる大傑作。しかも、「マグノリア」などと違って短いのがいい(笑)。
■9/20(水)
 三池崇史監督「BLUES HARP」をビデオで見る。「日本黒社会」に匹敵する哀切な映画。田辺誠一vs池内博之の主演二人も素晴らしい。三池作品ベスト5に入るね。
 で、筆記&二次面接。実は最終だったらしい。結果は「月曜までに」とのこと。
 気晴らしにワーナーマイカル板橋へ。実は面接会場にもチャリンコで行っていたのだった。気晴らし程度だからジェリー・ブラッカイマー映画でもいいや、とばかりにドミニク・セナ監督「60セカンズ」見るが、西部警察世代には燃えまくりのカーチェイスはともかく、台本のひたすらなアタマの悪さにほとんど脱帽。アンジェリーナ・ジョリー、ほんとにただのセクシーダイナマイト・キャラ以外のナニモノでもなく、今時007映画以外にこんなキャラ出して許されるのか!?などとひたすら目からウロコの落ちる、どこに出しても恥ずかしいポップコーン・ムービーなのだった。
 深夜、ジョナサンでダルタニャン物語第三巻「我は王軍、友は叛軍」読破。キャッチーなタイトル(笑)だよね。
■9/18(月)
 風邪、ひいてしまいました。蔦屋で借りてきたケヴィン・スミス監督「モール・ラッツ」を見るが、風邪薬の効果なのか途中でダウン。とほほ。ビヴァリーヒルズ青春白書とかに対抗というか、反発してるんだろうなぁという感じは受ける。日本で言えば「池袋ウエストゲートパーク」に対抗して千葉あたりのイトーヨーカドーを舞台にした地方ドラマ撮るような感じなのかも。
 でこの日、一次面接通過の電話。二次は水曜とのこと。早い
■9/16(土)
 アレックス・プロヤス監督「ダークシティ」をビデオで見る。フリッツ・ラング的な世界にすごく共感を感じてる監督と思われるのだが、悪夢的な描写がモノ足りない。どっちかっていうと「未来世紀ブラジル」。あまり好きなノリじゃないなあ。
■9/15(金)
 「サウスパーク 無修正完全版」素晴らしい!近年まれにみるウェルメイドな娯楽作です。だまされたと思ってご覧なさい。(って、ある意味ホントにだまされる部分もあるだろうけど、9割方マジです)
 そしてスティーブン・ソダーバーグ監督「イギリスから来た男」もちろん、これはテレンス・スタンプを見る映画ですが、そのポイントをおさえて見た人は100%マンゾクの映画でしょう。もちろん脇を固める役者もそれぞれイイ動きをしており、ソダーバーグ、さすがの手腕であります。
 で、国書刊行会の一次面接がこの日、ありました。結果は後日。
■9/13(水)
 ビデオで石井隆監督「黒の天使vol.2」見る。前作が葉月里緒菜の壊滅的演技ふくめてひどかったので、期待あまりせずに見たが、まあまあよかった。天海祐希はどうでもいいとして、片岡礼子を見る映画である。しかし、石井隆ならばもうヒト押し欲しいね。椎名桔平出してくれ。
■9/12(火)
 誕生日。いやいやながら25になる。
■9/11(月)
 新宿でジョナサン・モストウ監督「U-571」見る。ウェルメードな戦争アクションで大いに楽しめるが、「たぶん潜水艦モノだからコレとコレはやるだろーなー」と思ってるとその通りやったりなんかしちゃったりして、うれしいといえば嬉しいが意外性に欠ける気もするぞ。130億の予算以外はB級映画だと割り切って見ればいいのかもだけど。マシュー・マコナヘー(笑)の主役にははっきりいって「?」をつけたい。
■9/10(日)
 テアトル新宿で、阪本順治監督「顔」。そしてシネ・アミューズでケヴィン・スミス監督「クラークス」見る。両者すばらしいです。だが、一番この日よかったのは浅草に本店のある「駒形」のどじょう(どぜう)鍋であった。粋なり。
■9/8(金)
 「巨怪伝」いよいよラストにさしかかる。正力松太郎をはじめその周りで生かされ殺された隠れた偉人たちの最期が次々と述べられ、あまりにも感慨深い。‥‥ってなところで出勤時間になってしまい、泣く泣く読みさしで出勤。
 バイトあがってから夕食を大戸屋で、そしてトーキーナイトへ行くべく六本木へ。時間が余っていたので初めて麻生警察署脇のタリーズ・コーヒーへ行く。ここもスターバックスと同じシアトル発のカフェなのだが、店舗数があまりない&普段行かない街に集中しているため、滅多にお目にかかれない。カフェ・ラテを飲むが、味はそこそこウマイという程度。そもそもコーヒーを紙コップで飲むのってそんなに好きじゃないんだが、店内で飲むというのに紙コップに入れやがるというのは、こっちの方が経済的ということなんでしょうか。
 しかるのち俳優座トーキーナイトにてフリッツ・ラング監督「条理ある疑いの彼方に」。ラング、ハリウッド時代最後の映画。いろいろ見所はあるのだが、なにしろ二転三転のストーリーをあらかじめ知っていたため、あまりエキサイトできない。「どうしましょう、あたし、困るわ、困るわ」って役が一級品のジョーン・フォンティーン様、やっぱり少しお歳をめされてもその演技には揺るぎなく、ラストではバッチリ見入ってしまいました。しかし、歳くったダナ・アンドリュースはどう見ても主役はれるような顔じゃないよね。
■9/7(木)
 ビデオでミロシュ・フォアマン監督「ラリー・フリント」見る。ああコートニー・ラブ、美人なり。個人的にはエドワード・ノートンによる弁護側冒頭陳述シーンが、勇ましく頼もしく、あんな風に面接でも振る舞えたらなぁ・・と、映画と全然関係ないところで感激してしまった。ラリーの敵役・偽善者ジェームス・クロムウェルはもっと活躍するのかと思ってましたが、このオッサン、善人の役は「ベイブ」で打ち止めなのか。
■9/6(水)
 どういうわけか10時過ぎまで残業。またしてもリフレッシュが必要となる(笑)。っつーわけで今回はいつも行ってるウチの裏の湯屋「栄湯」でなく、沼袋駅方面へ。駅前の「一の湯」が休みなので、青梅街道寄りの「清水湯」に入ってみる。栄湯とちがってサウナがないが、泡風呂系はむしろ充実。脱衣所にウチワが置いてあるのも好感度高い。が、どこの銭湯にも必ずついているコインランドリーに、洗濯の間の暇つぶし目的か、三台のTVゲームが置いてあるのはどうかと思う。あくまで銭湯はアナログな場であるべきである。いかなるコンピュータ機器とはいえ、慎重にこれを排除すべし。ましてや、ドットコム銭湯などといったものはあってはならない(ないだろうけど)。
オレ的にこれまでのベスト銭湯はなんといっても練馬区江古田の「江古田湯」である。泡風呂などの設備がどうとかではなく、すべての環境が良いのである。ぬぼーっと夜空に高くそびえる煙突、瓦屋根、木の番台、笠智衆似の親父。湯上がり客にコーヒー牛乳売るためだけに存在しているような湯屋の向かいの雑貨屋、そこにたむろする猫達とその実の父としか思えぬような猫面の店主。すぐ隣の入って味を試そうとは思わないけどいつも地元の客でにぎわっていていい感じの中華料理屋。リフレッシュサイトとしての銭湯のレベルを向上させるのは小手先の設備ではなく、歴史に裏打ちされた環境の良さなのであるということを教えてくれる名店である。南長崎在住当時はフロなしだったためいつも通っていた。たまに他の銭湯にも行ったが、やはり最終的には江古田湯ひいきであった。江古田もしくは南長崎在住の方はぜひ一風呂。
そういえば今日もバイト代が振り込まれていなかったが、かわりに帰宅したら新潮文庫から「Yonda?携帯ストラップ」が届いていた!早速つけてみる。何か異様につけにくいが‥‥。気分によってハムラビ携帯ストラップと付け替えることにしようかと思う。「目には目を、歯には歯を」気分の時にはハムラビ。
■9/5(火)
 寝不足のためか、仕事がやたらキツく感じる。さらに、今日入っているはずのバイト代が振り込まれておらずダブルショック(笑)。失意のうちに優雅ディナーの予定を変更し、中野のマックでクラブハウスマックセットを食う。佐野眞一「巨怪伝〜正力松太郎と影武者たちの一世紀」を読みながらツイうたたね寝してしまう。こんなことではいかん、リフレッシュしなければ。
 というので最近のオレ的リフレッシュの定番、銭湯へ。
 極楽。やはり日本人には手足の伸ばせる湯船が一人一つは必要である。気持ちよさのあまりのタメ息が噴出するたび、その思いを強くさせられる。ジェットバスやバイブラバスの気泡マッサージもさることながら、湯上がりの体にあたる涼しい外気も、シビれるほどに気持ちいい。当然の順路として、隣のコンビニでコーヒー牛乳(某印)を買ってガブ飲み。至福。
 そして、すべての踏むべき段階を踏んだ上に、約束された安眠をむさぼるべく家路につくこの爽快さこそ、銭湯通いの最高の幸せというものだろう。というわけで、湯冷めしないうちに就寝するのであった。おやすみなさい。
■9/4(月)
 午前中は大学の就職課をチェックして、午後から休日出勤。あがってから昨日の豚汁をおかずにメシをかきこみ、チャリで板橋のワーナーマイカルへ急ぐ。
 で、レイトショーにて原口智生監督「さくや妖怪伝」。冒頭とラストの特撮はさすが、特技監督が樋口真嗣だけある。が、ハナシが…。まるで超クソゲーなRPGを買ってしまい、でも高い金払ったんだからとりあえずクリアしなきゃと、先の展開つまんないこと読めてるにも関わらず経験値稼ぎしてる時のような不毛感にとらわれまくる一時間半(くらいか?)なのだった。どうでもいいが、黒田勇樹のマゲ姿はキモチ悪いからやめてくんないかなぁ。
 で、あまりのことに帰り道でレンタルビデオに寄り、ウディ・アレン監督「アニー・ホール」を借りて見る。さすがアレン最高傑作の呼び声高いだけあり、かなりイイ。すげえイイ。ネタも脂がのっていて、いつもあまりアレンのネタで爆笑できないオレでもハマリまくりである。傑作。
■9/3(日)
 アホのように午前中だらだら寝てしまう。午後から家をノコノコ出て、俳優座トーキーナイトにてフリッツ・ラング監督「暗黒街の弾痕」二度目。白昼からやってるくせにナイトとはこれいかに。シルヴィア・シドニーの可憐さが印象的だが、やはり初見時のような感動は来ない。ラング映画というのは二度、三度と見て違う発見がある、というような映画ではないのかも知れん。その分ファースト・インプレッションの怒濤っぷり、説得力はスゴいものがあるが‥‥。帰りに新宿タワレコに寄ってカウント・ベイシー「エイプリル・イン・パリ」とアニタ・オデイ「アニタ・シングス・モスト」をポイント使って買う。ヴァーヴ・スーパー・ベストを10枚買うともれなくプレゼントのヴァーヴ・ウォッチが目当てだ。新潮文庫の"Yonda?Club"文豪リストウォッチをはじめ、最近プレゼントづいているオレ。
 大根と馬鈴薯を買って豚汁を作る。まずマズいものができることがないのが豚汁のイイところである。
■9/2(土)
 ビデオでジョン・フォード監督「騎兵隊」見る。めちゃめちゃ流して見てしまったが、ラストは実にカッコいい。
■9/1(金)
 バイトのみんなでディナーin新宿。タイしゃぶに舌鼓をうってからカラオケへ。あいかわらず同時代的レパートリーの少なさに苦しむ(笑)。
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