更新日記&徒然草。→トップページはこちら
■5/31(水)
 ビデオばっかりで恐縮ですが、今日もビデオでオーソン・ウェルズ監督「上海から来た女」。あまりにもラスト・シーンが有名、伝説化されすぎてて、期待しすぎた部分もあったと思うが、「黒い罠」ほどノレないものであった。伝説のラスト・シーンはそれでも、ビデオのモニターなんぞで見ていることが口惜しくってたまらないスゴさであった。ぜひぜひ、機会があったら万難を排して銀幕で見たいと思うオレなのでした。
 見てて、グウィネス・パルトロウはリタ・ヘイワースっぽくもなれたんじゃないかな?とちょっと思ったり。
 っと、月末です。結局今月見た映画はビデオ含みで20本、でいいのかな?あまり今月は劇場で見ていなかったような気がする。中野区中央図書館様にはいつもお世話になっております。多謝。(読んでるわけないけど)
■5/30(火)
 ビデオでウイリアム・ワイラー監督「探偵物語」。ミステリっぽい邦題に欺かれるが、実は警察署という舞台で、崖っぷち人生の人々がぶつかり合うヒューマン・ドラマともいうべき内容である。50年代はじめの映画で、ワイラーの演出にも時代に対する気配りが感じられます。基本的な味わいはまさにワイラー節だが…。ラストはちょっと「結局それかよ〜」という感じであまり好きではない。
■5/28(日)
 新宿東映パラスでスティーブン・ソダーバーグ監督「エリン・ブロコビッチ」。ジュリア・ロバーツがエリンという役に入り込むつもりの毛頭ないことを除いては、なかなか面白い映画である。となると、このジュリアの横着っぷりをどう思うかだが、オレとしては、映画が自分のキャラに合わせて撮られるべきだ、なんて考えてるスターは嫌いなので、こういうのは非常に好感度低い(笑)。ソダーバーグ監督の演出もマジメなものなので、このジュリアの横着っぷりがますます際だつ結果になっておりました。
 帰宅後、ビデオでサム・ウッド監督「打撃王」を見る。あまりスポーツ映画に思うところはないのだが、テレサ・ライトの可憐さに釘付け。ホント、銀幕の恋人だなぁ。ってビデオテープ通してしか見たことないけど。サム・ウッドの演出も隅々まで意識の行き届いたもので、堪能できる映画である。
■5/27(土)
 金券屋さんで早くも1000円を切って売られていたチケットを手に、コマ東宝にて市川崑監督「どら平太」を見る。モトの脚本はかなりオモシロい入り方なのだが、どんどん演出が息切れしていき、脚本の基本的スタンスの古さもどんどん露呈していって、ラストに至って、これは「古い監督が撮った古い物語」だったと言う他なくなってしまったのはつくづく悲しかった。ツカミはいいんだけどなぁ。黒澤の「三十郎」シリーズが好きな人は、燃えまくりだったことと思う(オレもだが)。
■5/26(金)
 NHK出版の筆記。一般教養試験と聞いていたので、時事問題対策に新聞ダイジェスト等熟読、過去三ヶ月の新聞等切り抜きまくったりしていたのだが、フタを開けてみるとSPIだった(泣)。P駅まで4.2km/時で歩いたが…みたいなヤツである。どこが一般教養だよ〜、なんて嘆き方をしてみたりするが、こんなことマスコミ受験者の間では常識なんだろうなあ。
■5/20(土)
 ビデオでジャコ・ヴァン・ドルマル監督「八日目」を観る。演出と音楽がクサいが、けっこう良質の映画なんじゃないでしょうか、なんてテキトーな感想ですが、まぁ、この映画では致し方あるまい。
■5/18(木)
 朝9:30からWOWOWの面接。前回エントリーシート提出時に四谷から丸の内線に乗り換えたのに、何故か南北線に乗り換えてしまい、おおいにアセる。いままでの面接と違い、「最初に簡単な自己紹介と自己PRを」と言われて、そういう練習はしていなかった故に急遽その場でひねり出したが、ホントに簡単すぎた。あまり見込みナシか。
 へこみつつ帰ってくるとポストにNHK出版から面接通過の手紙。簡単に気分上向く。で、図書館から借りてきたビデオでローレンス・オリヴィエ監督「ヘンリー5世」見る。演劇劇場での想像力を映画にしてみたという感じの映画である。騎馬突撃シーンの興奮は特筆すべき。オリヴィエのヘンリー5世は、少なくともビル・プルマンの大統領演説の3百倍カッコ良かった(笑)
■5/17(水)
 夜勤明けで二時間ほど寝てから、シネセゾン渋谷でペドロ・アルモドバル監督の「オール・アバウト・マイ・マザー」を見る。水曜サービスデーということもあるが、ウイークデー初回で立ち見。恐ろしいまでの人の入りで、前作「ライブ・フレッシュ」の入りを考えると、なんでこんなに人が集まったんだか、さっぱり不明である。アカデミー外国語映画賞って、そんなに権威あンのか?
 で、映画はオレ的には「なかなか良い」程度。なにしろ、新潮の面接待ち時に、ヒマなので渡された「波」を読んでて突き当たった浅田彰の文章「アルモドバルの総て」を読んでこれを見に来る気になったのだけれども、この文章、タチの悪いことにホントに「総て」書いてあるのである。ハナシが。「いくらなんでも、バラしてないプロットの二つ三つあるに違いない」と思いつつ見たあげく、映画終了と同時に全部ネタバラシしてあったことが判明、怒り爆発。感動もなにも引っ込んでしまった。
 とはいえ、見る価値は十二分にある映画である。
 夜、バイト先の飲み会。映画のためにあまり寝ていないのと日頃のアルコール分解力の低さから、またも飲み屋で寝てしまい、不甲斐なさ爆発。トホホ。
■5/16(火)
 ヴィスコンティの「若者のすべて」を見る。貧困の南イタリアから出てきた家族と彼らの前に立ちはだかる大都会ミラノを見据えた、イタリア人としてのヴィスコンティの魂が歌う哀歌ともいうべき映画で、大いに堪能するところアリ。
■5/15(月)
 レンタルビデオで三池崇史監督「極道黒社会 レイニードッグ」を見る。傑作「日本黒社会」に比べて、主人公の哀川翔個人に話がグッと集約しており、締まった映画なのだが、惚れ込むほどの端正さに欠けるような気がする。もっとバラエティがある方が個人的には好みか。子役とラストシーンは非常に素晴らしかった。
■5/14(日)
 図書館で「若者のすべて」のビデオを借り、そのまま中野サンモール方面に流れて友人とオムレツ食う。良味。で、ブロードウェイ中の古書店アルフェッカで高村薫の「照柿」を買おうとするも、店が休んでいて買えず、であった。
■5/13(土)
 「12:19地球発」のオフ会に夜半から参加し、「ロミオ・マスト・ダイ」を観る。主役以外が全員捨てキャラというのは、B級映画でやると何の取り柄も無くなるだけなのでやめた方がいい、という教訓的な映画であった。意味不明のスローモーションが頻発し、ほとんどギャグにしかなっていないのには笑ったが…。で、歌舞伎町の東急からロッテリアに流れ、朝までダベる。昨日も同じ様なパターンだったが、両夜とも一滴の酒も入っていないあたりが、お子様である(笑)。
■5/12(金)
 NHK出版の面接。非常に面接官の方の感じがよく、これと比べるとバンバン煙草吸ってた新潮社の面接は感じ悪かったなぁ、などと思ったのだった。とはいうものの、質問の突っ込み方は鋭いのだが…。あまりいい手応えは感じられなかった。
 夕方からサントリーホールでコンサートを聞くため、グリー同期のK君と待ち合わせる。せっかく渋谷に出てきたのでサントラ専門店すみやに寄るが、これといった買い物はせず。道玄坂の名曲喫茶「ライオン」でエルガーのチェロ協奏曲をリクエストする。中野「クラシック」で一度リクエストしてみた時にレコードが無かったのには驚いたが、 さすがに「ライオン」にはありました。しかもデュプレ/バルビローリ盤で、分かってるネェ、という感じ。サントリーの前にHMVに寄り、ケンペ/シュターツカペレ・ドレスデンの、「金と銀」他が入ったコンサートピース集、それからシルヴェストリ/ボーンマス響のやはりコンサートピースを集めた二枚組CDを買う。どちらも1000円という低価格に対してあまりにも素晴らしい内容で、満足。
 サントリーホールのコンサートは小林研一郎/日本フィル/武蔵野合唱団による日本の現代音楽を集めたコンサートで、黛俊郎の「BUGAKU」、芥川也寸志の「弦楽器のための三楽章」、三木稔の「レクイエム」の三曲。個人的には芥川の曲が最も好きである。
 終演後、会場で会った一年下の後輩ら&K君とラーメンを食い、そのまま赤坂のファミレスで朝まで過ごす。久々に観念論的な話で盛り上がり、「う〜ん、学生みたいだ」などとアホな感想を抱く(笑)。
■5/11(木)
 連絡ナシ。落ちましたね。ということで、昨日バイト収入&面接の不出来の相乗効果でブチかましたヤケ買いの戦果を吟味(笑)。
 とりあえず、フジヤAVICで購入した中古の「ジョーズ」サントラ。こっ、こんなにエキサイティングでワクワクするスコアだったっけ?久々に「ジョーズ」を見返してみたくなった。「スター・ウォーズ」の1シークェンスの音楽だと言っても通用するだろうというノリノリなアドヴェンチャー・スコア。素敵すぎ。チャールズ・ゲルハルト指揮のクラシック・フィルムスコアシリーズから、ボガード映画のスコアを集めた「カサブランカ」と題されたディスクも中古で出ていた。これ、組曲仕立ての「カサブランカ」からのスコアのみならず、「三つ数えろ」「キー・ラーゴ」など、ほぼマックス・スタイナーの傑作スコア集ともなっている。どうもスタイナーの映画音楽には大味な印象があったが、このディスクで聞く音楽はニュアンスが感じられてとても良好。ハーゲン四重奏団のバルトーク弦楽四重奏曲全集は一聴、まず曲に親しむことから始めねば…と思わされる(修行不足です…)。で、これなど聞きながら、ようやく買い求めた藤原書店のバルザック人間喜劇セレクションから「あら皮」を読み始める…なかなかツカミの良い導入部で、早くもこれからに期待十分。チョン・ミュンフン/ウイーン・フィルドヴォルザーク6,8番プレヴィン/ウイーン・フィルベートーヴェン&ヴェルディ弦楽四重奏編曲モノショルティ/ロンドン・フィルエルガー交響曲全集(2曲だが)は、まだ帯を解いてない状態。これだけ弾丸が揃っていれば、憂い事もすぐ忘れようというものだ(笑)。
 と、気を大きく持ちつつもとりあえず図書館から借りたビデオでジャン・ピエール・メルヴィル監督「仁義」を観る。どんどんメルヴィルの世界にハマりつつある自分を感じるぞ…。「いぬ」<「影の軍隊」<「サムライ」<「仁義」。とりあえず、カラヴァッジオの絵画すら彷彿とさせるカラーと陰影にはマイッタ。かっこ良すぎです。
 「人はみな罪人だ…」のシブ〜イ台詞の余韻もさめやらぬうち、どうも観たくなってレンタルで清水崇監督「呪怨2」も観る。前回のと同じ話を再収録して水増ししているのは感心しないが、結局観て怖がっちまった……。さしずめ「人はみな幽霊だ」とでも言わんばかりの内容。まったく救いレス。かんべんして下さい(笑)。
■5/10(水)
 なぜか筆記も通ってしまった新潮社の一次面接に行く。待ちの間、隣の人&前の人とべらべら軽口ばかり叩くが、何しろ就職活動中初の面接なので、実はバリバリ緊張していたのである。喉の奥から心臓せりあがってきそうだったのである(笑)。なにかの記念にどういう面接だったか書いておきますと、個室に通されて二人の面接官相手に以前提出したエントリーシートを元に質問をされる。面接官は若手とベテラン編集者の二人組なのだが、ランランと眼が光っている点では一緒である(笑)。眼光紙背に徹すという時の眼光とはこのようなモノかという風にも思うが、そんなに見つめられたら穴が空いちゃうよー、なんて女の子が言えばちょっと色っぽいけどオレが言ってもただビビってるようにしか聞こえないセリフも頭の中を巡ろうというもんだ。多分人によるのだろうが、オレの場合は和やかムードはあまりなく、緊張感ビンビンの面接でした。
 さすがに差し迫った問題なのであろうか、オンデマンド出版に興味アリと書いた部分を相当つっこまれたが、まあ聞く方の期待していたであろうような答えはほとんど出せませんでしたね。トホホ…。面白かったのは、愛読誌のとこに「グラモフォン・ジャパン」って書いたんだが「ホントに読んでます?」と聞かれたことである。売れてないのだろうか?実はカバンの中に入っていたので、見せればよかったかと思ったのは後の祭りでありました。
■5/9(火)
 宮部みゆき「理由」読了。事件のセンセーショナルさでも、キャラクターのユニークさでも、プロットの奇想天外さでもなく、ただただ「小説の面白さ」で読者を愉しませてくれるこういう小説に出会えることこそ、小説読みの喜びである‥‥などと断言してしまいたくなるような一大傑作だ。「クライマックスでふと本を伏せ、視線を宙にそらせてふうっとため息をついてしまうような小説」というのは、長編小説の良さを計る一つの指標ではないかと思うのだが、もちろん、そういう瞬間がこの小説でも何度か訪れた。
 ビデオでロマン・ポランスキー監督「マクベス」を観る。格別どうこうという感想も湧かないが、魔女あたりのイヤーな感じはけっこう記憶に残る。しかし、音楽が安いな‥‥。
■5/6(土)
 何もないゴールデンウイークと思っていたが、大学時代の先輩・同輩と一緒にドライブに行くことになり、羽田で飛行機を見たり舞浜で海を見たりする。で、池袋の台湾料理屋で飲茶をいただく。これがモウ、恐るべき店なのである。3000円ちょいで食べ放題というコースなんだが、その内実は「これもおいしいから食え、これもおいしいから食え」と次々に運ばれてくる料理をひたすら食べさせられ放題、というもの。しかし、スッと喉に通り何杯でも飲める不思議なお茶をたしなみながら次々に皿を空けていくうちに、信じられない量の料理がどんどん腹に入っていくのである。勿論、非常に旨い。筒井康隆の「薬菜飯店」は、きっとこういう店での体験がモトになった小説であるに違いない、などと思うのだった。
■5/5(金)
 ビデオでフレッド・ジンネマン監督「ジュリア」観る。リリアン・ヘルマンの旅はあまりにもシブすぎ、ジュリアとリリアンの再会シーンの静かな感動に浸る以前に、リリアンを演じているジェーン・フォンダがあまりにも親父にそっくり過ぎる事ばかりに神経を集中してしまった。あれはヘンリーの女装だと言われても、信じたであろう(笑)。
■5/4(木)
 資金がつきたので、CDを売ろうと思い、中野のフジヤAVICでビョークとかベックとかプライマル・スクリームあたりを気前よく売りに出す。どれが売れるかと思ってCDの山をひっくり返し、品定めをしていると、「あっ、こんなのが埋もれていた…久々に聞くか」というのが10枚とかそこら余裕で出てくるもので、それを埋もれたまま忘れたことにして売り払ってしまえばもっと潤うのかもしれないが、潤うために売るわけじゃないので、マジでもう聞かないだろうor聞いても熱くはなれんだろうというのしか売ってはいかんのである。(誰に語ってるんだか…)
 で、3000円ちょっとゲットしてニヤニヤしつつ同じく中古屋のRAREに行くと、間の悪いことにオレ的幻の名盤、ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルのショスタコーヴィチ5番が…。78年ウイーン・ムジークフェラインザールのライヴ録だ。懐を痛めつつも即ゲット。帰り道のスーパーで今夜作ろうと思うシチュー用の食材を買い込むと、ほぼ得た金の三分の二が消えていた。とほほ。
 往復の途上、先日得たラトル/ベルリン・フィルのマラ10をMDで聞いたが、考えてみるとラトルのマーラーって初めて聞くのである。10番じゃなかったら買ってなかっただろうなぁ。一聴した感じでは、既に持ってるザンデルリンク盤の方がオレ的には好み。
 ヴェローチェで先日読み終えた「龍は眠る」にひき続き宮部みゆき「理由」を読みはじめる。なんと文体が進歩していることか…。まあ間10年くらい経過してるだろうからなぁ。「龍は眠る」は今まで読んだ長編作中、もっとも比喩や会話が不自然な上プロットが面白くなくて困ったが、「理由」は早くも作品世界に引き込まれつつある自分を感じる。楽しみだ。併読している栃折久美子の「モロッコ革の本」も素晴らしい。ブックデザイナーである著者がベルギーにルリュールを学びに留学する、その留学記である。図書館で借りたちくま文庫だが、これは手元に置いておきたい一冊。絶版になっていないことを祈る。
■5/3(水)
映画サービスデーである。
観たのは
サム・メンデス監督「アメリカン・ビューティー」in銀座ピカデリー1
デビット・O・ラッセル監督「スリー・キングス」in銀座シネパトス
飯田譲治監督「アナザヘヴン」in丸の内プラゼール
デビット・クローネンバーグ監督「イグジステンズ」in銀座ピカデリー2
といった四本。
とりあえず、「アナザヘヴン」の飯田譲治は、コロシの犠牲者が脳味噌料理されるだなんてホンを書く前に、自分の脳味噌を料理してもらったらどうだ、と提案してみたい。先々の展開が読める上に画作りも志が低いので、観ていてぜんぜん疲れないのは利点かもしれないが(皮肉です)、プロットや設定の不備ゆえに女を殴るシーンが発生したりするので、そういうシーンはかなり不快である。これじゃ、テーマがあるとかいったって何の説得力もないぞ。こういう映画は、法律や条例で上映禁止しても構わんだろうと思った。出来が悪いという罪で。
さて、「アメリカン・ビューティ」ですが、それぞれの演技がアメリカにいかにもはびこってそうな類型的キャラクターを皮肉に笑い飛ばすもので、頭のイイ監督が撮った映画だなぁと思うのだが、燃えるものはない。とは言えアネット・ベニングには笑わされたし、観る価値はじゅうぶんアリだと思います。「スリー・キングス」は、やはり「戦略大作戦」の方が面白い、と言っておこう(笑)。「イグジステンズ」は疲れて意識モーローとしていたので、なんともコメントしがたい。モーローとしている間に映画より面白い夢でも見ていたら楽しかったのだが、そういう、映画のように都合のいい出来事は実生活ではなかなか起こらないものである。
■5/1(月)
 ビデオでジャン・ヴィゴ監督「新学期 操行ゼロ」を観る。時折異様にアバンギャルドなんだが、これって‥‥?
 梁石日の「断層海流」読破。なんか、これって途中で終わってない?プロットの半分くらいしか消化されてないのである。いちいち筋の帳尻を合わせることの腐心するタイプの作家ではなかろうとは思うのだが、わざとプロットを放り出すようなこともまさかしないだろう。未完なら未完とどっかに書いてほしいのだが‥‥図書館で借りたものだから、かつてはついていた帯かなんかにその旨書いてあったのやも知れぬ。
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