更新日記&徒然草。→トップページはこちら
■4/30(日)
図書館から借りたビデオでジョージ・キューカー監督「フィラデルフィア物語」。あまりにもキャストが豪華である。キャサリン・ヘプバーンを取り合うケイリー・グラントとジェームス・スチュアートの共演‥‥うーむ、当時の観客から50年くらい遅れて「マジかよ!」と目をむいてしまったのであった。
■4/29(土)
フィルムセンターで小林正樹監督「化石」。行く前はあまり知らなかったのだが、何しろ「病と死を見つめる」映画で主役が佐分利信という映画なので、フィルムセンターは9割5分がた老人客で埋め尽くされていた。こんなに後ろから見て頭髪の少ない劇場風景も久しく見ないものでありました。映画は、はじまってしばらくは「佐分利信・世界の旅」か?というノリで、まさかこの映画で感銘を受けるとは思えなかったのだが、途中はいる休憩のあたりではかなり感心していた。こういうのって、マーラー晩年の交響曲なぞが好きなオレには実はツボをつく展開なのだった。
久しぶりに秋葉原に出て、石丸電機のCDショップでクラシックを漁る。ラトル/ベルリン・フィルのマーラー10番(クック版)、ツィマーマン/ポーランド祝祭管のショパン・ピアノ協奏曲1、2番、ゲルギエフ/キーロフ管のラフマニノフ交響曲2番といったセール中の新旧盤をナニさせていただきました。ラトルのマラ10はセール盤最後であった。この曲がこんなに売れるとは…。
で、珍しく土曜休日で夜勤がないので、いつも行けなくて歯がみしていたオールナイト特集上映に行こうと思ったのだが、どうもこれぞというものがないので、1500円で5本見れる浅草東宝の「黄金時代の東宝映画」に行くことにした。浅草で映画見るの初めてなんだが、行ってみると、恐ろしいまでに家無き子率の高い客層となっており、かなり緊張しながら、なるべくニオイを嗅がないよう気をつけながら観るという修行を強いられたのであった…。恐るべし、浅草。
で、観たのは成瀬巳喜雄監督「晩菊」、谷口千吉監督「33号車応答なし」「乱菊物語」、稲垣浩監督「柳生武芸帳」、松林宗恵監督「社長三代記」。まあ、良かったと言えるのは「晩菊」くらいだが、「柳生武芸帳」で三船俊郎演じる忍者が、久我美子演じるお姫さまのお風呂に忍び込むシーン、さらに天井にはりついている三船を観た久我美子の「ハッ!?‥‥なんと無礼な‥‥」というセリフは、この夜で最も面白かった(笑)。
■4/28(金)
(前日の続き)だが、今日やっていた「ラジオ・デイズ」は良かった。こういう、男女関係うんぬんかんぬんが関わらないフィールドで呈示される「大人のノスタルジー」にオレは弱いのである。…ボンクラってことか?
京都府在住の友人より、借り物&頂きもの小包が届く。素晴らしい内容にしゃっくり止まらず。宮部みゆきの「理由」ほか三冊、WOWOW録の「風雲児アドヴァース」「群衆の歓呼」「真夏の夜の夢」に「上海から来た女」VTソフト、ジョン・ブライオン作曲「マグノリア」のオリジナルスコアをMDに落としたやつ、ジョージ秋山の「ザ・ムーン」全巻ほか、オレもよく知らない方面からのお薦めモノなど。早速、観まくり&読みまくろうと思います。多謝。
■4/27(木)
テレ東でウディ・アレン監督「アリス」をやっている。率直に言って、ノレない映画だった。
■4/26(水)
サントラが良いので作品も見たくなり(フツー逆だろ!)ビデオでアラン・リックマン監督「ウインターゲスト」を見る。基本的にはいい映画なのだが、もっと状況を説明してくれてもいいような…。たまのギャグが妙に下品なのも謎。とはいえ、エマ・トンプソンのお母さんはなかなかよろしかった。役の上だけではなく、ホントにお母さんなんだそうですが。
■4/25(火)
早朝からビデオで伊藤大輔監督「女と海賊」を見る。なんだろう、このあまりにもそそられないタイトルは。エロール・フリンの海賊映画と並べて東西海賊映画対決とかやったら、暗い情念たぎるこの映画に惚れ込むことうけあい(活劇がもっと入ってればナァ…)。ハン・ソロとキャプテン・ハーロックが全然違うように、何か我が国の海賊には独特の暗いロマンがあるのかも知れぬ。途中中だるみもあるがラストは感動的で、涙腺ヤバくなるぞ。ここでそういうの持ってくるかぁ〜!という感じ。
お昼まで働いて、午後はフィルムセンターの小林正樹特集上映。「切腹」と「からみ合い」である。もう橋本忍脚本はウンザリです。小林正樹の演出が実にキマジメなだけに、話の枠組みも展開も窮屈で仕方ない。ひさびさに、「古さが足かせになる」という感覚をしみじみ味わった。その点、遺産相続権を狙って妻、秘書、顧問弁護士らが奸計を戦わせるという筋の「からみ合い」は、各々の登場人物が自分の欲の赴くままに動いていく感じが目に楽しい。宮口精二が小悪党ってのは初めてです。オレもまだまだ見てないなぁ。
■4/24(月)
相変わらずバイト。帰路でまたしてもフジヤAVICに寄り、昨日保留したがやはり気になっていたジョン・ウイリアムス作曲「JFK」のサントラを買う。あと、おまけで「ザ・ビーチ」も。見に行かねえんじゃねえかという気もするが…。
■4/23(日)
明治学院大学キャンパスで新潮社の筆記試験。参考までにどんな問題が出たかというと、「『乙武洋匡』さんはどう読むか」「木村拓哉主演、北川悦里子脚本の『ビューティフルライフ』がヒットしたが、同主演、脚本による96年にヒットしたトレンディドラマは何か」「時速1キロは秒速何メートルか」といったようなものである(太字筆者)。ちなみに、上三問は不肖ワタクシ、できませんでした(オイオイ)。あとはSPEED解散などを報じた新聞記事を見ての作文。なんでも毎年と違う出題パターンで混乱した人が多かったそうだが、別に対策などしていなかったオレは落ち着いたものであった(なめてんのかという話も)。
中野のフジヤAVICでベイジル・ポルデュリス作曲「コナン・ザ・バーバリアン」「キング・オブ・デストロイヤー」、マイケル・ケイメン作曲「ウインターゲスト」のスコア・サントラ、アンダーワールドの「二番目のタフガキ」(訳題つけることもないと思うが…)なぞ購入。「ウインターゲスト」はすげえ癒される名盤。アンダーワールドなんだが、一曲目ってまんまスティーブ・ライヒじゃない?よくわからないが、こういうのをサンプリングって言うのか(笑)
■4/22(土)
母上京。中野にてお昼など。美大生時代に通いまくったという名曲喫茶「クラシック」へ行く。以前からオレも何度か来ていた店だが、母の学生時代から全く変わっていないという証言を得、あらためてこの店のスゴさに感服。こないだの「東京人」に写真が載っていたという話をしていると、丁度コーヒーを持ってきたウエイトレスのお姉さんが「あ、『東京人』読まれたんですか?」と声をかけてきた。
「実は、あの記事困ってるんですよね、写真だけしか載っていないから、うちが名曲喫茶っていうことを分からないで来るお客さんが多くて…」
という、大体そんなようなお話でした。具体的にどんな困ったお客が来るのか聞いてみればよかったなと今思うが、でけえ声で騒いだり、BGMに注文つけたりするんでしょうか?オレ的にはあの記事は「ライオン(同時に載っていた渋谷の名曲喫茶)やクラシックなどの名店に解説なんてつける方がヤボ」ってことかと思ったんですが…。まぁ、何の解説もなく、神宮前あたりのカフェ群と並べられると、あまり違わないノリで来る人もいるのかも。なかなか難しいモンです。
その後中央線で吉祥寺へ出て、京王線仙川のあたりに住む母の従姉妹の家にお伺いする。こちらの家のちっこい男の子二人が実に面白いんですな。大きい方は最近仮面ライダーにハマりまくり、ほっとくと「ライダー変身!とう!」と10連発くらいポーズを決めまくる。とうったってコドモだから3センチくらいしか跳べていないのだが…。ねだられたので厚紙と折り紙、お母さんの髪用ゴムひもを駆使してライダーベルトを作ってあげると、その後ずっとつけていた。
「ウーン、ひょっとして、オレは今まさに、彼の幼少時の記憶にかなりナイスな思い出の人として刻み込まれているのではないか?」
などと思ったのであった(笑)。
最も面白かったのは、帰り道に駅の方まで送ってもらった時なのだが、ライダーベルトを付けたまま夜道を走り回る彼、あぶなっかしくないかと問うと
「あぶないなと思ったら『止まれ』って言っても聞かないから、『ライダーポーズ!』って言ってあげるのよ」
とご母堂。その通り実際交差点などで「ライダーポーズ!」と声をかけると、ピッタリその場で「ライダー変身!とう!」と、律儀に変身をキメてくれるのであった。小さい子供というのは身勝手と思われているが、彼ら自身のルールの中では非常に律儀に真面目に物事を遂行するものですな、というのが本日の教訓。
新宿蔦屋で中古レンタルCDの放出をやっており、ジェリー・ゴールドスミス作曲の「ホーンティング」、トレヴァー・ラビン作曲の「ディープ・ブルー」のスコア・サントラを得る。どっちも500円だったが、値段相応という感じで残念。
■4/21(金)
帰宅するとポストにK社より一通の通知。
予想通り、「既卒者のあなたには受験資格がありません」の通知だ。
いいけど、わざわざ速達用封筒の「速達」ってとこを修正テープで消してあるのが‥‥軽視すんのがあからさますぎるってばよ(笑)。
■4/19(水)
のび太がどこでもドアを開けて、亀井静香ちゃんのお風呂に出たら衝撃だな、などというネタをチャットで吹聴しつつも夜勤からあがり、ヘロヘロの状態で帰宅してみれば昨日深夜11時すぎに留守電にK社からメッセージが入っている。応募書類の内容で聞きたいことがあるので大至急電話を、という事なんだが、大至急ってもう10時間は経過してるんですけど。あの大車輪書き下ろしシートのコピーを見て書き落としなどない事を確認しつつ、言われた番号に電話するも、いつまでも話し中。いつかけても話し中。回線切ってんのかもしんない。こりゃ、サヨーナラって事かな?
もう一度募集要項を見返してみると、既卒も可とは一言も書いてないので、「既卒なの?だったら受験資格ないよ」ってTELだったことが予想できるのだが、まあせめてどういう用件だったか確認したい気はするなぁ。3時間で書いたとはいえ、けっこう面白い作文だったと自分では思ってるし、写真も三葉貼ったし(笑)
本屋で「新潮45」の記事「カリスマ指揮者ゲルギエフ」を立ち読み。イイとこないように見える現在のロシアの中にありながら、キーロフ・オペラは世界最高の元気と人気と質の伴った文化の牙城と目されているハズだが、やっぱりそれはどんどん薄くなる頭髪に反比例してどんどん風格と魅力を増しているこの男のカリスマに寄るところが大きいはずだ。新潟市民文化会館でバイト中、生ゲルギーを目撃した妹は「カッパ」と呼んでいたが(笑)、この記事を見ると、日本語に翻訳された発言だろうとお構いなしに行間から漂いのぼってくるバイタリティを感じずにはいられない。それを裏打ちするのは、ロシアという土地にこだわり、自分のルーツを見据えて勝負しようという彼自身の戦略的足場の確かさのように思える。しかもまた、自分のルーツがロシアに吸収された少数民族の文化の中にもあることを自覚し、埋もれたマイノリティの文化を掘り起こそうという意識も忘れておらず、さらに一方で来日して出会った芥川也寸志の音楽などをも正しく評価しようとするといった、視野の確かな広がりを持っていることは見落とせない。日本から見ると混沌そのもののように見えるロシアであれほどに強靱さを保ち、文化をリードできている彼の戦略のヒミツ、我々にもけっこう学ぶところはあるんじゃないかと思うのだった。
■4/17(月)
就職活動もしているのである。今日はK社のエントリーシート郵送締め切りが明日ということで、昼のバイトあがってから中野駅南口のヴェローチェに駆け込み、3時間ほどかけて愛用のPARKERでバリバリ書く。しかし、ハッと気づくと2つあればいいやと思っていた写真が三葉必要であることが発覚。手元には同じ写真が二葉と、なんかちょっとダレっとした表情の写真が一葉…。げっ、これ院試の時に撮ったヤツだ。こんな顔してちゃ落ちるよなぁ、等と思いつつ、今から家帰ってスーツ着て撮り直す時間なぞ無いということで構わずベタベタと貼り込み、夜間窓口のある新宿局へ向けて中央線。夜も11時過ぎですが新宿局は受けてくれるのである。自分でも焦りすぎだなぁと思いながら窓口に行ってみると、窓口の向かい側に長机が一脚置いてあり、そこにはスーツ姿で、いまだ白紙の用紙を前に腕組みをして必死作文中の若者たちが二、三人…上には上がいるもんです。
今日のお役立ちな発見。ヤマヨシのポテトチップス・ブラックガーリック味とプリングルスのワイルドコンソメ味ですが、これを大体3:1の割合で食しますと、何と九州とんこつラーメンの味に!マジ。店的には一風堂の味じゃないかなぁとオレは思うんだけど、ぜひお試し下さい。
■4/16(日)
「12:19地球発
」のチャットの友達とミニ・オフ会ということで、銀座シャンゼリゼにてエドワード・ズウィック監督「マーシャル・ロー」を見る。正直申しまして、デンゼル・ワシントンは演じすぎ、ブルース・ウイリスは演じなさすぎ(笑)特にウイリスに関しては、偉い将軍の軍服着ながら終始「ねみーっつーのー」みたいなダルダルな顔していて、ジョージ・C・スコットみたいな味はとても期待すべくもない。デンゼルとウイリスが衝突するシーンなんか、ウイリスを役者として葬ろうという気なのではないかと思うほど、両者のやる気の差が出まくっちゃってました。そして三人目のヒロインがアネット・ベニング…もうちょっとキャスティング何とかなんないんでしょうか。この堅い映画でヒロインがベニングじゃ、ただでさえすっぱい映画に酢をかけるようなもんだってば(笑)まぁ、マジメな監督なんでしょうなあ。
まあ、そういう事は全部意味レスにして、押井守の「機動警察パトレイバー2」を90年代日本映画の最重要作品の一つと考える者としては、NY戒厳令シーンがいかに処理されているのか、という事に興味が傾くわけですけど、悲しいかな、「ガメラ2」の自衛隊シーンよりコケまくってました。自衛隊の場合は色々拘束もあるだろうけど、米軍なんだから、もっとこんな、ただ装甲車が走ってるだけ以上の事はできただろうに。内容的に快く協力してもらえなかったんでしょうかね、やっぱり。
しかし何か、最近オフ会という記事ばっかりで、お前にはオンラインの友人しかいないのか、と言われそうだ(笑)
■4/15(土)
宮部みゆき「本所深川ふしぎ草紙」読了。やはり宮部の小説はうまい。とにかく、うまさを堪能した一冊でした。「火車」「魔術はささやく」のような感動を求めるとちょっと食い足りないが…。
■4/14(金)
ビデオでハワード・ホークス監督「三つ数えろ」。とにかく話がこんぐらがってます。全貌が見えんぞ!「ユージュアル・サスペクツ」よりはマシっぽいが。反面、画の方のカッコ良さにはとにかく引き込まれる。カメラ仕込みの仏像ヘッドとか、パッカードのダッシュボードの仕込み拳銃とか、異様な魅力に満ちたガジェットが散見され、そういう点でもまた「ブレードランナー」の元ネタと言えるんではないか?って勝手なこと言ってますけど。
「白熱」と「腰抜け二挺拳銃」を返却すべく新宿蔦屋に行ってみると、「赤ちゃん教育」がようやく空いてるではないか。早速借りる。いやはや、やはりイカシた、イカレた映画です。
■4/12(水)
フィルムセンターで「偉大なる"K"」小林正樹監督特集。「上意討ち〜拝領妻始末」を見る。
素晴らしい緊張感に満ちた画作りに圧倒され、感動するも、悲しいかな橋本忍のシナリオが完全に賞味期限切れの古くささを発していた。これからどんどん古びていく映画なのかもしれないが、冒頭の俵切りシーンをはじめ、画面の充実ぶりのスゴさは、ずっと賞賛に値するものでありつづけるだろう。
図書館から借りてきたビデオでジャン・ヴィゴ監督の「アタラント号」を見る。あまりにも愛らしい映画です。多分、他人には教えたくないプライヴェートなベスト1と思って大事にしている人が多い映画と思う。オレは違うが…。猫好きにもたまらんものがあるかと思います。本は鹿島茂「愛書狂」。荒俣宏の「稀書自慢・紙の極楽」ともども、この種の挿し絵本収集話は実に楽しい。文章に対して図版の割合が高いので、厚くてもサラっと読めます。
■4/11(火)
放送収録のケビン・レイノルズ監督「レッド・アフガン」を見る。ソ連の戦車をアフガン・ゲリラとソ連のはみだし兵士がロケット砲一本で狩る、という映画。いや、もうそのまんまの映画でした。もうちょっと意外性とかなんとかないのか。戦車の描写はたしかに迫力ありますが。
大学の後輩と一緒に日生劇場で松本幸四郎主演のミュージカル「ラ・マンチャの男」を見る。なかなかに熱いストーリーです。「セルバンテスそしてドン・キホーテ」の幸四郎はともかく、アントーニアが松たか子でなく松本紀保だった点に二人の不満は集中したのだった。…だってフツーのねえちゃんなんだもんなァ。歌もどっちかって言うとヘタだし。上條恒彦演じる宿の主人がドン・キホーテに騎士叙勲を厳かに頼まれ、「ようがす、さっそくやっつけやしょう」と答えるセリフでは二人してウケまくってました。
■4/9(日)
角田房子「閔妃暗殺」(みんぴあんさつ)をやっと読破。やたら読みにくい本だったが、内容は重要である。前半で展開される閔妃の人物や朝鮮宮廷の描写が退屈な向きには、本の半分くらいから読み始めるのもいいだろう(正直言ってオレは退屈だった)。実際、圧倒的に興味深いのは日清戦争〜閔妃暗殺事件に至る周辺の経緯である。閔妃暗殺のくだりはまさに必読。日韓併合についての認識が変わった。
安彦良和の「王道の狗」から触発された読書だったが、これを読むと「王道の狗」が閔妃暗殺事件までをフォローしていないのは惜しいかなという気もする。あえて触れなかったのかも知れないが。
■4/8(土)
ノーマン・マクラウド監督のボブ・ホープ喜劇「腰抜け二挺拳銃」を見る。高校生のころに深夜テレビで見たときは、とにかくシャベリのネタのことばかり印象にのこったが、再見してみるとむしろ書き文字ネタが目立つ。「バットマン・オリジナル・ムービー」みたいだ。股裂きの刑の危機を脱して空中を飛んでいくホープ人形など、妙な安さがかえって味になっていて良(笑)。
■4/7(金)
新しいバイト先に初出勤。いやー、なにやら疲れた。帰宅してからそのまま夜半近くまで寝る。それから友人宅へ行き、代わりにとって来てもらったNHK出版の募集要項を受け取りつつ、ビデオで「白熱」を再見。
■4/6(木)
昨日のテレ東録画でハワード・ホークス監督「ハタリ!」を見る。アフリカ猛獣狩りをテーマにした豪快アクション映画かと思っていたら、猛獣狩りをモティーフにしたラブコメであった。「赤ちゃん教育」のケーリー・グラントをジョン・ウエインに替えたようなものか。滅茶苦茶面白く、笑いまくりながら最後まで見ることができたが、ベテラン揃いの声優さんの功績も多分にあるはずだ。「こりゃアドリブだろうな」と思われるセリフ回しが各所で見受けられたので…。
「東京人」5月号を買う。なにしろ特集が「喫茶店の憩〜東京カフェロジー入門」である。どうしてこうオレのツボを突く企画を毎月やるかなあ。
もっとも、テーマだけで内容薄では食指ものびないのだが、連続対談が「はな/カヒミ・カリィ」「林静一/松本隆」「安野光雅/池内紀」というメンバーで組まれ、さらに鹿島茂による日本のカフェ小史が載っているとあれば、喫茶店に興味のある者として買わずにはいられないだろう。ホント、これ系企画へのカヒミの顔出し度はすごい高いね。中野のヴェローチェで一読したが、「イタリアン・カフェのエスプレッソは量が少なすぎる」という不満が何度も出るのには笑った。やはり、みんな不満なのですね。池内紀の「他人といっしょにいながらも、一人でいられるという場所が喫茶店」という発言には何度もうなずいてしまう。素晴らしいのは鹿島茂の「『カフェ=珈琲を飲ませる場所』こと始め」。近代日本のカフェ文化受容史を面白く読みやすくまとめた好記事で、女給のいるいかがわしい場所としてのカフエと喫茶店はどう違うか、などといった、カフェ史に関する我々の知識を交通整理してくれる。沼田元気さんのカフェ写真集も、各店の看板娘ポートレイトの可愛さとあいまって見ていて楽しすぎ、始終ニヤニヤしながら読んでしまった特集記事であった。
タイトルページの画像を差し替える。「クッキー・フォーチュン」大傑作なので、劇場にかかっている間に見るべし。
■4/5(水)
東京は今日が映画サービスデー。
夜勤明けそうそう帰宅、昼夕の食費を一本分にすべく、握り飯を作って渋谷出撃。
一日で、ヴィム・ヴェンダース監督「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」,
マーティン・スコセッシ監督「救命士」,スコット・ヒックス監督「ヒマラヤ杉に降る雪」,ロバート・アルトマン監督「クッキー・フォーチュン」と撃破。成績良好に見えて、実はクッキー以外はおのおの3〜5分ほど寝てしまいましたが。
「ブエナ〜」上映中のシネマライズはサービスデー不履行で、一般1800円しっかり取られてしまい激怒(映画は良かったス)。ところが「ヒマラヤ杉〜」上映中に3分ほど音が出ず、サイレント映画状態になるというトラブルが発生、お詫びということで、劇場から東映系劇場招待券を貰うことができました。うーん、一日映画見てるだけでも色々な事が起こるものである。
単に眠くなかっただけかもしれないが、最高だったのは「クッキー・フォーチュン」でした。初めてアルトマンを楽しんで見られた感じ。「救命士」は、幽霊とか幻覚が出てきて、いっけん怖そうな映画に思えるのだが、どれもケイジの顔ほど怖くないので安心である(笑)。「ヒマラヤ〜」、節度ある映画とはこういうのを言うのだろうか、あまりに抑制が効きすぎていて伝わってくるものが少ない。第二次大戦中に強制収容された日本移民たちの戦後のドラマなんだが、こんなもんじゃないだろうと思うのは日本人的身びいきばかりではあるまいと思う。ジェームス・ニュートン・ハワードの音楽が、降りしきる雪の圧倒的な映像とあいまって素晴らしい。フィリップ・グラス風かな?
■4/4(火)
WOWOWのセミナーへ行く。質疑応答時に一つ質問をさせていただいたのだが、非常に気遣いあふれる対応に感動。やる気が起きた。(ノセられてます?オレ)
昨日に引き続き、"二十世紀名作シネマ"でジョン・フォード監督「黄色いリボン」を見る。うーむ、素晴らしい。納谷五郎のジョン・ウエインは至芸である。沖田艦長声が実にこの映画の老兵役にマッチしています。映画も、西部劇が苦手という人にも訴えかける力をもった素晴らしいもので、ハタ迷惑なヘンリー・フォンダが功をあせって部下を巻き添えに死に「英雄」と呼ばれるという、皮肉で作ったんじゃねえの〜と言いたくなるほどの謎の映画「アパッチ砦」とは違い、最高に感動できます。
フィルムセンターで小林正樹監督特集。「三つの愛」を見る。リゾート地化以前の軽井沢を舞台にしたヒューマンドラマだが、どうにも大上段の「愛」の描写が窮屈な映画である。絵描きとの恋におちる岸恵子のセリフ
「信幸さん!信幸さんの愛で、道子を力いっぱい変えてほしいの!」
オイオイ。
軽井沢で今でも人気のログハウス風教会など、興味深い風景はけっこう出てくるし、クライマックスあたりの画のパワフルさもすごいものはあるが、やはりこういう「人間讃歌」臭がプンプンしている映画は苦手である。
■4/3(月)
前面接を受けたと書いた会社からバイト採用のお電話をいただく。あー、よかった。これで昼勤中心へ生活をシフトできそうです。
テレ東の好企画"二十世紀名作シネマ"、今日はハワード・ホークス監督「赤い河」だ。今週はどうもジョン・ウエイン特集らしく、明日からも「黄色いリボン」「アパッチ砦」あたりが目白押し。生テープ補充せねば。「赤い河」は二度目ですが、ぐっと味わって見られて幸せ。ラストのきっぷの良さは吹き替えでこそフルに楽しめるのではないか、と思ったくらい、テレ東の吹き替えもいい仕事していて満足である。
さらに録りだめの消化ということでビリー・ワイルダー監督「お熱いのがお好き」。こちらも"二十世紀名作シネマ"で、トニー・カーチス=広川太一郎、ジャック・レモン=愛川欣也という好キャスティングで、あますところなく楽しめる。ジョージ・ラフトにもっと活躍してほしかった。モンロー…爆乳ですな。胸の小さい女の子には大ひんしゅくだっただろうセリフを吐いてました。ププッピドゥ。
■4/2(日)
中野通りの桜もほころびはじめているようだ。夜中にふらっと出歩くだけで夜桜見物になるんだから、中野通り〜新青梅街道沿いに住んでるとトクだよな。
ビデオ借りてくる金も勿体ないので、昔テレビ録りしたまま放置したやつを消化することにする。手始めにウディ・アレン監督「マンハッタン」。「タクシー・ドライバー」の対極に位置するアッパーなニューヨーク像だ。ラストの方でちょっとだけブルックリンなんかが映りますが。うーん、やっぱりガーシュウィンの響くNYよりバーナード・ハーマンの響くNYの方が、魅惑力は高いかも。アレンとダイアン・キートンが稲垣浩の「忠臣蔵」見に行くシーンがあるけど、あっちで稲垣浩って有名なのか。
テレビでジョー・ジョンストン監督の「ジュマンジ」をやってるので見る。「ロケッティア」や最新作「遠い空の向こうに」なんかと並べてみると、すごく「夢の実現」っていうのにこだわった監督なんではないか?なんていう風にも思える。ストーリーの基本ラインは面白いんだけど、細かいところをもっとツメてもらえればダレずに見られたと思う。惜しい作品です。公開時話題になったCGの動物はもう既にチャチく見える。ホントCG特撮は日進月歩だな。
さらに、テレビ録りの岩井俊二監督「四月物語」見る。四月ということで、自分が体験し得なかったパラレルなキャンパスライフを見て、切ない思いに浸るというのも悪くないか…と思ったのに、あまりにも恥ずかしさ大爆発の脚本に、胸がつまるよりも先にヘソが茶を沸かしてしまった。ラストあたりで、あっ、これからよくなるのかナと思ったら恐るべきセリフと共にエンドロール。なんじゃああそりゃあ、フンガー。
■4/1(土)
いやー、四月になってしまいましたね。どうなるオレin2000年度。
郷里から送られてくるお米で食いつないでいる最近なのだが、うちの母はヤマトや佐川ではなく、新潟ローカルの宅急便会社を使っている。これがとにかく小さいところで、毎回届けにくるのは同じ年配の配達員。完全に顔馴染み状態である。ちなみに、海老壱・染太郎に似てます(髪の毛の少ない方ね)。
ホントにこの大東京で大丈夫なのかっていうくらいノンビリした会社で、勿論休日や夜間は配達してくれなかったりするのだが、そんな不便を埋め合わせてくれるくらいこの配達員のオヤジのキャラが面白いのである。この間も不在通知がドアに挟まっていたのだが、夜遅くに帰宅して疲れていたのでそのまま寝、翌朝あちらから電話。
「はい、モシモシ」
「あッ?!いらしてたんですか?」
って、オヤジ、名乗れよ!声で分かるからこっちはいいけど、普通の客んとこでそれやったら、ヤバイって。…ってオレも普通の客ですが。指摘しないでそのまま会話続行したが、
「ええ、それで、明日は日曜なので配達がないものですから、今日はこれからお出かけで?」
「はい、もう少ししたら出ちゃいますけど」
「あ、そうですか、ウチは仕事まだなんですよ」
この調子だ。そんな、不便な会社だってわざわざ印象づけなくても…。結局休み明けに配達してもらうことにして電話を切ったが、オッサン結局最後まで名乗らず。強者である。
こんな会社がやっていけるのが新潟県である。県警の不祥事連発とその内容のガキっぷりに新潟県人はどっかオカシイんじゃないかと全国の皆さんはお思いのことと思うが、少なくとも他県人に比べてどこか世間ずれしてるところがあるのは事実ではないか、などと思う生粋新潟人のオレなのだった。
ビデオでアーサー・ヒラー監督「ホスピタル」。ジョージ・C・スコット主演である。追悼という意味で見たのだが、冒頭から前半にかけては医療過誤、患者の取り違えなどといった日本でも耳新しい問題をうまくからめた展開で、オッと思うのだが、ジョージ・C・スコットが「オレはインポだが、この腐敗したアメリカ社会こそがインポの象徴なのだ!オレはインポを誇る!」などと豪語した舌の根も乾かぬうちに、目覚めた野性の血によって患者の娘をレイプして完全男性的復活。なんなんだ、その展開は!?などと思っていると、病院の中で謎のインディアンが踊り始めたり、「ワシは神の啓示を受けたのだ!」と叫ぶ患者のジイ様が病院着のまま車道を駆けるなどといった仰天映像が連発される、ただのモンド映画に突入していくのだった。前半の感心を返しなさい。
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