更新日記&徒然草。→トップページはこちら
■3/31(金)
 東宝系のファースト・ショーサービス・オン・フライデーを利用すべく、新宿プラザでフランク・ダラボン監督「グリーンマイル」を見る。いまとなっては一般学生1300均一はありがたいです。長くてかったるいかと思ったら、シンプルな人物関係の中でそれぞれのキャラの持ち味がぶつかりあい、良いさじ加減のドラマが展開しており、まったく長尺っぷりを感じなかった。ケツは痛くなりましたが。
 神保町の小学館に応募書類をいただきに行く。新卒の方がいっぱいいらっしゃって、行列できちゃってます。くうー。帰り道で最近お気に入りのすずらん通りの古本屋「かんたんむ」で、1979年の「現代思想」増刊「1920年代の光と影」を買う。海野弘とか平井正とか、いかにも書いてそうなお歴々が寄稿してます。前田愛の名前にオッと思わなかったら、流していたかも。って、今前田愛っていえばガメラ3だよな。すでに故人の元立教大教授で、国文学者の方です。怪獣操ったりはしません、念のため。
 レイトショーで佐々木浩之監督「発狂する唇」。確信犯的モンド映画。「霊的・逆探知!」と、三輪ひとみが何故かカンフー強いのには爆笑させられた。「催眠」も成功していればこんな風な味で楽しめたのかも、と思いつつも、ラストの謎っぷりには首をかしげました。多分「パンツの穴」だろう、などと思ったんだが。
 ビデオで清水崇監督「呪怨」。もともとビデオ映像なので妙な鮮明さが怖さを減じているが、それでもいまだに思い出す怖さを脳髄にぶちこんでくれた。4月発売の「呪怨2」も見てしまいそうです。
■3/30(木)
 早稲田松竹にてウォシャウスキー兄弟「マトリックス」とダーレン・アロノフスキー「π(パイ)」を見る。マトリックスは二回目ですが、何度見てもアツくなれないなぁ。パイは不覚ながら寝ました。
 バイトの面接を受ける。楽しそうな職場であるが、なにしろこちらの立場が不安定ゆえ採用してもらえるかどうかは謎。あんまり期待しないほうがヘコまなくていいかなぁ、などと思ってしまうあたり、「落ちる」ことに慣れようとしつつあるようでヤバイと思う。
■3/28(火)
 デビット・リンチ監督「ストレイト・ストーリー」in渋谷ジョイシネマ。「12:19地球発」のメンバーとのオフ会企画である。皺ッ首の見本のごときリチャード・ファーンズワースがのろいトラクターで旅する映画。出てくるキャラのほとんどが老人であり、ほとんど「ご長寿早押しクイズ」の世界である。でも、なんか見ていてほのぼのする老人たちというよりも、ダイアン・アーバスの写真に出てくる老人みたいなヤバさを抱えているように思えるのは、やっぱり「映画秘宝」の読み過ぎでしょうか?(笑)
 その後のオフ会はわが家にてアカデミー賞授賞式の録画を見ながらツッコミを入れようというメイン企画に流れる。周知のごとく、誰も見ていない「アメリカン・ビューティー」がいいとこ制覇しちゃったわけであるが、まあその辺は適当に流して、ビリー・クリスタルのパロディコントとか、ショーなんかのおかげで結構楽しめたのだった。ヒラリー・スワンクとか、知らないってば。出品作を見ているという点では日本アカデミー賞の方がいいけど、ダパンプISSAと上原が新人賞ノミニーになる授賞式で盛り上がるってのもなぁ。無理っス。
■3/27(月)
 えび茶ットのオフ会。最近オンでもあまり会話していなかったりするが、卒業を記念してオフしようじゃないか、ということで集まったのである。追いコンみたいなものか。ところが卒業&就職した者はただ一名で、あとは卒業したはいいが無所属という情けない状態の者(オレですが)という、とりあえず集まった主旨は忘れて飲もうじゃないか、というノリに持っていかざるを得ないオフ会となった(笑)それにしても、酒ってブランク置くとどんどん弱くなっていくもんスね。
■3/26(日)
 卒業式に臨席するため上京した母、祖母の観光におつきあい。隅田川を水上バスで下り、浜離宮を見てから歌舞伎座という、よく考えてみるとかなりベタなコースをこなす。初めて見る歌舞伎は、松竹三月大歌舞伎にて「菅原伝授手習鑑」半通しと「越後獅子」。出演は市川団十郎、松本幸四郎、尾上菊五郎、中村富十郎といった面々である。
 個人的には「菅原伝授手習鑑」中の「車引」「賀の祝」前半部分しか面白くなかったが、その部分の面白さはまさに破格。だいたい、菅原道真まわりの話で明らかに平安京都の話であるにも関わらず、「どかせるもんならぁ、どかしてみろい」と、めちゃめちゃ江戸ッ子だったりする適当ぶり、単に車通りの人払いをやるだけの脇役が顔真っ赤で異様にデーハーだったりという意味不明っぷりからして、かなりオレ好みの世界である。歌舞伎の見栄というやつも初めてナマで見たわけだが、あのくどさ!「な、な、ななな、な、なぁんだとぅ〜〜」普通にしゃべれよ!といった具合で、くどいマニアにはたまらないのである。「やりすぎの美学」とでもいおうか、そういうものが充満している。今度はまた別の演目の時に見てみたいものだ。
 ビデオで伊藤大輔監督「おぼろ駕籠」。阪妻が異様に強い和尚役で活躍する大佛次郎原作の娯楽時代劇。なにか、シーン毎のつながりが妙に舌っ足らずに思えるのだが、これが伊藤大輔の個性なのか?「王将」の時も、ちょっとこれのお陰で入り込みきれないものを感じた。しかし、決めの画づくりはやたらめったらカッコイイ。
■3/25(土)
 卒業式。学位記をいただく。でも、その夜は祝賀会もそこそこにバイト出勤でした(笑)
■3/24(金)
 新宿武蔵野館でアナンド・タッカー監督「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」を見る。この邦題、非クラシック・ファンには寒すぎるものらしい。クラシック・ファンにとっては別に違和感ないのだが…。映画は、ジャクリーヌとヒラリーのデュ・プレ姉妹のそれぞれの視点から相互補完的に語られる展開が実に良い。同じシーンが姉妹それぞれの視点によって微妙だが重大な違いを持ってくる。特別目新しい工夫でもないのかも知れないが、どうせ伝記映画だろう、とどこかでたかをくくっていたオレは、意外な彫りのきめ細かさに感動してしまった。怒濤のエルガー泣き節でしめくくられるラスト・シーンはオレのツボを突き、涙流出。クラシック・ファン的には、やはり前夫ダニエル・バレンボイムがイヤな奴にしか見えない所が笑いポイントか。ヴァージン新宿店のデュ・プレ棚では「鬼畜」と呼ばれていた(笑)
 その後、新宿ミラノ座でポール・トーマス・アンダーソン監督「マグノリア」。とにかく、微妙な話を物語ることを積み重ねに積み重ねていく映画である。どこにクライマックスがあり、どこに感動ポイントがあるのか、というのが敢えて見えなくされており、「ここで泣けた」というのが見た人によって違ったりするのは、客の感性の違いというよりも、実は監督の意図するところなのではないか、という気がする。それにしても例の映画のおかげで、子役がなんか告白するシーンでは" I see dead people." と言い出しそうな気がついしてしまって怖い(笑)
■3/23(木)
 日劇プラザにてジョン・ラセター監督「トイ・ストーリー2」を見る。ここは都内で唯一、DLP上映で「トイ・ストーリー2」を見せてくれる劇場だ。ハードディスクから読み出した映像を上映する、完全フィルムレスの映画…不思議な感じもするが、見た感じでは「異様に鮮明」というもので、格別の抵抗感はない。「ダイナソー」という恐竜映画の予告編に度肝を抜かれたが、これもDLP上映されるのだろうか?「トイ・ストーリー2」は、前作のような男泣きな展開はないが、まったく格落ちの感覚のない、堂々たる娯楽傑作。「前作のキャラクターをどう生かすか?」という課題のお手本とすら言えそうなツボをおさえた脚本に、安心して身を任せることができる。
 夜勤疲れかDLPで目が疲れたのか、その後のフィルムセンターでの「死滅の谷」は爆睡してしまった。DLPの後の16ミリ上映だったのが悪かった‥‥と思っておこう。
■3/21(火)
 フィルムセンター特集上映「シネマの冒険 闇と音楽:フリッツ・ラング選集」にて「月世界の女」を見る。未見のラング映画の中ではかなり見たい一本だったので宿願かなった感じだが、月世界での展開よりも、月に飛ぶ前の方が面白い映画であった。なんとも粋な戦前モダン建築の巨大マンション中で繰り広げられる宇宙船設計図の争奪戦のシーン。20年代の映画とはとても思えない、映像的なキレに満ちみちた愛さずにはいられないシーンである。在独のピアニスト、アリョーシャ・ツィンマーマン氏の生伴奏も素晴らしいもので、シャンパンの一杯でもついてきそうな異様に贅沢な時間がフィルムセンターに展開していた。オレの臨席のオヤジはスポニチ読んでましたが(笑)
  ■3/20(月)
 宮部みゆき「魔術はささやく」を読む。10年も前にこんな面白い小説が出ていたとは…オレは何をボヤボヤしていたのか?とにかく傑作だが、ちょっと高品質のジュヴナイル小説のようでもある。題材的に推薦図書にはならんだろうという部分もあるが、中学生くらいの時に読んでハマるのが最高に幸せだと思う。もちろんオトナが読んでも素晴らしい快作。
 ビデオで黒沢清監督「神田川淫乱戦争」を観る。特に言う事無し。
■3/19(日)
 ビデオで「猛進ロイド」、ハワード・ホークス監督「モンキー・ビジネス」。ケーリー・グラントがまたしてもビン底眼鏡をかけた鈍物に扮する後者は、若返りの薬を飲んだ効果でイケイケ兄ちゃん(気分だけ)になる所が見物なのだが、どうもちょっとハズしてるなあという感じがぬぐえない。モンローが出ているのも売りだが、かわいくって少しバカ、なだけの役。
 新潟県警、またしても不祥事。最近ほんと新潟発のニュースにろくなものがない。ポットから毒が出るわ、米からカドミウムが出るわ、警察はマージャンやってるわ。いいニュースっていうと、少女が助かって良かった、というのと、トキのひなが立った、ってくらいか?中国産だけど。
■3/18(土)
 いつも行ってる映画サイト「12:19地球発」のオフ会である。4時に池袋に集まってティム・バートン監督「スリーピー・ホロウ」を見て、向かいの「ミュンヘン」という飲み屋で一杯。この店、ミュンヘンの割におすすめメニューが全部点心である…のは序の口で、店員はヨーデル系の恥ずかしい衣装を着ていたり、おもちゃ屋で売ってる子供楽器みたいな音しか鳴らない「パイプオルガン」が大音響を発していたり、流しの手品師が客の千円札を一万円に変えたりする(勿論もどしてしまいますが)という驚異的な店であった。
 それにしてもオフ会の打ち合わせで「とりあえずみんなで一本観て…」という話になるのって、中にいる人間にとってはまったくフツウの流れなのだが、外から見ると結構ヘンな行動なのではないだろうか。わざわざ集まっておいて二時間黙って映画に集中、である。こういう場合、どうせなら観た後に大議論が巻き起こるような映画見た方が実はいいのかも知れない。具体的に?うーん、例えば「プライド 運命の瞬間」とかか(笑)。
■3/17(金)
 BOX東中野のレイト上映で中原俊監督「歯科医」を見る。
 映画が始まって驚いたが、ビデオじゃないですか。とにかく画像が粗く、大画面で見るにはキビしい。作品もどうだこうだという内容ではなく、いかにも勝目梓原作って感じの話と言う他ない。
 ビデオの触感ならではの画づくりもないではないが、フィルムだったら泣けたかもしれない所の方が目立ち、なんとも中途半端な後味である。いや、あるいは、成人小説を読み終えた後の虚しさを再現したかったのかも知れんぞ。ダサいラストのモノローグが虚しさを加速していて凶(笑)。
 東中野の古本屋で投げ売りされていた高村薫「マークスの山」と「伊丹万作エッセイ集」を買う。安い。
■3/15(水)
 ハワード・ホークス監督「ヨーク軍曹」。どうも観たことあるなと思ったが、一度VDで観ていた。今まで忘れていたわけだからまぁその程度の映画だということだろう。それでもホークス生涯唯一のアカデミー賞ノミネート作品。英雄が自然の中で黙考し、行動を起こす、みたいなのがアメリカ人的にはツボということなのかもしれん。
 テアトル新宿で黒沢清監督「カリスマ」。「NEOホラー」というコピーは全然当たっていないと思うが、子供が観たらトラウマになりそうな映像。…うーん、これについて語るにはもう一度観に行くしかないな。お話の全体像は難解ではないのだが、細かいところで奇妙な部分が多いのである。ラスト・シーンは容易には忘れがたいインパクトで迫ってくる。
■3/14(火)
 レオ・マッケリー監督「新婚道中記」。こいつら新婚じゃねえだろ!しかもたいして道中もしてねえし。ケーリー・グラントの顔色だけ見ていても十分笑えるスクリューボール・コメディの佳作。ラストはいかにも倫理規定ビリビリ有効時代ってのを感じさせる苦肉の策。必見。ジョン・ヒューストン監督「イグアナの夜」は、見ていてあまりにも退屈なので途中でやめてしまった。女にだらしない牧師とヒスおばんの確執なんてものを1時間見せられてもなぁ…。当時はアクチュアルな映画だったのか?上半身裸でずっとマラカス振ってる工藤兄弟みたいなメキシコ人が謎(笑)。
■3/13(月)
 ほんと、見た映画の話しかしてませんが、朝からラオール・ウォルシュ監督「いちごブロンド」。今度はジェームス・キャグニー三枚目の役である。どっちなんだオマエは?!オリヴィア・デ・ハヴィランドもなかなか良かった。お話は騒々しいキャラ(キャグニーの親父など)の引き起こすギャグで爆笑しつつも、粋な落ちでニヤリ、ホンワカとさせられる、尋常でなくきれいにまとまった素晴らしいラブコメ。キャグニーの怖かったり可愛かったりするあの個性的な顔が映画をグッとバラエティに富んだものにしている感じ。
 吹き替えでP.J.ホーガン監督の「ベスト・フレンズ・ウェディング」。ジュリア・ロバーツは自分の幸せのために他人の恋路にケチをつけ、あわよくば裂こうとするというかなりヒドいキャラクターを演じている。普通なら「こいつただのやな女じゃん!」で終わると思うが、それを土俵際いっぱいで、「こういう状況になったら誰でもこういう事考えないとはいえないよね」というあたりに持ちこたえさせているのはジュリアのキャラ勝利か。
■3/11(土)
 早稲田松竹でウイリアム・クライン監督作二本立て。「ポリー・マグーお前は誰だ?」「Mr.フリーダム」である。前者が目当てで行ったのだが、面白いのはフリーダムの方だった。内容は単純明快、アメリカニズムを体現するスーパーヒーロー「Mr.フリーダム」は、フランスの赤化を食い止めるべくパリに上陸、レッドチャイナマン他の陰謀を阻止するべく殺戮を繰り返すのだった…というブラックな爆笑映画である。ラガーメンなんだかカウボーイなんだかよくわからないがとにかくガタイがでかく、派手好きで脳味噌空っぽのタカ派アメリカ人Mr.フリーダムは「スターシップ・トゥルーパーズ」の主人公(たち)にそっくり。映画撮ったり見たりする人間の考える「健全野郎」のステレオタイプはだいたい同じということらしい。このでかいのがアメリカ万歳パーティーでぶつ演説「我々の敵は、わかるな!そう、スタンダールも言ったように『アカとクロ』だ!」には爆笑。陽性の悪意に満ちた、反米家必見の映画である。
ビデオでジョン・フォード監督「ハリケーン」。地上の楽園、仏領タヒチ近くの島で起こった原住民の青年による白人殴打事件。明らかに白人側の横暴が原因にも関わらず、青年は入牢を言い渡されるが、自由を求めて脱獄、統治側は青年をとらえようとするが、そんな文明をかさにきた白人たちを嘲笑うかのように、巨大ハリケーンが島を襲おうとしていた…、てな話。誰だったか言っていたが、極楽絵図というのはだいたい平板なもので、見ていて面白いのは地獄絵図の方だ、というのだが、この映画も前半のパラダイスな南島描写は退屈で、ハリケーンが上陸するあたりからがぜん面白くなる。初歩的な特撮しか使っていないはずだが、荘厳さすら漂う堂々とした大スペクタクルになっているのには驚き。
■3/10(金)
 ジャン・ピエール・メルビル監督「サムライ」、ビリー・ワイルダー監督「第17捕虜収容所」、レオ・マッケリー監督「聖メリーの鐘」をビデオで見る。3本ともイイが、「サムライ」では今まで何度見てきたか知れないアラン・ドロンがはじめて自然にかっこよく見えた。かっこよいというか色っぽいというか…。たいして好きでもないオレが見てこうなら、ドロンのファンが見たら溶けるんだろうなあ。
■3/9(木)
 ビデオでハワード・ホークス監督「暗黒街の顔役」ならびにウイリアム・ワイラーとの共同監督作品「大自然の凱歌」。顔役は二度目だが、ポール・ムニの印象が前回に比べて強烈だった。でもやっぱりキャグニーの方がより変態っぽくていい感じだと思う。「大自然の凱歌」は、キャプラ映画で鼻持ちならない金持ちを演じまくっている巨漢(エドワード・アーノルド)が主人公。前半はこの大男がウィスコンシンで森林伐採しまくりながら富を稼ぐ展開で、まさにこのあたりは「大自然」って感じだが、後半になるとサクセスしたこの大男が豪邸に住んで富を満喫するものの、心に空白を感じるようになる。なんだか前半と後半でホークス味とワイラー味にばっつり色分けできてしまうような映画だ。前半に出てくる、凍った川を爆破して材木を流すシーンは実に豪快で、「虎鮫」のマグロ荷揚げシーンの興奮再びという感じでありました。
■3/8(水)
 バイトに出る前に、テレビでやってた「トイ・ストーリー」を、ちらっと観たらハマってしまい、ビデオ録画して後で通して改めて観た。なんてアツい話なんだ。「自分のことをおもちゃと思っていないおもちゃ」というギャグが感動につながっていくこの展開、まさに王道と言う他あるまい。こりゃ日劇で「2」観るしかないね。
■3/6(月)
 あまりの金欠に、手持ちのCDから何枚か中古CD屋に売りに行く。J-POPがますます棚から消えることになったが、一番高く売れたのは「PONTA-BOX MEETS 吉田美奈子」だった。あとBlur「13」の初回限定盤。
 ビデオでハワード・ホークス監督「ヒット・パレード」。おもしろ楽しいにも程があるぞ!と思わず月夜に吠えたくなるほどの、大傑作。前半はルイ・アームストロングやベニー・グッドマンといった素晴らしいメンバーによるゴージャスな音楽、後半はダニー・ケイとヴァージニア・メイヨーとの恋、クライマックスはそれらが結びついた大フィナーレへと至る。映画も観客もスウィングしまくります。ヴァージニア・メイヨーの歌いいなあと思ったら、吹き替えらしい。
■3/5(日)
 ビデオでジョン・フォード監督「アパッチ砦」。いいけど、どう考えてもヘンリー・フォンダが諸悪の根源じゃねえの、この話。
■3/4(土)
 昼からラングの「死刑執行人もまた死す<完全版>」を友人宅で見た。字幕付きの完全版は3度目。これまでビデオリリースしてたフランスバージョンは何度見たか知れないってくらい見たが、やはり面白い。
 夕方からは新小岩で後輩らの送別演奏会を観に行く。帰りに同期と飲む…いや、飲み屋に入るが、夜勤が控えていたのでコーラにする。やっぱり枝豆とは合わない。
■3/3(金)
 ひな祭りである。ビデオでホークス監督の「レッドライン7000」を見る。歌あり、恋ありのレーサー・ライフ。憧れる子供も多かろう。劇中、ヒロインが酒場で歌うシーンはとても楽しく、これとスピード・カーレースのド迫力がなんなく映画の中で同居しているという事実自体が感動的。キャストが地味だけど、なんか微妙に有名人に似てる感じの人が多いのは気のせいだろうか(笑)
■3/2(木)
 昨日動きすぎたせいか、恐ろしいまでの遅起きをしてしまった。
 高田馬場のFEAL CAFEで小野不由美「東亰異聞」読了。魑魅魍魎が都に跋扈するツカミ部分は素晴らしいのだが、途中の謎解きミステリー部分で退屈になり、読むスピードがなかなか上がらなかった小説である。まあ、これはオレが謎解きミステリが好きになれないせいもあるかもしれませんが…ところが、これがクライマックスまで来ると、いきなり爆発的に面白くなるのである。そういえば「魔性の子」もクライマックスが突き抜けまくっていたけれども、これがこの作家の物語スタイルなのだろうか。
 自宅に帰ってビデオでロベール・ブレッソン監督「スリ」。良い。
 トップの画像だが、もろデッサン狂ってるのが気になったのでデュ・プレをルイーズ・ブルックスに交替。なにしろ「港々に女あり」の美人っぷりに驚愕させられましたのでネ…。
■3/1(水)
 映画サービスデー。都内封切り劇場1000円均一。さあ見まくるぞ。
 とりあえずビデオがたまってるので、朝からジャン・ピエール・メルヴィル監督「いぬ」。いや、色々すごいんだけど、惜しいかな夜勤でボケた頭では話が整理できなかった。頭のスッキリしてる時に見るべき映画。
 最初は渋谷シネ・アミューズ。10時半からの初回でサム・ペキンパー監督「戦争のはらわた」である。とにかく絶句。史上最高の戦争映画ではなかろうかと思う。どうでもいいけど、観客全体における男性の比率ではシネ・アミューズ始まって以来の高さだと思う(笑)。日比谷に移動してシャンテ・シネでジョー・ジョンストン監督「遠い空の向こうに」。最大限に感動的な映画だが、なにしろ戦争のはらわたがお腹の中にたまっている状態で見たので、この映画の提供してくれる空気にひたりこむことが出来なかったのは悲劇であった。少なくとも4回泣いた。
 ハワード・ホークス映画祭へ移動し、「脱出」。とにかく映画の内容よりも、恋愛進行中のボガードとバコールを目撃するべき映画である。タイトルの「脱出」そのものはメインに見て楽しめるほど彫り込んでいないように思うが…。明日の「三つ数えろ」のチケットがとれなかったので、今日でホークス映画祭とはお別れ。
 帰宅してビデオで内田吐夢監督「妖刀物語・花の吉原百人斬り」。日中の疲れが出て途中で中断してしまったが、一気呵成に見ればとにかく圧倒されるに違いない力作だった。バルザック的とも言えるカネと情念のパワーが渦巻く虚栄の世界として吉原を描ききる内田吐夢監督の力量には感嘆するばかりだ。
 そんなこんなで5本。一日ご苦労。
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