「タイミング」について


「この世で一番肝心なのは素敵なタイミング」・・・そんな歌もありました


この「タイミング」
自然と起こした行動がビンゴだったり
ふと思いつくものもあれば
自分で作ったり 人に作られたりと様々だと思う

カップラーメンの食べごろだとか
恋の告白だとか
スーパーのレジに並ぶ時だとか
車線変更だとか
こちらも様々


そこで今回はあるタイミングを計る達人の話をしよう


友人・・・本人の名誉もあるので某H氏としておこう

"写真を撮ると目つぶりが多い"と以前から評判だった

本人曰く
「そんな事はない」とか
「俺が悪いんじゃない撮る側の問題だ」とか
「巧妙に仕組まれた罠だ」とか・・・

色々と主張がおありのようだが
"写真を撮ると目つぶりが多い"と評判の人だ


そんな彼・・・某H氏が結婚式を挙げた
式場は青山の方

人生の大舞台
まあこの言葉は主に新婦に使うのかもしれないが
新郎の彼にしても特別な日

そんな二人にとっての大舞台

「結婚式」

もちろん周囲の目も二人を主人公ととらえ
そんな幸せな二人の姿を記録に残そうと様々なシーンでシャッターを押す

集中する熱い視線
会場にこだまするシャッター音
いたる所で閃光が乱れ飛ぶ

もちろんその先には主人公の二人 新婦と新郎である某H氏の姿・・・

乱れ飛ぶフラッシュの閃光を眺めながら私はふと考えた

「目つぶりで有名な彼の事・・・
 はたして何枚ほどが目をつぶっているのだろうか・・・」


で 気になった私はまとめてみる事にした
3人のカメラから出たフィルム36枚・27枚24枚撮り合わせて「19本」

そこからプリント可能と判断され焼き付けられたプリント「633枚」


で・・・問題の「目つぶり写真」・・・これが「32枚」


なんとも中途半端な数に見えるが
36枚撮り約1本分と考えるとどうだろう
今回の場合20コマに1枚
そこに写っている彼・・・某H氏の目は閉じているのである

もちろん633コマ総てに彼が写っているわけではない
今回は下を向いていたり笑っていると思われる疑わしいモノの数を差し引いての「32枚」

それを考えると「某H氏が写っている写真で目つぶり」と限定すると
もっと確率は上がるのだろう
恐るべし某H氏・・・


フラッシュ使用時のシャッタースピードは機種によっても異なるが1/60〜1/250もしくはそれ以上
一番ゆっくりな1/60でも
「いぃーち」と秒針が一つ動く時間を60に区切ってその内の一つ
しかもあのピカッと光る発光時間は1/1000〜1/20000秒以上

思い返してみると
露光時間の短いフラッシュ撮影時と
通常撮影時との目つぶり率はほとんど変わらない

もちろんずっと目をつぶっていたわけではない
ビデオにはそのようなそぶりは写っていなかった
それでも 目をつぶっている写真が何枚も・・・

第六感というのであろうか
人がシャッターを押す動作を見て「来る」と感じ待ち受けるのだろうか
謎は深まるばかりだ



これは「タイミングを逃さない」人間の稀有な例なのだろう
シャッターと瞼のタイミングが同調することがいい事なのかどうかは別として・・・



追伸:
今回の写真については
非常に雑な集計ではあるが資料として何かの役になるとうれしい