「表現方法」について


2001/8/20午後10時現在
大型で強い台風11号は九州東岸沖を北進中

台風報道で枕詞のように付いてくる「大きさ」と「勢力」を表現する言葉
これは風速15m/sの範囲と最大風速を表す気象庁発表の共通規格なのだが
以前から私の心をくすぐる事がある

台風の勢力を表す言葉 「非常に強い」の一個上
まあ鰻屋で言ったら「松竹梅」の上位クラスのさらに上・・・「極極上」とでも言うだろうか?


その言葉とはそう「猛烈」・・・


ちょっと思い返してもらいたい
あなたが「猛烈」という言葉を最後に使ったのはいつだろうか・・・

普段使っていない事に気が付くだろう

「勢いや作用が激しいさま」という事を形容する「猛烈」
漢字を見てもまさにその通り
猛々しいイメージにぴったりだ
気象庁もなかなかいい言葉を充てたものだと感心する


だがしかし これを「モーレツ」とカタカナ表記したらどうだろう


最近リバイバルした某GSのCM「オォウ モーレツゥー」(現「チョー モーレツー」)や
「モーレツ あ!!太郎」なんていうのもあった

一気にイメージが軟化する

国営・民放に限らずハードなイメージが付いてくる台風関連報道
もたらす被害を考えるとあたりまえなのだが
アナウンサーやレポーターが口々に「モーレツ」を連呼する度に

「モーレツ・・・モーレツかぁ」と素直飲み込めない私がいるのも事実だ


追記:
「大きさ」を表す言葉の最上級は「超大型」
風速15m/s以上の範囲800km以上 中心最大風速54m/s以上の台風が来たと想定する

「チョー大型でモーレツな台風OO号」・・・

これを各報道機関が一斉に唱え始めるのだ
あなたは素直に飲み込めますか?