「雨」について


「関東地方が梅雨入りしたと思われる」

この発表があってから東京は雨が多い(2000年6月初め現在)
まあ「梅雨なんだから当たり前」と言えばそうなのだが
ここまでしっかり降ってくれると「そんなに降るな」と思うのも人情

そんな「雨」という天気が私は嫌いではない

この世に生をうけてから
始終街の喧騒が耳に入る生活をしているが
いつもうるさい街が雨の日は活動を停止したかのように静かになる
その静けさを味わい楽しむのがよい

幼少の頃 好きなTV番組が興味のないプロ野球で潰されていたが
野球が雨天中止になると内心ほくそ笑んでいたものだ
それが根幹にあるのかもしれない

もちろん「雨なんざでーっきれーだ」という人もいるだろう

遊びに出たって傘ささなきゃならんし
野外活動は大変だし
どう気をつけていても濡れるし
洗濯物は乾かないし
表は暗いし
気分も沈むし
客も来ない

全て納得できる
私だって遊びに行く時に雨が降っていたらげんなりする

しかし なんでか知らんが私には雨がつきまとう
山に登っても雨 なにか予定を立てると雨・・・

山深い登山道 霧に霞む雨の森
もちろん荷物も体もずぶ濡れ
そうなると「もういいや」なんて考えも浮かんでくる

そんな軽くなった気分が好きだから
雨を嫌いになれないのかもしれない

雨音を聴きながらそう思った