二人のマダムとポチの
桂林の旅
2009.6.2~6.5
桂林の美しい景色に誘われてJTBのツアーに
参加しました。広州白雲空港では物々しい防
護服の健康検査員がおでこの熱を測るため、
機内に入って来ました。漓江下りや桂林の夜景、
夜市を楽しみ、中華料理に舌鼓を打ちました。
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6月2日(火)桂林—曇 広州白雲空港29℃ 6,800歩
10:21発のバスで国分寺に向かい、JRの構内でFさんと待ち合わせ、中央線快速電車で吉祥寺に向かい11:00吉祥寺に到着する。吉祥寺11:30発のリムジンバスで成田空港に向かい、12:50成田空港第2ターミナルビルに到着する。
南口側のN-カウンターでE-チケットを受け取り、D-カウンターで搭乗手続きをしてスーツケースを預ける。4Fのそじ坊で14:00〜14:35生ビールセット、五目そば、白玉ぜんざいで旅の安全を願い、セキュリティーチェック、出国審査を受けて搭乗口に向かう。
中国南方航空、広州行CZ-386便は81-Gateから15:57に出発したが、搭乗口から搭乗する際おでこの体温検査を受けた。座席が翼の真上であったので景色は見えない。時々気流の悪いところで揺れがあったが、食事をしたりワインを飲んだりするには支障がない。機内食は穴子丼風と豚肉のシチュウ風で、女性軍は前者をポチは後者を選ぶ。
広州白雲国際空港到着は現地時間の19:34、気温29℃、時差が-1時間あるので約4時間半のフライトであった。機内で書いた健康状態を申告する書類は旧いものであったため、検疫を待つ列に並んでから配られた新しい書類にあらためて記入する。入国審査を受け、スーツケースを受け取り、税関検査官の前を通って到着ロビーに出ると、国内線への乗り換えをガイドする現地のガイドが待っていてくれ、ここで今回のツアーに参加する17名全員が顔を揃えることとなる。税関検査を受けたところに中国南方航空の係官が居て、私たちのスーツケースのタグを見て搭乗機まで運んでくれたので、国内線出発カウンターまでの移動は楽ちんだったが、殆どの人はスーツケースを引いて長い距離の移動は大変だったようだ。移動の途中で9:25〜10:00の間休憩する。私たちは唯一開店していたCafé YEASUN(逸臣)でコーヒーや青島ビールを飲んで休む。
桂林への出発ゲートB-131の前でセキュリティーチェック受けて出発待合室に入る。中国南方航空CZ-3234便は23:40に出発して、約40分のフライトで6月3日0:16桂林両江国際空港に到着した。機内では短い時間であったが、クッキーとソフトドリンクのサービスがあった。到着ロビーで待っていたガイドの黎さんの案内でバスに乗り、1時間ほどでSheraton
Guilin Hotel (桂林大宇大飯店)に1:45到着する。このホテルには今夜から3連泊する。就寝は2:15。
6月3日(水)曇/晴 最高気温31℃ 9,500歩
6時に起きて夫々風呂やシャワーを使う。7時からバイキング形式の朝食で、中華・洋食の多様な食べ物があり、どれを食べたらいいか迷うばかりであるが、ポチはオムレツを作ってもらい、名物のビーフン、フルーツ、スイカ・ジュース等を頂く。
8時にバスで漓江下りの乗船場に向かう。今朝は漓江下りの船上で記念写真を撮る黄さんという女性のカメラマンが乗車して、瑪瑙と水晶の印鑑用の石をプレゼントしてくれたので、1個80元で二人の孫用に彫ってもらう。桂林では生ビーフンや金木犀が名物で、道路は昔堀であったところに作られ、電線は地下に埋められ、景観に配慮した街造りが行われている。
9時から12時半まで桂林から陽朔まで漓江の川下りをする。桂林の街から28km離れた所にある竹江船乗り場から乗船し、下流の陽朔まで約60キロを4時間半ほどかけて下る。
漓江下り
外国人観光客専用豪華船が出航する埠頭、竹江船乗り場には沢山の川下り船が繋留されており、出航の準備をする風景が見られる。私たちの船には既に
日本の団体客や外国の観光客が乗船しており、私たちが席に着くとすぐ出港した。ガイドの黎さんは出航して30分は景色が良くないと言っていたが、いきなり水墨画の世界に入ったようだ。
川は両岸に林立する奇峰を縫うようにして流れ、昨日の雨で空気が洗われたようで、青い川面に緑の山が映り美しい。展望デッキからの眺望は「奇山秀水」と言われるように絶景の連続である。ガイドさんは次々と現れる奇山、洞窟、滝、奇石、風景、20元紙幣のデザインになった場所などについて説明してくれるのだが、それはガイドブックに譲って山水画の世界を全身で楽しむことにする。
11時から昼食で、11品ほどの中華料理であったが、半分ほど残る。この川で採れた川エビの唐揚げを別に注文して、同じテーブルの7人で食べたが、こちらの方は美味しくてきれいに食べ尽くす。このツアーでは食事に必ずコップ一杯のビールがサービスされたが、二人のマダムはビールが飲めないので、ポチは毎回コップ3杯のビールを無料で頂くことになる。
<メニュー>湯葉と人参炒め、青野菜炒め、セロリと肉炒め、トーガンスー
プ、タマネギと肉炒め、魚の唐揚げ甘酢あん掛け、ニラとモヤシ炒め、チ
ャーハン、ミックスコーン炒め、茄子の包み上げ、揚げピーナツ、バナナ。
12:30陽朔の船着き場に到着し、下船して30分の自由行動時間の間、西街を見物する。バスで5分ほどの所にある世外桃源という自然公園を見物する。
世外桃源(13:35〜14:30)は燕湖という自然湖を利用して作られており、ボート(29号)に乗って施設を一周し、民族衣装を纏った夫々の民族が観光客の乗った船が来るたびに踊りを披露してくれる。この辺りに住んでいたというワー族の青年の踊りは迫力があった。今日は昨日の雨で水位が上がり、「燕洞」という洞窟には入れなかった。ボートを降りて各民族の建物の中で刺繍等民族工芸の作業風景を見物する。トニー族の釘を1本も使っていない月雨橋など少数民族の知恵を見る事が出来た。 バスで桂林市街に戻り、15:35〜16:00土産物店に立ち寄り、ホテルに帰る。
夕食は灘江路にあるビーフン料理の店、桂林観光酒店、Guilin Plazaで
17:35〜18:50、ビールがコップ1杯ずつのサービスがあり、ポチはコップ3杯と漓泉啤酒(ビール)1本を頂く。
<メニュー>チャーハン、海鮮スープ(カニ、アサリ、魚)、生ビーフン、魚の唐揚げあんかけ、里芋の煮物、鶏とキノコの煮物、麻婆豆腐、スープビーフン(椎茸、青梗菜)、青梗菜炒め、タマネギとピーマン炒め、キクラゲと湯葉炒め、スイカ。里芋は桂林の名物で、日本の八頭ぐらい大きい。
両江四湖ナイトクルーズと鵜飼い鑑賞 (19:25〜20:40)
両江四湖とは漓江と桃花江と、杉湖(すぎこ)、榕湖(ようこ)、桂湖(けいこ)、木龍湖(もくりゅうこ)で、その合流地に桂林市がある。クルーズの出発は杉湖右岸からで、対岸の左岸には金銀双塔とも、太陽の塔と月の塔とも呼ばれる二つの塔が目を引く。暗くなるに従い、ライトアップされた。それを合図にするかのように水上バスが出航した。まずは音楽とともに噴水が見え、両岸は緑、赤、青、オレンジ、紫等の光で幻想的にライトアップされている。特に緑と赤のコントラストは中国らしい雰囲気で、これだけでまずは感動する。
鳥居が見え、二重橋をくぐると榕湖(ガジュマルの意味)である。凱旋門のそばを通り抜けると、ゴールデンゲート・ブリッジが見えてきた。この辺りで鵜飼を見せてくれる。鵜は日本の鵜と似ているが、魚は鮎ではなく、かなり大きい。老人山を仰ぎ見て右に進路をとると、右手にライトアップされた洞窟が絵のようだ。八重の塔が見え、竜宮城のように流麗華美な建物がライトアップされて夢の世界のようだ。ここで水上バスは折り返して、出発点に戻る。
帰りは、船の中で優雅に二胡の生演奏があり、中国らしい雰囲気に浸かる。
ベートーベンの第9、モーツァルトの他に、瀬戸の花嫁、北国の春も演奏し、日本からの客が多い船内をくつろがせてくれた。
桂湖の湖畔に建つ桂湖飯店は伝統的な中国の建築物で、昼間見ると緑色の屋根が真っ赤にライトアップされ、中国独特の建造物、八重の塔のライトアップと共に幻想的である。出発点に戻り、再度金銀双塔を仰ぎ見て、漓江下りの「山水画」の世界や、お化粧をしていない昼の桂林と違った美しい「水の都」桂林の夜の表情に感服したクルーズであった。
ホテルまでバスで送ってもらい、部屋に荷物を置いて、ホテルの裏側にある歩行街の屋台を20:40から40分ほど見物する。
6月4日(木)晴 最高気温 33℃ 15,400歩
5:45に起き、シャワーや風呂に入る。6:30から40分ほどホテル前の漓江の畔を解放橋まで歩き、勇気を出して車道を渡り、王城市場を散歩する。今日は出発が遅いので、ゆっくり食事をする。炒めたビーフン、作り立てのスープビーフン、オムレツ&ベーコン、蒸しパン、パンケーキ、スイカジュース、フールーツなど。
バスでホテルを9時に出発し、20分ほどで芦笛公園に到着する。
芦笛岩(9:20〜10:30)桂林の北西、光明山にある雄大な鐘乳岩洞で、 ガイドによれば中国最大の鍾乳洞だそうである。長さ2kmほどの洞窟内には、地形の特徴にあわせて「水晶宮」や「田園風景」などの名前が付けられた様々な形の鐘乳石があり、赤や緑、黄などの色鮮やかな石花群も数多く、その上ライトアップしてあるので、まるで仙人境のような所である。神様や伝説の動物等も石化して鎮座しておられる。
出口では売店のお兄ちゃんが観光客に合わせて民族楽器でメロディーを聴かせており、私たちには「蛍の光」を吹いてくれた。この楽器も土産物で、演奏後は盛んに値段を叫んでいた。
桂林博物館(10:40〜11:35)西山公園に隣接している。日本語の学術員が居て、丁寧に説明してくれるが、どうやら展示品の販売が目的らしい。中国の博物館ではどこでも展示品の販売をしているが、これは違法ではなく、博物館の維持管理費用や少数民族の教育資金として重要な収入源だそうである。
象鼻山(11:40〜12:00)桂林のシンボルと呼ばれるこのヤマは象が水を飲んでいるような姿に似ていることから名付けられた。象の鼻と体の間にある洞穴は水月洞と呼ばれ、月夜の風景は有名だそうであるが、昼間で残念。
昼食(12:10〜13:15)東樓餐庁 コップ一杯ずつのビールがサービス。<メニュー>スープ(ワカメ、モズク)、春巻、トーフの煮物、ピーナッツ・豚肉・キクラゲ等の炒め物、キュウリと豚肉炒め、揚げた魚のケチャップソースかけ、卵焼き、チャーハン、青菜の炒め物、スープ(椎茸、青梗菜)、スイカ。この店のチャーハンは美味しくて完食する。
七星公園(13:25〜14:05)世界一大きいラクダ、といわれるラクダの
形をした駱駝山と呼ばれる岩山が迎えてくれる。普陀山など七つの峰が北斗七星の形で並んでいる。七星岩を中心として、
花橋や駱駝山など、そして児童公園、パンだの居る動物公園もあって、桂林で最大の規模を持つ総合自然公園である。
桂林DSCラテックス有限公司(14:15〜15:15)天然ゴム100%のベ
ッドや枕など、健康器具を販売している世界でも珍しい会社で、日本人が店長をしているが、日本へは輸出していない。枕を買って帰ったが、気のせいか良く眠れるようだ。
自由市場見物(15:25〜15:55)、岩防園茶芸館(16:00〜16:40)
畳彩山(17:15〜18:10)漓江の河畔に聳えるこの山は高さ223mで、
四方の景観を眺める展望台である。4百数十段という階段を25分ほどで登り、桂林市街や遠くに見える山々等の風景を楽しむ。
夕食(18:25〜19:30)珍苑酒樓 サービスのビールと漓泉啤酒1本
<メニュー>トーフ入りスープ、クワイの煮物、鶏・インゲン・人参炒め、魚の揚げ煮、もやし炒め、お粥、チャーハン、茄子のみそ煮、人参・キュウリ・コーン炒め、ソーメンスープ、ニラの水餃子、青菜炒め、バナナ。
一旦ホテルに帰り、荷物を部屋に置いて、8時半から昨夜歩いた歩行街の奥にある中心広場や正陽街の露天に並ぶ夜市を見物する。ホテルに帰り、1時間ほどCamel
Barで赤ワインやコーヒーを飲みながらフールーツを食べ、生演奏を聴きながら寛ぐ。北国の春をリクエストしたが、これは歌えないらしく、スバルともう一曲日本の歌を演奏してくれた。
6月5日(金)桂林—晴 東京—雨 6,600歩
4時に起きて、シャワーや風呂に入り、コーヒーでスナック菓子を食べ、
5:15 ロビーに下りてチェックアウトをし、朝食の弁当を受け取る。弁当は2つ共運転手に差し上げる。
5:30バスで両江国際空港に向かう途中で、バスの後ろ側に朝日が昇るのがぼんやりと見えた。気温差が大きいので、太陽が昇るまでは霧がかかったような雰囲気であるらしい。空港到着は6:10、チェックインをしてスーツケースを成田まで預ける。
桂林両江国際空港発広州行きCZ-3,231便は7:30、定刻より早く出発し、8:15広州白雲国際空港に到着した。機内で紙パック入りのお茶のサービスがあったが、甘くて飲めない。到着した時と同じ乗換案内のガイドが待っている場所が分からずしばらく立ち往生したが、顔を見て安心した。
広い空港内を国際線乗り場まで移動してゲートの前でガイドと別れ、出国手続、厳重なセキュリティー検査を受けて国際線出発ロビーに移動する。途中のCafé 緑首閣で瓶入りの青島ビールとコーヒーでミックスサンドイッチを食べたが、このサンドが1個で60元(¥900)とは驚いた。
中国南方航空、成田行CZ-385便は定刻より遅れて10:45に離陸した。機内食は3人共ウナ丼風で、赤ワインや暖かい飲み物で頂く。成田空港第2ターミナル到着は15:10、気温19℃、雨である。検疫検査の手前で健康チェックカードを渡され、テーブルは人でいっぱいなので壁に紙を押し付けて書く。機内でゆっくり書かせればいいのに、と思ったが後の祭りであった。
所沢行きの空港バスが16:40出発で、時間があったのでビールやソフトクリームでのどを潤す。バスの乗客は10人以下であったが、第1ターミナルでも乗る人は少なく、途中の道路に混雑があったが、ほぼ定時の19:20
所沢駅東口に到着する。西武新宿線の電車で小平駅まで、そこからタクシーで8時に帰宅する。
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