マダムとポチの
九州のんびり旅
2008.6.15〜6.23
6年ぶりに九州を旅しました。レトロな門司港、 歴史ある太宰府と博多中州の屋台の味を味わいました。九州新幹線に乗車するのも今回の旅の目的でした。新八代から鹿児島中央駅までは新幹線各駅停車のツバメで46分、車内ではアテンダントのお姉さんが記念撮影をしてくれました。 鹿児島では指宿、霧島、日当山、桜島の温泉巡りをし、1559年焼酎と呼び始めた記録を残す郡山八幡神宮(大口市)、白いイノシシを飼っているイノシシ神社の和気神社(霧島市)を訪ねました。知事の活躍で息盛んな宮崎は綾城と焼酎、雲海の醸造元、酒泉の杜を訪ねました。 |
6月15日(日)東京—小雨 門司港—雨 9200歩 7:36発のバスで武蔵小金井に向かい、7:59発の中央線快速電車に乗る。新宿で山手線内回りに乗り換え、品川から京急で9:20羽田に到着する。地下1階のレストラン街にあるエアポート・ダイナーでモーニングセットの朝食をする。 自動チェックイン機で搭乗手続きをし、ショッピング街を覗きながら保安検査を受ける。久しぶりに国内線に搭乗したが、今回は自動チェックイン機から出てきた「航空引換証」を受け取り、保安検査場の入り口で「登場口案内」を受け取り、搭乗口で「搭乗券」を、と3回も同じような内容の紙切れをもらわないと飛行機に乗れなかった。紙の無駄使いと思うのだが、如何なものでしょう。 全日空ANA-249便、福岡行きは59-Gateからほぼ定刻の10:40離陸し、12:10福岡空港の9-Gate に着陸した。機内では飲み物のサービスがあったらしいが、よく眠っていてパスされたようだ。福岡空港は雨、地下鉄で博多駅に向かい、そこから12:40発のJR快速電車で門司港に向かう。14:20鹿児島本線の終着駅として栄えた門司港に到着した。 この駅は確かに「終着駅です」と言うように線路に向かって直角に駅舎があり、これより先に列車は進めない。門司港も雨で、傘をさして駅から3分程のところにある門司港ホテルに向かい、チェックインする。ホテルでは結婚式があるようで、階段の両脇に百合の花がずらりと飾られており、大変いい香りを放っていた。 駅前のバス停から15時発の「レトロめかり周遊バス」で1時間程市内観光をする。バスにはボランティア・ガイドが乗車し、市内の要所々ではバスを降りて散策しながら説明をしてくれる。 バスルート:門司港駅→旧大阪商船ビル→旧門司三井倶楽部→海峡プラザ→レトロ展望室→ノーフォーク広場(バスから降り、傘をさして歩きながら15:12から10分程説明を聞く)→めかり山荘(団体さんが下車する)→めかり第2展望台(バスを降りて15:30から10分程説明を聞く:源平壇の浦合戦の壁画)→海峡横断ウオーキングトンネル・人道口(ここで2人の乗客が下車し、我々2人のみとなる)→門司港駅15:55着。 傘をさして栄町の商店街を目指して歩いていると、大通りの左手に「バナナの叩き売り発祥の地」という碑を見付ける。栄町銀天街から右手の栄路地に入ったところに林芙美子ゆかりのメニュー、「フミ林ライス」を今でも造っている喫茶店「放浪記」を見つける。2階に「放浪記」の看板が出ていたが、時間のせいか店は閉まっていた。 夕食に美味しい魚を食べようと、ガイドブックを見ながら探したが、生憎休みの店や閉店した店があり、廻転寿司の2階にある「海人」で17:10からフグの唐揚げ、なす田楽、和牛ステーキ、寿司セットなど新鮮な魚とはほど遠い食事となった。 日が沈む頃を見計らって黒川紀章氏の設計による31階のマンションの上の展望室、門司港レトロ展望室で日没を待っていたが、厚い雲で展望が利かず、日もなかなか沈まないのであきらめてホテルに帰る。 20時頃から海岸を歩いて「ブルーウイング門司」と呼ばれる跳ね上げ式の橋からライトアップした関門橋や対岸の下関の夜景を楽しむ。 6月16日(月)門司港、下関—晴、博多—曇、小雨 24,800歩 今朝は雨が降ってない。6:20から1時間程、海岸沿いのウオーターフロント・プロムナードを海峡ドラマシップまで散歩する。港の一角に土星をイメージした双胴の観光船、「ヴォイジャー」が停泊していた。この船は週末や観光客の多い時期に運行されるそうである。海峡ドラマシップと呼ばれるミュージアムに前には海上自衛隊の艦船が停泊しており、隊員たちが朝の体操をしていた。帰りに立ち寄った門司港駅は観光客もいなく静かで、旧大阪商船ビルの屋根の上に八角形の塔屋が朝日に輝いていた。 7:20からバイキング形式の朝食をし、8時にフロントで見付けていた「フク最中」を土産に買い、ホテルをチェックアウトする。 タクシーで関門トンネル・人道入口に向かい、15分程で到着する。入口には韓国の観光客とおぼしき団体がバスで来ており、盛んに記念撮影をしていた。私達はエレベーターで海面下44mまで降り、緩やかな下りになった通路を400m歩くと福岡県と山口県の県境を示す表示が路面に書かれてあり、これからはやや昇りになった通路を歩くと下関側のロビーに到着する。門司側と同じようなエレベーターで地上に出てみると真上に関門橋があった。 壇ノ浦の海岸沿いを唐戸市場に向かって歩いていると、長州砲や義経八そう飛びの像などが展示してあるみもすそ川公園に何故か有名人の手形が飾ってあり、最も大きい小泉孝太郎の手形とマダムは大きさを較べて写真を撮る。以前来た時は大学生が源平合戦の紙芝居や芝居をやっていたのを記憶していたが、今はシーズンでないのか、観光客もいなかった。 壇ノ浦の街を通り抜けて、唐戸市場に到着する。市場の中は休みの店や工事中のところがあり、客も少ない。この市場の食堂には昼食を食べに後ほど来る予定である。 唐戸市場から海沿いの道を歩いてカモンワーフにある唐戸桟橋に向かい、10時発の巌流島行き渡船に乗る。乗客は3人で、15分程で巌流島の桟橋に着く。 巌流島は現在住んでいる人が無く、魚釣りの人達が渡ってくる以外は、観光客のみであるが、この時期はシーズンオフなのか、観光客も少ない。宝探しのマップを手に見物してまわる。 渡し船は30分おきで、11:15発の船で唐戸桟橋に向かう。帰りの船は女性の船長さんで、乗客は相変わらず少ない。カモンワーフの中を歩いて巌流島最後の宝探しをし、探し当てた旧英国領事館にたどり着いて宝物にありつく。唐戸市場の2階にある食堂「よし」で刺身と天ぷらの昼食を美味しい水と生ビールで頂く(11:55〜12:20)。 12:40唐戸桟橋発の関門汽船で門司港に向かい、5分で到着する。13時発のJR快速電車で博多に向かい、博多駅から地下鉄で天神に向かう。15時、コーポホテル福岡天神に到着し、夕方まで休憩する。 5時過ぎから天神の三越デパートの辺りをぶらぶらして、マダムの希望で屋台に行く。中州の屋台村で30年続いている老舗、司で軽く食事をする。親父さんの勧めるままにからし明太のしそ巻き揚げ、博多なすの焼きなす、豚串焼きをビール3本、美少年1杯で頂く。隣の席にタイガースフアンのサラリーマン二人連れがいたので話が盛り上がる。これが屋台の味だ。 錦小路にある宝雲亭は知る人ぞ知る一口餃子の店で、今日も健在であった。いつ来ても店の入口で、お兄さんが手際よく餃子を造っている。野菜餃子と高菜餃子をビールで頂く。 6月17日(火)雨—曇 11,000歩 雨の中、7時にホテルをチェックアウトして西鉄の天神駅まで歩き、コインロッカーに荷物を置いて太宰府に向かう。天神からの急行電車を二日市駅で太宰府線に乗り換え、8時前に太宰府駅に着く。 朝早く、雨がぱらついていることもあって、通勤、通学を急ぐ人だけで、観光客の姿は殆ど見えない。濡れる程ではない小雨だが、急に大降りになってくるので、傘をさしたり畳んだりしながら参道から朱塗りの太鼓橋を渡り、本殿に参拝する。天然記念物の大楠は存在感があり、今が盛りの菖蒲池では船に乗って手入れをしていた。有名な京から飛んで来たという「飛梅」は残念ながら見落としたようだ。曲水の庭から菖蒲池を巡って店を開け始めたお茶屋さん、うぐいす茶屋で今日一番目に焼いた、熱々の梅ヶ枝餅をコーヒーとセットで頂き、これが今日の朝食である。 参道の総合案内所から駅に向かって左手に歩いて行くと由緒あるお寺がある。光明禅寺である。九州で最も古い禅寺と言われ、別名苔寺とも呼ばれている。境内には白砂で大海を、苔で陸を表現し、15の石を光の字に配した素晴らしい「仏光石庭」をはじめ、山紫水明の美がちりばめられた内庭など、九州最古の枯山水と言われる所以である(9:25〜9:45)。 参道に戻ってみると、観光客で賑やかになってきた。韓国の団体のようだ。この旅では韓国の団体に良く出会う。参道の入口で豆のお土産や久留米絣のエプロン風ポンチョを買う。 10:25二日市発の西鉄電車で天神に戻り、赤のれん・元祖節ちゃんで、念願の豚骨味の博多ラーメンを食べる。 天神から地下鉄で博多駅に向かい、予定していた列車をはやめて、12:30発リレーつばめ45号に乗車し、新八代駅着14:13、3分の乗り換え時間で向かい側のホームに待っていた新幹線つばめ45号に乗り換える。念願の九州新幹線である。車内では乗車記念にアテンダントのお嬢さんが、私のデジカメで私達二人が今日の日付を入れた九州新幹線の模型を持った写真を撮ってくれた。気は心、大雅と万里菜に九州新幹線グッズを買う。 名称を変更した鹿児島中央駅着15:02、15:40発の指宿・枕崎線、なのはなDX7号で、16:39指宿駅に到着する。タクシーで指宿フェニックスホテル着17時丁度。部屋は5階の518号室。 浴衣に着替えて、ホテルの砂蒸し風呂に出かける。客は私達二人だけで、スコップを持ったおじさんが数人おしゃべりをしている。砂の上に横たわって砂を上からかけてもらい、しばらくすると体中からじわじわと汗が噴き出して来る。マダムは前回の経験から胸が苦しくなるので、胸の上は砂を加減してもらう。10分ということだったが、いつまで経っても出してもらえない。30分位したら暑苦しくて堪らなくなってきたので声をかけて出してもらった。10分で千円だから、大サービスだった。それにしても砂から出て飲んだ冷たい水の美味しかったことは忘れられない。 洗い場で体中の砂を洗い流し、大浴場で頭から足先まで汗を洗って体内外の洗濯が出来たようだ。 夕食は18:30〜20:00 12品の山海の幸をビールと薩摩焼酎のお湯割りで美味しく頂く。 メニュー:カツオのたたき、刺身(ツマはハス根)、ゴマだれしゃぶしゃぶ、茶碗蒸し、ホイル焼き(白身の魚、海老、鶏肉、バター)、豚肉の味噌煮、切り干し大根、しめじの佃煮、ご飯、みそ汁、漬け物、デザートは黒糖紫イモヨーカン 6月18日(水)晴 暑い 7,500歩 部屋から大隅半島の山々が見えたので今日は天候が期待できそうだ。朝食は8時からバイキング形式。食後海岸に下りて、五人番所跡を見物する。近くに「琉球人瀬」や「異国船番」という石碑もあり、この辺りに琉球人が上陸したり、外国船の見張り番をしていたところらしい。 10時にホテルをチェックアウトし、タクシーで指宿駅に向かい、10:39発のなのはなDX2号で鹿児島中央駅に向かい、11:32到着する。かんかん照りで、暑い。 ロッカーに荷物を置いて、City Viewバスで市内一周観光をする。鹿児島に来ると必ずこのバスで見物する。鹿児島中央駅から甲突川周辺の旧武家屋敷街、城山、磯公園を車中から見物し、桜島を眺め、1時間程で天文館通りに戻り、ここで下車する。 薩摩ラーメンを食べようと、「こむらさき」を探してヘルシーラーメンを食べてみたが、麺の茹でかた、スープの味など、以前に較べて落ちたなー、と感じた。何より親父の無愛想な態度は前々からだが、従業員も最近はアルバイトなのか、親父を見習って無愛想で、汁や麺を厨房中に散らかし、ラーメンに対するひたむきさが感じられない。 天文館からバスで鹿児島中央駅に戻る。この駅舎は九州新幹線開業時に建てられたものらしいが、駅舎の上に観覧車が乗っていて、珍しい。 14:28発の日豊線普通電車を15:12国分駅で下車する。迎えにきていた妹の車で今夜からの宿に向かう。 6月19日(木)国分—曇 神宮—大雨 6,600歩 6:20から1時間程、近所を散歩する。 霧島神宮:12:20〜 見物している間に大雨となる。 信州屋:〜14:20 がらんつとビール、ぶっかけそば、 カレーうどん 吉田温泉(日当山温泉):15:30〜17:00 湯上がりに生ビール 6月20日(金)曇時々雨 霧島—大雨 8,200歩 6:20から1時間程、国分駅まで散歩する。 9:10車で霧島に出発(何故かここも霧島市だが) えびの高原:10:10〜11:20 雨 コーヒーで暖まる。 新湯温泉:11:45〜12:30 雨 硫黄泉で白く濁っている 皮膚病用の湯つぼが別にある。 湯上がりに生ビール 森のパン屋さん:13:20〜 きのこの里:鴨の薫製とビール、きのこそば 和気神社:白いイノシシー「愛ちゃん」が飼ってあるが、 臭い 和気清麻呂を先導したイノシシを祀る 京都の護王神社と同じ足、腰を護るイノシシ のように 6月21日(土)雨 2,000歩 10時 康久さんの運転で大口に出発 11:20:大口着、本城のお父さんと再会する 利桍亭:12:00〜13:45食事/地鶏、もつ焼き、ヤマメの塩 焼き、炭火焼(地鶏、牛肉、野菜)、茶碗蒸し、おに ぎり 郡山神社:13:55〜14:10 郡山落書/焼酎の文字が初めて記録に残る 竹の子の里:15:45 隆久君一家と夕食:19:30〜21:50 手づくり餃子 6月22日(日)曇/雨/晴 5,000歩 9:50 康久さんの運転で、4人で宮崎県綾に出発 御池:10:45高千穂峰がうっすらと見える 野尻湖/のじり湖ぴあ: 11:15〜11:30 さすが宮崎県、知事さんの顔が溢れている。大雅が 写真で数えたら145匹のカエルが噴水の上で迎える 綾城:こじんまりしたお城らしい城 綾川荘:13:10〜14:20昼食/若あゆまつり 刺身こんにゃく、鮎のフライ、鮎の塩焼き、鮎のみそ 焼き、ふきの佃煮、そば、たくあん、ビール 手づくりほんもの処:14:25〜14:40 びわ茶、干し鮎など 地元の特産品を持ち寄って販売している 酒泉の杜:焼酎の雲海が経営する酒のテーマパーク 6月23日(月)晴 11時車で出発—桜島一周 敷根郵便局で荷物を出す 湯ったり館:垂水 12:00〜12:20 足湯につかり、桜島を 眺める所だが、今日は雲が多い 道の駅桜島:12:40〜13:35雲が晴れて、桜島が絶景である 白浜温泉センター(桜島):13:50〜14:20 塩分が多い 埋没鳥居:14:35 大正3年の噴火で鳥居が2m灰に埋まり、 1mだけ残っている そば茶屋・吹上庵:昼食/夕食15:35〜16:35 峠なべ、ネギ豚みそ、板そば、ビール 16:45鹿児島空港着 ここで妹と別れる ANA 630便、鹿児島空港発19:28、21:00羽田空港着。 モノレール、JR中央線、バスを乗り継いで、23:20帰宅する。 |
---|