越後湯沢/石打滞在記

2007.6.2225

    

 五家族8名で越後湯沢を訪れました。ツインタワー石打に滞在して,手造り水餃子や、ちゃんこ鍋を楽しみました。私達夫婦にとっては4年振りの湯沢でした。街並は変わりなく、新しい店もできていましたが、老舗の店も頑張っていました。

 半日コースのバスツアー、「こころ号」は健在で、今回も参加しました。アルプの里では相変わらず高山植物が迎えてくれましたが、「ヒマラヤの青いケシ」は背丈が伸びたせいか弱々しい風情で、花びらの青色が薄かった。

 

6月22日(金)湯沢—雨

 9時45分、東京駅中央線ホームで待ち合わせ、Kさんご夫婦、Sさん、私達夫婦の5人で上越新幹線乗り場に向かう。途中、中野—新宿間で車両事故があり、待ち合わせの時間に遅れ、最悪の場合は予約した新幹線に乗り遅れることを心配したが、10分程の遅れだったようだ。

 上越新幹線Maxとき317号は折り返しの列車が遅れていたのか、20番線ホームに10時頃到着し、車内整備をして乗客を乗せ、10:12定刻に出発した。わずか10分程の停車時間である。それにしても、いつものことながら作業員のチームワークと手際良さに感心する。旧国鉄時代ではこうは行かなかっただろう。

 越後湯沢到着は11:29、天候は雨。傘をさして駅東口の中野屋に向かう。この店は湯沢に来たら必ず立ち寄る蕎麦屋である。ヘギソバ、季節の天ぷら,舞茸の天ぷらをそば湯割りの焼酎で頂く。料理はいずれも以前のままであり,変わったのは店員さんだけのようだ。

 雨が止まないので、駅前の魚屋と駅の売店で今夕の食材を買い、タクシーでツインタワー石打に向かい、1時半頃到着する。食器洗いや部屋の掃除をし終えた2時頃、FさんがOさん夫妻を乗せて車で到着する。

 湯沢観光協会に電話して、明日午後の「こころ号」を予約する。

 Fさんの車でスーパー野口まで買物に行ったマダム達が帰って来ると夕食の準備が始まる。流石に主婦業の長いベテランが集まると仕事が速い。見る間に料理がテーブルに並ぶ。手造り餃子は皮も手造りで、肉と野菜、エビと野菜の2種類の餃子が皿に並ぶ。

 夕食のメニュー:上記手造り水餃子、メギスの煮魚、野菜サラダ、イカの一夜干し、きんぴらごぼう、野沢菜漬けを手造りビール、越後ワイン、ジャックダニエルの水割りで頂く。

 食後は昨年登頂に挑戦したキナバル山の旅日記をOさんが朗読して下さったテープを聴く。その後もお菓子や笹団子でお茶を飲みながら10時頃までおしゃべりが続いたようだ。

 

6月23日(土)晴 6,100歩

 さんさんと差し込む朝日で目を覚ますと、皆さんが既に目を覚ましておられ、起きたのは最後だったようだ。予報では天候は期待出来ないと、諦めていたが、一日得をした気分である。マダムは暑くて良く眠れなかったようだ。他の人はどうだったのだろうか。

  朝食は魚沼産コシヒカリのご飯、みそ汁、コーンのおやき、キクラゲのマヨネーズ和え、海苔、野沢菜漬け。

 食後、元気組4人はツインタワーの周りを散歩する。残りの4人はロビーの売店まで。

 10:50  Fさんの車に乗る4人と、バスに乗る4人とが夫々別々に湯沢に向かい、湯沢駅で合流する。バス組はハッカ石のバス停を11:17に発車するバスで、湯沢駅に11:30頃到着する。

 湯沢駅の売店、ぽんしゅ館には土産物の他、酒風呂、利き酒コーナー等があり、土産物はかなりのボリュームの試食が出来る。おまけに蕎麦茶のサービスもあるので、食べて飲んでお腹いっぱいになりそうである。勿論酒どころだけあって、土産用の酒も豊富であり、聞き慣れた銘柄がズラリと並んでいる。

 試食に飽きたところで、Oさんご夫婦以外の若者?は西口商店街を歩いて、笹団子の名店、味楽庵で今夜の夜食用に笹団子を買う。ホテルの前では「越後市場」で地元の野菜や特産品を販売していたので今朝採ってきたと言うワラビを買い求める。こころ号に乗る時間までぽんしゅ館内の軽食堂、バーレイで生ビールにポテト、プリン、珈琲など思い思いの飲物で喉を潤す。

 13:30に出発するこころ号は13:20には駅前のホテル前に停車しており、バスに乗る4人は、今日のツアー客12人の最後の組として乗車する。残りの4人はFさんの車でバスの後をついて行く。大型バスに12人の客で、ゆったりしていると思っていたが、午前中のツアーでは2人だったとかで、12人でも張り合いがあると、ガイドの小林さんに感謝される。

 バスは湯沢の温泉街を抜けてツインタワーの下の国道17号線を通り、15分程で南魚沼市姥島の雪国寄木館に到着する。

 雪国寄木館 ここには何世紀もの間風雪に耐え、たくましく生き続けた巨木や珍木、神代木等があり、天然の造形美や山里の歴史、風土を物語る銘木があった。これらの展示物を眺めていると自然の安らぎと潤いの恩恵を頂いたようだ。御神木延命くぐりの木の洞窟をくぐり、背筋を伸ばすと、命が伸びたようだ。

 バスに乗ったかと思う間もなく、3分程で野の花館に到着する。

 戸山康雄野の花館 5年程前開館したこの館には2003年6月に、同じこころ号のツアーで訪れている。今回は戸山康雄さの水彩画と同じ実物の野の花が展示してあり、店主の心遣いに感激した。花の名前が水彩画に記載されているのも、野の花が身じかに感じられて嬉しい。相変わらずオーナー夫妻が客のお相手をされ、自ら飲物の接待をされているのにも感心した。

 田園風景が続き、魚沼産コシヒカリの作付けが終わった田圃を見ながら、ガイドさんの越後弁を楽しみ、15分の時間があっという間に過ぎて、14:55塩沢つむぎ記念館に到着する。この塩沢の街は伝統のつむぎを柱として旧い街並の再現により、観光の街として文化を残して行こうとしている最中で、街の至る所で工事が行われている。

 塩沢つむぎ記念館 1階が展示と販売場で、2階が織工房になっている。1階には悠久の昔より伝わる塩沢織の伝統技術やその文化的魅力を写真や実物の道具等で展示してある。2階では織物が出来るまでの行程を見物出来る他、その伝統的技法を体験することも出来る。

 次の青木酒造では工場を見学する人数がこころ号の客だけとなっていたので、後をついてきたFさんの車に乗っていた人達は青木酒造の玄関を入ったところで湯沢に帰る。これまで車で後を付いてくることをガイドさんに話しておいたせいか、運転手も何かと気遣ってくれている様子だったが、湯沢に帰る道順等もFさんに丁寧に教えてくれたそうである。

 青木酒造 清酒「鶴齢」の醸造元で創業は亨保2年である。製造所の入口で紙の帽子を冠り、長靴に履き替えて工場に入る。何故か上と下だけに気を使って、中程の洋服はそのままである。工場には発酵用のタンクや濾過器、麹を作る設備があり、担当者が清酒の製造工程を説明してくれる。隣の部屋には貯蔵タンクが並んでおり、今年の新酒が入っているとのことである。タンクも大吟醸のような高級酒は冷房付きで、一般の酒は必要に応じてタンクの外側を冷やすそうである。酒の製造には雑菌の混入に気を配っているのかと思ったが、それほどでもなく、作業所はむしろ開放的と言っていい。我がビール工房の方が衛生的かな、と思う位である。

 見学が終わると、赤絨毯の部屋で、3種類の酒の利き酒である。1人500円で猪口をもらい、先ずは普通の酒、次いで大吟醸、最後は今年の生酒で、何故か段々注がれる量が少なくなる、と思うのは気のせいだろうか。

 バスは塩沢の街を出ると、国道17号線を湯沢に向かって帰る。私達4人はツインタワーの下、ハッカ石のバス停で降ろしてもらう。お土産に湯沢銘菓を頂き、16:30ツインタワー石打に帰る。

  車組の4人は16時頃帰ってきたとのことである。この時期ツインタワーの温泉とプールは土曜日と日曜日だけ利用することが出来るので、男性3人は温泉に行く。温泉は私達の貸し切り状態である。

 3名の女性軍はFさんの車で、湯沢のスーパー野口に食材の買い出しに行き、帰ってくると、FさんとSさんはプールに行く。

 夕食は「越後市場」で今朝買ったわらびのお浸し、イカソーメン、野沢菜漬け、野菜サラダ&トマト、メインディッシュは肉団子のちゃんこ鍋で、この鍋には天ぷらや野菜、茸、豆腐など雑多な食材が入って、複雑な味である。鶴齢の生酒やビール、ウイスキーの水割りで、わいわいがやがやと賑やかな食事である。

  食後はフラダンスやレクダンスの華やかなショウがあり、笹団子を食べながらおしゃべりが続き、温泉に入る人もあり、思い思いに楽しむ。

 

6月24日(日)晴 9,100歩

 今日も予報に反して晴である。朝焼けの奇麗な空と太陽の眩しさで目が覚める。今日も寝坊のポチは目覚めが最後のようだ。身繕いをして、布団を片付けると、朝食の準備が整う。

 先ずは珈琲を頂き、残り物の餃子の入ったみそ汁、魚沼産コシヒカリのご飯、ベーコンエッグ風、塩揉みサラダ、山クラゲのマヨネーズ和え、海苔、野沢菜浸けなどで朝食をする。

 タワーの玄関で記念撮影をし、9:40車組はFさんの車で湯沢駅に向かい、途中のスーパー野口で魚沼産コシヒカリを買う。残りの4人は10:17発のバスで湯沢駅に向かい、マダムと合流する。FさんはOさん夫妻を乗せて小平市に帰る。

 Kさん夫婦は駅のロッカーに荷物を預け、Sさんとマダム、ポチの5人でロープウェイ・ステーションまで歩き、そこから世界最大級166人乗りのロープゥエイでパノラマ・ステーションに上る。そこは雲の上の花公園「アルプの里」で、沢山の高山植物が花を咲かせている。標高が高いせいか、肌寒い。

 湿生園の入口まで巡回バスもあるが、若さを誇る5人組は7分程歩いて湿生園に到着する。池の右側を歩いて高山植物の宝庫、ロックガーデンに着く。今日は「ヒマラヤの青いケシ」が可憐な花を見せてくれていたが、年々青色が薄くなり背丈が伸びたせいか、風に揺れる姿が頼りない。エーデルワイスなど初夏の花は沢山咲いていたが、「悪魔の爪」などはまだ温室の中だそうである。ガレバハウスのオープン・テーブルで生ビールや珈琲で一服する。

 帰りは巡回バスに乗ったが、日曜日のせいか団体のお客さんが多く、バスは1台待ちで、ロープウェイは往復共満員状態であった。

 今日も笹団子屋、味楽庵でお土産に笹団子を買う。13時頃から湯沢駅前の味らく茶やで、ケンチンうどん、山かけうどん、野沢菜炒め、煮梅(これはメニューには無かったが)、ビールの昼食をする。

 Kさんご夫婦は14:08湯沢始発の上越新幹線、たにがわ号で東京に向かう。17:30には羽村の自宅から電話があり、帰宅されたらしい。

 Sさんと マダム、ポチの3人は14:24発のバスでツインタワーに帰る。

 今日も温泉があるのでポチは温泉にゆっくり浸かり、マダム達は15:30からプールで泳いだり、歩いたりして楽しむ。

 今夜は残り物の鍋、メギス、餃子、サラダ、イカの一夜干し、笹団子、野沢菜漬をビールや残り物のアルコール類で頂く。マダム達は12時頃までおしゃべりや体操をしていたらしい。ポチはいつ寝入ったことやら、分からない。

 

6月25日(月)湯沢—晴 六日町—小雨 東京—曇 6,700歩

 朝起きてみると、天候は良く、八海山に行くことになる。残り物で朝食をし、部屋や食器を片付けて洗いものをし、ゴミを出す。

 ハッカ石発9:35の六日町車庫行きのバスに乗る。バスは魚沼市の田園風景やコシヒカリの田圃の中を走り、10:15六日町駅角の停留所に着く。六日町に近づくにつれて、天候が怪しくなりついに雨粒がバスのフロントガラスに見えるようになった。見えていた八海山も雲で隠れ、ロープウェイで頂上に登っても、景色は期待出来そうにない。 

 ということで、六日町からJRで湯沢に引き返す。六日町発10:28、湯沢着10:45、つまるところバス代340円、電車代320円で魚沼産コシヒカリの田圃の視察をしたことになる。

 湯沢駅から線路沿いに歩いて5分程南に行くと、ホテルスポーリア湯沢があり、そこに関口コオの切り絵ミュージアムがある。今回で3回目であるが、見る度に繊細な芸術に感動する。10:55から12時までゆっくり見物し、ロビーでお茶をご馳走になる。ホテルに入ったとき、シニアの団体がロビーで出発の準備をしていたので、遅い出発だなーと思い、従業員に聞いてみるとダンスの会で、昨夜ダンスの会合があり、今朝はゆっくりの出発になったそうである。最近、このようなダンスの会が流行っているそうで、多数のダンスの会があり、見知らぬ人達がダンスを通して交流をしているとのことである。

 湯沢駅に帰り、ぽんしゅ館にあるバーレイで生ビール、プリン、ソーセージ、珈琲で軽く喉を潤し。13:08湯沢始発の上越新幹線、たにがわ号で東京に向かい、14:52東京駅に到着する。中央線を国分寺で下車し、バスで15:55帰宅する。


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