2000.2.4
秩父、長瀞にある宝登山に臘梅という珍しい梅があると聞き、立春に訪れた。 |
暖かく、穏やかな朝である。西武新宿線の花小金井駅で、秩父往復割引の切符を一人2,000円で買い求め、ホ−ムに入ってきた電車に乗る。電車は本川越行で、所沢で飯能行に乗り換える。飯能で西武秩父行に乗り、西武秩父着12時10分、花小金井から1時間50分である。
駅の改札を出て、左の方に続く仲見世通りを通り、秩父鉄道の御花畑駅まで歩いて5分である。さすがに、ここまで来ると空気がひんやりして風が冷たい。電車の出発の時間まで駅の回りを歩き、古い鉄の釜で焼いていた焼き芋が美味しそうなので、1本300円で買い求め、歩きながら食べる。
御花畑から長瀞までは秩父鉄道で約20分、午後1時に長瀞駅に着き、ケ−ブルカ−の乗り場に向かう。駅の前の宝登山神社への広い道を10分程行き、神社の手前を左手に曲がり、5分程登るとケ−ブルカ−の駅である。ケ−ブルカ−は臨時運転中で、5分で宝登山頂駅である。
ここから5分程歩くと497mの宝登山頂である。案内板に従って右に道なりに行くと朧梅園が見えてくる。臘梅とはロウバイ科の落葉低木で高さ、3m程で葉は卵形である。 朧梅園に近づくと、芳香が漂ってき、黄色い蝋細工のような光沢をした黄色い花が見えてきた。花の匂いを嗅ぐと更に強い芳香がしてくる。惜しいかな、土の色が黄色なので花の色がいまいち冴えない。何千本もある臘梅はおそらく苗を植えて育てたものだろう。しばし臘梅の中に浸り、その色と香りを楽しむ。この花は12月下旬から2月一杯咲いているとのことである。
朧梅園の下に紅梅園があるが、ちらほらと咲いている程度で、見頃は2月下旬頃らしい。山頂駅の近くのレストランでおっ切り込みうどんとおでんを食べてケ−ブルカ−で下山する。
ケ−ブルカ−を降りると、長瀞駅まで歩き3時5分発の電車に乗り、秩父駅で降りる。ここから、秩父神社にお参りし、御花畑駅の前を通り、西武秩父駅まで歩く。
4時4分発の電車に乗り、飯能、所沢で乗り換えて花小金井に5時35分に着き、18時5分に帰宅する。