大連・錦州の旅
2007.5.24〜5.29
5月24日(木)東京−晴 大連−晴 9,200歩 4:55タクシーで国分寺に向かい、国分寺発5:07の中央線普通電車に乗る。新宿到着は5:40、4番線から6:07発の成田エクスプレス1号に乗車し、成田空港第二ターミナルビルに7:25到着する。 Hカウンターで航空券を受け取り、Mカウンターで搭乗手続きをする。4階北口にあるJCBラウンジでしばらく休憩する。このラウンジでは1人に1缶の缶ビールがサービスされるので、ポチはアサヒの缶ビールを、マダム達はコーヒーや紅茶で寛ぐ。北口のセキュリティーチェックを経て、出国審査を受け、北端の76ゲートまで延々と続く動く歩道を歩く。 日本航空JL797便は10:05に離陸し、現地時間の11:28に大連の周水子国際空港に到着した。日本と中国の時差は−1時間、2時間20分余のフライトであった。大連地方は気象状況が不安定とのことで、食事は急いで出された。機内食は日本的で、みそ汁のサービスもあった。大連上空にさしかかる頃には、シートベルト着用やトイレ禁止のアナウンスがあり、かなり揺れた。 到着待合室にはガイドの荘さんが迎えに来てくれていて、大連駅前のラマダホテル(大連九州華美達大酒店)に案内して下さった。荘さんは31才、美人で、ガイドを始めて間もないとのことである。 大連火車站(駅)周辺は交通の要衝で、鉄道の大連駅、路面電車の大連駅、市内バスターミナル、遠距離バスの発着所などがあり、賑やかである。火車站の周辺では船票と呼ばれる大連港から出航する船便の切符も販売されており、文字通り交通の中心である。 駅前の地下街は迷路のように四方八方に発達しており、一旦入ると出口を見付けるのに苦労する。 ホテルから大連火車站を目指して車の行き交う道路を命がけで渡る。大連の道路は何所でも同じで、横断するタイミングが難しい。先ずは地元の人に付いて渡る。駅前の雑貨屋でサクランボなど果物を買い求める。サクランボは1kgが15元、240円程であり、味、色艶なども日本産と変わらない。 4時に約束していた張さんとロビーで会い、大連の街を案内してもらう。先ずはホテルの前の道を中山路まで歩き、友好広場を経て中山広場に向かう。中山広場の辺りには旧大和館など、懐かしい日本の建物がそのままの姿で残されており、建物ごとに日本時代の名残をとどめる名称や謂れが記されている。 中山広場からタクシーで夕食のレストラン、現代時尚に向かう。この店では料理の見本が店内に並べられ、水槽には魚介類がある。客はこれらの食材を見ながら料理を注文する。私達が食事をした大半の店は同じシステムであった。 今回の旅では大連の新鮮な魚介類を味わうことも目的の一つなので、先ずはアワビの姿煮を注文する。当地では姿煮の横に白いご飯があるセットが定番のようである。この店では無料の暖かい豆乳がお代わり自由である。上着を椅子の背に掛けると、直ぐウエイトレスがカバーをかけてくれた。埃除けかと思ったが、そうではなく盗難防止の為だそうである。アワビの他に茹でたシャコ、海老フライ、キノコの唐揚げ、野菜サラダなどを大連製の黒獅ビール、豆乳で頂き、満足である。 5月25日(金)晴 8,200歩 7時からホテルのレストランでバイキング形式の朝食をする。料理の種類も多いが、ウエイター/ウエイトレスの人数も多く、コーヒーを注いでくれるのも食べ終わった皿を片付けるのも待ち構えていたように早い。見渡すと日本の団体客も何組か居たようだ。 今日はチャーターしておいた車で大連市内と旅順を見物する予定である。昨日空港に迎えに来てくれたガイドの荘さんが、9時丁度にロビーに迎えに来てくれた。車と運転手も昨日と同じである。 ホテルから東の海岸公園、東海公園に20分程で到着する。この公園は朝日が美しいことで有名である。450haの敷地の中に1.2kmにも及ぶ海岸線や遊戯施設があり、園内を車で見物する。園内には至る所に海に住む生き物が置かれたり、岩壁に張られたりしている。旧い帆船があったり、アカシアの花が咲いていたりで、見物するのに事欠かないようにできている。車で自然に下っているのに上っている感覚になる不思議な道路もある。 老虎灘から解放路を通って大連市の西南に位置する星海公園に向かい、10:15に到着する。この公園は約1世紀前に日本人が渤海湾を望む海浜公園として建設したもので、美しい海岸線や遊園地があり、人力車で見物出来る。開園100周年の記念として造った1,000人の足跡やコンクリートでできた宏大なスロープがあり、このスロープを上ったが、初めは楽ちんだったけれど上に行くにつれてきつくなり、その場所に座り込んで留まるのに必死で、頂上を後数歩残して断念する。 大連市の中心部に戻って、労働公園に10:50到着する。この公園も星海公園と同様に広い。大連には至る所にこのような広い公園や広場があり、市民の憩いの場となっている。公園に入ると四阿があり、そこでお年寄り達が二胡に合わせて歌を歌っていた。歌い手はかなりのお年寄りの婦人と見受けられたが、背筋を伸ばして張りのある声は若々しい。園内には花壇や噴水、アトラクション、サッカーボールのモニュメントがあり、老若男女が楽しめるようになっている。公園内のテレビ塔を見上げる道の両脇に干支の動物のモニュメントがあり、夫々自分の干支と記念撮影をする。 昼食は飲茶をと、ガイドさんの案内してくれたレストラン、凱菜大酒店で11:25から1時間程食事をする。大連では飲茶の習慣が無いのか飲茶と思いきや、コース料理であった。私の発音がまずかったのか、ガイドの聞き違えか。レストランは高級で、ナプキンも皿に立ててあり、珍しいので写真に撮る。青梗菜、苦菊菜とニンニクのたれ、キクラゲ・キュウリ・人参のサラダ、チャーハン、豚あばら肉の柔らか煮、肉と野菜のライスペーパー包み、お粥、肉まん/餡饅、スイカ・ミニトマトのフルーツをビール、烏龍茶で頂く。 午後は旅順観光をする。大連海事大学の前を通ってアカシアの美しい景観を楽しみながら、1時間程すると、13:40 東鶏冠景区に到着する。入場料1人20元を払って、1900年代のロシアの砲台、トーチカ、記念碑など、日露戦争の激戦地を見物する。 水師営会見所跡は茅葺きの平屋で、1905年1月5日に日本とロシアの司令官が会見を行った時の写真や遺留品が展示されており、建物は文化財として保護されているとのことである(入場料40元)。 日露戦争の激戦地で知られる203高地は標高203mであることから名付けられたが、駐車場から15分程緩やかな登り坂を上る。大砲や銃で造られた慰霊碑のある展望所からの景観は奇麗だ。この地区は公園になっており辺りを散策出来るようになっている(入場料30元)。 旅順では一般の観光が制限されているとのことで、ガイド付きで、上記3カ所が観光スポットとして解放されている。 16:25旅順から大連市内に戻り、夕食まで時間があるので黒石礁湾にある大連自然博物館を見物する。見物料は無料で、恐竜の模型や化石、大連郊外で発掘されるメノウ、水晶などを館員が説明してくれる。親切だなあ、と思ったら、展示販売品のある部屋で家具や陶器等高級品を薦められた。同じような経験を上海でもしていたし、ガイドと運転手は私達から遠ざけられていて、変だなと思ったので、お茶を薦められたが、早々に引き上げる。 夕食は鍋料理をと、ガイド、運転手を誘ってオリンピック広場の前にある北京東順来で17:30から19:40まで。この店は操業100年以上の歴史を誇る、健康をテーマにした北京料理のレストランである。火鍋用の鍋は九谷焼のような焼物の陶器で、漢方を使った独特の香りのするスープに羊肉、豚肉、イカ等の海の幸、野菜をしゃぶしゃぶで頂く。北京ダックの店ということで、北京ダックも注文する。フルーツはスイカ、サクランボ、ブドウ、ドラゴンフルーツで、勿論大連ビールも頂く。 食後、ガイドの荘さんが大連一の高さを誇る世界貿易大厦の展望台に案内してくれた。57階、地上250mの展望台から大連市街の夜景や中山広場ライトアップ、アカシアの花をイメージした街路灯など美しい景観にしばらく見とれる。 ホテル到着は20:30、今日の走行距離は170Kmとのこと、お土産として荘さんに頼んでおいた大連名物のリンゴチョコを受け取り、一日のツアーが終了する。 5月26日(土)晴 7,900歩 8:30張さんとロビーで待ち合わせ、錦州行きの打ち合わせをする。9:30発のバスは満席で10:30のバスになり、時間の余裕があるので、部屋でおしゃべりをする。 ホテルから眼下に見える駅前の長距離バス乗り場で10:15からバスを待つ。大連から錦州に行く直行バスは虎 10:30に出発したバスは大連市街を抜けるまでのろのろ運転であったが、郊外の金州隧道辺りの工事で渋滞した後、トンネルを抜けると高速道路を順調に走り出した。窓外の景色はアカシアの花、紫色のアカシアの花(これは初めて見る)、柳、ポプラとバスが進むに連れて代わり、やがて田植え真っ盛りの田圃となる。見渡す限りの田圃の風景から世界遺産といわれる湿地帯の緑が一面に広がる。菜の花に似た黄色い花や野菜畑が集落ごとに点在し、うとうとしているとトイレ休憩である。 13:15から10分間 金州市内で2カ所程停車して数名の客を降ろし、15:00に終点のバスターミナルに到着する。前売り券売り場で明日の帰りの切符を買い求める。最も早い便で16時発があった。これで帰ると大連着は10時頃になるので、明朝当日売りの切符に買い替えるつもりである。 |