二人のマダムとポチの
スイス気まま旅

2006.10.24〜10.30

    

 二人のマダムがポチをつれて、錦秋のスイスを気ままに旅しました。天候に恵まれて、スイスアルプスの山々は私達を歓迎してくれ、ベルナー・オーバーラント地方のユングフラウ、メンヒ、アイガー、そしてマッターホルン、モンブランと間近にまみえて感動しました。

 インターラーケンではカウベルの行進を、ロイカーバードではテルメでのんびりとしました。

 

10月24日(火)東京—雨 チューリッヒ/インターラーケンー晴 8,100歩

 4:30に起きて、コーヒー、温泉卵、あんぱんで腹ごしらえをし、小雨降る中5:30に予約してあったタクシーで5:40国分寺駅着。国分寺発6:10の成田エキスプレス3号で成田空港、第1旅客ターミナルビルに7:55到着する。QLライナーとヤマトの荷物受け取り所で託送してあったスーツケースを受け取り、団体受付のK-カウンターで燃油サーチャージ代、20,300円と海外空港税、3,800円、合計一人当たり¥24,100を支払い、スーツケースを預け、ツアーの受付をする。8:45にツアーの全員が集合し、今回添乗の今川さんの説明を聞く。

 この時間は出発便が多く、セキュリティーチェックや出国審査に時間がかかるので、これらの手続きを済ませ、出発ロビーに向かう。35-Gateのロビーに向かう間の売店で種無しの干し梅を買い求めCaféで休憩しながら生ビール、コーヒー、紅茶でのどを潤す。

 スイスインターナショナルエアウエイズ、LX-169便は全日空、NH-6,751便との共同運行で、定刻の10:15より10分遅れてゲートを離れ、10:45に飛び立った。この時期スイスは夏時間を採用しているため(3月の最終日曜日午前2時から10月の最終日曜日午前1時までが夏時間で、今年は10月29日午前1時まで)、日本との時差は7時間である。

 機内はしばらく寒かったが、そのうち揺れて食事もしばらくお預けである。離陸して2時間程でやっと気流が安定し、食事となる。夫々パスタかカレー味の魚を選び、日本そば、野菜サラダ、プリン、パンを私はウイスキーと赤ワインで、マダム達はお茶、コーヒーなどで頂く。中でも小ぶりのパンは美味しく、おかわりして赤ワインのつまみにする。食後マダム達は折り紙でコマ等を折っていたら客室乗務員が交代で見物に来て、しげしげと眺めていたので折ったものを差し上げると、お返しにこの航空会社のロゴの入ったチョコを頂く。日本人の乗務員によると皆さんとても喜んでいるとのこと、いくらか国際文化交流に貢献しただろうか。

 フライト中にアイスやおむすびが配られ、到着の1時間半程前になるとサンド、バナナ、チョコと飲物のサービスがあった。

 チューリヒ・クローテン国際空港到着は現地時間の16:20、定刻より25分遅くE-34Gateに到着した。天候は晴、思った程の寒さではない。入国手続きは簡単で、パスポートには何の印もされない。

 空港からホテルに向かうバスはハリットさんの運転で17:15に出発し、ブリエンツ湖の湖岸を通って、インターラーケンの西駅に近いシャレー・スイス、Chalet Swisuに19:40到着する。このホテルは山小屋風の造りで、私達の部屋は2階になっており、1階に1ベッド、2階にダブルベッドと言う構造である。

 19:40から21時まで、インターラーケン西駅から東駅までのメインストリートを歩いてKIOSKで当座の飲物や食べ物を仕入れる。商店街は夜8時を過ぎるとレストランやカフェ以外は殆ど店を閉めている。

 

10月25日(水)晴 14,900歩

 5:45にマダム達のごそごそする音で目が覚める。シャワーを浴びて6:30から7:05までヘーヘマッテ広場まで散歩する。まだ夜が明けきっていないので景色は見えない。ホテルの食堂で7:20までパン、ハム、牛乳、コーヒーのスイス風朝食をする。部屋に帰ると窓から見えるアイガー、メンヒ、ユングフラウ、のベルナーオーバーラント三山が奇麗だ。

 今日は一日自由行動であるが、ユングフラウに行く人は7:40にホテルを出発して西駅に向かい、7:59発の電車で一駅の東駅に8:05に着く。ベルナーオーバーラント鉄道の切符売り場でユングフラウ・ヨッホまでを往復する乗車券を買い、ラウターブルンネン行きの列車が待っているホームに急ぐ。

ラウターブルンネンまではベルナーオーバーラント鉄道で、8:20に出発し、8:40に到着する。ラウターブルンネンからはヴェルゲルン・アルプ鉄道で、8:45に出発し、クライネシャイデックに9:30到着する。車窓からはスイスアルプスの田園風景や遠くの山肌が見え、クライネシャイデックに近づくとアイガー、メンヒ、ユングフラウが姿を現した。

 クライネシャイデックからはユングフラウ鉄道で、9:45に出発し、Top of Europeと呼ばれるユングフラウヨッホ駅に10:35到着する。途中アイガーグレッチャー駅を発車すると間もなくトンネルとなり、展望テラスのある展望台駅、アイガーワンド(2,865m)に9:53、アイスミール(3,160m)に10:08夫々数分ずつ、乗客が景色を楽しめるよう停車した。

 エレベーターで標高3,571mのスフィンクス展望台に登り、テラスに出てJungfrau 4,158m、Mo”nch 4,107m を目の前に見る。テラスの上を歩いて、3千メートル級の峰々に圧倒される。次いで地下道からプラトーに出ると、スイスの国旗が立っており、メンヒの勇姿を目前に見ることができた。雪の上を歩きながら遠くの山々の景色を眺め、感動する。天候に恵まれ、風も無いのでゆっくりとスイスアルプスの山々を堪能出来た。アイスパレスの氷像を見物して、クリスタル・レストランでフライドポテト、ショコラパンを生ビールや紅茶、コーヒーで頂きながら窓から見える雪の鋭峰のアルプスの景観にみとれる。Jungfraujochの中は日本語の表示も整備され、色々な施設への行き方も丁寧にされているので、注意して歩けば迷うことも無い。売店で絵葉書と切手を買い、Jungfrauのスタンプを押して日本に送る。

  ユングフラウヨッホ発12:45の電車で クライネシャイデックに下り、電車を乗り換えてユングプ鉄道の終点、グリンデルワルト1,067mで14:25下車し、駅の周りを見物する。実は新田次郎の記念碑を見物するつもりだったが、どうやらクライネシャイデックと間違えていたようだ。15:35グリンデルワルト発の山岳鉄道BOBはクリームとコゲ茶色の車体で、スイスののどかな田園風景を見ながらインターラーケンに向かう。後ろを見るとアイガーの勇姿が見送ってくれていた。

 ホテルに帰る途中、ヘーヘマッテ広場からユングフラウとメンヒが見え、左手の山に隠れるようにアイガーが顔を出していた。メイン道路からホテルに入るところで賑やかな音がするので、振り返ると首にカウベルを付けた牛達が牛飼いの少年少女と車の通行を止めて賑やかに行進して来た。牛達はカウベルの音を響かせて、次々と道の真ん中を堂々と歩くので、車や人々も慣れているのか、しばらく彼らに道を譲っていた。

 部屋のテラスから今朝とは表情の違うベルナーオーバーラント三山を眺め、マダムは早速スケッチをする。

 18:15メトロポール・ホテルのロビーに集合するまで、メインストリートを歩いてスイスの時計等を買物する。メトロポール・ホテルの奥にあるカジノ・クーアザールで18:50からアルペンホルンやスイス民族舞踊を見ながらディナーショーを楽しむ。観客を巻き込んで古来の楽器の演奏やコイン廻し、ダンス等食べ物はまあまあだったが、20:30頃まで楽しむ。

 ホテルに帰る途中でコープに立ち寄り、土産等を買い、22:30ホテルに帰る。今日は一日ユングフラウを見て過ごした。

 

10月26日(木)晴 11,700歩

 今朝も部屋からベルナーオーバーラント三山がよく見えた。8:40ジャタックさんの運転でホテルを出発し、カンデルシュテークに9:30到着する。ここからバスごと15分程カートレインに乗り、ゴッペンシュタインに10:16到着する。この区間は道路が無いので車はこのトレインを利用することになる。

 ツェルマットには車が入れないので、バスをテッシュで降り、ここから一駅電車に乗る。ツェルマット到着は11:37、歩いてアトランタホテルに12時到着する。4階の部屋からは目の前にマッターホルンが見える。ツェルマットでの観光客の交通手段は電気自動車と馬車である。

 今回はゴルナグラートからではなく、より近くにマッターホルンが見られるクラインマッターホルンへ向かうこととなり、12:30にホテルを出て川沿いの道を歩いてシュールマッテンのリフト乗り場に向かう。シュールマッテンからゴンドラで13:00に出発し、フーリに13:06到着する。ここで13:09ロプウェーに乗り換え、13:22トロッケナーシュテークに着く。途中で風が強く揺れて車体が軋んだりしたが、大方の乗客であるスキー客やマウンテンバイクを持った客は平然としておしゃべりに興じていた。トロッケナーシュテークからクラインマッターホルンに行くケーブルカーは強風のため運航中止であった。

 トロッケナーシュテークは標高2,939mで、オーバラー/テオドゥル氷河に面しており、ほぼ真南の氷河の上に突き出たクラインマッターホルンが、右手にはマッターホルン4,478mの勇姿が見え、はるか左手前方にスイスで一番高いモンテローザ4,634mを見ることが出来た。風邪は強いが、天候に恵まれ、幸運であった。レストランでビールやカプチーノを飲みながらポテトフライ、ウインナー、パン等を食べてしばらくスイスアルプスを堪能する。マダムはスケッチをして景観を記録する。

 トロッケナーシュテークを14:35発のロプウェーで下り、フーリ発14:50のゴンドラで15時にシュールマッテンに到着する。土産物屋の建ち並ぶメインストリートを歩いて店やCOPOを見物し、16:35ホテルに帰る。

 夕食は19時からメイン通り、バーンホフSt.に面したホテル・ダービーのレストランでシャブシャブ・ホンジューを赤ワインで頂く。牛や豚肉の薄切りや野菜を日本で食べるしゃぶしゃぶ風にして、6種類のたれに付けて食べる。別に注文した温野菜に付いて来たポテトフライが一番口にあったようで、マダム達には評判が宜しくない料理だった。21:15ホテルに帰る。

 

10月27日(金)晴 6,400歩

 8:05辺りは薄暗い中、マッターホルンの頂上付近に朝日が当たり、前回スイスを訪れた時と同様で、今回も朝日に輝くマッターホルンをホテルのベランダから見ることが出来た。8:23頃にはマッターホルン全部が朝日に輝く。

スイスの朝食は簡単で、8:30から9:15までパン&生ジャム、ハム、コーヒーで、チーズは勿論毎回でてくる。

 食事を済ませて部屋に帰ると、朝日が山の裾のまで当たり、黄葉が輝いて美しい。川に架かる橋まで散歩してマッターホルンを眺める。

 10時にスーツケースを預け、ホテルをチェックアウトする。ツェルマットの街を歩いて、ワインやお土産のスイスアーミーナイフ等を買い、マッターフイスパ川沿いのCafé、Konditoreiの屋外から頂上に雲を頂いたマッターホルンを眺めながら1時間程ビール、カプチーノを飲む。マダムはマッターホルンをスケッチをする。

 13:15ツェルマット駅前に集合し、スーツケースを持って13:37発の電車で一駅のテッシュに13:45着く。これからはバスで、14時に出発し、スイスの田園風景やローヌ川を見ながら山道を登り、標高1,404mのロイカーバードに15:35着く。

 この温泉はローマ時代からスイス人に愛されたテルメで、泉温51℃の温泉が22カ所に湧いている。私達はLindner Alpentherme Leukerbadで15:35から17:10まで温泉を楽しみ、湯上がりのアイスクリームを美味しく頂く。

 バスはロイカーバードからフランス領シャモニーに向かい、19:30モルガン・ホテルに到着する。このホテルはロープウエイ乗り場のすぐ近くにあり、私達の部屋は角部屋で、広いテラスからモンブランらしき山が見えたが、どうやらそうではないらしい。

 20:10から21:50までホテルのレストラン、Le Bistrotで夕食をする。周りを見ると殆ど地元の家族ずれらしく、花金を楽しんでいる様子である。シチュー、スープ、マグロの角切りとホタテ、牛ステーキ、白身魚等でお腹いっぱいであったが、デザートのクッキーとマシュマロまで頂いて満腹である。

 

10月28日(土)晴 12,500歩

 朝食は7:30から、スイスとは違って食べ物は豊富である。パン、卵、ウインナー、ベーコン、フルーツはオレンジ。8:45ホテルの前の通り、エギーユ・デュ・ミディ通りを歩いて数分のロープウエイ乗り場に向かう。乗り場の入口付近は混雑していたが、右手のチケット売り場でチケットを買い、運良く9:00始発のロープウエイに乗ることが出来た。見渡すと同じツアーの人達も何組か乗車していた。今回のツアーはホテルの移動以外は殆ど自由時間であったが、リピーターや個人で観光する人が多く、ツアー会社のオプショナルツアーは全部成立しなかった。

 大型のロープウエイは標高2,310mのプラン・ド・レギーユまで、標高差1,263mを6分程で登り、ここで乗り換える。シャモニーの町を真下に、居住地のすぐ上まで来ているボソン氷河を左手に見ながら、殆ど垂直に引っ張り上げられるような感じである。乗り換えたロープウエイは標高3,802mの山頂駅まで標高差約1,500mを5分で登る。これからエギーユ・デュ・ミディの展望台、標高3,842mまではエレベーターで登る。

 9:25山頂のテラスに出てみると霧で何にも見えなかったが、段々霧が晴れて、目前にMt.Mont blanc 、4,810mが見えて来た。感動の瞬間である。テラスの気温は-2℃であるが寒さを忘れて、周りの景観に見入る。霧が晴れるにつれて4千米級の山々が次々と姿を現し、アルプスの空気と眺望に浸たる。足下を見ると雪で覆われた山稜を歩いている人達が豆粒のように見えた。

 10:10何時まで眺めていても飽きない景観だが、テラスに人が増えて来たのでエレベーターで下り、レストランの窓越しにモンブランを見ながらビール、カプチーノを飲み、マダムはスケッチをする。11時発のロープウエイで下り、11:30ホテルに帰る。

 服装を散歩姿に着替えて、1時間程パカール通り、パルマ広場、モンブランの初登頂を果たしたパルマとその登頂に情熱を傾けたジュネーブの科学者ソシュールの像やミシェル・クロー通り、シャモニー・モンブラン駅など町のメインストリートを散策する。

 ロープウエイ乗り場の前の土産物屋でお土産を買い、その前のカフェでビール、コーヒー紅茶等を飲みながら軽い食事をする。14:35ホテルに帰り、部屋のテラスからモンブランを眺めながら休憩する。話しによると部屋から見たのはモンブランではなく、ドーム・デュ・グーテ、4,304mだったらしい。

 18:30テラスから夕日に染まるドーム・デュ・グーテやボソン氷河を眺めてシャモニーの夕暮れを楽しむ。

 今夜がこの旅最後の夕食になるので、19:20からミシェル・クロー通りのレストラン、La Calecheで22:00まで添乗の今川さんを誘って4人で食事をする。チーズフォンジュと肉の石板焼がメインで、エスカルゴ、サラダテリーヌ、などを赤ワインやコーヒーで頂き、デザートのアップルケーキ、野いちごのアイス等でお腹いっぱいになり、店員の態度も良く、大満足である。

 22:10ホテルに帰り、明日の1時より冬時間になるので、時計を1時間遅らし、荷物の整理をして就寝。

 

10月29日(月)~30日(火)ジュネーブー曇 2,700歩 

              東京—晴      2,900歩

 5時に起き、準備万端整えて朝日を見ようとテラスで待っていたが、太陽は現れず、朝食抜きで7:30にホテルを出発するバスに乗る。国際機関のビルの建ち並ぶジュネーブの市街を通り、空港到着は8:55、気温18℃。

 E-56 GateからLX-2809便チューリッヒ行きのエアバスA-320は定刻より遅れて11:21離陸し、チューリッヒ空港A-52 Gateに11:48到着する。チューリッヒ空港の気温は13℃、

 チューリッヒ発定刻13:10のLX-168便、エアバスA-340はE-56 Gateより13:14に離陸し、定刻より30分程早い8:22に成田空港第一旅客ターミナルの35 Gateに到着した。機内ではパスタや日本食の食事を赤ワインで頂き、アイス、サンドなどのサービスがあり、着陸前にはチーズ、ヨーグルトやパンの朝食があったが、朝食はパスする。

 9:35発の所沢行き空港バスで所沢に向かい、所沢着は11:40。西武電車で小平に向かい、小平からバスで12:40帰宅する。


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