マダムとポチの 

福寿草・スノーシューの旅

2006.4.23〜4.25

    

 423日白馬/佐野坂で行われた福寿草祭りを見物し、24日は栂池自然園をスノーシューで歩きました。25日は前日の晴天とは打って変わって季節外れの大雪で、カタクリの花の見物を諦め、松本で満開の桜を楽しみました。


423日(日)晴 6,800

 八王子駅から8:01発のスーパーあずさ3号、南小谷行きに乗る。栂池に行く時はいつもこの特急を利用する。塩山山梨間では桃の花が咲き、松本では丘や山の上に見える桜が満開である。天気がいいので北アルプスの山々も冠雪した姿が奇麗だった。白馬駅着は11:40、迎えに来てくれていた山小屋のオーナー、府川さん一家と大出吊橋の畔のカタクリの花を見物し、小川村のおやき村に向かう。

 白馬から長野に向かうオリンピック道路の右手、丘の上にある、上水内郡小川村の縄文おやきは、竪穴式住宅のいろりで焼いたおやきを、いろりを囲んで焼きたてを食べる。中のあんや包んである小麦粉などこの辺りで採れるものばかりで、野沢菜、茄子、しめじ、カボチャ、小豆、切り干し大根など種類は多いが、今日は野沢菜だけを焼いていた。おばあちゃんが包んだおやきを鉄の鍋で焼き、ご主人が炭火の上で良く焼き込んだおやきは香ばしくて美味しい。缶ビールを隣の売店で買ってきて1155円のおやきを2個いただいた(12:2013:00)。

 白馬の雑木林の中に咲くザゼンソウの群生地を見物して、佐野坂(さのさか)で昨日から行われている「福寿草祭」を見物する(13:4014:45)。予定では1週間前の土、日曜日に行われるところでしたが、今年は雪が多く、雪解けが遅れたためである。昨年3月、雪の上を歩いた姫川源流の辺りに小さな福寿草が群生しており水辺では水芭蕉が、雪の中にも福寿草の花が顔を出していた。辺りにはアズマイチゲ、キクイチゲ、フキノトウが咲いており、春の到来を告げている。国道に面したところにテントを張って、地元の人達が揚げたてのクレソン、ヨモギ、フキノトウなど、山野草の天ぷらや漬物を振る舞っていた。

 15:10麓の山小屋に到着する。16:30までビールやコーヒーを飲んで歓談する。2日前に雪が降ったそうで、周りは雪が残っていた。

 夕方から山小屋のご家族と新潟県との県境に近い来馬(くるま)温泉の風吹荘に出かける。家族的なお風呂で、泉温が高く暖まるとなかなか冷えないとのことである。 

 夕食はちゃんめろ味噌の「家族」ですることになっているので、温泉から直行する。6時から8時半まで、例によって季節の山菜や、ちゃんめろ(フキノトウ)味噌をビールで頂く。近所の方が採ったばかりのギョウジャニンニクを持ってきて下さったので、なまでちゃんめろ味噌をつけて食べる。この時期に採れるギョウジャニンニクは癖が無く、生で食べることが出来るのだそうだ。

 今夕のメニュー:肉団子・ウナ卵・ごぼう巻きのつまみセット、手造り刺身コンニャク、フキの煮付け、煮物(筍、人参、里芋、コンニャク、椎茸)、ぬた(イカ、ワケギ)、おしたし(ジレムキ?、モミジガサ)、天ぷら(フキノトウ、こごみ、モミジガサの葉)、サンマの酢締め&キュウリもみ、アサリご飯、ギョウジャニンニク。

 夜は山小屋で9時から11過ぎまで、ご主人夫婦や宿泊している人達と歓談する。

 

424日(月)晴 8,700

 朝目をさますと、天候は良さそうだが、朝焼けは見えない。7:50から食事をする。ご主人が今朝釣ってきたイワナの刺身をご馳走になる。身が引き締まってまだ活きているようだ。用意して頂いたサンドイッチと温かい紅茶を持って9:30スノーシューに出発する。待ち合わせ場所のゴンドラ乗り場には誰もいないので、不安になり小谷観光協会に電話し、チケット売り場の前で待つ。

 10時丁度に白馬情報紙に写真入りで出ていた清貞雄さんが我々のスノーシューを持って現れ、我々2人とガイドのスノーシューが始まる。ゴンドラリフト「イブ」では強風で、揺れが激しく、途中で止まり、不安な思いをしたが、無事栂の森駅に到着する。

 新大門駅からの栂池ロープウェイも揺れて、帰りの運転が心配である。10:50栂池自然園に到着する。ゴンドラからは妙高山、火打山、焼山など2,400m級の新潟の山々が見えた。

 自然園駅、標高1,829mの気温は5℃。スノーシューを履いて自然園の中を歩き、11:40ビジターセンターに到着する。雪の上から見ると、周囲の山々が近くなったようで、大きく見え、雪崩の後などを目の当たりにした。ビジターセンターの辺りは、昨年より雪は少ないようだが、1階はまだ雪に埋もっている。雪の無い季節は草木の茂っているところを、ビジターセンターまで歩く。雪の上から見ると、乗鞍岳が真近いに迫り、雪崩の後や中国からの黄砂による雪の色の変化が分かる。雪原の向こうに小蓮華山、白馬岳をはじめ、白馬三山、唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳などを遠望する。

 風が強いので、栂池ヒュッテで昼食をする。コーヒーを注文して、持参のサンドイッチを頂く(これからのスノーシューのため、ビールは控える)。

 12:2013:20栂池自然園から栂の森駅まで、雪の上を歩いたり、走ったり、下り坂はお尻で滑ったり、途中で野兎の足跡を見つけたりしながらスノーシューを楽しむ。

 栂の森駅からゴンドラリフト「イブ」で栂池高原駅に下り、14時麓の山小屋に帰る。16時から栂の森温泉で疲れを癒す。ご主人が帰宅されるまで、ビールやコーヒーを頂きながら、奥さん、お嬢ちゃんとおしゃべりする。

 20:15から山小屋のご家族と一緒に夕食。カモシカ、イワナ、レバー、ベーコンの薫製、牛肉、イカと野菜の鉄板焼き、なめこ、クレソン、アザミの天ぷら、筍の角煮、蕎麦、コーヒーゼリーなどを自家製のビールで頂き、満腹である。

 

425日(火)栂池雪 松本晴 16,700

 降っていた雨が8時頃より雪となる。7:30から野沢菜入り焼きおむすびやトースト、コーヒーの朝食をする。雪でなければ、一昨日の温泉、来馬温泉の近くにあるカタクリの群生を見物に行くところだったが、雪のため中止する。荷物は宅急便で送り、9:20白馬駅まで車で送ってもらう。白馬駅発9:54の大糸線松本行きの電車で、11:34松本駅に到着する。大町までは雪が降っていたが、穂高辺りでは桜も咲いており、北アルプスの山々もはっきり見えてきた。

 荷物を3階のロッカーに預け、タクシーでアルプス公園に向かい、12:00に到着する。1時間程公園を散策し、満開の桜を愛でる。この公園は新しく出来た模様で、まだあちこちで工事中であり、桜の木も大木からしだれ、植えたての若いのまで様々である。公園の斜面、アルプスの山並みが見渡せるところに「泉小太郎のしだれ桜」の大木があり、見事な景観である。このしだれ桜はその昔、松本平が湖だった頃植えられたもので、松本市の保存樹木になっている。

 アルプス公園から10分程歩くと、城山展望台があり眼下に松本の市街が、その向こうにアルプスの山々が、中でも常念岳はっきりと見えた。目前の樹木が景色の邪魔をして、少々残念。

 13:25城山公園に到着する。こちらも満開の桜と花見客で賑わっている。30分程歩いて、松本城に14:05到着する。ここの桜は満開を過ぎて、散り始めている。しかし観光客はツアーや修学旅行の生徒さんなど多い。お濠の外を歩いて、本日の目的である田楽の店、木曽屋を訪ねたが、今日は定休日であった。

 なわて通りを駅に向かって歩き、手打ち蕎麦、弁天本店で14:30からもり、天ぷら蕎麦などの信州蕎麦、なめこおろしをビールで頂く。

 松本発16:03のスーパーあずさ28号で八王子に18:01到着し、中央線快速を国分寺で下車する。国分寺南口発18:40のバスで19時帰宅する。


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