スノーシューと雪上花火

2006.2.242.26

    

 金沢市から北陸本線を経由して大糸線で

白馬落倉のスノーシュートレッキングに

出かけました。当日は後立山連峰が

鹿島槍から白馬乗鞍まで、そして雨飾山

も稜線がはっきり見える好天候に恵まれ、

2時間程スノーシューを楽しみました。

 夕方から栂池高原の雪の祭典を見物し、

夜は山小屋の窓越しに、雪上花火を見な

がら山の幸を堪能しました。


224日(金)3,600歩 金沢、小谷村

 金沢駅発1318のはくたか13号で糸魚川を経由して、南小谷までJRで行く予定でしたが、糸魚川から南小谷までの大糸線は途中雪崩の危険があるため、バスの代行運転となる。この地方では雪崩など珍しくないのか、途中で何の情報も無く、糸魚川到着直前の車内放送で知る。

 はくたか13号の糸魚川到着は1441、代行バスは駅前のバス停から列車の発車時刻と同じ、1506に発車し、国道を通って南小谷駅までのJRの各駅に立ち寄って、列車の到着時刻の1604より早く南小谷駅前に到着した。これから白馬や松本に行く人はJRの列車に乗り換える。私達は迎えに来てくれていた山小屋のご主人の車で栂池に向かい、16時に麓の山小屋に到着する。 

 部屋に荷物を置くや否や、コーヒーよりビールが良いとわがままを言い、山小屋特製のビールを野沢菜漬とからし味噌で頂く。

 夕食は18時から山小屋のご家族4人と私達夫婦の6人で、金沢から持参した甘エビの刺身と塩焼き、イカの一夜干し、厚揚げ豆腐の野沢菜あんかけ、そば、マスの寿司、デザートはあんころ餅。

 1930食事が終わると、6人で白馬にある「みみずくの湯」に出かける。この温泉はアルカリ性単純泉でpH11もあり、そのためいつまでも身体が暖かく、冷めない。山小屋の風呂は今冬の豪雪で窓が割れ、積雪のため修理が出来ないので使えないとのこと。

 

225日(土)晴 16,400歩 

 6時に山小屋のご主人から声がかかり、外に出て見ると白馬三山が朝日に照らされて美しい稜線を見せていた。鐘の鳴る丘スキー場まで歩いて左は鹿島槍から五竜岳、唐松岳、帰らずの峰、天狗の頭、白馬三山(白馬鑓、杓子、白馬)に至る山々が赤く染まった姿にみとれる。

 山小屋で用意してもらったサンドイッチと暖かい紅茶のポットを持って栂池発955の村営バスに乗り、今日スノーシューをする落倉を通り越して、白馬駅に1027到着する。

 JR主催のスノーシュー・トレッキングの受付は1110からで、それまでの間駅前の土産物屋、ふじ屋の二階から五竜岳の黒い「四つ割り菱」を眺めながらコーヒーを飲んで時間待ちをする。

 1115受付をして専用バスでスノーシューのスタート地点である落倉ガイドセンターに向かう。センターではJRの担当者や地元の観光協会のガイドさんに迎えられて、40人程の参加者が6班に分かれて説明を聞く。

 私達の班は4班で、参加者6名とガイド2名である。バスやガイドさんの車に不要の物を置き、用意された雪靴とスノーシューを履いて出発する。白馬落倉のスノーシュートレッキングコースは塩の道きつつきコースや楠川せせらぎコースなど5コースが設定されているが、今日は白樺みずばしょうコースを通って、浅間山かもしかコースで浅間山(931m)の中腹まで登るコースである。

 1215出発して白馬三山を背に雪原を歩く。時々振り返ると白馬三山や五竜岳、鹿島槍ヶ岳がきれいな稜線を見せている。左手前方には上信越高原国定公園の山々が姿を見せ、焼山(2,400m)や雨飾山(1,963m)もちょっぴり山頂を見せてくれた。

 1320浅間山の中腹で、後立山連峰の峰々がよく見えるところで休憩し、ガイドさん持参のコーヒーとパウンドケーキをご馳走になり、山小屋で用意してくださったサンドイッチと紅茶を頂く。

 1345ここから出発地点に引き返すことになるが、崖を尻スキーで滑り降り、あっという間に到着した(1430)。JR職員や駅長さんがガイドセンターで迎えてくれ、熱いお茶や飴を振る舞って下さった。

 私達二人を除いたツアー客はバスで白馬駅に帰り、私達は迎えに来て頂いた山小屋の車で栂池に帰って来た。

 勝手知った栂の森温泉で汗を流し、しばし休憩する。

 今夜は栂池高原の雪の祭典が、鐘の鳴る丘ゲレンデで行われる。山小屋からバス停を経て10分程歩く間にも雪の壁をくりぬいたスノーキャンドルが至る所に灯り、雪で作ったかわいらしいキャラクターもある。人通りもいつもより多い。

 1850から35周年雪の祭典が始まりステージでの挨拶やアトラクションに続いて、松川太鼓、小学生以下の子供達の松明滑走、火の輪くぐりが披露された。祭りのクライマックスは雪上花火で、それは山小屋の食堂から食事をしながらの贅沢な眺めであった。花火は2045から15分程であったらしいが、かなりの時間打ち上げられたように感じた。

 夕食は他の2組のお客さんと一緒に、ふきみそ、しゃぶしゃぶ鍋、揚げたてのてんぷら、など山の幸をビール、赤ワインで頂く。なめこのご飯もおいしかった。しゃぶしゃぶの蒸気で窓が曇り、山小屋のオーナーは窓ふきで忙しい。

 今日は天候に恵まれ、最高のスノーシューを経験し、初めて観る雪の祭典、最高の席からの初の雪上花火など大満足の一日であった。

 

226日(日)雪/雨 4,400

 7時半に眼を覚ますと、窓の外は雪である。外に置いてある車の屋根にもかなりの雪が積もっている。昨日の好天が嘘のようである。

 今日は山小屋のオーナーの車で帰京するので10時過ぎに他の客がいなくなって準備をし、11時にオーナーの家族4人と私達2人の6人で出発する。栂池から白馬に下ると雪は霙に変わったが、大町辺りでは再び大雪となり、除雪車も出て作業している。

 1300梓川SAでトイレ休憩をし、小淵沢ICで中央高速道を下り、サントリーの白州蒸留所を訪れる。甲州街道からサントリー白州蒸留所への入口は銅製の蒸留釜が目印で、南アルプス甲斐駒ヶ岳の裾野に広がる東京ドームの24個分もある広大な敷地である。受付所までの長いアプローチを経て車を下り、さらに林の中を歩いて、最初の工場棟に着く。

 仕込〜発酵〜蒸留〜樽作業場〜貯蔵庫の見学が30分、ウイスキーの試飲が30分、計1時間の見学コースであった。見学後はレストラン・ホワイトテラスでカレーやそばなど遅い昼食をする。私は勿論水割りとヤマメの薫製である。試飲で3杯、レストランで2杯とウイスキーを頂き、いい気分である。

 西八王子の駅で車を降り、中央線で国分寺へ、そこからバスで20時前に帰宅する。



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