のんびり湯巡り&スノーシュー
山形蔵王温泉の旅


2005.2.273.1

のんびりと昼頃出発し、名湯蔵王温泉で

スノーシューを楽しみ、温泉で疲れを癒

しました。帰りも朝湯を楽しんで、ゆっ

くり出発し、新幹線で帰ってきました。


227日(日)東京晴 蔵王雪 –4–7

 バス、電車共に順調で1220東京駅に着く。集合時間までの間、様変わりした八重洲の構内や商店の建ち並ぶあたりを見物しながら、昼食用にカツサンド等を買う。八重洲北口に1305に集合して団体改札口を通り23番ホームから東京駅発1336MAXやまびこ115号の7号車7—D,E席に座ると、間もなく列車は動き出した。

 大宮を過ぎた辺りで車内販売の缶ビールとコーヒーを買い、カツサンドを食べる。最近では列車の中の食べ物はどういう訳かカツサンドが多い。

 福島駅着1514、列車はここで山形に行くつばさと仙台に向かうやまびこに別れるそうだが、我々はここで下車する。西口に待っていたホテルのバスに乗ってすぐ出発するかと思っていたが、もう1台のバスが事故渋滞に会って、遅れて到着したため、1610蔵王温泉に向けて出発した。およそ1時間程バスの中で待っていたことになる。遅れてきたバスに割り当てられた客は駅の待合所で待っていたのだろうが、我々より大変な思いをしたことだろう。

 ともかくバスは福島駅前を出発して蔵王温泉に向かい、途中古関PAでトイレ休憩をし、1815今宵の宿、エコーホテルに到着した。古関PAの屋外温度計は−7℃であった。5階の部屋からは窓越しにゲレンデのライトが見え、スキーヤーの姿も時々見受けられたので、部屋の暖かさで忘れていた外気の寒さを思い出させてくれた。

 19時からの夕食は3階の熊野の間で、山形牛のすき焼きがメインで、これは食べ放題である。刺身コンニャクやなめこおろしも地元の食材で、定番の茶碗蒸し、焼魚をビールとお酒で頂き、みそ汁、漬け物でご飯を、フルーツのパイナップルまで美味しく頂いた。

 食後、誰もいない露天風呂に入る。雪が降っているので頭にタオルを載せ、廻りの雪景色を愛でながらのんびりする。部屋のベランダに積もった雪でウイスキーを割り、湯上がりに飲む雪割りウイスキーもまた乙な味がして美味しい。

 

228日(月)小雪 地蔵山頂吹雪 12,600

  6時半に起きて、窓の外を見ると一面の雪の原に雪が舞っており、その中を地元の人や学校に通う子供たちが歩いて行く。よく見ると歩いている人は皆フード付きの上着と長靴で、傘はさしていない。

 マダムと入れ違いに風呂に行き、露天風呂で一人のんびりとする。大浴場には数人の客がいたが、雪が降っているせいか、露天風呂には誰もいない。

 8:15から2階のべにばなの間で、バイキング形式の朝食をする。温泉卵や玉コンニャクなど地元の名物もあったが、コーヒーが無いので味噌汁と牛乳でシュウマイやロールパンの主食を頂く。

 今夜は目の前に見えるホテル蔵王に泊まるため、持って歩く物以外はホテルの車で届けてもらう。スノーシューに必要な物だけをリュックに詰めて、9:20ホテルを出発する。雪の降り積もった道に出来た歩道を歩いてスノーシューのレンタルショップを訪ね、スノーシューとストックを借りる。

 ロープウェイの山麓線駅はスキーやスノボーを持った客で混雑していたが、一台待って乗ることが出来た。標高855m、気温0℃の山麓駅からおよそ7分で標高1,331mの樹氷高原駅まで登ったら、気温は-7.4 ℃になっており、ゴンドラの到着した駅舎の屋根裏は雪が吹き溜まっていた。

  スノーシューを履いて、駅舎から三角屋根のレストランとどまつの辺りを足慣らしに歩いてみる。スキーやスノボーの通る道を避けて、人の歩いていないユートピアの樹氷を楽しむ。

 樹氷高原駅から山頂線のロープウェイに乗って、標高1,661mの山頂駅に向かう。ロープウェイが出発すると眼下に樹氷原が見えていたが、間もなく視界が悪くなり、ガスの中で何にも見えない。地蔵山頂駅に下りると気温−9.3℃、雪が舞っており、目の前の樹氷しか見えない。

 スノーシューを履いて、蔵王地蔵尊やザンゲ坂の辺りの樹氷を30分程見物し、樹氷高原駅に下りる。この辺りはほとんど雪が降ってないので、樹氷原の中の新雪を踏みしめ、雪の鳴る音を楽しむ。

 レストランとどまつの雪原の見えるスタンドに座って、缶ビールやコーヒーを飲みながら乾いた喉を潤す。ひと休みしたところで、もう一度樹氷林の中を歩き回り、1350山麓駅に下りる。

 スノーシューとストックをレンタルショップしばに返し、そこのご主人に教えてもらった山の茶屋を探して昼食をする。山の茶屋はバス通りの山交バスターミナルの前の雪道を山側に登ったところにある民家風の食堂で、うどんの入った鍋が名物だそうだが、お腹がそれほど空いてないので、天ぷらとビール、それにお汁粉を頂く。 

 樹氷のライトアップを見るため、1630ホテルの車で再びロープウェイの山麓駅まで送ってもらう。山麓駅の気温は−1℃、樹氷高原行きのロープウェイはこれが最後で、以後はライトアップ観賞用の専用となる。樹氷高原駅到着は1650、気温−7.6℃、駅の通路や屋外の電飾イルミネーションはまだ辺りが明るいため、ぼんやりとしていた。

 樹氷高原駅からの山頂線は昼間と同様で、ガスのため何にも見えない。山頂駅到着は1705、気温−9℃である。雪が降っていて、風もあるのでレストラン山頂のスタンドに座って、ビールやコーヒーを飲みながらライトアップを待つ。18時頃窓の向こうが明るくなり、目が慣れてくると樹氷にライトが当たり、ピンク色や緑、青色の樹氷が現れてきた。外に出てライトアップされた樹氷を目の当たりにすると、まるで怪獣か動物のようだ。

 駅舎の屋上に上がって夜の樹氷原を見ようと思ったが風邪が強く、吹き飛ばされそうで、早々に引き上げる。駅の職員に聞くと、この風は風速10m位で、風速30m位まではゴンドラは動くとのことで、そのタフさに驚く。

 1830山頂駅からゴンドラで下りる途中、絵葉書に見るようなライトアップのライトが見えたが、辺りは雪と霧で何にも見えない。

 1850山麓駅から歩いて5分程のホテル蔵王に帰る。夕食は19時からだったので、部屋に帰り上着を脱ぎ、夕食会場に駆け込む。

 今日の夕食は山形牛のしゃぶしゃぶがメインでビールと地元高畠の赤ワインで頂く。昨日と同様、食べ放題かと思い聞いたら皿に出ている3枚きりとのことで、何となく物足りない。しかし刺身をしゃぶしゃぶで食べ、漬け物を注文して美味しく頂いた。

 土産物屋を覗いて買物をし、ロビーの喫茶コーナーで頂いた、美味しい水で造ったコーヒーの味は格別であった。このコーヒーは美味しかったので、明朝も食後に頂いた。

 大浴場で疲れを癒し、風呂上がりに、このホテルの水を頂き、ウイスキーの水割りでのどを潤す。蔵王温泉ではホテル毎に使っている水の味が違うとのことであるが、そこまでは分からない。

 

31日(火)蔵王雪 東京晴 9℃ 3,800

 起きて窓の外を見ると、真っ白い雪の原に雪が舞っている。ゲレンデや遠くに見える山も霧や雪で霞んで見えたり、明るく輝いたり,見ているうちに変化して、忙しい天候のようだ。

 今朝は中浴場で朝湯をする。中浴場と言っても大浴場と同じ位広く、そこを独り占めして満足である。

 750からバイキング形式の朝食をする。今日もコーヒーがないので牛乳とジュースが飲物で、オレンジやグレープフルーツ、シュウマイときんぴら、卵焼などの和食の食べ物を頂く。食後昨夜と同様にロビーで美味しいコーヒーを飲みながらのんびりと寛ぐ。

  925にホテルを出発したバスは、途中高畠ワイナリーの駐車場で停まり,トイレ休憩をした後、相変わらず続く雪景色の中を福島駅に向かい、12時に西口の駐車場に到着した。駅ビルの中のスーパーや土産物屋で珍しい食材や新幹線の中で食べる食べ物、飲物を買い,1254発のやまびこ160号に乗車する。この車両は最新式の車両で、構造や換気に工夫が加えられ、新しく、気持ちがいい。窓から時々見える安達太良や那須連峰を眺めながら缶ビールやカフェオレでカツサンドと肉粽を食べる。

 東京駅着は定刻の1456、中央線と京王バスを乗り継いで、1615帰宅する。ゆっくり出発、のんびり湯巡り、のんびり帰宅で、お風呂あり、樹氷あり、スノーシューありの、のんびり・ゆったりの旅であった。


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