2004.7.12〜7.13
我が家の第二冷蔵庫として重宝している「いなげや」の前から西武観光バスに乗って、横浜を散策し安房白浜一泊の旅をしました。 |
7月12日(月)晴 曇 一時雨 15,100歩
9:40いなげや前に集合の予定のところ,9:35にバスが来て我々夫婦を含む6人の客がここでバスに乗る。次にバスは学園東町のアカシア通り沿いにあるたましん前で2人の客を乗せると、ツアー客22名が全員そろい、中央自動車道に向かう。
高速道路に入ると、運転手は菅野さん、この旅の世話をして下さるのは柴田さん、と紹介される。
中央自動車道から首都高速道を通り、11:10頃レインボー・ブリッジを渡る。お台場ICから高速湾岸線を羽田空港方面に向かう。レインボー・ブリッジまでは渋滞でのろのろ運転だったが、この先はスピードを出して走る。橋を渡る頃、冷たいお絞りと暖かいお茶のサービスがあり、ほっとする。バスは東京港トンネルを通って海浜公園の脇を走り、羽田空港の地下を通り、続いて多摩川トンネルを経て川崎浮島JCで地上に出る。その後もトンネルと橋を何ヵ所も通過して最後はベイブリッジの美しい景観が見えてきた。それを渡ると本牧ふ頭で、右に曲がって山下公園はマリンタワーと並びの「横浜人形の家」の駐車場に11:35到着する。
横浜での自由時間は13:40までの2時間である。先ずはフランス橋を渡って工事中の脇の細い坂道を登り、「港の見える丘公園」の展望台に着く。ここから横浜港やベイブリッジ、赤レンガ倉庫、みなとみらい21辺りが一望出来た。この公園には大仏次郎記念館、県立神奈川近代美術館が、道を隔てた向こう側には岩崎ミュージアムや山手資料館など、文化のにおいのする建物が多い。
外人墓地は月曜日で、入れないので、坂を下って元町商店街に向かう。元町商店街をぶらぶらと石川町のほうに歩いてウインドウ・ショッピングをし、元町の交差点で中村川を渡って中華街に向かう。
年間1800万人の観光客が訪れるといわれるこの街はいつ来ても人で溢れ、活気のある街である。関帝廟通りをぶらぶら歩いて横浜大世界に入る。ここの1楼(1階)で涼みながら珍しいものの品定めをする。
しばらく涼んだところで、上海路にある天々好で食事をする。外は暑いので店の冷房が快適である。メニューはフカヒレ饅頭、大根もち、青梗菜の炒め物、アサリの味噌炒めを生ビールとウーロン茶で頂く。食後は麻花児(マファール=ねじりん棒)を探して店先を眺めながら歩き、中華風のおばちゃんの店であのねじりん棒のお菓子を見つける。
山下公園のマリンタワーの前を歩いて、駐車場に着くと汗が流れ出てくる。人形の家の売店で涼んでいるうちにそろそろ時間である。
13:40に駐車場を出たバスは再びベイブリッジを通って川崎浮島JCまで戻り、そこからアクアラインで海ほたるに向かう。平成9年12月18日に完成したアクアラインは、全長15.1Kmで川崎から海ほたるまでは世界最長の海底トンネル9.5Kmが海底60mのところに造られている。途中には風の塔と呼ばれる人工の島があり、排気ガスの対流を防ぐためのものである。海ほたるから木更津までの4.4Kmは海上に造った橋梁である。
海ほたるに2時過ぎに到着する。先ずは5階の展望台から川崎側、千葉側を眺めてこの壮大な計画を実感する。各階にはレストラン、土産物屋があり、その中のパン屋さんで有名なメロンパンを買い求める。柴田さんの説明で、トイレには困らないと言われたが、全くその通りで、各階のエスカレーターの昇降口付近にトイレがある。
バスは14:35に海ほたるを出発し、アクアラインの橋梁から景色を楽しみながら千葉県に入り、木更津JC、富浦IC を経て館山市に入り、ホテルサンバード白浜に16:30到着する。
6階の部屋に荷物を置いて、野島崎灯台まで散歩に出かける。ホテルの前の道を館山に向かって歩いて行き、左手の公園の前の白浜音頭の像を見ながら5分程で燈台の見える燈台広場に着く。そこから厳島神社の境内を通って燈台に着いたら、ここは4時までで閉まっていた。燈台の周りを巡る道を歩いて、房総半島最南端の碑の前の岩を登り、日の出と日の入りの両方が見えるベンチに座ってしばらく景色を眺めていたが、今日は雲が厚く日の入りは見えそうにない。海岸の道からもと来た道に出てホテルに帰る。
夕食までの間に、海を眺めながら大展望風呂でのんびりする。このホテルは群馬県奥利根にある同系列の温泉からお湯を運んできているので、白浜で奥利根の温泉を味わう珍しい体験が出来た。
夕食は6時から3階の山茶花の部屋で、刺身、天ぷら、茶碗蒸し、ピーナツ豆腐、海の幸と野菜のバター煮、あら汁、そば、スイカ、漬け物などの特産品の定番料理をビールで頂く。
食後、車で15分程のところに住んでいる知人宅を訪れるつもりでタクシーを呼んでもらったが、生憎タクシーが不在で連絡が取れず、バスも終わっていたので、訪問をあきらめることとなった。
ホテルの外を散歩していると雨が降り出し、早々にホテルに引き上げる。
7月13日(火)晴 11,000歩
今日の日の出は4:35頃とのことなので、4時に起きる。4:15ホテルの前の磯笛公園の先端に出てみると、風が強く吹き飛ばされそうである。しばらく太陽の出る方角を伺っていたが、ここからでは建物や街灯が邪魔して見えそうにない。千倉寄りの小戸海岸の方に歩いて行き、たたみ岩を見た辺りから国道をホテルの方に引き返そうと歩き出して、後ろを振り返ると山と雲に挟まれた真っ赤な四角い朝日が見えた(4:50)。四角い朝日を見るのは初めてで、貴重な体験であった。6:05ホテルに帰り、玄関のところから大きな太陽が山の上に登ってきたのが見えた。
今日の大展望風呂は私だけで、大きな湯船を独占して、贅沢な朝風呂である。7時からバイキング形式の朝食をし、カフェでコーヒーを飲みながら寛ぐ。
ホテルの従業員に見送られて、8:30に出発したバスは国道128号線を千倉に向かい、国道410号線を北上し、30分程で丸山町加茂にある勝栄山日運寺に到着する
日運寺は房州のあじさい寺として知られ、2万本の紫陽花が植えられており、今でも境内の植栽が盛んに行われている。この時期は紫陽花には遅すぎ、あちこちの日陰などに少しずつ残っていた。
バスは館山市から富浦を通って、鋸山日本寺の山頂駐車場に10:16到着する。西口管理所で1人当り600円の拝観料を払って、1時間程見物する。
鋸山は標高327mで、高さはさほどでもないが、切り立った男性的な岩山で、この山を境内とする日本寺は、正式には乾坤山日本寺と言い、関東最古の勅願所として西暦725年、光明皇后の命を受け、行基菩薩によって開かれたそうである。
境内には沢山の見所があるが、日本一の大仏さまは圧巻である。奈良、鎌倉の大仏を押さえて、日本一の貫禄は世界平和、万世太平の象徴として存在感を示している。その他、百尺観音、山頂展望台から地獄覗きをし、西国観音、菩提樹、観音堂、心字池、達磨石、通天窟などを道順に見物して歩いたが、日本寺法堂は改築中であった。
バスは鋸山大仏口の駐車場を出発し、東京湾フェリーの金谷口駐車場で11:32から15分程トイレ休憩をする。ここを出発すると、間もなく対岸の富津岬の南に高さ52mの東京湾観音が見えてきた。この観音像は20階建てで、標高120mの大坪山の山頂に地元の篤志家が、昭和36年に救世観音として建立したものである。
12:35木更津海鮮茶屋に到着し、ここで昼食をする。天ぷらと海鮮丼を頼み、店で売っていたアジの干物を卓上のコンロで焼きながら味わう生ビールの味は最高であった。
隣の厚生水産で地元の海の幸を、すぐ近くの木更津花野菜センターで農家直販の野菜を買う。今回は家のすぐ前までバスが送ってくれるので、心置きなく買い物が出来たようだ。
バスは湾岸幕張PAで14:45から15分トイレ休憩をし、高速道路を一路小平に向けて走り、16:40我が家の裏口、いなげや前に到着する。帰りも冷たいおしぼりと暖かいお茶のサービスがあり、道路も混雑がなく、恵まれた旅であった。