黄葉と新ワインを訪ねて

晩秋のイタリアの旅


2003.10.25〜11.3

 昨年12月に訪れたイタリアはクスマスの雰囲気が街中に溢れていた。今回、晩秋のイタリアでは黄葉、新ワイン、ポルチーニ茸など、秋の主役が歓迎してくれた。

10月25日(土)曇 10,000歩
7時40分発の京王バスで武蔵小金井に向かう。7時59分発のJR中央線に乗り、神田で山手線に乗り換えて上野駅で下車する。京成上野駅に行く途中の薬局で乗り物酔いの薬を買い求める。今回の旅程の中に小舟で行く洞窟めぐりがあるので、旅行会社の指示により、マダムが希望したものである。
京成の特急電車は8時56分に京成上野駅を出発して、10時09分成田空港第二ターミナルビルに到着した。成田空港での集合時間は11時30分であったが、H カウンターで航空券を受け取り、マレーシア航空のカウンターで搭乗手続きをし、スーツケースを預けると身軽になる。12時20分の集合時間まで4階のレストラン街南側にあるイタリアレストラン、La Vistaでカツサンドとビール、コーヒーの軽い食事をする。
12:20に今回のツアー参加者35名全員が集合し、添乗の島田さんから説明を聞く。出国審査を受けると、そこは外国で、免税店で寝酒用にシーバースのプラスチック・ボトルを買い、シャトルでサテライトに向かう。
マレーシア航空、MH071便、クアラルンプール行きボーイング777−200はC−87Gateより13:50、定刻より20分遅れて離陸し、KLに向かって飛び立った。和食の機内サービスを白ワインで頂き、ぐっすり眠った。到着の1時間半前になると、おむすびとサンドウィッチのサービスがあり、現地時間の19:30、クアラルンプール国際空港(KLIA)のC―17Gateに到着した。日本との時差は1時間、約7時間のフライトであった。
この空港では国際線の乗り継ぎ便を利用する乗客のため、空港内の店舗は24時間営業である。国際線レベルの出発GateのあるターミナルCは繁華街を思わせる賑わいである。
4時間の乗り継ぎ時間の間、免税店やみやげ物店、高級ブティックなどをゆっくりウインドウ・ショッピングして歩いた。高級ブティックではネクタイをマネキンに巻きつけ、ベストのような素敵なデザインを見つけ、写真に収める。歩き疲れて、店舗の見下ろせるバーのオープン・カフェでビールとカプチーノを飲みながら休憩する。
マレーシア航空、ローマ行きMH014便はC-15 Gateから定刻の23:30に離陸し、Roma/Fiumicino空港に向けて飛び立った。フライトは順調で、夜中であったためか夕食もそこそこに、よく眠った。到着の2時間ほど前、ローマ時間で3時頃、クロワッサン、オムレツ、フルーツの朝食が配られる。

10月26日(日) 晴  8,000歩
 ローマ到着は定刻より35分早い5:15、天候は晴である。ローマのレオナルド・ダ・ビンチ国際空港は地元ではフィウミチーノ空港と呼ばれ、ローマ市街の南西約30kmのところにある。入国審査を受け、スーツケースを受け取ってバスに乗る。今日はローマからヴェネチアまで約540kmをバスで移動する予定である。
バスは空港を出発すると、ローマの市街を見下ろすようにして1号線を北上し、車窓からタバコ畑、ブドウ畑、オリーブ畑などの田園風景を眺めながら、途中で2回トイレ休憩をして、エミリア・ロマーニャ州の州都、ボローニャに到着する。
 道路沿いのドライブイン、オート・グリル(Auto grill)で11:20から12:40まで昼食を兼ねて休憩する。昨年は移動の途中で立ち寄ったドライブインはほとんどイタリアン・マーケットだったが、今回はほとんどオート・グリルである。セルフサービスの列に並んで、パスタ、フルーツ・サラダ、ケーキを早速赤ワインで頂く。
 ボローニャからヴェネチアまでは165km、途中で1回ドライブインに立ち寄っただけで、15:10ヴェネチア近郊のパークホテル・ビラ・フィオリタに到着した。このホテルは住宅街の広い敷地にあり、一見リゾート風に見える。私たちの部屋は家族で滞在する客用らしく、ベッドは三個あり、かなり広い。
 夕食まで時間があったので、付近を散歩し、ホテルのCafeで赤ワインやカプチーノでのどを潤す。
 夕食はホテルのレストランで、19:00から魚のフライ、ポテト、人参にパスタを赤ワインで、デザートのアイスクリームも美味しかった。食後はCaf獅で食事をご一緒した方々とワインやエスプレッソでイタリアを味わいながら、21:30まで歓談する。今日は飛行機がKLからローマまで約13時間、ローマ到着からバスなど16時間、合わせて29時間の長ムい1日であった。

10月27日(月) 晴 19,800歩
 3時頃から隣のベッドが、がさごそと音を立てているようであったが、4時過ぎには目が覚める。どうやらマダムは眠れなかったようである。シャワーを浴びて、7:30からヨーロピアンタイプの簡単なバイキング形式の朝食をする。
 8:30バスでホテルを出発し、リベルタ橋を渡ってヴェネチアの玄関口、ローマ広場に9:20到着する。観光バスはここまでで、この先はゴンドラ、モーターボートのタクシー、ヴァボレットと呼ばれる水上乗り合いバスだけがこの街の移動手段である。
 貸切のヴァボレットでサン・マルコ広場まで約40分、10:10に広場の船着場に到着する。ちょうど満潮時で、広場は水浸し、海と陸地の区別が出来ない。板でできた足場の上を歩いてドゥカ―レ宮殿の水の来ない所にたどり着く。
 ここはヴェネチアの中心で、サン・マルコ広場を囲むようにしてサン・マルコ寺院、コッレール博物館、新政庁、旧政庁を見ることが出来る。広場の南側はサン・マルコ運河に面しており、ヴェネチアの守護神、翼を持つライオン像と聖テオドール像が並んで立っている。広場の中心には四角い鐘楼が、北側には十四世紀に建てられ、今工事中の時計塔が時を告げる。現地ガイドのジョルドさんの案内で1時間ほど世界最大の油絵や有名な絵画などを見物し、囚人が通って牢獄へ向かったという有名な「ため息橋」を渡って昔の牢獄跡も見物する。
 広場の北側の入り組んだ路地を通って、ヴェネチアの誇るガラス細工の工房を見学する。色鮮やかなガラスで出来た工芸品が展示、即売されており、職人が鮮やかな手さばきでガラスを加工して作品に仕上げるところを見せてくれた。
 広場に戻ってくると、水は引き始めており、オープン・カフェや土産物屋が開店の支度をしている中、夥しい数の鳩が水の引いた所で餌を食べていた。広場の北側、旧政庁の建物の一角にある創業1,072年といわれる世界一古いカフェ、<カフェ・フローリアン>でビールやカプチーノを飲みながら広場を眺め、その昔のゲーテや有名人も斯くあらんと思いながら、冬のヴェネチアをのんびりと楽しんだ。
 13:30から豚肉とラザニアの昼食を赤ワインで頂き、14:30から17:50まで自由時間である。
ヴェネチアの街は車が通らないので、歩きやすい。その上サン・マルコ広場とリアルト橋の間は街角の家屋の壁に方向を示す表示があるので迷うことも無い。狭い道の両側に立ち並ぶ店をウインドウ・ショッピングしながら、そして運河に架かる橋の上から行き交うゴンドラを眺めながらCanal Grandeに架かるリアルト橋を目指す。
16世紀に建て替えられたこの石造りの橋は、ひと際目立っており、橋の上は勿論、その周辺は土産物屋や食べ物家など雑多な店が立ち並び、大勢の人で活気に溢れている。橋の上から運河を行き交うゴンドラを眺めていると段々ヴェネチアの雰囲気に溶け込んでゆきそうである。
サン・マルコ広場に戻ってくると、水はすっかり引いており、オープン・カフェの一角で生演奏を聞きながら、ビールやカプチーノで喉を潤しながらしばらく休憩をする。マダムはサン・マルコ寺院などをスケッチする。
サン・マルコ運河沿いの道に立ち並ぶ土産物屋や屋台の店を見物しながら海洋史博物館まで歩き、S.M.デッラ・サルーテ協会と税関の向こうに沈むヴェネチアの夕日を眺めながら広場に引き返す。
18時から暗くなった夜の運河を50分ほどゴンドラで巡る。細い水路をゴンドリエーレが上手にゴンドラを操りながら進んで行く。古い建物からもれる光が時々見えるので人が住んでいることが分かるが、中には崩れ落ちそうになったものもあり、ヴェネチアの裏側を見ている気分だった。
夕食はサン・マルコ寺院の2ブロック北側にあるRistorante allユangelo で、ヴェネチア名物のイカ墨スパゲティーとイカやエビなどの海の幸の天ぷら、それにビールで大変美味しかった。 
20:40サン・マルコ広場からヴァボレットに乗り、ローマ広場からバスに乗りついで21:30 ホテルに帰り着く。

10月28日(火)ヴェネチアー晴 フィレンツェー曇→雨 
 11,900歩
 7時からヨーロピアン風の朝食をし、8時にバスでフィレンツェに向けてホテルを出発する。 バスはA4号線からA13号線、次いでA1号線を西に向かって進み、10:15から15分ほどAuto Grillでトイレ休憩をする。この辺りからフィレンツェにかけて、山々や家の屋根に雪が見られ、山越えをした気分である。
 12:25 フィレンツェの街並を見渡せるミケランジェロ広場に到着した。昨年は夕方で、寒かったので景色もそこそこに・・・であったが、今日は街の景色が輝いて見える。気のせいか、ミケランジェロの像も明るく、たくましい。
 アドア広場でバスを降り、12:50から14:00まで昼食。貝の形をしたマカロニのトマトソースがメインで、ポテト、生野菜、アイスクリームと赤ワイン。食後は16時まで二人のガイドに案内されてフィレンツェ市街の見物をする。フィレンツェで一番広い広場に建つサンタ・クローチェ教会、フィレンツェの象徴、花の聖母教会ドゥオーモ、その前に建つ洗礼堂で天国の扉を覗く。
 16時から約3時間、自由時間となる。先ずはウッフィツィ美術館で、明日11:45からの入館の予約をする。この頃になると、雨が降り出してきて、段々寒くなってくる。ドゥオーモの正面右てにジョットの鐘楼がある。この鐘楼には414段の階段があり、その階段を登って上部のテラスに出るとフィレンツェの美しい街並を眼下に見ることが出来た。横のドゥオーモの美しい姿が目の前に見え、そちらのテラスにも見物客の姿があった。
 トイレを探して矢印に沿って歩いてみたが、見つからず、通りがかりの人に聞いてやっと見つけ、2EUを払って、その割にきれいでない、サービスも無い公衆便所を経験した。
 路地裏を歩いて市場を探し、露天の屋台が立ち並ぶ一角で革製品の店を見つけ、マダムはたっぷり入りそうなカモシカの皮でできたリュックを買い求める。18:50暗くなったチェレッターニ通りの角に集合して、駅裏にあるリストランテまで、20分程歩く。
 Ristorante POZZO のマスターは添乗の島田さんが懇意にしているらしく、暖かく迎えてくれた。見回すと、日本の団体客も数組が出たり入ったりしていた。19:20から20:50まで、薄味だが大変美味しいリゾット、鶏の蒸し煮、ポテト、生野菜、プリンを赤ワインとカプチーノで頂く。
 どうやら食事の時間が長かったようで、バスに乗る時間が迫っており、タクシーに分乗してバスの待っているところに行く。この街もイタリアの殆どの観光地と同じで、観光バスは町外れまでしか入れず、停車場所や時間もあらかじめ決められている、とのことである。
 雨の中をバスは高速道路を1時間程走り、郊外の街、PRATO のPALACE Hotel に21:30到着する。

10月29日(水)曇-晴-雨 23,700歩
 今日は1日自由行動である。7:20から朝食をし、8時過ぎにホテルを出て、バスの切符を売っているタバッキを探したが、見つからない。途中で会った同じツアーの親子は切符を買ってバスの乗り場を探していた。一緒にバス停を探して、やっと見付け、8:50バスに乗る。
 バスはフィレンツェの中央駅に9:20到着する。切符を買ってないので、一人当たり3EUのバス代を払って降りる。駅の構内を見物し、10番線から9:30発のローマ行列車、独特の形をしたベンドリーの出発を見送り、駅の周りのバス停などを見物する。この頃になると雨が降り出し、傘をさして地図を頼りに中央市場を探して歩く。
 二階建ての市場は肉、魚、野菜、お菓子などの食品が多く、周りの屋台には衣服や装飾品なども並べてあった。お目当てのポルチーニ茸も旬らしく沢山並べてあったが、手で触ろうとしたら大変な剣幕で怒られた。乾燥したポルチーニ茸を買い求める。
 ドゥオーモの前のCaf・MOKAARRAでカプチーノを飲みながら休憩し、時間調整をしてウッフィツィ美術館の予約時間に合わせて歩いていたら、道に迷ってやっとの思いで美術館にたどり着く。
 昨日と同様に入り口には大勢の人垣が出来ていたが、予約者の入り口は別で、すぐ中に入れてくれたが、今度は予約者の列が出来ており、ここで待たされることとなった。説明用のイヤフォンを借りて、又入り口で待たされ、結局12時過ぎから15時まで、見物する。規模の大きさと展示物の凄さに目を見張らされたが、それにも増して人込みに圧倒された。
 美術館を出ると、雨は止んでおり、ぶらぶらとベッキオ橋に向かい、橋からの景色を楽しみながら橋を渡る。
 アルノ川左岸にあるピッティ広場の前のCaffe Pitti で15:15からビール、カプチーノと手造りのおばあさんの味というケーキを食べながら休憩する。この店には日本の若い女性が働いており、久しぶりに日本語を話せたと、喜んでいた。
 ピッティ宮殿とボーボリ庭園を15:50から見物する。この壮大なルネッサンス宮殿にはパラティーナ絵画館や銀器博物館、近代絵画館、衣装博物館、陶磁器博物館、コンサートホールなどがあり、楽しませてくれた。宮殿の裏側には広大なボーボリ公園が広がる。この公園は自然のままの緑が丘一杯に広がり、噴水や野外劇場もあり、松と糸杉の小道にはベンチも置かれており、人の心を和ませてくれる。丘の上からはフィレンツェの美しい街並が見渡せ、感動する。公園の中を歩いていると、バスで一緒だったツアーの親子に出会い、記念撮影をする。
 ベッキオ橋を渡って、古い街路を歩いてドゥオーモに戻り、そこからフィレンツェ中央駅に向かう。駅前のバス乗り場を探し、タバッキを探してホテルに帰るバスの切符を買おうとしたが、郊外行きの切符は売っておらず、しかたなく切符なしでバスに乗るはめとなった。
 バスの停留所には標識もなく、PRATOと書かれたバスの運転手に聞きながら乗車する。間もなく雨が降り出し、道も混んできて1時間ほどでPRATOのホテルに近い停留所に着く。辺りは暗くなってきて、降りる停留所が分からないとあって、不安であったが乗客がホテルのネオンを指して教えてくれ、隣に座っていたお兄さんが携帯電話で奥さんに問い合わせてくれたり、傘を貸そうと言ってくれたりイタリア人の親切を味わったバスであった。
 ホテルに帰ると、シャワーを浴びてさっぱりして、19時半から1時間ほど、ホテルのレストランで夕食をする。牛フィレステーキ、ホームメイドパスタなどを赤ワインでいただき、アイスクリームのデザートまで大変おいしかった。

10月30日(木)晴 10,500歩
 7時より朝食をし、8時にホテルを出発してバスでローマに向かう。途中9:50から10分ほどオート・グリルでトイレ休憩をして、12:30ローマ市内に入る。
 12:50から1時間ほど、サンタンジェロ城の近くのレストラン、Piazza Cavourで昼食をし、30分ほど近くの最高裁判所の辺りを散歩する。
 ローマ市街に入る許可証のトラブルがあり、バスを乗り換えて現在2/5ほど残っているコロッセオを外から見物する。Boutique OLIVERIで30分ほど買い物タイムをとり、16:55サンタマリア教会から17:05トレビの泉に到着し、懐かしい焼き栗を食べながら30分ほど見物する。
 バスで18:20に共和国広場前の三越に到着し、30分の自由時間の間に2003年のヌーボーワインを見つけて買い、お土産にヴェネチアのサッカーチームのユニホームに背番号36を印刷してもらって買い、ハロウインのカボチャ印のキャンデーなどを買う。
 三越からテルミニ駅前の5百人広場を通り越して、マルサーラ通りから路地に入ったところにあるレストラン、Mangroriaで19:00から1時間半ほど、サルチンポッカ、太めのマカロニ、焼きプリンなどを赤ワインとカプチーノで頂く。
テルミニ駅裏でバスに乗り、テベレ川を渡って、地下鉄A線のコルネリア駅に近い、Hotel Giottoに21:30到着する。

10月31日(金)曇-雨 10,000歩
 5時に起きてシャワーやお風呂に入り、6時半に夜が明けるのを待ってホテルの周りを散歩する。開いていたBarで焼きたてのクロワッサンを食べ、ホテルで用意した朝食の詰め合わせをもらって、7時にバスで南に向けて出発する。今日はナポリ、ポンペイ、カプリ島のツアーである。
 7時にローマを出発したバスは、途中で1回、8:40から30分ほどトイレ休憩をして、10:50ポンペイに到着する。1,900年前ベスービオ火山の大噴火により一瞬にして無くなった町、ポンペイの遺跡を1時間ほど見学する。水道の鉛管やわだちの跡、道路標識、酒屋、パン屋、お風呂の跡など当時の様子をそのまま残している貴重な歴史証人である。
 バスでナポリの町を通り抜け、カプリ島に渡る連絡船の乗り場からVesuvio Jet号に乗り、1時間ほど揺れて12:40カプリ島の桟橋に着く。途中は大雨で、カプリ島に着いても小雨が降ったり、止んだりで変わりやすい天候である。天候悪化のため青の洞窟見物は中止となる。急坂を登り、丘の上にある見晴らしのよいレストラン、Le Terrazzeで14:50までゆっくりと食事をする。シーフード、リゾットをアイスワイン、ビールで頂く。
 レストランの近くの公園から一人乗りのリフトで10分ほど上ると、途中は霧で見晴らしは利かないが、空気はきれいで気持ちがいい。リフトを降りると肌寒く、見晴らしもよくないのですぐ下りのリフトで下りる。
17:05発の連絡船でナポリへ、そこからバスでローマに帰る。Hotel Giotto着は21:10。ホテルの近くの家族的な雰囲気のレストラン、Al Cunsalato Sardoで21:30から23:00まで夕食、トマトソースのスパゲティー、牛肉のカレーソース煮、焼きプリンなどを赤ワインで頂く。

11月1日(土)晴-雨 16℃〜23℃ 23,700歩 
 6:40頃からホテルの周りを道に迷いながら散歩する。7:20ホテルに帰り、朝食をする。8時にホテルを出て、バスの切符売り場やバス停を探したが、見つからず、結局ホテルのフロントでタクシーを呼んでもらい、同じようにバス停が見つからずにホテルに帰ってきた同じツアーの学生さん二人とヴァチカンに向かう。
 9時にサン・ピエトロ広場に到着し、タクシーを降りて二人の学生さんと別れ、サン・ピエトロ寺院の入り口のセキュリティー・チェックで持っていたナイフがチェックされて、広場のアイスクリーム売りのお兄ちゃんに預け、寺院に入る。
 先ずはクーポラに登る。エレベーターと330段の階段を、上の方は体を斜めにして登る。クーポラからの眺めはすばらしく、聖堂のドーム型の屋根やローマ市内が一望できた。昨年はサンタンジェロ城からヴァチカンを眺めていたが、今回は逆の眺めで、また感激する。聖堂の中を見物していたら、間もなくミサが始まるようで、大勢の童や神職者を従えたローマ法王が手を振りながら目の前を通って聖段に進む姿を目前にして、厳かな気分になった。 
 サン・ピエトロ広場で預けたナイフを受け取り、お礼の気持ちでアイスクリームを買い、食べながらコンチリアツィオーネ通りをサンタンジェロ橋に向かい、橋を渡ったテべレ川の東岸から出ている遊覧船でテベレ川クルーズをする。11:35から15分ほど、テレベ川に架かる橋を5つほどくぐって、ベツリ広場の船着き場で下船する。アレヌーラ通りを歩いて、12時にベネツィア宮殿に到着する。この辺りは土曜日とあって観光客や子供たちが多く、広場や宮殿の中も大変な人混みである。ベネツィア宮殿のテラスからコロッセオが意外に近くに見え、ローマの市街も遠くまで見ることが出来た。喉が渇いたので、テラスのオープンカフェ、Caffetterie Museali でビールとカプチーノを注文すると、ポテトフライと大粒のオリーブのオリーブ油漬が付いてきた。マダムはテラスでコロッセオのスケッチをする。
 ナツィオナーレ通りを歩いて、共和国広場に向かい、三越の手前の角にあるATMで現金を引き出そうとしたが、カードが機械に入ったまま出てこず、大変な目に会う。タクシーでホテルに帰って日本に電話し、カードの利用をストップする。次にタクシーで近くの警察に行き、カードの紛失届を出そうとしたが、カードの番号が分からず、受け付けてもらえなかった。ヨーロッパ、特にイタリアの屋外のATMでは最近こういった事例が増えているということである。なお、イタリアの警察は警備が厳重で、鉄柵に囲まれて、外から入るにはインターホンで用件を言って、鍵を開けてもらわないと入ることが出来ない。
 今日は午後から初めての経験をし、疲れ気味でホテルの部屋で17時から1時間半ほど休憩をし、近くの中華レストランで19時からツアーの打ち上げパーティーをするとのことで、18時半に出かけ、店の主人も日本語が出来るので、日本語で料理を注文し、春巻、エビ焼売、エビの醤油煮、エビの卵とじ、牛肉とピーマン炒め、チャイニーズテラミス、アイスなどを赤ワインとウーロン茶で頂き、大満足する。

11月2日(日)晴 7,900歩 ローマ:14〜18℃ 
 6:50から朝食をし、バス通りにある公園を散歩する。空気が美味しくて、朝日に輝いたバチカンの大聖堂が美しい。
 10時にホテルをバスで出発してレオナルド・ダ・ビンチ国際空港に向かい、1時間ほどで到着する。荷物を預け、出国手続きをし、免税店でお土産を買いながら、C-23 Gateに向かう。
 マレーシア航空MH-15便、クアラルンプール行きは定刻より30分ほど遅れ、13:30に出発し、KL国際空港のC−20 Gateに11月3日(月)の7:50、定刻の到着であった。イタリアとマレーシアの時差は7時間、11時間半のフライトであった。
東京に向かう飛行機との乗り継ぎ時間が3時間ほどあり、免税店で珍しいお土産を探したり、同じツアーの人達とビールやカプチーノを飲みながら旅の思い出を語り合う。
 マレーシア航空MH-70 便はC-26 Gateから定刻より少し遅れて、11:20に出発し、成田国際空港第二ターミナルに18:50 到着する。
マレーシアと日本の時差は1時間、6時間半のフライトであった。  
 荷物を受け取り、同じツアーの皆さんや島田さんにご挨拶をし、成田エクスプレス42号を東京駅で中央線に乗り換え、武蔵小金井から京王バスに乗り、10時丁度に帰宅する。


BACK