2003.6.27〜30
ツインタワー石打で、韓国のK・Hさん ご夫婦、Nさんご夫婦、Hさん、Kさん 達とともに雑魚寝をして、温泉を楽しみ、こころのロケ地を尋ねてこころの旅を楽しみました。 |
6月27日(金)曇 9,300歩
いつも越後湯沢には、車窓から風景の移り変わりを楽しむため、鈍行列車で行くことにしているが、今回は重い荷物があるため、上越新幹線にする。
10:20に家を出て、京王バス、中央線で東京駅に着くと、新幹線の出発時間まで時間があるので、地下のアメリカンポテトで生ビールとカフェオレを飲みながら休憩する。
回りには昼前にも関わらず、老若男女を問わずスパゲティーやカレーライス等食事をしている人が多いのに驚く。しかし、私のようにビールを飲んでいる人も大勢なので、気兼ねしないでいい。
上越新幹線のホームに出発20分前に入線してきた列車は、折り返し運転の準備を整えて、出発5分前に扉が開き、乗客が慌ただしく乗車する。
12:20発新潟行き、とき317号は20番線から北に向かって定刻に出発し、上野、大宮に停車したあと13:35定刻に越後湯沢に到着した。新幹線はつくづく速いな、と思った。荷物を東口のロッカーに入れ、保よしに食事に行く。
かねてからこの料理屋さんを訪れてみたいと思っていたが、タイミングが悪くいつも14時過ぎだったので、開いていなかったが、今回は新幹線で来たため、間に合った。
メニューは鮎の塩焼き、小鮎の煮浸し、越後弁当(天ぷら、甘えびの刺身、鮭の西京漬、卵焼き、ワラビの煮付け、茶わん蒸し、みそ汁、漬け物、メロン)で、サービスのフキ味噌と冷えた生ビールを友に美味しく頂く。
手造りの美味しい笹団子の店、味楽庵で今日から食べる笹団子を買い、八百屋の小林商店でオカヒジキという珍しい野菜を買う。魚屋とスーパー野口では、夕食の材料や滞在中の食料品を買い求める。
15:52発のバスに乗り、ツインタワー石打に16:10到着する。ここまで来るとさすがに涼しい。
夕食はメギスの煮付け、魚屋ご推薦のマトウダイの刺身、オカヒジキのお浸し、野沢菜の漬け物、笹団子で、いずれも地元の味である。
日付が替わる少し前、娘が金沢から到着し、ワインで乾杯し、金沢土産のお菓子などを食べながら2時頃までおしゃべりをする。
6月28日(土)曇ム晴ム雨 10,100歩
朝食に手造りのパンを買いにロビーに行ってみたが、今日は売りに来ていなかった。しかたがないので、自動販売機のおにぎりにする。
11時にタマの運転で、二人のマダムを迎えに湯沢駅に向かう。上越新幹線で到着した二人のマダムを改札口で迎え、越後湯沢駅東口のそば屋、中野屋に向かう。昼食は定番の石臼挽きのへぎそばと山菜の天ぷら、それにポチの生ビール。へぎとはもりそばを入れるざるのような入れ物で、折敷きがなまってへぎとなった、この地方独特のものである。
食後はホテル・スポーリアの関口ロコオ・きり絵ミュージアムを見物し、マダム達は西口の雪国館で川端康成と歴史民俗の勉強を、ポチとタマは喫茶店でお茶をする。
東口の「雪国」の碑の前で記念撮影をして、スーパー野口で夕食と明日の朝食の買い物をする。タマの車で来たのでティッシュペーパーなどかさばる日用品も買い、車が満杯になる。
K・Hさんご夫婦が17:09に越後湯沢駅に到着するので、タマの車で迎えに出る。夜到着するNさん夫婦以外が全員揃ったところで、大浴場の温泉に浸かる。金さん夫婦は温泉が初めてだったとのことで、広くて気持ちが良かったと喜ばれる。
夕食は7名で、生タコの刺身、オカヒジキのドレッシング和え、チヂミ、大根モチ、スチームボート風鍋。タコの刺身は、大タコの足を1本買って来て、女性軍総掛かりで皮をむく。オカヒジキは全員初体験で、畑で出来たヒジキのような野菜で、歯ごたえがある。チヂミは韓国のお好み焼き風の食べ物で、小麦粉、タマネギ、ニラ、イカ、エビ、卵が材料で、Kさん夫婦が担当して韓国の味を紹介して下さった。大根モチは中国の料理で、すりおろした大根と白玉粉、ニラ、エビを水で溶いて、鉄板で焼く。スチームボートはマレーシアの寄せ鍋である。小平から持参した手造りビール「平和の味」や越後ワインなどを飲みながらわいわいおしゃべりしていると夜の更けるのも忘れてしまいそうである。
23時過ぎにNさんご夫婦が車で到着し、残り物で夕食をしながら、差し入れのサクランボやみかんを食べながら、暦が次の日に替わってもおしゃべりが続いていたよううである。
6月29日(日)雨ム曇 10,800歩
今日も魚野川の上に霧がかかり、天候は良くなさそうである。今日は料理人が多いので、朝食の準備も早く、みそ汁、魚沼産コシヒカリのおむすび、レタス、トマト、ベーコン、ワカメ、卵のサラダ、パン、桃などをカフェタレで頂く。カフェタレはマレーシアの飲み物で、コーヒーとコンデンスミルクを混ぜ、高いところからカップに垂れるように落として空気を入れ、泡立てて飲む飲み物で、マレーシアでは甘い飲み物だが、ここでは甘みを加減している。
9:40、9名全員がNさんとタマの車に分乗して、湯沢駅西口から歩いて5分程のところにあるロープウェー乗り場の駐車場に向かう。
東洋一と言われる大きなゴンドラで、パノラマステーションまで7分で登る。途中までは湯沢の町の景色が見えていたが、ゴンドラを降りる頃は雨で、この雨が高山植物を観察している間、強くなったり、小降りになったりで、止むことはない。
雨に洗われた草花はきれいで、いきいきしているが、見る方は傘を差して、カメラを持ってズボンを濡らしながら見て回るのでくたびれる。季節柄、高山植物は沢山の花を見せてくれた。ヒマラヤの青いケシは沢山の花を咲かせていたが、花びらの青い色が薄くなったような感じがした。土壌や気候のせいで長い年月の間に、変化するのだろうか。
12時発のロープウェーでアルプの里から降りる。ロープウェー乗り場のすぐ右手にあるそば屋、しんばしの座敷で、ビールで喉を潤し、へぎそば、筍の炊き寄せ、それに筍のてんぷらを注文する。Kさん夫妻は筍が珍しいと言い、へぎそばは初めてで美味しいと言って、また来たいと言って下さった。
13:30からNHKの朝ドラ、「こころ」のロケ地を巡るツアーに6人で参加することとなり、西口の観光案内所前で我々夫婦とタマが見送る。
タマの車で夕食の買い物をし、ツインタワー石打に帰って昼寝をする。マダムとタマは夕食の準備や、タマの持ち帰り用の食べ物を造る。
ツアーに出かけた6人を湯沢駅に出迎え、Kさん夫婦とHさん、Kさんは新幹線で帰京するので、預かっていた荷物を渡してお別れする。残った5人はそれぞれ車でツインタワー石打にもどる。
5人で大浴場の温泉に浸かり、軽い夕食をしてNさんは18時頃、タマは20時頃それぞれ埼玉県蓮田市と金沢市に帰っていった。タマは11:40には金沢の自宅に到着したとの連絡があった。
雨も止み、渡り廊下から見える湯沢の町のネオンが一段ときれいだ。
6月30日(月)晴 8,200歩
今日は昨日とうってかわって天気が良く、湯沢の町や向かいの飯士山が輝いて見える。冷凍おにぎりや卵、残りの食べ物を食べ、カフェタレを飲んで、ゴミを出したり、掃除をしたりと帰る準備をする。
8:53、ハッカ石打バス停で湯沢駅行きの越後交通のバスに乗り、10分弱で湯沢駅に到着する。ロッカーに荷物を預け、西口の観光案内所で9:30に出発する「こころ」のロケ地を巡る観光バスの予約をする。
9:30に越後湯沢駅西口を出発したこころ号は10人の観光客を乗せて、湯沢一の美人ガイドと評判だかい南雲友美さんのガイドで湯沢の温泉街を北に向かって通り過ぎる。湯沢の町を過ぎると石打である。我々の滞在していたツインタワー石打の前の国道17号線を北上し、関越自動車道の塩沢石打ICを過ぎると9:45、戸山康雄さんの「野の花館」に到着する。
ここには、実物を見ながら描くと言う主人の可憐で可愛らしい野の花の作品が展示されている。建物は一年前(2002.4.27)に、300年以上前に建てられた塩沢町の古民家を再生したギャラリーである。奥様が接待して下さったコーヒーを頂きながら、野の花をアレンジした名刺判のカードに、ご主人の手書きによる名刺を作ってもらう。
野の花館: http://www.toyama-yasuo.com
1993年に出来た大月トンネルを通って「こころ」のロケ地、朝倉医院を訪ねる。国道233号線の看板から少し入ったところに、きれいなアジサイの咲いている今は誰も住んでいない医院が、車道から入ったところにひっそりと建っていた。この医院も撮影のため、ここに移設されたそうである。
次のロケ地は八海山神社で、バスで10分程走ると到着する。ここは昨年秋に八海山ロープウェーで紅葉を見に来た時、立ち寄って、ソバを食べたところである。今日もお坊さんがそば粉を篩で篩っていたので、声をかけたところ、きめ細かいそば粉の味見をさせてくれた。
神社の境内には銘水の湧き水が有り、これを飲むと長生きするとのことで、汲んで帰る人も多いらしい。湧き水を飲んで、神社にお参りし、二筋の赤い滝を見物して、船のような形をしたツリフネ草の黄色い可憐な花を観賞する。
ロケ地はあと二箇所あるらしいが、今日のコースはこれまでで、帰りにトミオカホワイト美術館に立ち寄る。この美術館は、今は亡き洋画家 富岡惣一郎さんが総延長367kmの信濃川の白の世界を描いたもので、独自の技術で作ったトミオカホワイトをキャンバス全体に塗りこめ、ナイフで削って川や雪景色を表現したものである。このトミオカホワイトは年月を経ても色が変わらず、白い色を保っているということで、すばらしい芸術作品である。
トミオカホワイト美術館:http://www.mynet.ne.jp/white/
美術館の前の農産物直売所で、畑で栽培したオカヒジキを見つけ、そこで会ったおばさんに食べかた等を聞きながら、最後の一包みを買う。バスの中で六日町音頭を歌ったり、億万屋の駒子モチとお茶のサービスが有り、12:30定刻に湯沢駅に帰って来た。
7月21日までの期間限定のツアーであったが、ガイドさんの行き届いたガイドぶりも良く、長く続けていただきたいものである。
湯沢駅の駅ビルで美味しかった駒子モチと駅弁を買い、13:18発のたにがわ442号で東京に向かい、14:48東京駅の22番ホームに到着する。中央線と京王バスで16時過ぎに帰宅する。