2001.5.25〜6.3
シンガポールと台湾のホーカーズ(屋台村)と夜店、市場、ウーロン茶、果物などを楽しみながら10日間の旅をしました。 |
台湾 :5月30日〜6月3日 |
5月25日(金)14,700歩
(日本出国)
前日の予報では雨だったが、今朝は幸い雨粒は落ちてこない。朝のラッシュを避けて早めに家を出る。7時前に京王バスに乗り、武蔵小金井から中央線、神田から山手線で上野に着く。8時04分発の京成特急で成田空港第一ターミナルに9時20分の到着。
ヤマトの宅急便で送ったスーツケースを受け取り、シンガポール航空SQ997便の搭乗手続きを済ませると、Royal Coffee
Shop でビールとサンドウィッチ、それにマダムはコーヒーの朝食をする。東京三菱銀行で10,010円を140S$に替える。
出国手続きを済ませて国外に出ると免税店を眺めてゆっくり16番ゲートに向かい、出発ラウンジで待っているとSQ997便の搭乗コールがあり、搭乗すると間もなく搭乗機は定刻の12.00時にシンガポールに向けて飛び立った。
機内では白ワインとざる蕎麦のついた日本食でお腹を満たす。ちなみにシンガポール航空の日本食にはいずれもざる蕎麦がついていた。ぐっすり眠って、着陸前の軽食を食べると間もなくチャンギ空港への着陸体制になった。
(シンガポール)
SQ997便は定刻より15分早い5時35分にチャンギ空港第2ターミナルのE-22番ゲートに到着した。天候は晴、たいへん暑い。
入国手続きとどこが税関検査かわからないような机の前を通り、タクシー乗り場からタクシーに乗ると20分、オーチャード通りのMandarin
Singapore Hotel に6時20分に到着する。
13階の部屋に落ち着くと、ボーイが間もなくスーツケースを持ってきてくれる。一服すると、7時半から1時間程オーチャード通りを高島屋、伊勢丹、ショッピングセンターと散歩して、ヒルトンホテルで引き返す。オーチャード通りは人が溢れ、いたるところにあるショッピングセンター、食べ物屋、屋外のテーブルなどで楽しんでいる。
前回(7年前)に較べて街はそれほどきれいではなく、ゴミを落とすと罰金、という雰囲気ではない。高島屋のB2階で牛乳、水、果物、ビールなどを買う。
ホテルの本館、39階にあるシンガポールで最も高い回転レストラン、Top of the Revolving Restaurantで2時間程夜景を見ながら食事をする。シンガポールの夜景は街中に緑が多いせいかネオンはあまりきれいではない。シンガポールの木々は統べて国の物で、1本切るのにも国の許可が要るとのことである。鮭のソティー、なすのグラタンを白ワインで頂き、サービスのチョコアイスで仕上げる。
5月26日(土)晴 9,700歩
6時に目を覚まし、シャワーを浴びてホテルの周りを散歩する。ホテルと道をはさんだ向側のSwensensのオープンカフェでアメリカンスタイルの朝食をする。その後パラゴンの18階にあるJCBで明日と明後日の午前中のツアーの予約をする。
高島屋でショッピングの下見をした後、MRTのオーチャード駅からMRTでアン・モ・キオ駅(no.9)に行き、そこからタクシーでマンダイラン園に向かう。
マンダイラン園は4万平米の敷地に1,000種類、10,000本のランの花が咲いている、と言われている。解説のプレートなどもなく、出荷用のランを栽培しているため農場のような感じである。ここでシンガポール航空のスチュア−デスの着ていたユニホームを見つけ、買い求める。30分程見物してタクシーでオーチャードに程近い植物園のラン・ガーデンに向かう。
植物園はオーチャードから車で10分の所にあり、原生林、芝生の広場、池などがあり、その一角に世界最大級の国立ラン・ガーデンがある。7年前とはかなり変わっており、全く初めてのようで、様々なランの花を楽しめた。さんざん待ってタクシーを拾い、ホテルに帰って4時過ぎまで昼寝をする。
7年前オーダーシャツを作ったオーチャード通りのファー・イーストショッピングセンターにあるCrown master tailorを訪ねる。今でも店をやっており、店主の顔も思い出した。当時の娘のシャツの型紙が残っていたら、今回もシャツを作りたいと思っていたが、型紙が見つからず、残念であった。
MRTでオーチャード駅から一つ目のニュートン駅に行き、MRTニュートン駅の近くのホーカーズ、ニュートン・サーカスを訪ねる。木々の茂る広場に、店先に活きた海老、カニ、魚や果物、飲み物などが並ぶ屋台が群れをなし、その前のテーブルでは人々が思い思いにしゃべりながら食べている。その間を見物しながらひと回りして、活きたロブスターと海老、焼そば風のそばをビールとウ−ロン茶で頂く。仕上げにスイカ、ロンブータン、マンゴスチンのフルーツを食べ、食べきれないフルーツは持って帰る。
帰りは、MRTのオーチャード駅から仏塔を模したタワーが目印のマリオット・ホテル前の夜店やショッピングセンターをのぞきながら腹ごなしをする。
5月27日(日)どしゃぶりの雨のち曇 18,500歩
朝起きたらどしゃ降りの雨である。タクシーでオープントップバスの出発場所であるマリーナ・エリアにあるウエスティン・スタンフォードホテルに行き、プラザやショッピングセンターを見物するが、朝早いせいか店はまだしまっており、閑散としている。
オープントップバスは小雨の中を我々2人と日本語のガイド嬢を乗せて市内見物に出発した。シティーエリアを一周し、マ−ライオン公園などのマリーナエリアを見物して、夜の街クラーク・キーへ。ここでしばらく下車して日曜の朝市を見物し、店のお嬢さんにすすめられてネックレスとブレスレットを買う。バスはチャイナタウンを通り、フリー・ウェイからオーチャード通りを南行してホテルの前で降りる。
昼食は当地で仕事をしている息子さん一家と、息子さん一家を訪問している戸島さん母娘と計7人で昨日朝食をしたSwensensのオープンカフェで2時前まで約1時間の賑やかな食事となる。
タクシーでマリーナエリアのミレニアウオークにあるデュ−ティーフリーショップ(DFS)に行き、店内を見物する。店内は日本人でごった返しており、あちこちで日本語が飛び交い、店員もたどたどしい日本語で応対していた。
タクシーでリバー・バレイロードをクラーク・キーの前で降り、シンガポール川えと続く商店街を歩いて行くと、リード橋の少し下流にリバー・クルーズの船着き場が見えてくる。チケット売り場で乗船券を買い、20人乗り程のバムボートと呼ばれる木製の船で英語の解説を聞きながら30分程、川からの風景を楽しむ。船はいくつかの橋をくぐり、マリーナ湾まで往復する。川の両岸にはラッフルズ卿の像やマーライオン像、ホテルやオープンカフェなどが立ち並び、楽しませてくれた。
乗船した所と同じ場所で下船し、クラーク・キーを通ってリバー・バレイロードでタクシーを拾い、リトル・インディアに隣接したアルバコート・モールに食事に行く。5時半の開店までリトル・インディアを散歩して、インド布をテーブルクロス用に買い求め、Hillman
Seafood Gardenの前のベンチで待つ。5時半を10分程過ぎた頃店主があらわれ、準備を始める。店の外のテーブルで6時半まで、名物のペーパーチキンとふかひれ入りの卵炒めをビールで頂く。ペーパーチキンは評判通りたいへん美味しかったが、レタスに包んで食べる卵炒めは、ふかひれが春雨のようでいまいちであった。
食後はMRTのブギス駅まで続く市場、ブギス・ヴィレッジを見物しながら、そぞろ歩きで15分、そこからMRTをシティーホール駅で乗り換え、オーチャード駅で下車し、高島屋で依頼されたお土産を買い、Photo.
Shopやショッピングセンターに立ち寄り、8時にホテルに着く。
5月28日(月)晴れたり曇ったり、時々小雨 20,000歩
空はどんよりと曇っており、今にも雨が降りそうであるが、午前中は10時半出発のハーバークルーズの予約をしてある。
9時過ぎにホテルを出、MRTのサマセット駅まで歩き、MRTをラッフルズプレイスで降り、クリフォード桟橋まで歩く。着いたとたんに大粒の雨であったが、出航の頃には幸いにも雨は落ちてこず、クルーズ中は快適であった。クルーズ船鄭和号(チェン・ホ−)は大型の木造船で1階と2階に客室とレストランを兼ねた部屋があり、ナイトクルーズではブッフェディナーのレストランになる。
鄭和号はクリホード桟橋を出航すると、高層ビルやコンテナターミナルを眺めながらタンカー、カーフェリー、コンテナ船や貨物船などの大型船、小型沿岸貨物船、漁船などさまざまな船舶が航行し、あるいは停泊しているシンガポール湾を通ってクス島に到着する。ここでしばらく下船して古い中国のお寺を見物する。
ここから船はフィリップス海峡に向かい、インドネシアの島々を遠くに見て、セントーサ島の南岸を通ってクリフォード桟橋に引き返す2時間半のクルーズであった。
クリフォード桟橋からセントーサ島に渡るケーブルカーの起点であるMt.フェ−バー(105m)までタクシーで行く。セントーサ島えのケーブルカーは8時30分から随時運行されており、待たずに乗れた。ケーブルカーからの景色を楽しみながら、ワールド・トレードセンターを経てセント−サ島のモノレールの4番駅のあるケーブルカー・ステ−ションに到着すると、ドラゴンのお迎えである。
モノレールは4番駅を出発すると、順番に停車して7番から1番を経て、我々の目的地アンダーウオターワールド(水族館)のある2番駅に到着する。この熱帯海洋水族館の名物は全長86mのトンネル状の水槽を、歩く歩道から2,500種類にも及ぶ海洋生物を眺めることである。水槽の頭上や両横をエイやサメ、ナポレオン魚などの大型魚がゆうゆうと泳ぐ一方で熱帯魚やアジに似た小魚なども共存している。歩く歩道で2周してもまだ見飽きない。
島のほぼ中央に位置するマ−ライオン・タワーは高さ37m、12階建ての構造で、9階と頭上は展望所となっており、本島のマ−ライオンより大きく、眼球は赤になったり緑になったりする。シロソ・ビーチのシャングリラホテルは7年前、昼食をした所であり、懐かしく、訪れてみたが変わりは無いようであった。
バスとモノレールに乗って島内を見物し、フェリーターミナルの近くのSentosa Food Centerで食事をする。このセンターはホーカーズの小型版で、まん中に広場があり、その周りにテーブルが、その周りを中華料理、インド料理、インドネシア料理などの店がとり囲んでいる。今日はインド料理と決め、Indian
Muslim Food店からシーフードカレーとナン、薄いナンの間に肉、野菜、ドライカレー、卵などが何層にもなっており、日本のお好み焼きのような食べ物をビールで頂いたが、たいへん美味しく、残さず食べた。
日が沈むまでしばらくコーヒーを飲んでいると、7時を過ぎた頃から夜景のネオンがきれいに見えてきたので、ケーブルカーでMt.フェ−バーにむかった。ケーブルカーステーションは真っ暗で、タクシーもいない。タクシーを呼ぶ電話ボックスも見つからない。仕方なくワールド・トレードセンターに引き返して、タクシー乗り場でタクシーを待っていたが、なかなか来ない。近くに止まっているタクシーは沢山いたがいずれも雲助でオーチャードまでS$25と言う。仕方なくシティ・ホールまでのバスを探して乗り、そこからMRTでオーチャードまで帰るはめになった。ホテルに着いたのが9時、セント−サ島から約2時間かかったことになる。
5月29日(火)晴 18,300歩
部屋で果物を主とした朝食をし、9時からシティーエリアの博物館などを歩く。オーチャード通りと平行して走る裏通り、サマセット通りをシティ・エリアに向けて歩いて行くと、MRT駅の二つ目、ドービーゴート駅の先にシンガポール歴史博物館、アジア文明博物館、シンガポール・アートミュージアムがある。歴史博物館は正面に飛行機が半分機体を突っ込んだような、独特のかっこうをしているのですぐ分かった。三館ともシニア割り引きで入場料はS$1.5であった。驚いたことにシニアだと言うと、証明する書類の提示もしなくて良い。人間信頼を示すお国柄か?
帰りの道の方向を誤って、1時間程うろうろしている内にますます迷い、ついにタクシーでホテルに帰る(1時40分)。ホテルの一階にあるレストラン、チャーターボックスでチキンライスなる物を食べる。バターライスと蒸したチキンが別々の皿に盛ってあり、チキンにショウガやピリ辛ソースをつけてバターライスと一緒にいただく物らしい。ちなみに、この国のチキンライスはチキンが照焼きチキンになったりするもののどの店でもこのての物らしい。
4時半まで昼寝をして、オーチャード通りのショッピングセンターなどを見物し、オーチャード・プラザの2階のビューティー・センターでマダムがシンガポール・ヘアースタイルにカットする。15分でS$15。ここから道を隔てて二つ目のビル、センター・ポイントショッピングセンターの2階にあるプリマ・テイストで夕食をする。
プリマ・テイストはショッピングセンターの奥まった2階にあるシンガポールのローカル・フードのレストランで、テーブルの上にある注文票に食べたい料理をチェックしてカウンターに持って行き、そこで料金を払い、飲み物を受け取って席に着くシステムである。料理は運んでくれるが、ビールなどのアルコール類は無い。ラクサと呼ばれる汁ヌードル、油菜の炒めもの、春巻をチン・チョウと呼ばれる薬膳ドリンク、レモンジュースでいただき、どの料理も美味しかった(S$17.1)。
5月30日(水)曇 5,200歩
8時30分、珍しく女性ドライバーのタクシーで空港に向かい、20分程で第2ターミナルのシンガポール航空の出発ロビーに到着する。
カウンターでチェックインし、荷物を預けると身軽になる。出国手続きをして、GSTの還付手続きをし、残りのS$をNT$に換え、コーヒーを飲みながら34番ゲートで出発を待つ。
シンガポール航空SQ988便は定刻の11時丁度に離陸し、台湾に向けて出発した。ワインと蕎麦の付いた日本食を食べて一寝入りすると右手に台湾の陸地が見えてきて、間もなく着陸の合図となる。
(台湾)
台湾の中正国際空港到着は15時10分、定刻より15分早い。入国審査を受け、税関を通ると出迎えの人でごった返す到着ロビーに出る。しばらく待って、鄭さんを探してみたが見当たらないので、タクシーでホテルに向かう。中山北路2段にある富都大飯店に4時半に到着し、715号室に落ち着くとすぐ鄭さんから電話があり、暫くするとバナナとレイシを持った懐かしい鄭さんの顔が見えた。しばらくつもる話をし、このホテルは足の便が良いことと、MRTの民権西路駅に近いことで選んだことなどを話す。
6時にホテルのロビーで鄭さんと待ち合わせて、松江路にある海鮮レストラン、源芳魚翅に向かう。しばらくすると鄭さんの奥さんもおいでになり、4人で食事となる。このレストランは知る人ぞ知る有名な店で客は皆お馴染みさんだそうである。鍋で出てくるふかひれの姿煮は絶品で、ホタテの貝柱や茸と共に絶妙な味を楽しませてくれた。さらに、ロブスター、アワビの姿煮、牛肉ステーキ、スイカ、ぜんざい、コーヒーと続き、美味しさと満腹感で大満足であった。
9時過ぎにホテルに帰り、着替えた所に王さんがウーロン茶で煮た梅を沢山持って来られた。ロビーで30分程待っていたとのこと、申し訳ない。
5月31日(木)曇 21,400歩
朝食はバナナとレイシそれにウーロン茶。朝食後、国賓大飯店まで30分程散歩をする。9時15分頃鄭さんがマンゴーを食べやすく切ったのをタッパーに一杯持っていらっしゃる。今日の午前中は鄭さんと淡水を歩く予定である。
9時30分にホテルを出て、MRTの民権西路駅まで歩いて行く。台湾のMRTは都市部では地下鉄になり、郊外は高架となっている。この辺りから淡水までは高架で町並みや田園風景が良く見える。MRTの中は飲食禁止で、大へんきれいである。淡水まで約30分で、10時15分に到着し、タクシーで紅毛城に向かう。
スペイン人によって建てられたこの城はオランダ、イギリス人と引き継がれ、1980年に米国大使館を最後に、中華民国に返還され、現在では歴史を語る観光の名所となっている。高台にあるこの城から淡水河や観音山を見渡すことが出来た。
淡水河のほとりを駅に向かって歩きながら、桟橋の近くの老舗、淡水魚丸で名物の魚丸湯(魚のすり身の中に豚肉を入れ、丸く丸めてスープで煮たもの)を食べ、鉄蛋と呼ばれる卵をウーロン茶と醤油で煮、乾燥した硬いゆで卵を味見して買う。
MRTで台北市内に戻り、長春路の六福客機の11楼にある金鳳庁で飲茶を頂く。ここで待望の大根餅を食べる。
2時頃ホテルに帰ると、程なく吉永夫妻が到着し、部屋でしばらくおしゃべりをして、2時半過ぎから3時間程街の見物に出かける。
ホテルを出ると、中山北路を北に向かい、中山北路三段から農安街に広がる庶民の市場、晴光市場、アメ横のような感じの双城街をぶらつき、林森北路を南に向かい、新東洋で土産物を見物し、長春路を越えた左手の天仁茗茶でウーロン茶の味見をする。
6時にロビーで鄭さん、王さん、吉永夫妻と待ち合わせ、6人で郊外にある展望レストラン、摘星楼旋転観景餐廰に向かう。MRT淡水線で民権西路駅からチリアン駅に行き、そこからタクシーでレストランに向かう。このレストランは高さ120m、40階建てのタワーの最上階にあり、70分で一周する。日が暮れて台北市や近隣の街にネオンが点りはじめると、すばらしい眺めである。ふかひれ、アワビ、ロブスターなどの食べきれないほどの御馳走を持ち込んだ紹興酒で頂き、今日も大満足である。
MRTの民権西路駅からぶらぶら歩いて帰りながら、道ばたのリヤカーで売っていたバナナとパイナップルを買って帰る。
6月1日 晴 18,800歩
朝早く王さんが自転車で採れたてのパイナップルを届けてくれた。冷蔵庫の中は果物で一杯である。今日の朝食は昨日頂いたマンゴーと今日頂いたパイナップル、それにバナナである。
9時に予約しておいた市内観光のボルボが迎えに来た。孔子廟、保安宮、龍山寺、総統府、中正記念堂、国父記念館、忠烈祠を周り、故宮博物院で下車する。
孔子廟 | 孔子をはじめ顔子、曽子、孟子、子思子の四聖人を祀ってある。中国寺廟様式で学問の神様である。境内では太極拳をしているグループやヨモギを摘んでいるグループがあり、市民に親しまれているお寺を感じた。 |
保安宮 | 孔子廟の隣り合わせにあり、200年以上の歴史をもつ古い廟で、医学の神様として知られている。 |
龍山寺 | 明日ゆっくり見物するので、車の中から見て通る。 |
総統府 | ルネッサンス様式で、中央には高さ60mの塔がそびえる。日本統治時代に7年の歳月をかけて建造され、1918年に完成したが、米軍の爆撃を受け、焼失した。戦後修復され、1949年から中華民国の総統府として使用されている。 |
中正記念堂 | 蒋介石の偉業を讃えるため造られたもので、1980年に完成した。純中国様式の建物で、高さは70m。内部は2階になっており、蒋介石の写真や資料を展示するほか、蒋介石の記録映画などを随時上映している。蒋介石の像の前には儀仗兵がいて、1時間置きに交代の儀式がある。 |
国父記念館 | 孫文の誕生100年を記念して1972年に建造された。孫文の座像はブロンズ製で高さは5.8m、二人の儀仗兵に守られている。ここでも儀仗兵の交代の儀式を見ることができた。 |
忠烈祠 | 1969年の建造。国民革命、対日抗戦、中共との戦いで命を落とした軍人や志士の英霊が祀られている。日本統治時代には護国神社があったところで、敷地中央に北京の大和殿を模したという絢爛豪華な本殿がそびえる。11時50分から12時20分まで門の両脇で守る二人の儀仗兵と本殿を守る四人の儀仗兵の交代の儀式を見守る。 |
6月2日(土)晴ム夕方から雨 17,000歩
今朝の朝食もパイナップル、マンゴー、レイシ、バナナである。食後、近くのセブンイレブンにフィルムのPhoto.にでかける。今日は9時に蘇さんと待ち合わせて、烏来を見物する予定である。
ロビーで蘇さんと会い、蘇さんの友達で日本に10年程住んでいて、日本語の堪能な張さん、およびその御主人が車2台で烏来を案内してくれることになった。蘇さんは台中に住んでいて、烏来は詳しく無いらしく、張さんに案内をお願いしたらしい。
烏来は台北の南およそ30kmの渓谷ぞいの山あいにある村で、少数民族、タイヤル族が暮らしている。バスの終点で車を降り、お土産屋や食堂が並ぶ道を通って川に架かる橋の手前で入村料を払い、
橋を渡って右手の階段を登ると黄色いトロッコの待つトロッコ乗り場である。トロッコでコトコトと渓谷ぞいをゆられ、10分弱で終点
に着く。ここから川の対岸の岸壁に烏来瀑布が美しい水の糸を走らせるのが見える。烏来瀑布は白糸の滝とも呼ばれ、高さ82m、台湾では最も長い滝である。
烏来瀑布の向いにある烏来山地文化村歌舞場の横の階段を登るとロープウェイ・ステーションがある。ロープウェイで川の向いの高台に登ると、そこが雲仙楽園で広い敷地の中に遊園地やプール、散歩道などがあるレジャーランドである。
駐車場の近くの食堂で、竹の筒に入ったおこわ、川海老の素揚げ、ワカサギのような小魚のから揚げ、たけのこ煮など山の幸、川の幸を美味しく頂く。
台北市に戻り、張さんが双城街にあるレストラン、欣葉に案内し御馳走してくれた。この店は台北の代表的なレストランで、味付けが大へん良かった。張さんの御主人はベジタリアンで、別メニューだったが、我々は、ゆで海老、牛肉ピーマン、イカの油いため、牡蠣の卵とじ、アサリのスープなどを頂き、デザートはピーナツの入ったきな粉で一口大の柔らかい餅である。
再会を約して蘇さん、張さん御夫婦とレストランの前で別れる。
ここから鄭さんの車で仁愛路四段にある小物アクセサリーの専門店、波克有限公司、台大病院の向いにある中華工芸店をまわり、6時前に龍山寺に到着する。
龍山寺は1738年の建造で、市内では最も歴史ある寺として知られている。境内は線香の煙りが立ちこめて、参拝の人々が後を断たない。ここには学問、病、農業の神様が祀られており、ここに来るとあらゆる願いが叶えられると言われている。境内のあちこちで、持参の簡易椅子に座って井戸端会議と称するおしゃべりが、いつ終わるとも無く続いている。突然夕立ちが来て、しばらく雨宿りをする。
雨は止みそうにないので、華西街、屋台街、三水街市場を見物し、康定路にある20年の老舗、曽徳火鍋店に向かう。雨で駐車場が無く、しばらく待ってやっと見つける。火鍋とは日本の寄せ鍋、東南アジアのスチームボートと似ている。大きな鉄鍋で豚肉、肉だんご、ネギを炒め、出汁を入れて自分達で選んだ食材を入れ、煮立ったら好みのたれに卵の黄身を入れてかき混ぜたものをつけて食べる。今日の材料は海老、魚団子、腸のモツ、餃子、シュウマイ、きのこ、白菜、青菜、春雨など数えきれない。8時から1時間半程かかって、5人で大きな鉄鍋を平らげ、残りのスープは特に美味しく、大満足であった。
9時半にホテルに着くと、退院したばかりの黄さんが雨の中を会いに来てくれていた。しばらく積もる話をし、記念撮影をして別れる。
6月3日(日)晴 12,800歩
今日も朝食は昨日と同じ果物である。朝の散歩を兼ねてセブンイレブンと銀行に行く。今日の午前中は我々外国人4人だけで街の見物に出かける。MRTを民権西路駅から乗り、台北車站で板南線に乗り換え、9時10分に西門駅に降りる。駅前は若者で賑あっているが、商店街は時間が早く、まだ眠っている。しばらく歩いてみたが、商店やデパートが開くまで時間がかかりそうなので、再び西門駅からMRTに乗り、忠考新生で降り、しばらく歩いて建国南路の高架快速道路の高架橋の下で毎週土、日、祝日に開かれている市場を見物に行く。この市場では玉(ヒスイ)市、花市、書画・骨董などの書廊、生活雑貨やペットの店などバラエティ豊である。ここでは中国語がわからない我々にでも、値段を聞くと計算機で示してくれる。
タクシーでホテルに帰り、2階のレストラン龍騰閣で食事をする。大根餅、牛肉の煮込み、青葉と筍の炒めもの、海老シュウマイ、ちまき、ワンタン入りスープ、ラーメンをビールとウーロン茶で頂き、満足する。
2時にホテルで手配してもらったベンツで空港に向かい、2時45分には到着する。なぜか、一般のタクシーよりベンツの方が安い。シンガポール航空のカウンターでチェックインを済ませると、出国手続きをし、B-4番ゲートに向かう。免税店の斜前にあるコーヒー・ショップでビールを飲んでいると、吉永夫妻が免税店に現れ、しばらく雑談をして別れる。
シンガポール航空SQ988便は定刻より10分遅れて、中正国際機場を飛び立ち、機内で日本食の食事を白ワインで頂き、一眠りすると成田空港に到着した。到着時間は20時35分、3時間のフライトであった。スカイライナー、山手線、中央線を乗り継いで、武蔵小金井からタクシーで11時30分に帰宅する。