マダムとポチとタマの
北陸の春を愛でる旅
2017.4.10〜4.13
初めて乗る北陸新幹線のグランクラスで北陸の春を愛でに出かけました。
金沢の冬は毎年のように出かけましたが、春の北陸ははじめてです。
兼六園をはじめ金沢の桜は満開になったばかりのようで最高の見頃でした。
富山/砺波のチューリップは雨で残念でしたが、能登/珠洲市のソメイヨ
シノは咲きはじめで、里山海道の桜も咲き誇っていました。
輪島の朝市は規模も大きく、おばさんたちの声で賑やかでした。
毎食のホタルイカ、ブリ、甘エビなど季節の食べ物と地酒を堪能し、
とり野菜鍋をはじめていただきました。
4月10日(月)曇/晴 10,500歩
中央線電車の遅延情報があり、早めに家を出る。8:52発のバスで小金井に向かい、中央線の電車を待っていたが、1列車目は満員でパスする。2列車目は割と空いていたが、前を行く電車の遅れで、東京着は10:05。金沢行きかがやき509号の入線を待って12号車のグランクラスに乗車する。
グランクラスは通路を挟んで横並びに3席あり、6列18人のゆったりしたシートである。
10:24に東京を出発したかがやき509号は途中上野を通過し、大宮、長野、富山に停車する。出発すると間も無くおしぼりが配られ、飲み物と軽食の希望を聞かれ、赤ワインと和弁当を注文する。食後にはコーヒーをいただく。日本海に出た辺りから天候が良くなり、雪を冠った立山連峰が綺麗に見えた。
金沢到着は12:52、かがやきの乗り心地に比べ、ホームは混雑し、延々と歩いて延々とエスカレーターの乗り口に大きな荷物を持った行列ができており、観光シーズンで客が多いとはいえ改善されるべきだろう。
東口から金沢市内周遊の左回りバスで兼六園に向かう。この時期入場料は無料だが、バス通りから観光客で大変な混雑ぶりで「芋の子を洗う」人混みとはこのようなことだろうと思った。足が痛いのでことじ灯篭の辺りの景色を見物し、茶店でビールやソフトクリームで喉をうるおしながら休憩する。
周りの観光客は団体さんに混じって制服姿の修学旅行生が多く、外人さんもいたが、目立たなかった。
21世紀美術館は休館日であったが、廊下を抜けて裏道よりアパホテル片町に14:50到着する。このホテルは前払い制である。
ホテルから歩いて5分ほどで片町バス停に到着し、17:12の周遊バスに乗り兼六園下で下車する。薄暮の金沢城石川門を見物していたが、暮れると共に寒くなりタマとの待ち合わせ時間まで屋台の陰で風除けをする。17:55ごろ金沢城址に日が沈み、桜並木のぼんぼりに火が灯った。客待ちをしていたタクシーで懐かしいせい月に向かい、6:45到着する。2年ぶりに訪れたが、忘れられてはおらず、おかみさんが温かく迎えてくれた。料理は少量ずつと注文していたが、相変わらず美味しく最後のご飯は残し、なんとか完食できた。ご飯はいつも通りおにぎりにしてもらい、明日の朝食になる。
川沿いを歩いて、東急ホテルの入り口からバスで帰るタマと別れ10時前にホテルに帰り着く。
4月11日(火)雨 3,600歩
6時半に起きてみると予報どうり雨である。ポチだけシャワーを浴び、コーヒーを飲んで昨日のおにぎりで朝食をする。タマが迎えに来るまで1Fの食堂で1杯100円のコーヒーを飲む。
10時、迎えに来たタマの車で富山県の砺波市に向かう。10:50チューリップ四季彩館に到着し、12時まで見物する。この施設ではチューリップが1年中咲くように種の保存から工夫しており、5月に始まるチューリップ・フェアーの前にもかかわらず、色とりどりのチューリップが咲いていた。チューリップのソフトクリームとコーヒーをいただく。
雨が降っているので、道の駅で休憩し、南砺市に向かう途中の道沿いにあった大黒やで昼食をする。カツ丼や親子丼を頼んだらセットで蕎麦が付いてきた。
南砺市に入って小雨にはなったが雨は降り続いており、屋根のあるところを探して棟方志功記念館『愛染苑』、福光美術館を訪れたがいずれも休館で、
タマの行ってみたいカフェ、カフェ・ド・ヴェルデュールに向かったが、こちらも休業中で、仕方なく道の駅に立ち寄る。
15:35今日の宿、福光華山温泉に着く。この辺りは野球のバットの生産地とのことで、玄関で大きなバットが迎えてくれた。浴衣を選んで4Fの部屋に案内される。部屋数も少ないこじんまりした温泉旅館である。部屋の鍵を2個渡されたのには配慮が行き届いていると感心した。1Fの大浴場/露天風呂に入り、湯上りにアイスキャンデーのサービスがあった。
夕食は7時から2Fのレストランで、地酒の成政で海山の幸をいただき、残念ながらしゃぶしゃぶの鯛は食べきれなかった。食べ終わった頃料理長が挨拶に来られ、料理の感想を聞かれたのは感じが良かった。
10時から予約してあった貸切露天風呂にマダムとタマが入りに行ったが帰って来るまでにポチはお休みする。
4月12日(水)雨→晴 4,600歩
6時半から朝風呂に入る。朝は湯上りにヨーグルトのサービスがあった。8時から朝食。9:50チェックアウトして能登に向かう。能登里山海道の西山SAでトイレ休憩し、珠洲市に向かう。珠洲市の海岸沿いにあるお目当のカフェは休業中で、二三味コーヒー(船小屋)で12:30からサンドイッチとコーヒーでランチをする。
能登半島の最北端に位置し、日本海と富山湾の接点にある禄剛埼灯台(通称:狼煙灯台)を見物に行ったが、車を降りてから坂を登らなければならず断念した。木ノ浦海域公園の「聖域の岬」の空中展望台からは灯台の頭がかすかに見えたようだった。この公園の海岸沿いにあるよしが浦温泉のランプの宿は美しい貸切プライベートビーチ共に「国引きの神話」にも登場する神秘な岬として観光客にも人気があるとのことである。珠洲の市内に帰る途中で立ち寄った小さな入江にある長手崎灯台の渚には可愛いカモメが岩の上に白い花のように停まっていた。今宵の宿、のとじ荘に16時に到着する。 この宿は国民宿舎で私たちの部屋は1Fの露天風呂付きで、部屋の前は見附島である。今日は特に足が痛かったが、部屋に荷物を置くと目の前の見附島を間近に見るため見附公園に出かける。マダムとタマは見附島に向かって伸びている海の上の細道を歩いて行き、目の前で見上げていた。見附島は正面から見ると動物の顔のようであり、横からは軍艦に見えることから別名軍艦島とも呼ばれている。
大浴場と露天風呂に入ったが、窓越しに見附島が見えた。17:48には部屋から夕日が当たった見附島が綺麗だった。夕食は18時半から2Fの漁火で、地酒の宗玄のぬる燗でいただく。今日で3日目の夕食だが、刺身などにホタルイカ、ブリ、甘エビがかならず現れ、タイやスズキなど魚は豊富だった。 21時から部屋の露天風呂に50℃に設定したお湯を入れて交代で入ったが、ちょうど良い湯加減だった。今夜は満月にあたり、9時半過ぎには見附島の上に満月の月が顔を出し、絵に描いたような光景が見られた。
4月13日(木)晴 6,800歩
5:10の目覚ましで目が覚め、5:19の日の出を部屋から見る。松の木と見附島の間から顔をのぞかせた太陽は水平線から出るとすぐ雲の中に消えていった。日の出を見た後、5:45から交代で部屋の露天風呂で朝湯を使う。タマはさらに大浴場に入る。 7時半から昨夜のレストランで朝食をし、ラウンジでサービスのコーヒーをいただく。8:55宿をチェックアウトして田舎道を通って輪島の千枚田に向かい、9:40到着する。雪の千枚田とは違って畔に緑が出かかっており、海の青とのコントラストが素晴らしい。 輪島の朝市に10:10到着し、10:45まで見物しながらコゴミやウドを買う。輪島から里山海道を通って西山SAでトイレ休憩をし、12時巌門に到着する。ポチは足が痛いので展望休憩所で缶ビールを飲みながら景色を眺めていたが、マダムとタマは海岸まで降りて見物した。 金沢に向かう途中で240号線の志賀町にあったとり膳で能登名物のとり野菜鍋の昼食をする。1,880年代から値段を据え置いているとの看板があったが、安かった。帰ってからとり野菜みそを買って鍋にして食べて見たがこれも美味しかった。 金沢駅に15:15到着したが予約しておいた列車まで時間があるので、1本早いかがやき510号、金沢発15:55に変更し、東京着は18:28。中央線とバスで20時帰宅する。
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