二人のマダムとポチの
ぶらりと台北の旅

2008.7.167.20

 台風7号が台湾に接近する最中に、おいし
い果物を食べたいと思い立ち、台北に出かけ
ました。2日目は台風の影響で雨に会いまし
たが、だんだん天候も良くなり、帰国する日
はかんかん照りになりました。マンゴー、
ライチ、パパイヤ、パイナップル、ブドウ、
バナナ、スイカ、梨、リンゴなど、美味しい
果物と、台湾料理に満足した旅でした。


716日(水)東京晴 台北曇/小雨 6,675

 1028発のバスで国分寺に向かう。11時前に国分寺駅でFマダムと待ち合わせ、中央線快速電車で吉祥寺に向かい、1130発の成田空港行きリムジンバスで、13052ターミナルに到着する。

 F-カウンターで搭乗券と帰りのE-チケットを受け取り、D-カウンターでスーツケースを預ける。何故か今回はスーツケースの安全検査は無かった。JCBカウンターで台北の地図や濡れティッシュを貰い、4Fのレストラン街のそじ坊でビールセットやそばを食べて、旅の安全を祈る。和菓子の館でお土産の三笠山(どら焼き)を買う。

 CX-451便、は64ゲートから1643に離陸した。赤ワインで機内食を頂き、お代わりのワインを楽しんでいるうちに台北の桃園国際機場に定刻の1830到着する。天候は小雨、到着待合室で他の送迎客を待って、2025開発旅行社のバスでホテルに向かう。台北市内のホテルを4カ所回って、三徳大飯店に22時丁度に到着する。この間、台北の夜の市内観光をした気分である。

 ホテルのフロントに台北に住む友人のTさんから、お嫁さん手づくりのフーセン花束やライチ、マンゴー、パパイヤ、バナナなどの果物が届けられており、☎でお礼を言う。隣のセブンイレブンで買って来た台湾ビールや持参のコーヒーで、早速ライチとマンゴーを頂く。

 

817日(木)晴大雨曇 台風7号接近 9,623

 目が覚めたら朝日が見えていたので、台風は通り過ぎたのか、と思ってもうひと寝入りして起きたら窓には水滴が付き、雨になっていた。朝食のバイキングは日本からの団体客数組が食事中で、混雑していた。食後、フロントで明日のタイペイアイのチケットを予約する。

 810迎えに来てくれた昨日のガイド、呉さんがフロントで待っていてくれ、台北市内一日観光に出かける。午前中は総統府、台湾民主記念館、行天宮と茶芸店、免税店。昼食は信義路の鼎泰豊、午後は故宮博物院、忠烈詞と土産物屋。

 

総統府 840 

 雨が降っており、大型車両は駐車できないので、車窓からの見物である。日本統治時代に建築され、今でも馬総統が執務している。付近には高等裁判所や台湾銀行(旧日本銀行)などの諸官庁が立ち並び、この辺りは台湾の「霞ヶ関」である。

 

台湾民主記念館 855935

 かっては中正記念堂と呼ばれていたが、前政権時代の20075月に名称が変更された。新しくなった台湾民主記念を見るのも、中に入るのも初めてである。建物の外観は同じであるが、蒋介石の銅像を守る直立不動の衛兵の姿は無い。観光の目玉だったのに、残念だ。銅像は蒋介石のままであるが、銅像の上のスローガンは「大中至正」から「科学、民主、倫理」に替わっていた。展示場の蒋介石が使っていたという2台のキャデラックは無かったが、MRTやバス停の名称は中正記念堂のままである。

 

行天宮 9451030

 この廟は民権東路と松江路の角にあり、武将としては勿論、商売の神としても信仰の対象となっている三国志で有名な武将、関羽を祀る道教の廟である。大勢の老若男女でごった返しており、何かのお祭りかと思ったら毎月旧暦の1日と15日、満月の日は特別の参拝の日なのだそうだ。今日は旧暦の715日にあたりお供え物の台の上も一杯で、ごった返していた。廟の前の交差点の地下にある通称「占い横丁」は有名である。台湾で占い名人といわれ、最も人気のある江先生もこの横町の西11號で占いをされており、今日は運良くお会いできた。

 

茶楽 (お茶セミナー)10351125

DFS  Galleria台湾(晶華酒店B211:30~12:30

 

昼食:信義路の鼎泰豊 12401330

 日本にも出店している上海風飲茶の店で、小龍包を針ショウガと醤油で頂く味は忘れられない。店の前にはお客がたむろしており、その間をぬって店員が客を店内に案内したり、注文を取っている。予約していたが、しばらく待たされて3階の丸テーブルを囲む。前菜に続いてお待ちかねの小龍包、餃子とシュウマイがそれぞれ3種類、炒飯、スープ、餡まんで満腹。

 

故宮博物院 14101540 イヤホンの電波数をガイドに合わせる。

 この博物館に来たら必ず観るものがある。3階に展示してある翠玉白菜(キリギリスと白菜)と肉形石(ブタの角煮)、オリーブの種に彫刻された精巧な彫り物である。これまで勝手に見物していたが、今回は呉さんの蘊蓄のある解説を聞きながら時間を忘れて見物する。そのせいか毎回観ている翡翠の屏風は見落としたのか展示してなかったのか定かでない。

 

忠烈詞 16001630

 台湾の靖国神社で、過去の戦争で戦死した英霊を祀ってある。ここでは毎時丁度に衛兵の交代ショーが行われる。衛兵の交代ショーは中正記念堂が無くなったので、国府記念館と2カ所だけになった。気のせいか衛兵の交代ショーは簡単で、時間も短くなったようだ。

 

民芸品店 金龍芸品 16351720

 

 1755ホテルに到着し、部屋でしばらく休憩する。

 1830雨も上がったようだが、念のためホテルの傘を借りて、民権東路、中山北路を歩いて農安街の晴光市場を見物する。途中で暗がりの石段を踏み外し、右膝が痛む。市場では前回食べた、切り干し大根入りの二重焼きを探したが、見付からなかった。

 夕食を予定していたレストラン欣葉を探して歩いたが見付からず、通りかかった親切な日本語の上手なおばさん(80歳とのこと)に道案内をしてもらう。レストラン欣葉は待っている地元の客が数組あったが、この時間にしては割と早めに席に着くことが出来た。エビの蒸し煮、切り干し大根の卵とじ、なすの炒め物、蛤のスープ、ビーフン、デザート(タピオカ、タロイモ、うずらのミルク味とザラメ付ききな粉餅)と台湾ビール。デザートはJCBのサービス。地元の人達で満員状態であったが、日本の若者グループがアサヒビールを飲んで、大声でオダをあげていた。

 ホテルまでタクシーで帰り、ライチとパパイヤそれに台湾ビールを頂く。帰国するまでに頂いた果物が食べきれるか、不安になって来た。

 

818日(金)雨曇 7,573

 今朝も夜明け頃は朝日が見えそうだったが、6時半頃起きてみると雨である。今朝はゆっくり出かけるので、朝食ものんびりしようと思い、740頃食堂に入ったところ、満席状態で、テーブルを探すのに苦労した。

 900ホテルの傘を借りて、タクシーで龍山寺に向かう。雨が降っているのでお参りの人も屋根のあるところを見付けてお経をあげている。このお寺は仏教の寺で、昨日の行天宮と並んで台北で最も人気のあるお寺である。道教の廟と違って仏さまを沢山祀ってあり、経済、教育、結婚、農業、子授かり等何でも聞いてくれる仏さまが揃っている。線香を持って、氏名、住所、生年月日と願い事を仏さまに告げると、願いが叶うそうである。

 龍山寺から華西街に向かったつもりが、反対のほうに歩いたようで、どうやら西昌街に迷い込んだようである。しかし、そこで偶然見付けたパイナップルケーキを製造販売している店で買ったパイナップルケーキの味は抜群であった。この店のご主人が丁寧に華西街への道を教えて下さったが、そこに行ってみるとまだ開店前で、人の気配も無かった。

 タクシーでホテルに帰り、お土産を持って敦化南路のTさん宅に向かう。Tさんのお宅にはTさんご夫婦の他、台中の大学に勤めている息子さんご夫婦が帰ってこられており、Tさんと私の共通の友人であるOさんもお見えになっていて、賑やかに再会を喜ぶ。同行のFさんは初めての台湾旅行であり、勿論Tさんのお宅も初めてなので、家の中を奥様に案内してもらう。その間に、お嫁さんがチャイナ風のブラウスを着て見せてくれる。どうやら昨年長男の嫁さんと娘を連れて訪台したときに、チャイナドレスの仕立て屋さんを捜していたのを覚えていて下さったらしい。マダムと嫁、娘の3人に色違いのチャイナブラウスをプレゼントして下さった。テーブルの上に食べきれない程の果物やお菓子などが並んでいるが、いつものように食べ残して、気持ちだけを頂く。謝謝。

 昼食は六福客桟の11F金鳳庁の飲茶をすることになり、TさんとマダムをTさんの息子さんが車で、OさんとFさん、ポチの3人がタクシーで向かい、6人でテーブルを囲む。ブタと大豆の甘煮、ビーフン、大根餅、鮮蝦翡翠餃子、豆鼓蒸排骨、蝦焼売、蟹焼売、杏仁凍豆腐、ミルク羊羹、水蜜桃布丁、台湾ビールでお腹いっぱいだ(12301345)。

 Tさんの息子さんに台北101まで送ってもらい、14時から1515まで見物し、雨で市街の景観も見えそうにないので、展望台には昇らず、タクシーでホテルに帰る。ちなみに、台北の人気観光スポット、No.1は夜市、次いで故宮、台北101の順だそうである。

  640ホテルを出て、民権東路を歩いて中山北路を2ブロック程南に歩くと、左側にタイペイアイの劇場がある。この劇場では毎週金曜日と土曜日の夜8時から1時間半、京劇、雑技、伝統の人形劇、民族舞踊などを観光客向けに演じている。1階のチケット売り場で名前を言って予約しておいたチケットを受け取り、エレベーターで2階に上がる。劇場の入口には琵琶を弾いている美人が座っていた。左手のテーブルではメークの最中であるが、どちらも記念撮影はOKである。

 今日は先ず台湾の伝統的な結婚式の様子が演じられ、2幕目は古代中国の金山寺をテーマにした京劇であった。いずれもしゃべっている言葉は中国語だが、字幕に英語と日本語が出てくるので、理解できた。幕間には演出者との記念撮影やロビーで踊ったり、メークを見せたりとサービス満点である。台北を訪れるたびに曜日が合えば見物しているが、いつ見ても楽しい。

 2130タクシーでホテルに帰る。まだお休みには早いので、ロビーの喫茶でコーヒーやジントニックを飲みながらおしゃべりをする。隣の席に今着いたらしい日本人のグループがやって来て、賑やかに食事をはじめたので、これを機に部屋に引き上げる。今夜も台湾ビールのつまみにライチを食べて寝る。

 

819日(土)曇晴 13,549

  今朝は730に食事に行く。日本の観光客に混じって中国系の顔も多い。顔では国籍は分からないが、食べ物を見るとだいたいのところが分かる。

 830にホテルを出て、MRTの民権西路駅まで歩く。そこから淡水線で終点の淡水駅まで約20分、45NTである。前回MRTに乗った時、乗車券はプラスティックのカード式であったが、今回はプラスティックのコイン状に替わっていた。まるでゲームのコインのようである。

 淡水駅前のバス停からバスで紅毛城に向かう。バス代はシニア一人15NT

証明書は不要であった。バスは市街を通れないので、バイパスを通る。停留所に着くと運転手が親切に指さして、紅毛城への登り口を教えてくれた。

 紅毛城の入場は65才以上のシニアは証明書を見せると無料である。この城はスペイン人によって建てられ、オランダ人によって改修され、イギリス人に占領され、やっと台湾に戻ってきた300年の歴史を持つ。

  見物後、木々に囲まれて静かな庭園珈琲のオープンカフェで1025から30分程休憩する。マダムとFさんはかって領事が味わったという珈琲を優雅な器で頂く。ポチは勿論台湾生ビール、おつまみのプレッツェル付き。

 紅毛城から日陰を見付けて市街地を歩き、途中で喉が渇いたので、天仁茗茶で親切なお兄ちゃんに凍頂ウーロン茶を入れてもらい、喉を潤す。お礼にウーロン茶入りパイナップルケーキやウーロン茶を買う。新鮮な食料品の市場や淡水名物、鉄卵(香鉄蛋)の店を見物し、本港快餐2階で淡水名物、魚丸のスープとビーフンを頂く。ビールは無し。この店のビーフンは干し海老の味がするが、海老は見当たらず、野菜も無いが、味は最高だった。

 MRTで民権西路駅に下車し、ホテルまで歩く。

 1540 民権西路駅から雙連站(駅)間で、1MRTに乗り、雙連の市場を探したが、見付けきれず、民生西路を化街(ディーホワチェ)まで20分程歩く。

 この街は古くから淡水河の水運によって開けた問屋街で、カラスミや干しアワビ、ドライフルーツ、花茶、昆布、スルメ、干し椎茸等の乾燥した食材や漢方薬等を店頭に山積みして量り売りをしている。同じような食材を販売している店が延々と続いている通りを見物する。カレー粉を探して歩いたが、売っている店は1軒も無かった。それにしても同じような食材をかくも沢山の店に並べて、商売が成り立つものだと感心する。

 化街から林森北路の新東陽までタクシーに乗り、お土産の買い物をする。

 夕食は彭園湘菜館で、6時には私達以外の皆さん、Tさんご夫婦、息子さんご夫婦、Oさんご夫婦は席についておられ、私達3人と9名の食事となる。この店はTサン、Oさんの行き付けの店で、台北を訪れたら必ず1回は連れて来て下さる。その季節の食材を美味しく味付けして提供する店だ、と感心する。今回もいつも通り、特別美味しい紹興酒を持参されていた。マダムは先日頂いたチャイナブラウスを羽織って来たので、台湾の女性軍に喜ばれた。夕食は8時半まで、紹興酒やグアバジュースなどを飲みながら、話の尽きない宴席となったが、紹興酒はOさんとポチで殆ど空になったので、帰りがけにはいささか酔っぱらって、夜市に行くどころではなかった。

 夕食メニュー:牛肉、鶏肉、竹の子のマヨネーズ和え、広東ダック、海老と天かすの炒め物のレタス包み、酒粕につけた豚肉の揚げ物、鳩の照焼き、茹でたインゲンの葉と海老の蒸し物、羊の胃袋の白ニラ炒め、家の豆腐(この家の主人の考案した)、広東ダックの足と竹の子のスープ、ナツメ餡の焼き菓子(マダムの大好物で今回は3人分頂いた?)、スイカ。(前菜以外で11種)

 タクシーでホテルに帰ってみると、3人に沢山のお土産が届いていた。☎でお礼を言ったらしいが、覚えていない。マダム達は寝る前に最後のマンゴーを食べたらしいが、これも覚えていない。

 

820日(日)晴 5,277

 7時に食堂に行くと、中国から来た学生の団体で満員だ。どうやら週末を利用して台北にスポーツの交流試合に来たらしい。このホテルは日本の旅行会社でも4つ星にランクされているのに、贅沢な学生さんがうらやましい。  

 840ホテルを出発して、市内のホテルを3カ所回って客を集め、9時から1時間、昇恒昌免税店に立ち寄る。この店で頼まれていたLeSpoのバッグを見付ける。ついでにポチのアフターシェーブローションも買い求める。

 桃園国際空港の第1ターミナル到着は1050。日曜日とあって道路が空いていて早い到着である。残った果物やビールをガイドの呉さんに差し上げ、搭乗手続きをしたところで別れる。搭乗ラウンジの食堂で、最後の台湾ビールと珈琲、それにスープをつまみにして1時間程過ごす。

 キャセイパシフィック、CX-450便はB-8ゲイトから1300に出発し、ほぼ定刻の1700に成田空港のG-60Gateに到着した。機内食は魚か肉のチョイスだったが、魚は残ってなく、強制的に肉が配給された。ポチは肉には手をつけず、パンをお替わりして赤ワインをたっぷり頂いた。今回CX便を選んだ理由は、追加の燃料代が安いことであったが、機内サービスはそれなりに良くなかった。食い物の恨みでしょうか。

 バスの切符売り場で10分後に発車する立川行きのチケットを買い、1750発のバスに乗車する。立川駅北口の立川グランドホテル着は1930JRで国分寺に向かい、国分寺駅でFさんと別れる。

 待ち合わせていた和子とタクシーで2020帰宅する。

 

 

  レート 10,000=2,830 NT$

            1NT$ = 3.53 \


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