中古バイク選びのポイント Ver1.01
Updated at 2001年2月28日
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fj.rec.motorcycles等でFAQと化している「中古の選び方」に対する一つの答えとして作成しました。バイク歴十ウン年のほとんどすべてを中古バイクで過ごしてきた経験をベースに偏見をちょっと織り交ぜて書いてます。
ターゲットにしたのは主に 4st オンロードスポーツです。2st
やオフ車なんかではまた違った見方もできそうです。個人売買の場合もところどころ違いがあります。また、外車の中古探しは独特のコツが必要なのですが、これはいずれヒマができた時に書きます。
その0/「俺のバイクは中古なんだぞ」と覚悟する
どんなに程度が良くても、中古はやはり中古です。新車のようにはいきません。カウルを止めてるネジをナメてたり、細かい傷が入ってたり、好みの色が選べなかったり、などなど様々なネガティブファクターがありますが、そこは新車より安いんですから大目に見ましょう。
その1/車探し
- 雑誌を見て相場を調べ、自分の財布と相談する
→乗り出し価格は車両価格+3〜10万円ほどになります。また、任意保険に入ってない人は是非その分を差し引いておきましょう。保険の有難みは事故るとわかります
- 相場から大きく外れてないものから、近県(半径30キロくらい)
の店の広告をピックアップ。通信販売はよほど信頼できる店でなければやめたほうが無難
- → 安い車にはそれなりの理由があります
- 年式、車検の残り、色などを考えて、候補を5〜10くらいにしぼる。色にあまりこだわるとお買い得な車を逃がしがちなので、妥協の幅を決めておくこと。
→本に頼らず、できるだけひんぱんに店に足を運びましょう。本当のお買い得車は本に載る前に売れてしまうものです
その2/ショップに行く
- (本で見た場合は)ショップに電話して在庫の確認
- ショップをざっと見回す。サービス工場がないところや、いかにもはやってなさそうな店、こちらの姿を見るやいなや店員がまとわりついてくる店は減点2
→ 店の良し悪しは、その後のバイクライフに大きく影響します。変な店にひっかかるとバイク人生台無しです
- おめあてのバイクを見付け、しばし眺める。見付からない場合は店員に聞く。裏のほうに引っ込めてある場合は、入庫間もないか、あまり売る気がないかのどちらかと判断する
その3/車を眺める
- 2メートルほど離れて全体をじーーっと、女の子の品定め(おいおい
(^_^;)) をするかのように見回す。ちょっとでも「ボロい単車」と思ったら減点1
→ この第一印象が意外なほどアテになります
- 倒したときに路面にくっつく部分(ハンドルバーの先端、ステップ、マフラー、カウルのサイド側、ウィンカーなど)を見て、傷の有無を見る。狭い範囲でへこむような傷であれば立ちゴケ、前から後ろへ流れるような傷(とくにマフラーに多い)であれば転倒歴ありと判断する。後者の場合は減点5
→ 個人的に、ひらかわは立ちゴケをあまり気にしません
→ スズキ・バンディットのようにフレームが車体の外に出ている車は、転倒の影響でフレームがよれることがありますので要注意です(初期型
TZR250 もフレームが弱いはず)
- ま正面から眺めて見て
- カウルがゆがんでないか
- フォークがゆがんでないか
- 前後タイヤのセンターが合っているか
- ステップやハンドルバー先端の高さが左右で違ってないかをチェックする。
- ま後ろから見て、同じような感じのチェックを行う。タイヤのセンターが狂っている時には左右のチェーンテンショナーを見る。テンショナーが左右で揃っているのにセンターが出てなければ即刻店を出る
→ 古い BMW の OHV-Boxer はリヤタイヤが傾いてることがありますが、これは正常だそうです
- ホイールについているバランスウェイトを見る。30g
を越えていたら減点5
→ 普通のアルミホイールであればちょっとした歪みは修正可能です。また'93年以降に生産された BMW(R1100 シリーズなど)に使われているアロイホイールは材質が非常に軟らかいため、ちょっとした段差を越えただけでも歪んだりしますので注意が必要です。あと、格好も性能も良いマグホイールではありますが、マグネシウムには「酸化(サビ)」というやっかいな問題があります。寿命もそうですが日常使用でも空気の抜け方がアルミより早く、維持が大変です。
- 改造パーツがついてる場合はノーマルパーツの有無を確認する。場合によっては車検を通せないこともある。
- 距離計を見る。その数字を頭に入れて以下の箇所をチェックする
- 年式と比べて著しく少なくないか。500 〜 1500km/月くらいが妥当なところ
- タイヤ。走行距離 5000km なのにタイヤが OEM
でないなんてのはメーター戻しと判断する。また前後タイヤが一番端まで使ってある場合は、たいてい峠/サーキット/ジムカーナに使われていた車。サーキットの場合は異常にタイヤがボロボロになっているはず
- トップブリッジのキーシリンダー周辺の塗装が年式相応のハゲかどうか。ここはキーホルダーがこすれるため、
10000km も乗ると塗装がはげる
- スイッチ。とくにウィンカー周辺の塗装のハゲ具合は距離と見比べる目安になる
- グリップ、ステップのゴムの減り具合が距離相応かどうか距離にくらべて著しく減っている場合は、メーター戻しか、走り屋が乗っていたかのどちらか
- 前後ブレーキパッドの減り具合。またフロントディスクの削れ具合はメーター戻しチェックのいい目安になる
- タンクのニーグリップ部分の塗装が色あせてたりする場合は、割とハードに使われていることが多い
- チェーンの引きしろが残ってない場合はほぼ確実に
10000km 以上走ってると考えられる
- クラッチがワイヤー式の場合は、アジャスターの調整幅がどのくらい残っているかをチェックする。残りの少ない車は走行距離が長く、クラッチ板交換時期が近い
- ステップ先端のバンクセンサーの削れ具合。これも走り屋が使っていたかどうかの目安。転倒のチェックにもなる
→ 最近のメーター戻しは巧妙で、ここまで見てもわからな
いことが結構あります
→ 経験的に言って、大多数の中古車がメーター戻しを受けていますので、あまり距離にこだわらないほうが良さそうです。個人売買でもメーター戻しは少なくありません
その4/車に触れる
- ハンドルを左右フルロックまで切る。タンクやカウルに触れる場合は店を出る。途中でひっかかったり音がしたりする場合も同じ
- フロントフォークのアンダーブラケットあたりにあるハンドルストッパーをみる。折れていたり、削れていたりしたら間違いなく事故車なので店を出る
- アクセルをひねる。異様に重かったり引っかかったりする場合には、前のオーナーの手入れが悪い&テクニック的に問題があるか、異常に長期間売れ残ってたと判断する
→ ヘタクソの汚い車にまともな車はほとんどありません
- ブレーキ液、クラッチ液を見る。ブレーキ液の濁りがひどければ距離相応かどうかを考える。クラッチ液のほうがブレーキより劣化が早い。クラッチがワイヤーの場合は、アクセル同様のチェックを行う
- ブレーキを握ってみて、手応えがあるかどうか。フニャフニャの場合は当然エア抜きが必要
- フロントフォークの屈伸を10回ほど繰り返す。へんな音やひっ
かかりは不可。またオイルがにじむ場合はシール、あるいはイン
ナーチューブの交換が必要。リヤクッションも同じような感じで
チェックする
- 可能であれば前後タイヤを空転させてみる。距離が多い車だと
ベアリングがへたっていてスムースに回らないことがある。
また、チェーンの錆びがひどい場合は、雨ざらしで保管されてい
たと考えられる。チェーンの掃除の具合や伸び具合で、前のオー
ナーがちゃんとメンテしていたかどうかをあるていど見る事も
出来る
- 7ができるようなら、ついでにフロントフォークを握って前後左
右に動かして見る。動くようだとステムのガタが疑われる
その5/いよいよエンジン
- エンジンをかけるとなると、店員も本気で売りにかかってくる
ので、安易にやらないこと
- オイル洩れの有無をチェックする。機種にもよるが、にじむ程度
であればあまり問題は無い。ポタポタたれるようだとかなり問題
- オイルの量をチェックする。またスティックゲージ式の油量計
の場合は、ティッシュペーパーで拭き取って見て、オイルの
状態もチェックする
- 水冷の場合は、水の量をチェック。またラジエーターを見て、大
きなへこみがないことをチェック。可能であればラジエーター
のキャップを外してみてオイルが浮いてないことをチェックする
- 店員に頼んでエンジンをかけてもらう。一発でかかれば+5点。
外部のバッテリーをつながないとかからない場合は、展示されて
いた時間が長かったと判断できる。
- 暖気が終ったら、アイドリングが安定しているかどうかを見る。
車種にもよるが、吸排気系がおかしい場合はアイドリングが
安定しない。妙にアイドリングが高い場合には、アイドルスクリュー
で 1000 〜 1500rpm くらいにする
→ 車種によっては、どこもおかしくなくてもアイドリング
が安定しないことがあります
- 音を聞く。ここは車種にも左右されるしケースバイケースで難し
いが、4st の場合は「ジャラジャラ」とか「カチカチ」等の機械
的な音が排気音より大きい場合は要チェック。
→ NSR-SE , NSR-SP, ドカ等のように乾式クラッチの場合は
クラッチから大きな音がするが、これは心配なし
- 暖気が終ってもマフラーから煙を噴く場合は、手を排気ガスに
当てて見る。水滴がつくようならあまり心配なし。オイルの場
合は全開ダッシュで店から立ち去る
→ もちろん 2st の場合はオイルを吐いて当然です
- ゆっくりと回転を上げる。ツキが悪い場合は減点1。回転の下が
りが悪い場合も同様
→ フライホイールの重いエンジンだと回転の上がりが
妙に遅いことがありますが、これは「そういうもの」
です。ツアラー系のマシンに多いので、レプリカから
ツアラーに乗り換えるなんて場合は要注意です
- 早めに回転を上げる。ただしアクセルを「カパッ」といきなり空
けるのは「私はアクセルコントロールがヘタです」と宣言してる
ようなもので、店員にナメられる。アクセルのツキといっしょに
音の変化もチェック。
- 可能であれば 6000 〜 8000rpm くらいで数秒ホールドしてみる
なにごともなければ OK
→ 車種によります。8000rpm がレッドの場合は
4000 〜 5000rpm ってところでしょうか
- これはウラワザ。一度レッドゾーンすれすれまで回転を上げてか
らホールドする。状態の悪いエンジンならここで何らかの兆候
を見せるはず。ただし店員が怒るのは覚悟しておくこと
→ ひらかわはバイク屋の隣の家のオヤジに「うるせぇぞ!」
と怒られた (^_^;)
- キルスイッチの動作確認のため、アイドリング状態からキルス
イッチでエンジンを切る
- 再度オイル洩れをチェックする
その6/電装系
- バッテリーを見る。端子に白い粉がついてたり、端子が変色して
いたり、バッテリーケースの錆が激しい場合は要交換
→ バッテリーはだいたい2、3年で寿命です
- キルスイッチをオフにして、セルを数秒回して見る。バッテリー
が弱ければ一発でネを上げる
→ 車種によってはキルスイッチをオフにするとセルが
回りません。サイドスタンドが出てるとセルが回らない
車も多いですね
- 必要なら外部バッテリーをつないで、ライト、ウィンカー、セル、
ブレーキランプ、ホーンなどをいっぺんに動かしてみる。
電気系が元気なら、難なくこなせるはず。ランプの切れなども
発見できる
その7/その他もろもろ
- ナンバーが店から遠いものは、オークションで入荷したものが
多い(と思う)。一般にオークション車の程度はいまひとつ。また
赤男爵ことレッドバロングループではグループ内で定期的に車を
入れ換えているので、たまに遠いナンバーのものがある
- 忘れちゃいけない書類のチェック。フレーム、エンジンのナンバー
照会が不可欠
- タンクやヘルメットホルダーにキーを入れて、あくことを確認する。
スペアキーの有無は要チェック
その8/試乗
- 本気で買う気がなければ絶対に乗らないこと。また大手ショップ などは規則で試乗を禁止してるので、そういう場合は「乗ってみ
て問題なきゃ即ハンコ押すよ」とゆさぶりをかける。それでもダ
メならあきらめる
- 試乗コースをきちんと確認する。遠回りはトラブルの元
- 運転テクニックに自信がなければ無理しない
- 普通に乗ってみておかしなところがないかどうか確認する。エン
ジンのレスポンスやブレーキの鳴き、効き具合、クラッチのすべ
り、ギヤの入り具合は要チェック
- テクニックに自信があれば、両手を離して走ってみる。フレームや足回
りのおかしな車はまっすぐ走らないことが多い。
→ ただし、シャフトドライブ車やクランク軸が縦方向に
出ている車は別です。こういう車は慣性の影響でまっす
ぐ走らないことがあります
その9/契約
- 悩む、悩む、ひたすら悩む。ふっきれたところで店員に「見積り
お願いします」
- ここまで見た中で許せる不具合があるならば、どこまでケアして
くれるかを話し合う。部品の交換がある場合は、契約するときに
必ず紙にしておくこと
- 「どうしても、なんとしても、絶対に、必ず欲しい」車の場合は
前金をいくらか払っておく。このときに必ず「この金は手付金
ではありません、代金の一部です!」と念を押しておき、領収書
を受け取ること
- 保証がある場合は、保証の内容をきちんと確認する。納車のとき
にかならず保証書を受け取る事
→ 保証と言っても内容はピンキリです。あくまで「中古」
なのですから、あまり期待しすぎないように‥
- ローンの場合は、金利を確認しとくとナイス。ひらかわが昔GSX-R1100Kを買った時には、なんと18%以上だった…。一般に中古車
専業の店は金利が高いみたい
→ BMW の場合、正規ディーラーではひんぱんに
3.9% くら いの低金利キャンペーンを行ないます。これは利用しな
いと損です
- いまではあまりない悪質商法だが、「納車された車が、見た車と
別の車だった」なんてことがあるので、不安があれば契約時に書
類のコピーをもらう
- 住民票やらなんやらを用意する
- 納車の日時をはっきりさせる。ひらかわは1週間と言われたにも
かかわらず1ヵ月待たされたことがある
→ 3月は年度末なので陸運が異常に混みます。このため
車検を取り直す場合は納車に 1 カ月以上かかることも
あります
- 納車時には、契約時にたのんだことがちゃんとできているかどう
かをもう一度確認する
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