MAMEのコンパイル
注意:このサイトは「Welcome to MAME WORLD」を日本語にしただけの様なモノです。
簡単な英語の読める人ならば、そっち↑の方を見た方が絶対良いでしょう。

MAMEって何ぞや?
 このページを見ている皆さんは、恐らくMAME(ultiple rcade achine mulator)を ご存じだと思いますが、一応簡単に紹介しましょう。 MAMEと言うのは、Nicola Salmoria氏を中心としたチームが1997年からリリース し始めた、その名の通り、様々なアーケードゲームをエミュレートする為の フリーエミュレータです。 元々はNicola氏が所有していたレトロアーケードゲーム基盤の故障から始まった と言われています。 当初、数個のゲームから始まった同エミュレータ。現在では3954(MAME 0.68)もの アーケードゲームをサポートし、驚異的なエミュレータに成長しています。 このエミュレータの特徴としては、 1.C言語で書かれていてソースが公開されている(オープンソース)為、 多機種に渡る移植が可能である 2.(ある程度の技術がある人ならば)誰でも開発に参加できる 3.改造した物を配布できる(販売は出来ない)(オープンソースや、メインへの フィードバックが望まれるが) 4.近年、NEOGEOの様な、かなり最近のゲームまでをもサポートし始めた 5.コアチーム以外にもMAMEの開発に関わる人々が世界中に存在する 6.Windowsへの移行が完了し、Windows2000やXP等、DOS(ここで言うDOSとはIBMの PC-DOS(DOS/V)、Windows 95,98,98SE,MeのDOS窓です)が使えないものでも問題 なく動作 などがあります。 MAMEのofficialサイト「The official Multiple Arcade Machine Emulator (MAME) page」 は要チェックでしょう。
コンパイル前の心構え(初心者向け)
オフィシャルサイトに行かれた方はご存じだと思いますが、近年MAMEのOfficialサイト ではソース(この場合はC言語で書かれたプログラムの事)と、バイナリ(そのまま Windowsで実行できるファイルの事)の2種類で配布されています。 ここで、注意していただきたいのは、 「ただ単に遊ぶだけならバイナリの方を選択すれば事足りる。」 という事実です。 また、コンパイルにはコンパイラ環境のインストール等の為に、DOSやWindowsのシステムの 知識が、ほんの少しですが必要になります(例えば今「c:\」と言われて何の事かさっぱり 分からない人に手順を説明するのは流石に無理です)ので、敷居も多少高いものになって います。 では、何故、わざわざ苦労して(?)コンパイルするのでしょうか。 その答えとして考えられるのは… 「C++が分かるので、MAMEを自分色にカスタマイズしたい!」 ← かなりのヘビーユーザーですねぇ。 「コンパイルしてると、心が落ち着きます」 ← UNIX系のエンジニアによく見られる、 ある種の病でしょう。(^^; 「MAMEのソースを見て、C++言語の勉強の参考にしたい! 」← 勉強熱心な方ですね! とまあ、配布されているバイナリを使わず、わざわざ自分の時間を削ってコンパイル しようとするのですから、「遊びたい」以上の理由は必要ですね。 はっきり言って、うまくコンパイルできるかどうかは環境次第。 貴方のコンパイル環境となるPCが使い込まれていればいるほど、難しくなるかも知れません。 なお、コンパイルには通常30分前後、要します。 何らかの理由でコンパイルが途中で止まったりすると、やり直さなければならない 場合がほとんどです。 時間が無駄になることが耐えられない or 困った時は人に聞けばいいというスタンスの 人は、止めといたほうが無難です。 何度も言いますが、遊ぶだけならバイナリ版を取ってくれば良いんですし。 それでもコンパイルをする! と決心した貴方だけがMAMEのコンパイルをする資格が あると言えるでしょう。 ※ そんなわけで、わかんない事があっても私に聞かないよ〜に。私は自己紹介でも 書いてますけどFirewall専門なんで、ソフトはからっきしです。(><
コンパイラについて
MAME用のコンパイラは以下の2つとなっています。 ・「MinGW(Minimalist GNU For Windows)」←Windows用 ・「DJGPP」←DOS用 これらは、GNU-C Compilerという、現在BSD系やLinuxといったフリーUnix系OS(と、 書くとSCOがうるさい)では標準となっている高性能なコンパイラをWindowsやDOSで 動く様に移植した物なのです。 Windows2000やWindowsXPが主流である今、敢えてDOSを選択する必要はありません。 最近のMAMEは、ゲームによって違いますが、かなりのスペックを要求するように なってきています。 当ホームページではDirectXも使えてサクっと動くWindows版を強く推奨します。 ですので、以下ではWindows版のコンパイルについてだけ書きますね。(^^; あ゛〜、一応昔の奴も置いときましたので、 ど〜〜してもDOSじゃないと「ぃ.ゃ.」って方は見てください(なにぶん古いんで、 適宜読み替える必要がありますが、ご了承ください)。
MAMEコンパイル レシピ
さてさて、楽しい30分間(汗)コンパイルの時間です♪ 用意していただく物は… ・zip、tar、gzipの3つの形式を解凍できるプログラム(統合アーカイバプロジェクト等 から取ってきて、インストールしてください。インストールの方法などは省きます。) 超初心者の方には7zipがお勧めです。 以下のファイルは全てMAMEのofficialサイトからダウンロードできます。 ・Source code archives 「mame0xxs.zip」 → MAMEのプログラムソースファイルです。0xxの部分はバージョンを表し、sの部分は ソースファイルである事を表します。 ・Win32 compile utilities 「MinGW-2.0.0-3.exe」 「mingw-over.zip」 「gcc-3.2.2-20030208-1.tar.gz」 「dx70_mgw.zip」 → MAMEのソースをコンパイルする為に必須のファイルです。 ・DOS compile utilities (old,not needed anymore) 「upx???w.zip」 → UPXとは、実行ファイルを圧縮したまま実行できるという、なかなかの優れモノです。 何故かここでは「過去の遺物」みたいないわれ様ですが、入れといた方がいいです。 コンパイルしたバイナリはサイズがありますんで、圧縮しときましょう。(^^; ・コンパイル神(ゲームメーカに非ず)の寵愛。 → 時代が移り変わっても、このお方の加護なくしてコンパイルは通りません。(^^;
第1段階 コンパイル環境のセットアップ
--- ここではc:\mingwにMinGWをインストール場合について説明しますが、 --- --- 別の場所でも問題ありません。変更する場合は適宜読み替えてください。 --- --- 言ってる意味が理解できない方は、記述通りに実施したほうが無難です…。 --- 1. 「MinGW-2.0.0-3.exe」をダブルクリックで実行。(インストーラが起動します) 2.下図の様な画面が表示されますので、「はい(Y)」をクリックします。 3.下図の様な画面が表示されますので、「Next >」をクリックします。 4.下図の様な画面が表示されますので、「Yes」をクリックします。 → ライセンス、利用、再配布等に関する条件が記述されています。 念の為、読んでおいてくださいね。 5.下図の様な画面が表示されますので、「Next >」をクリックします。 6.下図の様な画面が表示されますので、「Next >」をクリックします。 → (インストール先を変えたい場合は、ここで「c:\MinGW」と書かれている 部分を直接編集するか、その下でインストール先を選択してください。) 7.下図の様な画面が表示されますので、「Next >」をクリックします。 8.下図の様な画面が表示されますので、「Install」をクリックします。 9.下図の様な画面が表示されますので、プログレスバーが100%になるまで待ちます。 10.下図の様な画面が表示されますので、「Next >」をクリックします。 11.下図の様な画面が表示されますので、「Finish」をクリックします。 12.「gcc-3.2.2-20030208-1.tar.gz」を解凍すると、 \bin \include \info \lib \man COPYING COPYING.LIB という、フォルダ&ファイルが出力されますので、これらを全てc:\MinGWに 上書きします。 13.「mingw-over.zip」を解凍すると、 \bin \include \lib readme.txt という、フォルダが出力されますので、これらを全てc:\MinGWに上書きします。 14.「dx70_mgw.zip」を解凍すると、 \include \lib という、フォルダが出力されますので、これらを全てc:\MinGWに上書きします。 15.「upx???w.zip」を解凍すると、いろいろファイルが出てきますが、 そのうち「upx.exe」というファイルを、c:\MinGW\binにコピーします。 16.最後にc:\MinGW\binにパスを通します(一応説明しますと、そのフォルダに 移動しなくてもそのフォルダの中のファイルを参照できるようにすることです)。 ・Windows 2000,XPの場合 (1) デスクトップ or スタートメニューの「マイコンピュータ」右クリックし、 出てきたメニューの「プロパティ」を左クリック。 (2) 「詳細設定」タブをクリックし、「環境変数」をクリック。 (3) システム環境変数の「PATH(あるいはPath)」のところをクリックし、「編集」 ボタンをクリック。 (4) 変数値の最後に;c:\MinGW\binを追加後、 各ウィンドウで「OK」をクリック。 ・Windows9x系の場合 (1) c:\にある、autoexec.batを右クリックして「編集」(表示されていない場合は explorerのツール→フォルダオプションで、全てのファイルを表示する様、設定 してください。) (2) 「SET PATH=〜」(〜は環境によって異なります)と書かれた行の最後に;c:\MinGW\binを 追加後、OSを再起動してください。 以上で、コンパイラ環境のインストールは終了です。 え、もう疲れちゃいました? まだまだ、疲れるのはこれからですよ。(^^;
第2段階 いざMAMEコンパイル!
では、さっそくMAME本体のコンパイルに取りかかりましょう。 1.ディレクトリc:\mamesrcをエクスプローラ等で作成。 2.MAMEのソースのZIPファイルをc:\mamesrcにコピー。 3.MAMEのソースを解凍(何故か2重になっています)。 4.DOS窓orコマンドプロンプトにて、以下の2つのコマンドを順に入力します。
cd \mamesrc
make
ここで、
'make' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。
と出力された場合、コンパイル環境のインストールを失敗している可能性があります。 PATHところを確認して下さい。 以上でc:\mamesrcのディレクトリの中に、光輝く(?)
MAME.exe
が誕生しているはずです。 折角苦労して(?)コンパイルしたのですから、早速実行してみましょうね。(^o^)
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