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ラオス政府軍の教官だった著者は,ラオスにおける特殊部隊の最高責任者にスカウトされ,アメリカ陸軍大尉としてグリンベレーの小隊の指揮官としてベトナム戦争に参加しました。
本作品は,このスカウト時からベトナム戦争終結までの氏の体験を記した実録となっています。
氏の最初の発表作品であり,すべての柘植作品の基礎がここに凝縮されているといっても過言ではないでしょう。
アメリカ本土での訓練の様子や,ベトナム戦争当時の沖縄の役割などが記されていますし,あまり書かれることがないベトナム戦争の当事者の体験記として,歴史的な価値も十分にあります。
装備品の説明や戦闘の解説など,ミリタリーマニア向けの記述も多数ありますので,そういうのに興味がない方にはお勧めしません。
が,これから柘植作品を制覇しようと考えている方は,このへんを理解してからの方が,作品になじみやすいかと思います。
1986年2月,原書房から刊行。
1989年9月25日,集英社文庫から第1刷。
グリンベレー当時の著者はAチーム(小隊)の指揮官であった。
ラオスに精通していた著者がアメリカ特殊部隊の指揮官として与えられた任務の一つが表題の作戦ということになる。
標的は「赤の殿下」スファヌヴォン殿下,共産圏に染まった王族の一人。
柘植久慶にして「人生最大の冒険」と言わしめた作戦とはいかなるものか。
政治的な理由から,標的といくつかの固有名詞以外は架空の名称を使っているそうで,「ザ・グリンベレー」と比較すると歴史資料的な意味合いは薄まりますが,武器解説等が減っているからか,幾分初心者でも読みやすくなっています。
作者抜きにしても,冒険小説として十分読み応えがあるでしょう。
「ザ・グリンベレー」の良質な後編となっています。
1988年4月,並木書房から「グリンベレー 赤の殿下を狙え」として刊行。
1992年6月25日,集英社文庫から表題で第1刷。
朝比奈隆三を主人公にすえた三部作の第1弾。
このシリーズは,これまでの柘植小説とは違い,主人公がまったくの素人−戦闘のプロではないことがあげられる。
蜂田迅,綴喜四郎は職業軍人であったし,余語幹一郎にはやむにやまれぬ事情があった。しかし,朝比奈には傭兵をしなければいけない事情はないのだ。
柘植小説はこれ以後,鴨志田や楯岡のように素人が主人公となるシリーズが増えてくる。本作品はその第1弾ともいえるのだ。
また,蜂田迅を柘植の分身とするなら,朝比奈はコンゴ動乱に参加したころの,若き日の著者のイメージとダブる。これも,他の作品にはない特色といえるだろう。
読者に戦闘経験者は少ないだろうことを考えると,柘植小説のなかでもっとも感情移入がしやすいシリーズではないだろうか。
1992年3月,ジョイノベルズから刊行。
1996年2月25日,集英社文庫から第1刷。