柘植久慶 カテゴリー別作品リスト
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プロフィールでも紹介しましたが,氏の著作は多くのジャンルに別れています。
このため,初心者はどれを読めばいいのかわかりにくい場合があります。
これを,集英社文庫「女王の身代金」の巻末解説において,小峯隆生氏がカテゴリー分類を用いてわかりやすく解説しております。
ここでは,このカテゴリー分類法をもちいて,柘植氏の作品を紹介したいと思います。
なお,リスト作成にあたっては,中央公論社刊「逆劇 ナポレオンワーテルロー会戦」巻末の作品リストを参考にしていますが,私が読んでいない作品についてはリストに載せていません。読んだことのある方は,どのカテゴリーに分類すべきかをご連絡ください。
リストにあるものについてはすべて解説をつけるつもりですので,気長にお待ちください。

柘植氏の体験記(ノン・フィクション)

サバイバル・ガイドブック

ミリタリー・アクション小説

ifもの小説

歴史小説

歴史解説

その他

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ノンフィクション
ザ・グリンベレー解説
フランス外人部隊
傭兵見聞録
ラオス内戦 赤の殿下誘拐作戦解説

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サバイバル・ガイドブック
サバイバル・ブック
戦場の人間学
戦場の生存術
危機からの脱出 サバイバルトレーニング
戦場の指揮官
悪魔の報復術
犯罪からのサバイバル
大地震からのサバイバル
ビジネス戦場学
セキュリティ&サバイバル
震災の生存術
個人の危機管理術
指揮官の人心統率術
大震災生存の達人

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ミリタリー・アクション小説
蜂田迅シリーズ
女王の身代金
グリンベレーの挽歌
零の記号
クーデター
地獄の犬
死のフィアンセ
核の迷路

周防喜一郎シリーズ
喜望峰の星
熱砂の脱出

余語幹一郎シリーズ
血の航跡
炎の軌跡
闇の足跡

傭兵シリーズ
傭兵たちの葬送解説
傭兵たちの報酬
傭兵たちの落日

綴喜四郎シリーズ
大統領の刺客
大統領の密謀
大統領の闘争
海底の煌き
氷雪の檻

鴨志田功シリーズ
死の影の戦士
戦士たちの橋
戦士たちの賭

黒髪薫シリーズ
復讐の牙
復讐の掟

鏑木道太郎シリーズ
飢狼たちの聖餐
飢狼たちの聖地
飢狼たちの聖戦

楯岡久シリーズ
魔境からの脱出
最後の海賊船
ロマノフ王朝の黄金
経済マフィアを消せ
ローザンヌの標的
緑の地獄
グーテンベルク聖書奪回作戦
砂の迷宮

スナイパーヘルヴァレーシリーズ
オペレーションデイトナ
銃剣作戦

その他
六朝の壷
操られる影
最後の遭遇
インドシナ急行
逆転の罠
遥かなる烽火
マンハッタンの墓標
チェックメイト・キング
ロイヤルコレクションを狙え
悪魔の摂理
スーツケース一杯の恐怖
北朝鮮軍ついに南進す
亜細亜大戦2001

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ifもの小説
御厨太郎シリーズ
逆撃 関ヶ原(上・中・下)
逆撃 大坂冬の陣
逆撃 大坂夏の陣
逆撃 川中島合戦
逆撃 三方々原合戦
逆撃 長篠合戦
逆撃 ダンケルク電撃戦
逆撃 イングランド上陸戦
逆撃 モスクワを占領せよ
逆撃 レニングラード攻防戦
逆撃 アレクサンドリア進攻
逆撃 スターリングラード制圧戦
逆撃 ヒトラー奪還作戦
逆撃 クルスク戦車決戦
逆撃 ノルマンディー防衛戦
逆撃 第三帝国の崩壊
逆撃 ナポレオンロシア遠征
逆撃 ナポレオンドイツ戦役
逆撃 ナポレオンフランス戦役
逆撃 ナポレオンエルバ島脱出
逆撃 ナポレオンワーテルロー会戦

その他
土方歳三の鬼謀 逆転「鳥羽・伏見」戦記
土方歳三の鬼謀U 逆転「会津・北越」戦記
土方歳三の鬼謀V 逆転「箱館・宮古湾」戦記

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歴史小説
獅子たる一日を
獅子たちの時代

堀田大和之助シリーズ
ゴールドラッシュ
地獄のレンジャーズ 南北戦争を戦ったサムライ

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歴史解説
ナポレオンの戦場
ヒトラーの戦場
名称たちの決断
戦場の都 パリ
日本の合戦−こうすれば勝てた−
日本の古戦場−こう戦えば勝てた−
皇女アナスタシアの真実
二人の将軍
JFKを撃った男

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その他
フランス外人部隊から帰還した男
実戦 孫子の兵法
実戦 五輪書

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THE GREEN BERETS
ザ・グリンベレー 世界最強の男たち

ラオス政府軍の教官だった著者は,ラオスにおける特殊部隊の最高責任者にスカウトされ,アメリカ陸軍大尉としてグリンベレーの小隊の指揮官としてベトナム戦争に参加しました。
本作品は,このスカウト時からベトナム戦争終結までの氏の体験を記した実録となっています。
氏の最初の発表作品であり,すべての柘植作品の基礎がここに凝縮されているといっても過言ではないでしょう。
アメリカ本土での訓練の様子や,ベトナム戦争当時の沖縄の役割などが記されていますし,あまり書かれることがないベトナム戦争の当事者の体験記として,歴史的な価値も十分にあります。
装備品の説明や戦闘の解説など,ミリタリーマニア向けの記述も多数ありますので,そういうのに興味がない方にはお勧めしません。
が,これから柘植作品を制覇しようと考えている方は,このへんを理解してからの方が,作品になじみやすいかと思います。

1986年2月,原書房から刊行。
1989年9月25日,集英社文庫から第1刷。

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ラオス内戦
赤の殿下誘拐作戦

グリンベレー当時の著者はAチーム(小隊)の指揮官であった。
ラオスに精通していた著者がアメリカ特殊部隊の指揮官として与えられた任務の一つが表題の作戦ということになる。
標的は「赤の殿下」スファヌヴォン殿下,共産圏に染まった王族の一人。
柘植久慶にして「人生最大の冒険」と言わしめた作戦とはいかなるものか。
政治的な理由から,標的といくつかの固有名詞以外は架空の名称を使っているそうで,「ザ・グリンベレー」と比較すると歴史資料的な意味合いは薄まりますが,武器解説等が減っているからか,幾分初心者でも読みやすくなっています。
作者抜きにしても,冒険小説として十分読み応えがあるでしょう。
「ザ・グリンベレー」の良質な後編となっています。

1988年4月,並木書房から「グリンベレー 赤の殿下を狙え」として刊行。
1992年6月25日,集英社文庫から表題で第1刷。

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傭兵たちの葬送

朝比奈隆三を主人公にすえた三部作の第1弾。
このシリーズは,これまでの柘植小説とは違い,主人公がまったくの素人−戦闘のプロではないことがあげられる。
蜂田迅,綴喜四郎は職業軍人であったし,余語幹一郎にはやむにやまれぬ事情があった。しかし,朝比奈には傭兵をしなければいけない事情はないのだ。
柘植小説はこれ以後,鴨志田や楯岡のように素人が主人公となるシリーズが増えてくる。本作品はその第1弾ともいえるのだ。
また,蜂田迅を柘植の分身とするなら,朝比奈はコンゴ動乱に参加したころの,若き日の著者のイメージとダブる。これも,他の作品にはない特色といえるだろう。
読者に戦闘経験者は少ないだろうことを考えると,柘植小説のなかでもっとも感情移入がしやすいシリーズではないだろうか。

1992年3月,ジョイノベルズから刊行。
1996年2月25日,集英社文庫から第1刷。

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傭兵たちの報酬


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