2001/05/29 理由 (宮部みゆき / 朝日新聞社)
2001/05/28 ガダラの豚 (中島らも / 実業之日本社)
2001/05/27 血の味 (沢木耕太郎 / 新潮社)
2001/05/26 照柿 (高村薫 / 講談社)
2001/05/23 新宿鮫風化水脈 (大沢在昌 / 毎日新聞社)
2001/05/22 蒲生邸事件 (宮部みゆき / 毎日新聞社)
2001/05/20 プリンス近衛殺人事件(V.A.アルハンゲリスキー)
2001/05/18 プラハの春 (春江一也 / 集英社)
2001/05/17 左腕の誇り〜江夏豊自伝・波多野勝(構成)草思社)
2001/05/10 大地の子(山崎豊子)
2001/05/07 勲章幻影〜小説大津事件(夏堀正元)
2001/05/05 李歐(高村薫 講談社文庫)
2001/05/04 病院坂の首縊りの家(横溝正史)
どうも、何周か遅れてベストセラーを読んでいるようだが実際そうなのだから仕方あるまい。
で、本題
何か、一気に読み終わってしまった。
”一家”4人が惨殺される悲惨な事件にも関わらず
何かさわやかさを感じるのが宮部みゆきらしさか
読んでる最中はぐいぐい引き込まれて一気に読んだにもかかわらず
読み終わってからふと思うとそれっていいのかと思ってしまう。
事実描写と関係者のインタビューに2重構成
このインタビュワーの顔のなさに何か違和感を感じることが所々であり
ま、いいか
数年前に一度読んだものの再読
週刊アクションでの漫画化の中途半端が返す返すも惜しい
中島らも原作で漫画化を図るのならもっとほかに向いているものがあったような気がするが
週刊アクションも昨年秋のリニューアルも完全なエロ本にはなり切れず
どういった方向を目指しているのか
閑話休題
もちろん、おもしろい
数年ぶりなので何となくのあらすじしか覚えていず(・・;)
新鮮な気持ちで読めた。
彼のらりぱっぱ時代に書かれたものだがあまりそういったことは関係ない
最後に東京に戻ってきてからのクライマックスが若干物足りないか
テーマは重い。
中学三年生の冬に父親を殺してしまう少年が主人公。
なのに、さらさらと読めてしまうのはなんなのか。
主人公が自分で自分のことを淡々と語る
あまりにも淡々としているのでこちらも淡々と受け入れてしまう。
決して殺人事件のことが最後まで隠されているわけではない。
この小説の最初の一文は
「中学三年の冬、私は人を殺した」である。
後書きによると沢木氏はこの作品の大部分を約10年前に書き終えていたらしいが
(という訳なので昨今の少年犯罪ばやりに載ったわけではないようだ)
残り一割が書けずにそのまま放置されたのがある別の作品を書いているうちにその一割が見えたらしく一気に書き上げたらしい。
その一割とこの淡々とした文体に関係があるのかないのかわからない
最後の部分でこの少年のある特殊な要因を暗示させるような記述が見られるが
(私の想像があっていたとして)それと少年犯罪は無関係だと思う。
うーん、疲れた
高村氏の作品はみんな疲れるのだがこれは特に疲れた
いかんせん、登場人物がみんな疲れている
読みながらこちらも疲れてきて
早く終わってクレーって感じ
しかし、途中で読むのを止めたくはならないのだから
さすが 高村薫
一度読んだことがあるのだがレディージョーカーを再読してもう一度疲れましょうか
新宿鮫シリーズ 7冊目として執筆発売されたシリーズ第8作
まだ読んでいないのだがこの後で他作品よりも時系列で後になるらしく
その為に上記のようなややこしいことになっている。
といって話が分かりにくくなるわけではなくこの1冊だけでも十分に楽しめる。
ここ何作かで続いていた警察内部を中心とした権力側との対立はほとんどなし
またドンパチもほとんどなし。
しかし、本作品の主要登場人物 真壁、大江が渋い
派手さにかける面はあるが安心して読める作品
やっぱりきれいね
彼女らしくSFとミステリーと混ざった作品
今ひとつ重みにかけるようなところがないではないが
そこが彼女らしいのだろう
ソ連、あるいは警察国家に対する憤りのみが後に残ってしまう本
近衛文麿元首相の息子というだけでなんの特別の情報も知らない
ただの弛緩であった近衛文隆氏が終戦時捕虜としてソビエトにとらわれて
無実の罪で服役、そのまま10年以上とらわれてそのまま死去してしまう。
もちろんこのことも許されないことなのだがもっとすごいのが
シベリヤに抑留された日本兵はこれまでの定説とは大きく異なり
100万人を越えるらしい
情けない
現役外交官の記したデビュー作
事件としての”プラハの春”、何となく知っていたが
もちろん今となっては完全に歴史上の事件でしかないが
当事者としてその場にいた人たちにとってはどうだったのだろう
もちろんこれは小説でありノンフィクションであるから
これだけでわかった気になるのは危険なのだろうが
で、若手外交官と東ドイツ出身の女性との恋愛、それを
見つめる周りの人たちの動き
すなわち明らかな小説部分もかなりよかった。
筆者の次の作品もあるようなので是非読んでみたいと思う
江夏豊、私が知っている彼の現役生活は
後半の広島、日ハム、西武の部分だ
文中もたびたびでてくるがまさに優勝請負人だった
この本を読んでいると彼が本当に考えながらピッチングを行っていたことがよくわかる。
いろいろ事情はあるのだろうが是非一年通してピッチングコーチを行う彼の姿が見てみたい
図書館にあったので思わず借りてしまった。
なるほど、これはベストセラーだ。
僕は見なかったがドラマの方も好評だったというのも納得だ。
ただ正直途中からあまりにもドラマじみたところがどうも好きになれず
とばしとばしになりながら最後まで読了。
いい本だと思う。
この本の悪口を言う人はなかなかいないだろう
(55点)
タイトル通り大津事件を取り扱った歴史小説。
事件の概要と司法の独立に尽くした裁判官がいたということくらいは
歴史の授業で習っていたが特に深くは知らなかった。
犯人の津田三蔵、被害者のロシア皇太子ニコラス
(この人、こんな事件の被害者にもかかわらず日本に対してはあまり悪い印象を持たずにいたらしい。
これくらいのテロには慣れっこでもあったらしい)、児島大審院長といったなじみの登場人物のほか、
伊藤博文や黒田清隆といった明治の元勲、など多彩な登場人物がでてくる。
しかし、裏の主人公はこの事件の際皇太子を救った二人の車夫。
これを契機に日本、ロシア両国から勲章と年金を授かるのだが
国民の規範となる行動をしてもらわないと困るという政府に金の
使い道ばかりか行動の一々まで管理されてしまう始末
淡々とした文章でさらっと読めたなかなかおもしろかった
久しぶりに高村薫を読む
氏お得意の文庫化に伴う全面改稿というかタイトルまで変わってしまって
書き下ろしみたいなもの。
高村薫らしい国際色のでた作品。
ちょっとネットで探してみると
この作品には独特の観点を持ったファンの方々が多数いらっしゃるようで
そういう要素が在るなとは思っていたがみなさんいろんなところに題材をお求めになるようで
こういう事書いても感想にならないが
いかにも高村作品というにおいを感じる。
いいね、やっぱ
氏の作品は皆、人物関係がごっちゃごちゃでしかもそれが事件のキーワードになっている
から大変なのだがこれはとんでもなく大変。
この作品は金田一耕助シリーズ最終編ということで力が入ったのだろうが
ちょっと読むのが大変だった。
記憶が曖昧なのだが映画版の方はこんなに複雑ではなかったのでは
この作品、昭和28年、昭和48年と二つの時代をまたがる事件を
金田一耕助が解決という筋なのだが
もしかしたら前半部分だけだったのかとも思うがいかがざんしょ
とりあえず、ビデオでも借りてみますか
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