1999年7月分

1999/07/25 大阪センチメンタルジャーニー 富岡多惠子著
1999/07/24 酒屋日記 北上幸成著(彩図社)
1999/07/13 魔術師 〜三原脩と西鉄ライオンズ 立石泰則著
1999/07/12 咬ませ犬 後藤正治著(岩波同時代ライブラリー)
1999/07/11 非常階段ミヤコへ届け〜55人が綴る思い出 非常階段ミヤコ保存委員会著(リトルガリヴァー社)
1999/07/10 純粋なるもの 島朗著(河出書房新社)
1999/07/09 スカウト 後藤正治著(講談社)
1999/07/08 猛き箱舟 船戸与一(集英社文庫)
1999/07/07 ディールメーカー 服部真澄
1999/07/06 野球小僧vol.2 白夜書房

大阪センチメンタルジャーニー 富岡多惠子著(1999/07/25)

 産まれてから学生時分までは大阪に育ち、それから東京に出てきたという境遇は私と大変似ている。(もちろん生きてきた年数が明らかに違うが)。大阪に向かうとき、つい、大阪に”行く”といい、東京に”帰る”と言ってしまう。自分の中に、離れてから出来たのだろう理想の大阪像があることに気づかされる。70点

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酒屋日記 北上幸成著(彩図社)(1999/07/24)

 うーん、かなり辛いぞ。タイトルにつられた私が悪かったのだが。決して著者には悪気がないのがよく分かるからよけいにたちが悪い。25点

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魔術師 〜三原脩と西鉄ライオンズ 立石泰則著(1999/07/13)

 野球本が続く。三原を書きに私鉄について奇術師ながらその対抗軸に巨人がい、読売新聞がある。確かに名監督だったのはよく分かったがそれよりも興味深かったのが、三原が去った後の西鉄の凋落ぶり。さらには黒い霧事件に繋がるわけでありますが。名物オーナーの死、もしくは会社から離れるのがそのままチームの衰退、身売りに繋がるのが辛いね。と言いながら、日拓から日ハムへの身売りに絡むエピソードはなかなか。しかし、水原、或いは鶴岡に関する本を殆ど見かけないのはやはり三原のすごさの象徴か。65点

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咬ませ犬 後藤正治著(岩波同時代ライブラリー)(1999/07/12)

 後藤氏の作品連発。今回はスポーツに携わっているプルフェッショナルに関する短編ノンフィクション5編。 中でも気になったのが表題にもなった咬ませ犬としてリングに立ち続けたボクサーのジム移籍後の話と中日ドラゴンズでブルペンキャッチャーを続けやがて二軍監督になった福田氏の話。それぞれに多く紙幅を割いてはいないがなかなか味がある本でした。60点

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非常階段ミヤコへ届け〜55人が綴る思い出 非常階段ミヤコ保存委員会著(リトルガリヴァー社)(1999/07/11)

 タイトルを見て何のことか分かる人は何を今更だろうし、分からない人は全く分からない<当たり前。 この本は平成9年8月に刊行された。女性漫才コンビ非常階段のミヤコさんの一周忌に合わせて。という訳なので今更読んでも旬はとっくに過ぎた本だ。私が彼女を見たのは大阪にいた頃の4時ですよーだとかナイトinナイト(こっちはあんまり見てなかったけど)くらいか。この本を読んでミヤコさんがいい人だったんだなと思わせるエピソードは至る所に出てくる。しかし、芸人になる前の友人が本名のミヤコさんに追悼を寄せている。こういった本はあまりないのではないだろうか。きっといい人だったのだろう。後、大崎さんが女性漫才師に対する業界の対応の仕方を問題視しているのが印象的。69点

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純粋なるもの 島朗著(河出書房新社)(1999/07/10)

 久々の将棋本。96年秋に刊行されたものなのでやや話が古いが実はこの年は羽生が七冠を達成した年。即ち一番将棋界が盛り上がった年。その年の動きを若手棋士を中心に現役ばりばりの棋士が記す。面白くないわけがない。将棋を指しているときではなくそれ以外のプライベートな場面がたくさん出てくるのは棋士の中にいる筆者ならでは。主に登場する棋士は以下の通り。(肩書きは書籍中の紹介文に準ず)・森下卓八段、佐藤康光八段、森内俊之八段、羽生善治六冠王、そして島朗八段 75点

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スカウト 後藤正治著(講談社)(1999/07/09)

 広島で永年スカウト業に携わり後、大洋、オリックス、日ハムとスカウトとして活躍する木庭教氏を主人公に据えたノンフィクション。以前から話題になっておりようやく読み終えた。70を越えながら第1線であり続ける彼を3年間追いかける。文中には今年のドラフトの後自殺してしまった三輪田さんの話も出てくる。上に記した野球小僧にも紹介されていたが広島というチームが大きな要素を閉めている。戦後チームができあがった頃から決して潤沢とはいえない資金とチームの人気。その制限の中で最良の選手を見つけ入団させる。今のように逆指名制度ができあがってしまっては到底望めない名物スカウトだ。もちろん彼の見いだした選手の中には名選手になった人も多い。しかし、スカウトの仕事の半分はリストから消す作業なのだということがよく分かるノンフィクション。 話変わってわがホークス、先ほどお亡くなりになった根本氏はかなりの人脈を持っていたようだが来年以降は大丈夫だろうか。70点

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猛き箱舟 船戸与一(集英社文庫)(1999/07/08)

 前から気になっていた船戸氏の作品を始めてきちんと読みました。いやぁ、やっぱり面白いですね。わざわざ私が言うまでもないんでしょうけど。ただ、4分の3までがある意味でネタふりになっていて最後にクライマックスって感じなんでしょう。正直、主人公が日本に帰ってからの部分はややモチベーションが落ちているような気がした。その結果、前半部の方が面白く感じてしまったのが残念。75点

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ディールメーカー 服部真澄(1999/07/07)

で、服部真澄さんの最後の未読作品も読んじゃいました。今回のテーマはキャラクター、M&A、不妊用人工授精といろんなキーワードが絡み合っていてなかなか宜しい。企業内部の野望というかM&Aってこんな個人的な思惑で進んで行くんだろうかと思いますが。著者が女性と言うこともあって今回も主人公は女性。これまでの二作と比べて一番女性らしい主人公ではなかったかと思います。それがいい方に出たかどうかは若干疑問。消して弱々しい主人公ではないのだがなんかちょっと違うような気が。後、ハリウッド(あるいはキャラクター管理会社)の裏側をもっと強烈に書いて貰いたかったな。何にせよ早く次の作品が読みたい。68点

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野球小僧vol.2 白夜書房(1999/07/06)

 実はこれはムックなのでここで紹介するのとはちょっと気色が違うのだが、かなりいい本。ちょっとvol.1も早いウチに手に入れないと行けない。野球に対する愛があふれる本。野球ファンなら必読必携の本。実際に野球をやっていなくても大好きな人が多いはず何だけど選手やその技能を紹介するのではなく見る側を紹介した貴重な書物。しかし、馬場さんが怪我をした合宿所のお風呂って巨人の合宿所じゃなかったんだね95点

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