アライン RCE-500X ヘッドロックジャイロ ユーザーマニュアル

(特徴)
★デュアルモード:ヘッドロックと通常型レートジャイロの2つのモード
★内蔵ドリフト(ずれ量)補正回路:風やヘリコプターの動きによるテールラダーのずれを自動的に低減し、テールの安定性を一定に保ちます。
★温度補正回路:温度変化に対して安定しており、突然天候が変化しても安定した性能を発揮します。
★ラダーの操作方向に対して正常(Normal)と反転(Reverse)の二つを切り替えることができます。
★送信機の外部(AUX)チャンネルで、ゲインとヘッドロックモードを設定することができます。
★軽量小型で頑丈な筐体が内部を保護します。

(性能)
動作電圧:DC 4.2〜7V
消費電流:約33mA
動作温度:-5℃〜+60℃
寸法:23.5×21×15mm
重量:12g
付属品:両面テープ1個

(ジャイロの設定)
1.ジャイロをへリコプターに取り付けるときは、付属の両面テープを使ってください。
 このテープはジャイロがヘリコプターの振動を受けないようにし、ジャイロを安定にします。
 アライン社は以下に説明する手順でジャイロを搭載することを推奨します。
 もしそれが不可能であれば、それに近い方法でジャイロを設定してください。特にノイズを避けるため、モーターやアンプ(ESC)などの電磁波または熱を発生する部品からは離してください。


 ◎ジャイロを固定するときは、付属の両面テープを使い、以下の手順に従ってください。
  A.ラジコンヘリコプターの重心(メインシャフト)付近に適当な場所を探してください。
   そこがテールローターやメインローターなどの振動を受けないことを確認してください。
  B.アルコールを使ってその場所を掃除し、完全に乾かしてください。
  C.両面テープを2つの小片に切り、それぞれをジャイロの端に付けてください。
   (図の底面です。)
   それからジャイロを搭載位置に取り付けてください。 
   ジャイロの一面に、両面テープを丸ごと貼り付けないでください。


2.ジャイロを受信機とラダーサーボに接続する方法を図に示します。
 単一モード(ヘッドロックモードだけ使用可能です。)
  Step 1:ラダーサーボをジャイロのサーボ接続端子に接続してください。
      市販の延長ケーブルが必要な場合があります。
  Step 2:ラダーコネクタを受信機のラダーチャンネルに接続してください。
 デュアルモード
  Step 1、Step 2:単一モードと同じです。
  Step 3:ゲインコネクタを、双葉・アラインの受信機はチャンネル5に、JRの受信機はAUX2(機種によってはAUX3)に接続してください。


(設定)
1.送信機の電源を入れます。
2.受信機の電源を入れます。ジャイロのSetライトが点灯するまでヘリコプターを動かさないでください。(数秒かかります。)
 (訳注)Setが完了すると、テールサーボが一瞬動きます。
3.送信機の設定をします。
 ★ATS ★スロットル ラダー ミキシング ★ピッチ ラダー ミキシング
 ★パイロットAuthorityミキシング ★ラダー ジャイロ ミキシング ★Revolutionミキシング
4.テールの動きを止めるようにテールピッチが動くように、Direction(REVERSE)スイッチA−Bを切り替えてください。
5.ゲイン設定
 単一モード:(小さなドライバーを使ってボリュームを回し)Gain Control -→+を調整してください。
  最高のテールの性能と安定性を得るために、テールが振動を起こす直前までゲインを大きくして、振動を止めるためちょっとだけゲインを下げてください。
 デュアルモード:上に述べた方法で、テールが最高の状態になるように送信機のジャイロゲインとATVを設定してください。

(飛行前のラダートリムの調整)
 ジャイロを正しく動作させるために、ジャイロのトリムを正しく合わせることは重要です。
1.ラダーのトリムを(もし有効であればサブトリムも)中立にします。
2.ジャイロゲインスイッチのノーマルとヘディングロックモードを確認してください。
 これはラダーを最大に切って中立にすると確認できます。
 ノーマルモードではラダースティックが離されると、ラダーサーボも真ん中に戻ります。
 ヘディングロックモードでは、ラダーサーボは最大角度に動作したまま止まります。
 (単一モードでは動作しません。)
3.(ヘディングロックモードにおいて)ラダーのトリム(もし有効であればサブトリムも)をラダーサーボの動きが最小になるように調整します。最適に調整した場合、ラダーの動きは遅く、最大角度になるまで10〜20秒かかります。
4.もしこのトリム位置が調整できたら、これ以上の調整は不要です。
 しかしながら、ノーマルモードでの調整を完璧にするために、以下の方法でリンクを調整する必要がある場合があります。(飛行試験時に行います。)
5.ヘッディングロックモードにし、ヘリコプターをホバリングさせます。
6.テールが振動するかどうか確認し、振動する場合にはジャイロゲインを減らします。
 逆に、振動が無い場合には、ジャイロゲインを増やします。(最後には、テールが振動しない最大のゲインにします。)
7.テールが停止するようにラダートリムを調整します。
8.ノーマルモードにして同様の調整を行います。この場合、テールが停止するようにテールローターのリンクを調整してください。

(重要)
A.送信器のジャイロゲインを調整しても、テールのハンチングが止まらない場合には、テールリンクをラダーサーボのホーンの少し違う場所の穴に差し込んでみてください。
B.ジャイロを飛行場の温度と湿度に慣らすために、ヘリコプターをその環境に5〜10分間置いてから、電源スイッチをONにすることを強く推奨します。

前のページへ (up)