ラジコンヘリのフライトテクニック


ループ

機体の調整

(1)アイドルアップまたはフライトモード切り替え時に、ゼロスロットルでのモーターパワーを60%程度(ガバナー使用時ではホバリングと同じかやや速く)に、ピッチを-6度程度にして、背面で丁度ホバリングするようにする。
(2)高性能ジャイロ、高速ラダーサーボ、ガバナー(付きアンプ)などを使って、ホバリングからフルスロットルおよびホバリングからゼロスロットルにしたときに、機首が(ラダー方向に)振れないようにする。
(3)強力モーター、高電圧バッテリー、ベアリングなどを使って、フルスロットルでの上昇速度が1m/秒以上になるようにする。
(4)ローター回転の高速化、軽量スタビライザーなどで、エレベーターを最大に切ったときに1〜2秒で機体が背面になるようにする。

飛行技術


(1)進入速度でループの大きさが決まる。
 速度が速いほど大きく、遅いほど小さくなる。
(2)ループ直前には機体を水平に、テールを進行方向にまっすぐにする。
 そうしないとループが捩じれてしまう(赤線)。
 特に、スロットル操作でエルロンを押してしまわないように注意。
(3)ループ開始時にはストールターンの要領で、ゆっくりとエレベーターを引く。
 最近の機体は舵が良く効くので、強く引きすぎると、その場でフレアがかかって停止してしまう。
 この上昇時に高度を稼いでおかないと、下降時に下に行きすぎてしまう。
(4)小型電動ヘリなど、テールが不安定な機種は、上昇時にテールが回ってしまう場合がある。
 この場合もループが捩じれてしまうので、ループを中止することが望ましい。
(5)背面ではマイナスピッチを調整して、綺麗に水平飛行するようにする。
 (最初は落ちないことが先決なので、スロットルを一番下に下げても良いが、マイナスピッチが大きすぎる場合、背面で停止もしくはバックしてしまう場合がある。)
(6)降下時にはヘリは安定している。速度が速いので、スティックは引きっぱなしで良い。
(7)ループ終了後はある程度水平飛行をした方が綺麗。

なおループの開始から終了まで2〜3秒なので、サーボの遅れも考量して、操作は早めに行う。

2007/4/4

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