Shadeで髪を作る

時々よく聞かれるのが、Shadeでどうやって髪を作るんですか?という質問。
実はいろんな本に載っているのだが、専門書を扱っている大きな本屋さんに行かないと、手に入らない。
そこでほとんど受け売りなのだが、ここに私の髪の作り方をまとめてみた。

髪の毛を一本一本作るのは手間がかかるので、図のように幾つかの束に分けて考える。
これらの束に髪の毛のテクスチャーを貼り付ける。


1.基本となる髪の毛のラインの絵を作る


2.上の絵から、髪のパターンを作る。ここで髪のできが決まる
幾つかの色合いのパターンを作り、先端はとがらせるのがコツ
この例は上の絵を適当に切ってぼかして重ね合わせただけなのでいまいち


3.上の絵から、髪以外の所を抜くために透明度のマップを作る
Shadeでは白が透明、黒が不透明なので白黒反転する

髪のパターンから作っただけ(上図)では、頭の中央付近まで透明になってしまうので、

頭の中央付近を不透明にするマップ(上図)との積をとって作る


結果はこれ

4.基本設定の透明度を1.00にして、表面材質の拡散反射と透明度にこれらの画像を貼り付ける
(Shadeでは拡散反射を使うと基本色は無効になるので、基本色は黒でなくてもよい)
 

パストレーシングしたレンダリング結果(レイトレだとモアレ模様が出る)
元のテクスチャーのままの光沢が出ていて変である


5.そこで1.の絵にぼかしフィルタをかけてバンプマップを作り、髪の反射方向を制御する

この場合、光沢が弱くなるので数値入力(WinだとCtrl+クリック)で光沢を2に設定している


レンダリング結果は結構自然な感じ

それでも実際の人物の「天使の輪」ができていない(苦笑)
なおこれでも光沢がおかしい場合は、光沢マップを設定する

6.後はこれを応用すればロングも金髪も自由自在
なお複雑な髪型だと、幾つかの髪の材質を組み合わせて作る

上の絵は髪の跳ねとか、テクスチャーの作り込みがいまいち
Shade7basicだと、表面材質のリンク機能がないので、髪に凝れば凝るほどファイルサイズが飛躍的に増大する(シクシク)

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