黒磯 〜 白河

(2009/03/15)
黒磯駅に8時前に到着。天気は晴れ。風も穏やかで、暖かくなりそうだ。

通常だと、4号線を北へ向かうところだが、今日は白河の関跡を通るので、4号線を越えてさらに東へ向かう。
奥州街道が整備される前の、東山道といわれる古い街道に白河の関は設置されていた。

今日は峠越えなので、ちょっと厚着していたのだが、
天気がいいので歩いているとあっという間に汗だくになった。
汗を拭きつつ鍋掛宿に到着。ここは奥州街道の宿場町だ。
松尾芭蕉の句碑があった。

東山道はさらに東側を通っていたので、那珂川を渡り東へ向かう。

里山を縫うようにしてすすむと、やがて那須町に入った。

道端に、義経の伝説についての案内板があった。義経が、頼朝挙兵の報をきいて、
平泉から鎌倉へ向かう時の話らしい。義経に関する伝説は各地に残っていて、
その土地の地名の由来になってたりするけど、よっぽど人気あったんだのだろうなぁ。


10時半に、伊王野の道の駅に到着。この先は峠越えなので、ここでしばし休憩。
でかい水車が稼動中だった。そばの実を挽いてそば粉にしているらしい。
そば屋はまだ準備中だった。食べたかったが時間もあまりないので今回は見送る。


三蔵川を渡り、いよいよ上り坂にはいる。この川の源流が今日越える峠だ。
白河まであと20Km。

谷沿いの集落に沿って、ゆっくりと上っていく。
思ったよりゆるい坂なので、ペースも落ちることなく歩くことができた。

県境が近づいてきた。谷の向こう側は、福島県だ。

三蔵川もほんのせせらぎになってしまった。

やがて杉木立のなかの峠についた。
路傍の古い石碑には「従是北白川領」と書いてある。

峠道を見下ろすように、小さな社があった。追分の明神というらしい。
坂上田村麻呂が勧請と書いてあるから、約1200年前か。
本当に古い道なんだなと、歴史をひしひしと感じつつお参りした。

いよいよここからが陸奥路。はたしてどこまでいけるのやら。

峠から1時間ほど下って、白河の関跡に到着。
奥州三関のひとつだ。今は白河神社となっている。

関自体は、平安中期にその機能を失っていたらしい。
義経が通ったときは、寂れた山砦だったとも言われている。
頼朝も、奥州征伐で平泉に向かうときにここを通ったらしい。


白河神社にお参りする。神社もちょっと寂れ気味だった。

白河の町に下る。あと10Km。

16時ごろ南湖公園に到着。もうあとは駅に行くだけなので、ここで一休み。
無事、峠を越えられてよかった。

17時前に白河駅到着。もうちょっとかかるかと思ったが、日没前に到着できた。
ついに白河の関を越えた。次の目標は、杜の都仙台だ!?
今日はここまで。