H30 Maniax!

TexT 100%!

『平成三十年』映画化計画


99/03/6現在までの決定事項

スタッフ

製作:岡田 祐介
監督:佐藤 純彌
脚本:早坂 暁
視覚効果:中野 稔
音楽:佐藤 勝
主題歌「木枯らしの季節」 唄:広末 涼子
「サマー・ジンベイ」デザイン:石井 竜也
題字:片岡鶴太郎
「サイバー茶会」演出:浅利 慶太

キャスト

木下 和夫:三浦 友和
織田 信介:丹波 哲郎
波多 初芽:天海 祐希
明智 三郎:本田博太郎
石田 光男:風間トオル
森  蘭子:中山  忍
三好 慶三:千葉 真一
千野 利久:堺屋 太一
木下 昭夫:高松 英郎
木下 平美:名取 裕子
木下 成子:広末 涼子
足川 義明:三田村邦彦
木下 民治:中条きよし
木下 市子:田中 好子
木下 健太:竹内  力
浅野  茂:藤岡 琢也
松戸市役所厚生課係員:成瀬正孝
尾崎 魔弓(特別出演)
キューティ鈴木(特別出演)

グェン:ルー・ダイヤモンド・フィリップス
チャーリー・チャン:ジェット・リー
ルイス・フロイド:ジョージ・ケネディ

香港市長:チョウ・ユンファ(特別出演)

ブースカ as himself

ナレーター:佐藤 慶

配給:東映


99/03/06

 予告編のシナリオが完成。


 

99/02/27

 4月1日のクランクインに向けて、キャスティングは急ピッチに進む。長身で小顔の実年、政界のサラブレッド足川義明役は三田村邦彦に決定。おどおどした感じも木枯らし政策の自信満々も演じ分けられるだろう。三田村からの連想で、って誰も『ゴジラVSビオランテ』なんか覚えてないだろうが、木下市子には田中好子を配してみた。木下関係でもう一人、後に回天から衆院選に出馬する木下民治には中条きよし。無理矢理着せられるサマー・ジンベイは石井竜也のデザインだ。お求めは劇場売店で。

 『平成三十年』の題字は、ぜひとも相田みつを先生にお願いしたかったのだが、なにしろ先生は今も死んだままなので、近年みつを化が進行している片岡鶴太郎にお願いしよう、とはけいちゃんのアイデア。ついでに堺屋ちゃん自らが出演するサイバー茶会の演出は、これまたあんまりよく判ってなさそうな浅利慶太で。

 空き瓶の回収からインターネットまでかけてくれる親切な郵便局員(木下健太)には、最近「車売ったら帰りは電車じゃい!」で新境地を拓いた竹内力。本当は年齢合わないんだけど、ケンチローなんか出す必要ないしな。平美の横柄なダメ親父(浅野 茂)にはやはり藤岡琢也か。


99/02/21

 懸案の波多初芽キャスティング、『必殺! 三味線屋・勇次』『残侠』ですっかり安くなった天海祐希というセンでどうか。ついでに幸薄い明智君には、『北京原人』に引き続き、某大物俳優こと本田博太郎が適役と思われる。

 国際的な大作なので、外国人キャスティングをもう少し。ベトナムからの留学生グェン君には、『ビッグ・ヒット』のシスコ役で返り咲いたルー・ダイヤモンド・フィリップス。原作中には出てこないが、けいちゃんのたっての希望により、香港でブティックを経営するチャーリー・チャン役でジェット・リーを配してみた。織田大臣主催のパソエン宴会にももちろん登場する(演目は黄飛鴻、当然のことながら)し、ニッポン自動車買収の際には側近として来日も。EUの大物ルイス・フロイドには、米国バカ大作の顔役ジョージ・ケネディちょうど飛行機が墜落する作品でもあるし。

 木下家族。父の昭夫には『大山君奮戦す』で渋くOBを演じていた高松英郎の枯れた演技で。妻はキツい性格そうなら誰でもいいや、名取裕子。娘の成子は大学生になって大胆イメージ・チェンジを狙って広末涼子だ。主題歌ももちろん歌うが、作品中には一瞬も使われない。緑色の長髪(無論、ヅラ)にド派手なピアス、ルー・ダイヤモンド・フィリップスとのベッド・シーンにもチャレンジして、アイドル生命の終焉も時間の問題か。

 織田大臣と対立する守旧派の三好総理には、千葉真一。「天海」初芽とのバランスから言えば、石田君には風間トオルなどでいかがなものか。緒形直人でもいいんだけれども、佐藤映画には二度と出たくはないだろう。森蘭子の中山忍は単に私の趣味。

 尾崎魔弓の役どころ、ジュクギエンでの対戦格闘ゲームのキャラクターだな。インターネット・ノベルの「オズ・マッキー」役だ。相手役には引退したキューティ鈴木がワンマッチ復活。収録のためのスタジオ・マッチなどが週刊プロレスでちょっと話題になったりする。なお、もう一つのアトラク『快獣ブースカ meets ジュラシック・パーク』だが、本物の『ジュラシック・パーク』のフィルムが使えるはずもないので、『恐竜・怪鳥の伝説』で代用、しおしお。

 悪乗りしてポスターまで作ってしまった。TexT100%なので、さくらの方に保管。

映画『平成三十年』スピードポスター

映画『平成三十年』特報ポスター

 ついでに「海外版」というのも考えてみたのだが。まともに公開してもアラン・スミシー扱いは確実。『北京原人』『超能力者/未知の旅人』と共にロジャー・コーマンに買い取られた本作は、アメリカでマイケル・ダディコフの出演シーンが追加撮影され、「遺伝子操作によってマンモスや原人、恐竜を復活させて日本支配を企む悪人に、超能力者とマイケル・ダディコフが戦いを挑む」という内容の、『エグゼクティブ・コマンドー3 ジャパン・クライシス』(ビデオ題)として公開されることになるであろう。ちなみに香港版『和暦平成三十年』では、ジェット・リーがパソエン勝負で木下和夫に勝つ展開となっている。


99/02/01

 てなこと言っている間に半年が過ぎ、東映の今回の正月映画は深作の『おもちゃ』さえ後回しにして『トランスフォーマー』だった。やる気あるんかいな。

 気を取り直して2000正月映画には、松竹は西のもう一方の雄・小松左京を引っ張り出しての『日本沈没1999』を予定。小松対堺屋の、関西財界二大決戦を目指し、再び『平成三十年』の映画化を真剣に考えよう。

 オープニング・タイトルは、黒船来航以来、日本の歩んできた道を実写フィルムでコラージュしてはどうか。日清・日露戦争、昭和の大恐慌、太平洋戦争への突入、原爆投下、ポツダム宣言受諾、焼け跡の街、戦後の復興、東京オリンピック、大阪万博(絶対必要)などなど、そこに日本が如何に歩み、反面何もしてこなかったのかの総括ナレーションを、これはぜひ佐藤慶でお願いしたい。大物映画ということで、音楽も重厚に。巨匠・佐藤勝しかあるまい。

 原作ではトップシーンが「消費税が20%になる」という家庭内会話だったが、視覚的に地味すぎ。山中団地や東大阪市など、荒廃したバブルの夢の後でショッキングに切り出そう。で、産業情報省のビル、とりあえずはエレベータあたりで木下くんと初芽ちゃんのファースト・コンタクトを処理しておきたい。初芽ちゃんのキャスティングがまだだったっけ。

 香港返還20周年の祝祭式典も最初の方で。香港市長にはチョウ・ユンファを使ってしまおう。


98/05/09

 『北京原人』に続き『プライド』も、「封切前、前売り600円」状態の東映である。起死回生の一発として、1999正月映画には、是非とも『平成三十年』で、松竹・東宝の二大メジャーに挑んでもらいたいものである。前回の『ペキフー』での、朝日新聞との濃密な関係は今回も継続、となると、ジュクギエンのアトラクには、「快獣ブースカ meets ジュラシック・パーク」なんてものも出てくるのか。となると、視覚効果は円谷出身の中野稔か。

 製作・監督・脚本は、『ペキフー』の三人組で十分であろう。気になるキャストだが、木下・織田の二大主役は、ニッポンBの帝王、三浦友和(さよならジュピター)、丹波哲郎(人間革命他)がベストということになろうか。ヒロインの波多初芽には、またジョイ・ウォンというのも大袈裟だし、なんとなく石野陽子で十分という気もするが。東映のことなので、訳の分からん新人が、原作の年齢設定無視して登場しそうな危惧もある。大阪弁を扱うという特徴を考慮すれば、沢口靖子や南野陽子というロートル路線も考えられようかというもの、うーむ、決定打に欠けるので保留しておこう。

 堺の豪商の名を受け継ぐ香港総領事・千野利久には、原作者様本人をキャスティングしよう。となれば、女王様・尾崎魔弓もどこかに引っ張り出したいところだ。



Back to H30 Maniacs!