MPEG(エムペグ)とは、ISO(国際標準化機構)で提唱された規格で、1,2,4の三つの規格がある。 規格の内容として、MPEGビデオ(動画圧縮)・MPEGオーディオ(音声圧縮)と、MPEGシステム(ビデオとオーディオのストリームフォーマット)が規定されている。 |
表題のMP3とは、MPEG2規格のうちの「MPEG Audio Layer3」という、音声ファイルフォーマットにあたり、Layer1・Layer2・Layer3と順に圧縮立が高くなっている。 圧縮率は、同周波数のWAVデータを通常の10分の1位迄圧縮でき、たとえばWindowsのWaveデータで50MB位だと、約5MBまで圧縮可能。 それも、44.1MHzのクオリティーで再生出来るので、CDとほとんど代わり無く聞けるのが魅力。 たとえば、このMP3を使うと音楽CD約10枚分のデータを1枚のCD−Rに焼き込むことができる(普通のCDプレーヤーでは再生できないけど)。 で、その圧縮方法とは、人間の耳に聞こえない周波数の帯域をカットし(MDでも使われている)、専用のエンコード(圧縮)をかけることによって、この圧縮率が実現した。 実際、海の向こうでは、MP3を商品化して「mpman」という携帯型MP3再生機が存在する。 価格にして、2万〜4万位(データの搭載量で違う)で売られてるそうだ。(1998年3月現在) データをいれるには、MP3のディスクライターがCDショップに存在し、これらの機器からデータをmpmanに吸い出しさせ、mpmanのメインメモリにロードさせる。 そして、ウォークマンのように持ち歩き、気軽に聞くことが可能になる。 また、MP3は自宅のPCで作成・再生する事もでき(ツールは必要)、CDから直接HDDに吸い出せば、いつでもPCで音楽が楽しめるうえ、mpmanへの書き込みを、ディスクライター装置のように、ライティングが可能だ。 もちろんデータは、デジタルなので劣化の心配がないうえ、データなので激しく動いても音飛びしない。 また、データはファイルとして残るので、バックアップやMO、CD−Rに簡単にセーブできる。 しかし、市販のCDから作成した音楽データは、自分で聞くにはかまわないが、友達や知人に上げたり、ホームページに貼ったりするのは違法と言うことだ。 このあたり、日本音楽著作権協会が、先頭に立ってしっかり取り締まれば、mpmanのような物が日本で商品化されてもおかしくない。 |
5月頃(1998年)からMPMANも日本で売り出された。 そこで(ランドポート株式会社)が、『MP3 STUDIO Unreal』を発売(8月8日発売、価格は7800円)、この一本でプレーヤーとエンコーダー、そしてCDリッパーがセットになってる。 開発元は(303tek)で、ここのサイトではかなり前からUnreal・Player等のMP3関連ツールを、シェアウェアとして販売してる。 で、上に出てきたエンコーダーは、音楽CDからWaveデータを抽出して、MP3のデータに変換するツールなのだが、市販のCDには著作権がある。 それにも関わらず、違法に変換したMP3のデータをながしてるサイトが有ったのだが、7月末(1998年)あたりから著作権協会の風当たりに負けて潰れていった。 MP3のデータは、個人で楽しむだけならいいけど、データ自体を他人に渡すと違法になる。(あたりまえだけど) これからも、著作権協会は手厳しく違法なサイトを見つけたらメールで警告し、それでも辞めない場合は強行手段も取るそうだ。 市販されたCDからエンコードした物は、自分だけで楽しもうね! |