Wilco



Being There

(Reprise:1996年)





 「A.M.」が全世界で絶賛された彼らの2nd。2枚組でヴォリューム満点の内容だ。アンクル・テュペロ時代で組んでいたソン・ヴォルトもデビューしたことだし、真価が問われるとこだけど変わらず素晴らしい出来だな。「オルタナ・カントリー」の名はいざ知らず、スワンピィでフォーク調の雰囲気が全体に漂ってる。ベタなカントリーじゃなくザラついた質感が現在の空気に合うんだろうね。かなりワイルドに歌ってる節もあるし、スティール・ギターの音色も心地いい。「リアル・アメリカン・ロック・バンド」の看板に偽りなしってとこだな。







Summerteeth

(Reprise:1999年)





 今作は以前までのカントリー臭さはどこへやら、の作品に仕上がってる。「よりメンバーと協力できるようになった」とジェフ(vo,g)が語るように、バンド・サウンドとしての完成度は高いのでそんなに違和感なく聴くことができるんだけど、今までのファンはどうなんだろ? 乱暴な言い方をすると、AORとはまた違う、「大人の雰囲気」を醸し出してるっていうか・・・。ま、渋いロックには変わりないんだけどね。バーボンというより、スコッチ片手にアメリカの田舎のバーで聴きたくなるような(どんなだ・・・)感じ。 シークレット・トラックもグーです。




書籍 音楽CD キーワード(半角英数)


Copyright (C) atsu-i@remus.dti.ne.jp