R.E.M.



Green

(Warner:1988年)





 ローリング・ストーン誌をして「アメリカで最も重要なロック・バンド」と評されることになった彼らのメジャー・デビュー・アルバム。I.R.S.時代でも結構有名だったけどここではギターの音といい、ポップさを結構前面に出してるね。それにしてもマイケル・スタイプのヴォーカルってのは天性のモンとしか言いようがないな。1つ1つの言葉を大事に、繊細に、切々と訴えかけてくるね。あと見逃せないのが彼らの支持基盤だったCMJだね。MTV主導のヴィジュアル時代にあって、カレッジ・チャートに目を向けさせたのは特筆すべきでしょ。







Up

(Warner:1998年)





 dsのビル・ベリーが脱退し、解散という危機を乗り越えて完成させた作品。予想通りかなりの変化が見られるね。チープなシンセの音がまず印象的。ドラム・マシンも多用して、全体的に空白の目立つ音作りになってる。「彼がいなくても実験的なアルバムになっていたと思う」と言っていたけど、まさかこれほど変わるとは思ってなかったな。オレは別に熱心なファンじゃないからいいけど、ファンだったら正直、引くと思うよ。でも今までの実績なんてまるで関係なくこういうのを持ってくる彼らの勇気は買いたい。まさに新たなる出発。R.E.M.は死んでいなかった。




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