Pearl Jam
Yield
(Sony Music Entertainment:1998年)
米ロック界混沌の中、エディ・ヴェダーは孤高のカリスマなのだろうか?否、彼らはただの1バンドに過ぎない。世間が等身大の彼らに耳を傾ける時。そこからパール・ジャムの次の扉が開かれるような気がする。 前作「NO CODE」より1年5ヶ月ぶり、待望の5thフルアルバムである。今作もまた前作からの延長線上にあるような音作りで、初期のころの衝動的な面影は見られない。これを“落ち着いた”という向きもあるだろうが、グランジだともてはやされた時期も去り、喧騒の中で制作する必要もなく、本来の彼らの姿に立ち戻ったと考える方が自然なのではないか。そういう意味で今作はファンよりもむしろ「パール・ジャムってグランジのバンドだろ…」と思っている人に聞いて欲しい。 完成度の高い演奏は相変わらず。1stシングルの(4)はもちろん、冒頭の曲から一気に引き込まれる。もはや「〜らしさ」などという言葉は意味を持たない。今この瞬間の彼らの叫びを聴け!!
Live On Two Legs
(Sony Music Entertainment:1998年)
聴いてると、次第に高揚してくる。決して派手なパフォーマンスはないと、音だけでも感じられる。けど、シンプルであればあるほど、静かに、確かに圧倒され始める。彼らのライヴはまだ一回も観たことないけど、本当のパール・ジャムの姿はまさにここにあるんだろうね。内容は今までのアルバムの中からベスト的な選曲になってる。ニール・ヤングのカヴァーも付いてて充実してるし。あ〜、これ聴いてるとどうしても生でエディの歌を体感したくなるね。背筋震えるだろうな。
今まで紆余曲折あったろうけど、こういう形でライヴが聴けるのは幸せだと思う。”ロック”って決して死語じゃないと感じたし、時代に合わなくても関係ねぇと思う。ただ長い間その活動を見守っていけるのなら、オレは満足だ。
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