「ニュー・クラシック・ソウル」なんて言葉がもてはやされて(オレはあんまこういうくくり方は好きじゃないが)エリカ・バドゥやマックスウェルと並び称されたけど、このアルバムがそういった流れに先鞭を打ったんじゃないかな。スティーヴィ・ワンダーやマーヴィン・ゲイなどの70年代ソウルを90年代のヒップホップ以降の感性で鳴らせた、という点で彼はその才能の非凡さを見せつけたと思う。ア・トライブ・コールド・クエストやトニー・トニー・トニーのメンバー、メアリー・J・ブライジなど多彩な共演者を見てもその実力を推し量れるね。 |