服部克久氏に対する裁判 ―高裁判決後のうごき―

~強制執行停止決定申立が即日却下~

平成14年9月6日東京高等裁判所第13民事部において、服部克久に対し約金940万円の金員を支払えとの判決が下され、この判決は仮に執行できるとの宣言が付されていた。したがって、服部克久はこの判決に基く差押等の強制執行を停止してもらうために、平成14年9月18日強制執行停止決定申立書を裁判所に提出した。ところが、裁判所は強制執行停止の担保(保証金)を考慮するまでもなく、申立の理由には根拠がないとして、同日直ちに申立を却下し、この却下の決定書は翌日の19日に服部克久の代理人に送達された。裁判所の却下の理由は、判決の内容に上告審において判決が破棄される原因となる事情が疎明されていない、と言うのであるが、申立の理由自体が上告審において判決が破棄される理由とはならないと判断されたものである。したがって、服部克久は上記高等裁判所の判決が不服であるとして上告しているのであるが、最高裁判所は高等裁判所の判決を破棄すべき理由を見出せず、短期間に上告棄却及び受理せずの決定を下すことが予想される。

平成14年9月18日

却下決定の全文は次のとおりである

平成14年(ウ)第1761号 強制執行停止申立事件

決定

申立人/服部克久
代理人弁護士/神谷信行
同/山之内三紀子
同/朝日純一
同/西畑博仁
被申立人/小林亜星
被申立人/有限会社金井音楽出版
代表者代表取締役/原 一

申立人は、上記当事者間の東京高等裁判所平成12年(ネ)第1516号各損害賠償請求本訴、著作権確認請求反訴控訴事件について、同裁判所が平成14年9月6日に言い渡した判決中、申立人敗訴部分に対し、上告の提起及び上告受理の申立てをし、同判決中、仮執行の宣言を付された金員の支払を命ずる部分に基づく強制執行の停止を申し立てたが、申立人の提出に係る各疎明資料をもってしても、同判決中、金員の支払を命ずる部分につき破棄の原因となるべき事情及び執行により償うことができない損害を生ずるおそれがあることにつき疎明があったものとは認められない。

よって、当裁判所は、次のとおり決定する。

主文

本件申立てを却下する。

平成14年9月18日
東京高等裁判所第13民事部

裁判長裁判官/篠原勝美
裁判官/岡本岳
裁判官/長沢幸男