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【青い青い海】 '35年 ソ連 ボリス・バルネット監督 モノクロ
2人の若い船乗りが、美しい娘に一目惚れ。無二の親友がある日突然、恋仇に・・・。美しいカスピ海を背景に上質のユーモアを漂わせながら展開されるラブ・コメディー。
【逢びき】 '45年 イギリス デヴィッド・リーン監督 モノクロ
音楽としてラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が使われているという点においてのみ、この映画はロシアと接点がある。しかし、このラフマニノフの音楽なくしてはこの映画はありえないとすら思う。
【白痴】 '51年 日本 黒沢明監督 モノクロ
原節子演じるナスターシャがあまりにも美しい・・・。ドストエフスキーの『白痴』の世界を黒沢明監督が見事に描き切った作品。
【レスラーと道化師】 '57年 ソ連 ボリス・バルネット監督 カラー
主人公のレスラー ポドゥブヌイと道化師ドゥーロフはロシアサーカスが生んだ実在のヒーロー。サーカス映画の傑作の一つと言える作品。温かみのある独特のカラーがとても新鮮。
【ひわまり】 '70年 イタリア ヴィットリオ・デ・シーカ監督 カラー
真夏に明るく咲き誇る向日葵を、ただ無邪気に明るいのではない、大人の花だと思うようになった作品。彼の生存を信じ、ロシアの地を彷徨うソフィア・ローレンの姿が今でもふと蘇る。
【機械じかけのピアノのための未完成の戯曲】 '76年 ソ連 ニキータ・ミハルコフ監督 カラー
チェーホフ的世界の雰囲気に触れるならこの映画。日本での公開は'80年。ミハルコフ作品、日本に初登場。
【モスクワは涙を信じない】 '79年 ソ連 ウラジミール・メニショフ監督 カラー
主題歌の「アレクサンドラ」は好きな曲の一つ。
【1953年の冷たい夏】 '87年 ソ連 アレクサンドル・ブロシュキン監督 カラー
スターリンが亡くなり、一つの時代が終わりを告げようとする夏の、体制に自らの生を翻弄された人々の物語。少女の悲しみの運命が胸に痛い。アナトリー・ババノフの遺作でもある。
【伴奏者】 '92年 フランス クロード・ミレール監督 カラー
ロシアの亡命作家ニーナ・ベルベーロワの同名小説『伴奏者』の映画化作品。
【恋愛小説】 '93年 ロシア/フランス ヴァレリー・トドロフスキー監督 カラー
うだつの上がらない夫との平凡な生活に突然、嵐が訪れる。この嵐の愛が、義母の描く恋愛小説と重なってゆく。衝撃的なラストが印象的な作品。
【カフェ・ブダペスト】 '95年 ハンガリー/ドイツ フェケテ・イボヤ監督 カラー
ロシアから「西」を目指してやって来た男たちと、その「西」の国からやって来た女たちがブタペストを舞台に繰り広げる物語。
【コーリャ愛のプラハ】 '96年 チェコ/イギリス/フランス ヤン・スビエラーク監督 カラー
人生の秋を生きるチェコ人のチェリスト ロルカとロシア人の坊やコーリャの心温まる物語。コーリャがとにかく可愛い。気取ることなく、さり気なくも自分の信念を貫いて生きるロルカの姿もとても魅力的。
【コーカサスの虜】 '96年 カザフスタン/ロシア セルゲイ・ボドロフ監督 カラー
ベースになっているのはロシアの文豪トルストイの同名小説『コーカサスの虜』。舞台は19世紀から現代へ。雄大なコーカサスの自然を背景に、現代の悲劇が時にユーモアを交えながら語られる。
【シベリアの理髪師】 '99年 フランス/ロシア/イタリア/チェコ  ニキータ・ミハルコフ監督 カラー
19世紀末帝政ロシアを舞台に繰り広げられるアメリカ人女性とロシア人士官候補生の悲恋の物語。
【ククーシュカ ラップランドの妖精】 2002年 ロシア アレクサンドル・ロゴシュキン監督 カラー
フィンランドの北の地ラップランドを舞台に繰り広げられるロシア語とフィンランド語と原住民の言葉であるサーミ語の不思議なコミュニケーション。言葉が通じないことのもどかしさと不自由さ、そしてそれ故に生まれる悲劇さえも描きながら、それでも尚、この世界がたった一つの言語で成り立っているのではなく、様々な言語が散りばめられた世界でよかったと心から思わせてくれるすばらしい物語。