5月27日 エースSC交流戦

5月27日、春日部市金崎グラウンドにおいてエースSC交流戦が開催されました。


チーム構成

 T.F.C. U-11

  5年             4年

   門馬 克生  千葉 大雅   小島 駿介  山下瑠之介

   古川 拓人          矢作 悠人  川崎思結斗

   西澤 大志          鈴木 悠太  廣瀬 優樹

   濱田 蒼唯          山本 遥斗

   伊藤 龍成          阿部 航汰

   塚田 翔吾          小松 勝希

   奥  公誠          谷岡 伶哉

   藤村 直樹

   中谷 晃生



総 評

「この前の大会に出てた選手たちは、今日は来てないんですか。」

交流戦終了後に相手チームコーチの方から言われた言葉です。

この発言にどんなニュアンスがあるのかは分かりませんが、コーチにとっては一番痛いところを触れられた感覚に陥りました。

当然の事ながら、メンバーは同じです。ただ、2人の選手がいないだけです。

この2人がいるのといないのとでは、おそらく全く別のチームのように見えたのでしょう。実はこのことがコーチの最大の指導テーマであり、この2日間の交流戦でフォーカスしたかった部分でもあります。

結論から申しますと、チームや自分のために全力で闘える選手かどうか、仲間を牽引出来るリーダーシップがあるかどうか。。

今までは麗心くん、圭祐くんのこのようなオーラに引っ張られながらサッカーをしていましたが、今はチームをリードするどころか、自分自身のことですらままならない選手たちに不満を感じています。


実戦で「いいサッカーをする」「練習の成果を出す」「ポゼッション・ドリブル・パス」「自分の個性を出す」。。

選手たちのやろうとしている事はよくわかります。それについては、本当に選手たちに感謝しています。

ただコーチから見ると、みなさんのやっている事は「ポゼッションが通用したから勝った」「チームのやり方が通用しなかったから負けた」。。ただそれだけです。

コーチがみなさんに要求している事は「した」「しない」ではなく「させる」能力の獲得です。

自分のやりたい事を「通用させる」能力は、相手のやりたい事を「やらせない」能力に比例すると思います。また、仲間をリードする能力、状況を変える能力、勝利を呼び込む能力とも比例しているのではないでしょうか。

実戦において、このような能力が発揮されない、発揮できない、元々持っていないことが一番の不満であり、課題であると考えています。

今回不参加の2選手とみなさんとでは、この能力に途轍もなく大きな差がある事をはっきりお伝えしておかなければなりません。サッカーは自分の良いところを出し、相手には出させないスポーツだと思います。そのような能力がない限り、実戦で輝くことは難しいでしょう。どんなに良いモノを持っていても実戦で発揮できないのであれば、それでは宝の持ち腐れになってしまいます。

低学年のうちに取り組んで来た「武器・個性の獲得」を、いよいよ実戦で使えるレベルを上げていく取り組みに突入してきました。そのためにはどうしても「やり抜く力」と「やらせない力」を無視する事は出来ません。


それでは選手のみなさんは、実際に何をどうすればいいのでしょうか。

まずは「闘う習慣」を持つ事です。相手や自分と闘う意識を高めましょう。闘いを別の言葉に置き換えれば「勝負」と言ってもいいでしょう。闘わない、闘えない、勝負しない、勝負出来ない選手の姿を見る事が、コーチにとって一番辛い時間です。闘わなければ、勝負しなければ「勝ち」もなければ「負け」もありません。おそらくこの2日間の試合では「うまくいったなぁ。」「なんかダメだったなぁ。」といった感覚しかないのではありませんか。

「勝って嬉しい」「負けて悔しい」と感じた選手はいないのではないかと思います。だって誰も闘っていませんし、勝負してないからね。。

チームが闘っていないとコーチが感じたら、ゲームでのテーマは「個人が闘うこと」に即変更になることはみなさんもよく理解しているはずです。

実戦で勝負をするということは、自分の思い描いたパフォーマンスを出し切るために全力を注ぐことだとコーチは思います。そのために「技術」「フィジカル」「メンタル」のトレーニングを積んでいるのですから。

勝負の結果、何が良かったのか、何が悪かったのかがはっきりさせられますし、何より「嬉しい」「悔しい」といった感情が次のステップへのモチベーションになるはずです。

勝負ができない選手は、全てが「うやむや」になり、次への情熱が湧きません。真剣勝負が出来る2人は、このスパイラルを「楽しむ」ことが出来る能力が高い選手だと普段から感じています。

勝った負けたは大事ですが、今は勝負をすることを楽しむことから初めてください。そして勝った時は大いに喜び、負けた時には大いに悔しがってください。そうした習慣が次のステップに向かうエネルギーとなり、智慧となっていくことは間違いありません。

選手一人ひとりが「闘う選手」になれば、益々タレント性に磨きがかかるはずです。悠人くん、翔吾くんは「勝利のためのスピード」、駿介くん、直樹くんは「勝利のためのスキル」といった具合に、どの選手も「勝つための長所」としてレベルアップしていけるのではないでしょうか。

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